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06:人事評価の基準|「マインドセット評価」の追加案

2026 4/20
2026年4月20日
H.HORII

「スキル」は充分なのに、
なぜか「成果」がイマイチなメンバー。
仮に「成果」があっても
「期待している結果」とは違う。
なぜ、この「ちぐはぐ」が生じるのだろう?

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

「人事評価」の点数は悪くない。

「成果」も、それなり。

でも、何か違う…

そんな「違和感」を感じていませんか?

「手放しで優秀!」って言えないメンバー。

おそらく「マインドセット」です。

その「違和感」を解消するために
「人事評価」に
「マインドセット」を
「追加する提案」
をします。

INDEX

【おさらい】
マインドセットとは?

まず「マインドセット」とは?について、おさらいしておきます。

【経営脳】5つのレイヤー。第1階層は、経営者の心構えや考え方をマネジメントする「マインドセット」。

「マインドセット」は
「経営脳の5つのレイヤー」の
「最下層」に位置する
「考え方」の要素です。

「経営脳の土台」です。

「正しい考え方」は、
「正しい行動」となって現れ
「正しい結果」を導く。

「正しさ」の基準は
「関わる人たちの持続的な幸せ」。

このサイトは「経営者のため」に発信しているので「経営脳」と表現していますが、このフレームワークは老若男女や職種に関わりなく共通しています。

スポーツでいうところの「野球脳」「サッカー脳」も、この構造は同じです。

したがって「一般社員」も例外ではなく、「人事評価」において「レイヤー4:スキル」だけではなく「レイヤー1:マインドセット」も取り入れればどうか?という提案です。

詳しくはこちら
中小企業経営者の”経営脳”5つのレイヤー|1|マインドセット 経営脳の第1レイヤー、マインドセット。 経営者の「考え方」で会社の「方向」が決まる。 「正しい方向」へ行くのか?「誤った方向」へ行くのか? それは、経営者の「考…

【方向共有】
「正しい結果」とは?

「正しい考え方」は、
「正しい行動」となって現れ
「正しい結果」を導く。

経営者は、メンバーに対し
「理念」「目的」「目標」「戦略」を示し
「共に活躍して欲しい」と願っています。

メンバーの活躍によって
「関わる人たちが幸せ」が増せば
「正しい結果」が得られた、と言えます。

一方で、「悪徳経営者」の下で働くメンバーが
「ズルい方法・キタナイ方法」で
「成果」を上げたとしても、それは
「正しい結果」ではありません。

どちらも「成果」を得ています。

どちらも「成果」を得る「スキル」はあります。

しかし「考え方」に差があります。

つまり「マインドセット」に差があるのです。

あわせて読みたい
05:中小企業の戦略|正義の味方と悪のボス 何のための戦略か?目的は、世界平和か?それとも世界征服か?経営者のマインドセットが戦略の方向性を決める。 子供のころによく見た「ヒーローもの」。 そのテンプレ…

【課題共有】
期待する成果を出せない人

せっかく、充分な「スキル」を持っていても
「経営者が期待する成果」を出せない人がいます。

その原因として考えられるのは、次の3つです。

  • 原因1:モチベーションが低いから
  • 原因2:体調がすぐれないから
  • 原因3:考え方に課題があるから

つまり…

  • レイヤー3:メンタル
  • レイヤー2:フィジカル
  • レイヤー1:マインドセット

…です。

この記事の目的は
「人事評価」で解決できる
「その3:マインドセット」
です。

「ココロとカラダ」の課題解決は
「人事評価」ではない

【原因特定】
マインドセットの10の要素

私は、説明の都合上「マインドセット」とは「考え方」である、と表現しています。

もう少し丁寧に説明すれば…

過去の経験、教育、先入観、信念などから形成された「思考のクセ」や「物事の捉え方」のことであり、無意識の判断基準となっているもの

…です。

その実は「複雑なもの」ですが、あえて「10の要素の両極端」に分解してみました。

10の要素好ましい好ましくない
 倫理観正しく考え、行動したい正しさは、理想論、タテマエだ
 使命感役割を果たしたい役割は楽なほどいい
 主体性自責が強い他責が強い
 協調性チームファーストジブンファースト
 成長志向もっと役に立ちたい成長努力はしんどい
 学習志向成長課題は解決したい課題があるのは仕方がない
 本質志向真の原因や理由が気になるいつもうわべで一喜一憂
 柔軟志向最適解のため合理的に判断ガンコ・イコジ
 可能志向できるはずだ!できるわけがない!
 素直志向常にオープンマインドへそまがり・ひねくれもの

これらは、いずれも「スキル」ではありません。

しかし、「期待する成果」や「正しい結果」を左右する要素であることが分かります。

【課題解決】
マインドセットを評価する

「まえおき」が長くなりました。

「人事評価基準」に落とし込みましょう。

多くの中小企業の「人事評価」は「スキル評価」が中心です。

これに「マインドセット評価」を取り入れよう、という提案です。

例えば、上記の「10項目」を「5段階評価(実質6段階)」します。

  • 【1点】理解・意識レベル
    • どうあるべきか?が分かっている
  • 【2点】行動・挑戦レベル
    • 整えよう(正そう)という姿勢等は認められるが、まだ改善課題がある
  • 【3点】成果レベル
    • 日常に支障はない。
  • 【4点】習慣・信頼レベル
    • 「正しいマインドセット」が、その人の「パーソナリティ」として定着している。
  • 【5点】指導成果レベル
    • 他者の指導・組織内外への拡散の成果実績がある

さっきまで「そうそう!」と読んでたのに、いきなり難易度が上がった!

…ですよね。

以上をまとめた「サンプル」をスプレッドシートで公開してるので、ご参考まで。

いきなり「フルセット」で実装する必要はありません。

当面は、次のような「3段階」でもいいでしょう。

まずは「3段階」で運用してみて、慣れてきたら精度を上げていく形でもOKです。

  • 【1点】課題レベル
    • まだ言動に現れていない
  • 【2点】合格レベル
    • 日常の言動に現れており、概ね支障はない
  • 【3点】模範レベル
    • 十分なレベルであり、他者の模範でもある

【重要視点】
お手本は「経営者」

「スキル以上に難しい」と感じられたかもしれませんね。

なせ、そう感じるのか?

厳しい話を追記しておきます。

「評価する人のマインドセット」です。

つまり
「経営者のマインドセット」の
「整い具合」に
「課題」が残っているから
、です。

「メンバーの前にジブンだ」と気付いてますよね?

もし、そうでなければ
「難しいな~」と感じないはずなので。

そんな「難易度」を感じるときは
「人事評価」の前に
「自主トレ」が優先です。

そのまま強行すると
「素直じゃない人に、素直になれっていわれても…」って笑えないことが起きてしまいます。

これは「経営リスク」です。

毎月、ひとつずつでもいいです。

10か月後には「お手本」になれます。

これからの長い会社経営において「たった10ヶ月の自己投資」。

「投資効率」は、かなりイイです。

*マインドセットに関する相談事例を掲載しています。
「自己投資」の参考にしてみてください。

  • 00:経営者のマインドセット:「最高のチーム」にするための考え方
  • 01:チームの「色」は「倫理観」で決まる
  • 02:チーム作りは「使命感の共感」から始まる
  • 03:チームのリスクは「成長の勘違い」で高まる
  • 04:チームの応用力は「本質志向」で高くなる
  • 05:チームの課題解決力は「学習志向」で決まる
  • 06:チームのスピードは「柔軟志向」で決まる
  • 07:進化するチームは「可能志向」が当たり前
  • 08:チームワークは「素直志向」で決まる

【要点整理】
考え方が整ったチームに

さて、どうですか?

「人事評価基準」に
「マインドセット評価」を
「追加すること」を提案
しました。

上述したように簡単ではないです。

でも
「考え方が整ったチーム」と
「考え方が整ってないチーム」の差。

これ、そのまま「競争力」に影響します。

「やらない理由」は見当たらない、と思うのですが…

お役に立ちますように!

【関連記事】
「組織戦略」全記事リスト

1部:概要編
  • 01:組織戦略の本質|最高の経営者人生のために
  • 02:組織戦略の主軸|人的資本経営|消費から投資へ
  • 03:組織戦略の全容|最高のチーム「5つの仕組み」
  • 04:組織戦略の前提|相性の良し悪しがとても大切
  • 05:組織戦略の目的|経営者の自由度を拡げる
2部:組成編
  • 01:組織作り|経営者のチームビルディング・スキル
  • 02:組織作り|最高のチームを作る実務:5ステップ
  • 03:組織作り|「もっといいチーム」の「らしさ」
  • 05:組織作り|「感じのイイ会社」のカルチャー
3部:採用編
  • 01:採用力の課題|「イイ人」はなぜ採れないのか?
  • 02:採用力の強化|「イイ人」を採るマーケティング
  • 03:採用力の改善|「イイ人」を見極めるための視点
  • 04:採用力の改善|「イイ人」に選ばれるための視点
  • 05:採用力の実務|「イイ人」を見極める面接のコツ
4部:育成編
  • 01:人を育てる覚悟「ホンキ」で人を育てているか?
  • 02:人材育成の準備「優秀な人材」を言語化してるか?
  • 03:人を育てる前提「ヒト」を正しく理解しているか?
  • 04:人材が育つ文化「成長の定義」を共有しているか?
  • 05:人材育成の課題「人が育たない会社」の共通点8選
  • 06:人材育成の順序「スキルの3段階」に沿ってるか?
  • 07:人材育成の仕組「学校方式のPCDA」で育てる!
  • 08:人材育成の仕組「いい会議」をすれば人は育つ!
  • 09:人材育成の仕組「定例研修」を「内製化」する!
  • 10:人材育成のコツ「いいね!」褒めて育てる重要視点
5部:評価編
  • 01:人事評価の本質|組織を育てるための道具
  • 02:人事評価の現実|中小企業が失敗する理由
  • 03:人事評価の運用|「成功例」と「失敗例」の比較
  • 04:人事評価の基準|5段階評価のサンプル|無料DL有
  • 05:人事評価の基準|「好みのタイプ」を言語化する
  • 06:人事評価の基準|「マインドセット評価」の追加案
  • 07:人事評価の実装|設計から運用までの実務ステップ
  • 08:人事評価の実務|「評価面談:1-on-1」の進め方
6部:分配編
  • 01:成果分配の概要|業績連動型賞与の「ざっくり」
  • 02:成果分配の功罪|業績連動型のデメリットとリスク

このサイトでは、ひとりでも多くの経営者の方々のお役に立ちたいという思いを持って、なるべく深く、そして詳しく発信しているつもりなのですが、「ひと」に関することには「どうしても書けないこと=公表できないこと」があります。

特に、人事評価とか給与賞与に関するマネジメントには、その性質上「社員さんたちには知られない方がいいこと」があります。

お察しのとおり、このサイトは経営者の方だけではなく、一般社員さんたちもアクセスし読むことができます。

すべて「理想論」や「タテマエ」で解決できればいいのですが、「人に関する実務」はそんなに甘いものではなく、時には「荒療治」しなければならないシーンがあります。この「荒療治」を文字で誤解なく伝えることはとても困難です。

また、カモフラージュした「事例紹介」であっても、当事者の方々にとっては「あ、この記事、当社のことやん」ってすぐにわかってしまいます。それは、その社員さんにとっても「あ、自分のことだ」とわかってしまいます。「いい話」の場合はいいのですが「よくない話」の場合は、気分を害したり、あらぬ誤解を生じさせたりするリスクがあります。

このような理由で「トラブル解決系」や「裏技的な方法」は、一般公開しているこのサイトでは書けません。

「それが聞きたいのに・・・」と、物足りなさを感じられる方も少なくないと思いますが、何卒ご了承ください。

ただ、トラブルや裏技が必要になるときの共通した原因があります。それは、この「組織戦略」を疎かにしてしまったリバウンドであること。念のために書き添えておきます。

5部-評価編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII マネジメントコーチ

思考のスパーリング・パートナー

もっとエエ会社にしたいなら、
もっとエエ経営者になればええねん!

これが口ぐせ。

1999年に税理士事務所を創業し、
勤務時代も含めると約40年近く
300人を超える中小企業経営者の
成功と失敗を特等席で見てきた
「超実務家」。
2022年に幸せな事業承継を遂げ、
自ら「経営の入り口から出口まで完走」。

現在はマネジメント・コーチとして、
20〜40代の次世代経営者を
「あおって、いやして、元気づけて」
パフォーマンスを最適化するのが仕事。
その現場で得た「もっとよくなるヒント」を
惜しみなく日々発信中。

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