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南洲翁の教え│「地位」に見合う「徳」を磨け!

2026 7/20
2026年7月18日2026年7月20日
H.HORII

元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、中小企業経営者向けに「成長のヒント」を毎週土曜日に発信しています。何か「心当たり」や「気付き」があれば、ぜひ、関連記事で深堀りしてみてください。

おはようございます!

今週もお疲れさまでした!

さて、今週の「お題」は
「西郷さん」です。

150年ほど前に遺され、
今も色あせることなく
語り継がれている
名フレーズ。

「功ある者には禄を与えよ、
 徳ある者には地位を与えよ
」

すでにお察しですよね?

知ってるし、
分かってもいる、
でも、実際にできている会社は意外と少ない。

その典型です。

改めて考えてみます。

中小企業あるある

社長以外の役員や、
部課長などの役職者。

なぜ、
その人たちに「役職」を与えたのか?です。

  • 営業成績がいいから?
  • 開発力が長けているから?
  • 社外人脈が多いから?
  • 勤続年数が長いから?

西郷さんがいうところの
「功ある者」です。

この人たちの
給与や賞与、待遇は悪くありません。

「功に見合う禄」を与えているでしょう。

この
「功」ある人たちに
「徳」もあれば最強です。

「徳」とは、ひとことで言うと「人望」です。

「この人のためなら」と思わせるチカラ。

ところが、
「功」はあるのに、
「徳」が薄い人が少なくありません。

例えば、
「社外」の評判は良いけど
「社内」の評判は良くない、という人。

顧客や取引先からは信頼され、
数字もそれに見合うものだけど、
部下や同僚からは煙たがられている。

このタイプに
「役職」を与えると
「組織力」は強くならないどころか
「足を引っ張る」ことさえあります。

役職者のミッション

役職者のミッションは
「成果を出すこと」ではありません。
「成果を出せるチームを作ること」です。

「チーム作り」や「人材育成」が、
「役職者」の最も重要な仕事です。

仮に、
その人個人の成績がイマイチであっても、
チームをまとめ、部下の力を引き出せる
「徳」を持った人であれば
こういう人にこそ
「役職」を与えよ、というのが
西郷さんの言葉です。

勘違いしてはならないのは
ただの「イイ人」ではありません。

正論や厳しさでさえも
「人望」や
「求心力」に変換できる人が
「徳」のある人です。

「育ててナンボ」です。

責任の所在

もし、役職者が

  • 部下に仕事を任せない、
  • 部下を信用しない、
  • 部下を教育しない、
  • 部下に仕事を渡さない、

というタイプなら
組織がこれ以上悪くならないように
早めに見直す必要があります。

その時の言葉は
「君には無理だから降りてもらう」ではなく
「苦手なことをやらせてごめんね」です。

そのような組織設計をした経営を反省しなければ、また再発します。

この視点、厳しいようですがとても大切です。

適任者がいない?

西郷さんの言葉、理屈は分かる。
しかし、
「徳」を持った人材なんて、
そうそういるもんじゃない。

そんな声が聞こえます。

私も、かつて、何度も思いました。

でも、だからと言って、それが
徳がない者に地位を与える口実にはなりません。

当面は、経営者をトップとする
「ナベブタ型組織」が続きます。

大きくしたくても、
一定の規模で止まってしまう中小企業には
様々な理由や原因があります。

この「人を育てる人材」の不足も
その大きな一つです。

ですから…

「人を育てる人材」が、
なぜ当社にいないのか?

これが、本質的な根本原因の可能性があります。

経営者への示唆

西郷さんの言葉は
「報酬と地位を混同するな」という教えです。

「名プレイヤー、名マネージャーにあらず」も同じやね

「成果」を出した人には「お金」で報いる、
「人」を育てられる人には「権限」を与える。

この教えを「逆読み」すると、
さらに「重み」が増します。

「禄」に見合う「功」を上げよ、
「地位」に見合う「徳」を磨け、
です。

すでに、最も大きな権限を持ち、
仮に、小さい会社であっても
最も高い「地位」にある経営者として、
これをどう受け止めるか?ですね。

これ以上、クドイ話はやめておきましょう。

この週末、改めて考えてみてください。

よい週末を!

では、また来週!

経営脳の自主トレ
「徳」を磨くためのヒント記事3選

  • 経営の原理原則は理想論か?
    • 「徳」を磨くために原点回帰。関わる人たちの幸せを再確認。
  • 経営計画と組織|「最高のチーム」という目標設定
    • 経営者、メンバーの双方にとっての「最高のチーム」とは?
  • 組織戦略の主軸|人的資本経営
    • 人材を消費する経営から投資する経営への視点転換。
週刊:堀井雑感
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII マネジメントコーチ

思考のスパーリング・パートナー

もっとエエ会社にしたいなら、
もっとエエ経営者になればええねん!

これが口ぐせ。

1999年に税理士事務所を創業し、
勤務時代も含めると約40年近く
300人を超える中小企業経営者の
成功と失敗を特等席で見てきた
「超実務家」。
2022年に幸せな事業承継を遂げ、
自ら「経営の入り口から出口まで完走」。

現在はマネジメント・コーチとして、
20〜40代の次世代経営者を
「あおって、いやして、元気づけて」
パフォーマンスを最適化するのが仕事。
その現場で得た「もっとよくなるヒント」を
惜しみなく日々発信中。

詳しいプロフィールはこちらへ。

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