「もっといい会社」の「もっといい経営者」になるための経営脳の自主トレ

経営脳を整え、鍛えるための
最適化 自主トレマニュアル

会社が、中長期にわたって持続的に成長するためには、経営者自身の成長が欠かせませんが、そのためには「経営脳のトレーニング」を継続し、習慣化することが必要です。

このブログのテーマでもある「経営脳の自主トレ」は、具体的にどのように進めればいいのでしょうか?

自主トレの進め方のサンプルを紹介するので、あなたの事情等に応じてアレンジしてして活用してみてください。

STEP1【目的確認】なぜ自主トレするのか?

【アドバンス課題の解決】さらに差を広げてもっとよくなるためにトレーニング。
【リカバリー課題の解決】不足している課題を解決し不足分を補うためにトレーニング。

まずは「そもそも論」です。自主トレを始めるにあたって「なぜ、経営脳のトレーニングをするのか?」、目的を鮮明にしましょう。

一般的に、トレーニングの目的は大きく2つに分かれます。

  • アドバンス課題の解決
    必達レベルを超え、さらに差を広げるための「何か」の課題を解決するためのトレーニング
  • リカバリー課題の解決
    必達レベルに不足している「何か」の課題を解決するためのトレーニング

いずれにしても、この目的を実現(達成)することに強い想いがあるかどうか?を自己内観して「やりたい!」というWANTの動機があるかを確認しましょう。

もし「やらなければ・・・」というMUSTの動機であれば、この段階で「なぜ、やりたい!というWANT動機ではなく、やらなければ・・・という義務的なMUST動機なんだろう?」ということを自分自身のホンネと向き合って鮮明にしておきましょう。

なぜなら「MUST動機」に比較して「WANT動機」の方が、よりホンネに近く、トレーニングのストレス(負担感)が全く違うからです。どうせなら楽しくトレーニングした方がいいですよね。この目的に対する気持ちの確認はとても重要です。

STEP2【事前準備】原理原則と経営脳の理解

「経営脳」をトレーニングするにあたって、事前準備として「経営の原理原則」と「経営脳の構造=5つのレイヤー」を正しく理解していることが大前提です。

それぞれの解説ページを熟読して不明点が無いようにしておきましょう。また、この事前準備の段階で「これは自分の課題だなあ」と思うテーマについてはメモを残しておきましょう。

STEP3【自己認知】課題を整理

STEP2の事前学習によって、いくつかの「自分自身の課題」がピックアップできたと思います。ピックアップした課題について、少し考えを深めましょう。

経営の原理原則に共感することができたか?

このブログのほとんどの記事は、経営の原理原則を基本的な軸にしています。もし、経営の原理原則について「意見が違う」「考え方が違う」「価値観が違う」と感じたなら、残念ながらこのブログは役に立ちません。

「経営の目的は、関わる人たちの幸せである」「筋・道理を軸にする」という考え方にホンネで共感できているか?を確認しましょう。

5つのレイヤーは、正しく理解できたか?

このブログでは、経営脳を5つのレイヤーに分類していますが「それぞれのレイヤーは理解できたか?」また、それぞれの課題をピックアップし「なぜ、弱いのか?」「どうあるべきなのか?」ということについて考え「自己認知」を深めましょう。

経営脳の課題解決のためには「自分自身のことを正しく知る」という自己認知がとても重要です。

特に、マインドセットやメンタルの中には、直視できないテーマがあるかもしれませんが、素直な気持ち、冷静な気持ちで自分と向き合いましょう。

STEP4【優先順位】解決しやすいテーマから

まずは簡単なテーマで成果体験を

上記のステップでリストアップした課題に解決の優先順位を付けます。

一般的には「重要なテーマ・緊急性の高いテーマ」の優先順位を高くするのですが、最初の段階は、私のおススメは「解決しやすいテーマをまず一つ」です。

解決しやすいテーマを一つだけピックアップして、まずは「トレーニングの成果体験」をし、段階を追って難易度の高いテーマに取り組む方が「自主トレの習慣化」には効果的です。

STEP5【ゴールと解決策の言語化】

超リアルにイメージしよう

次に、取り組むテーマについてのゴールと解決策を具体的に言語化しましょう。

その方法は、テーマによってまったく違いますが、共通しているのは「目に浮かぶレベル」の具体性です。「ゴール:解決すればこうなる」「解決策:これをやればゴールするやん!」と超リアルなイメージできるかどうか?です。

STEP6【スケジューリング】習慣化する

定期スケジュールを登録しよう

次に、解決策=解決のための行動をスケジュールに落とし込みます。最近であれば、デジタルでスケジュール管理している人も多いと思いますが、その場合は「毎週土曜日午前中:読書」というように定期登録するなど工夫してみましょう。

コツは「優先的に時間をFIXしてしまうこと」です。自主トレは習慣化する必要があるので「食事」や「睡眠」と同レベルで「動かせないスケジュール」として扱いましょう。

STEP7【フェードアウト防止】仲間と一緒に

経営者仲間を巻き込もう

自主トレを習慣化する工夫のひとつとして「仲間を巻き込んで一緒にトレーニングする」こともおススメです。

気心の知れた経営者仲間に、たとえば「毎週金曜日の夜はいっしょに経営脳のトレーニングをしないか?」と声をかけて「先送り」や「三日坊主」に備えましょう。

それでも、三日坊主や挫折懸念があるなら、顧問税理士を巻き込む、コーチやコンサルタントと有料の契約をしてしまうなど、「やめられない状況作り」が効果的です。

Q&A

特別なスキルや事前の深い知識は必要ありません。重要なのは、経営の原理原則と経営脳の構造(5つのレイヤー)に対する基本的な理解と、自己成長に対する意欲です。ステップごとに丁寧に進めることで経営脳のアップデートは可能です。

すべてのステップが重要ですが、特に「自己認知」と「ゴールと解決策の言語化」は非常に重要です。自己認知を通じて自分自身の強みと弱みを理解し、具体的なゴールと解決策を言語化することで、効果的なトレーニング計画を立てることができます。

「いい会社になってきた」というあなたの実感そのものがトレーニングの成果です。設定したゴールの達成度合いや、経営上の具体的な改善(例えば、業績の向上、チームの士気の向上など)を通じて確認することができます。定期的に自己内観することで確認したり、また、周囲の人たちからのフィードバックにも素直に耳を傾けましょう。

挫折感を感じたときは、目標を再評価し、必要に応じて小さなステップに分割することが有効です。また、仲間やコーチや顧問税理士などに相談し、サポートを求めることも重要です。小さな成功を積み重ねることで、モチベーションを維持しやすくなります。

どんな課題が生じても解決でき「何でも来い!」という状態にならない限り終わりはありません。経営脳の自主トレは、会社の存続とリンクするプロセスです。「常に勉強」ですね。

まとめ

以上、経営脳を整え、鍛えるための最適化自主トレの進め方サンプルを紹介しました。

「経営脳の自主トレ」は、経営者としてのパフォーマンスを高めるための重要な取り組みです。このステップを参考に「あなたなりのトレーニングメニュー」を作って、さっそく自主トレを始めましょう。

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