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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。
おはようございます!マネジメントコーチの堀井です。
2024年第5週の土曜日、今週も順調ですか?
今週は、大谷君で再注目され、私もよく使っている「曼荼羅」について整理するので経営脳の自主トレ(自己内観や目標設定)に活用してみてください。
*大谷選手が高校生の時に作った曼荼羅がネット上でたくさん紹介されているので「マンダラってなに?」と思う方はぜひ検索してみてください。
このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。初めてアクセスしていただいた方は、こちら(=「このブログについて」)をまずご覧ください。
百聞は一見に如かず、まずはダウンロード
「曼荼羅とは?」ですが、百聞は一見に如かず、テンプレートを作成したので下記のサイトからダウンロードしてみてください。
(ビズオーシャン)https://www.bizocean.jp/doc/detail/547917/
このサンプルでは「もっといい経営者になる」という目標を達成(実現)するための曼荼羅シートになっています。
中心に「もっといい経営者」という目標を書き込み、その周りに「そのための8つの要素」を書き出します。
さらに、その外側に「8要素のそれぞれのための(さらに)8要素」を書き出すことで、目標達成のための必要な行動を「8×8=64の要素」に因数分解することができます。
「やるべきこと」を細分化することで、考えやすく、また、行動しやすくなるので目標達成(実現)の確率が上がるという具合です。
大谷翔平選手に学ぶ曼荼羅づくりのヒント
高校生の大谷翔平選手の目標は「ドラ1:8球団」だったようです。彼は、8球団からドラフト1位指名されるためには、どうすればいいか?次の8要素を書き出していました。
- 体づくり
- 人間性
- メンタル
- コントロール
- キレ
- スピード160キロ
- 変化球
- 運
これが「中心のマス目」です。続いて、これらの8要素のそれぞれについて、さらに8要素を書き出して因数分解をしています。例えば「運」は、次の8要素です。
- あいさつ
- ゴミ拾い
- 部屋そうじ
- 道具を大切に使う
- 審判さんへの態度
- プラス思考
- 応援される人間になる
- 本を読む
高校生の大谷選手は、自分自身の「運」を高めるために「どうすれば良いのか?」を具体的な行動に因数分解し、心がけていたのでしょう。
「運がよくなりますように!」とお寺や神社で拝む「他力本願」とは、真逆の取り組みです(笑)。
その他の要素もとても勉強になるので(著作権のことを調べてないので、ここに転載は控えます)ぜひ検索して見てみてください。その時、必ず彼の自筆の画像を探してみてください。キレイに加工された画像とは伝わってくるものが全然違います。
もっといい経営者になるための曼荼羅
私がサンプルとして作成した「もっといい経営者」になるための、中心の8要素は次のとおりです。
- ゴール:人生目標や経営の目的、中長期目標などゴールイメージを鮮明にする
- お金:会社のBS・PLに加えて、個人の財産形成などのイメージ
- 時間:やりたいこと、やるべきことの優先順位や、タイムマネジメント
- Layer1:マインドセット
- Layer2:フィジカル
- Layer3:メンタル
- Layer4:基礎スキル
- Layer4:経営スキル
これは「堀井なりの8要素」なので、これら以外にも優先される要素があれば、置き換えてみてください。大谷君の「スピード160キロ」のように、具体的な数値目標でもいいと思いますし「運」を入れても面白そうですね。
要は「目標のために何をするか?」を細かく書き出すことで頭が整理することが大切です。
曼荼羅を人材育成に活用する
この曼荼羅シートは、経営者自身の目標達成のために有効ですが、「人材育成」に活用することもおススメです。
「どんな人材になってほしいか?」が中心にきます。そして、求める人材になってもらうために「どのようにフォローすればいいか?」の8要素を書き出してみましょう。
また、少々手間はかかりますが、それを個人別に作成し、本人と共有することで「本人がやるべきこと」「会社がフォローすること」などが可視化され相互理解が深まります。
ちなみにサンプルは、本人用に「ハイパフォーマーになる」という目標設定がしてありますが、上記の経営者用と違うのは「経営スキル」が「実務スキル」としてあるだけでほとんど同じです(笑)。
必要に応じてアレンジしてみてください。
曼荼羅は作ることに意義=メリットがある
この曼荼羅シートは作ることに意義(メリット)があります。
もちろん、目標達成のためには「絵に描いた餅」ではダメで、実際に行動しなければならないのは当然ですが「ホンキで作れば」作るだけで行動が変わります。
いざ作ってみると「8要素も無い=思いつかない」ということがよくありますが、そこで「空欄」を放置せず「考え抜くこと」がメッチャ大事です。「ひねり出す」プロセスで思考が深まり、意識の奥を刺激することになります。これが「ホンキで作れば」という意味です。
反対に「スラスラ埋まる」という場合は、すでに行動していることが多く、設定している目標が低いか、すでに「ええ感じ」に日々を過ごしている人なので、この曼荼羅は必要ないかもしれません。
「ちょっとしんどい目標」「今のままでは達成できない目標」「考動を変えなければ実現しない目標」など、高いハードルを越えたいときに、この曼荼羅は効果的です。
曼荼羅を作ることで、頭の整理ができ、さらに意識の深部を刺激してくれるので「まずはホンキで作ること」に取り組んでみましょう。
ちなみに「行動が伴わない」なら「本当に達成(実現)したい目標なのか?」という前提に立ち返って考えなおしてください。
(関連記事)【経営者の基礎スキル】計画実現のためのバックキャスト思考
まとめ
さて、どうですか?
今週は、ちょっと高い目標を達成(実現)するために有効な曼荼羅シート(テンプレート)について整理しました。
これは伝統的なフレームワークでもあります。思考を整理し、行動効率を上げることで目標達成尾(実現)確率を高めましょう。
関連記事も含め参考にしてみてください。
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