Layer3

Mental

心の健康。フィジカルとともに経営者のコンディションを左右するメンタル。ベストパフォーマンスのために気持ちや感情ををセルフマネジメントする経営脳の第3レイヤー。

経営脳
第3レイヤー
メンタル

メンタルは強いですか?
いつも上機嫌ですか?

自分の気持ちや感情をマネジメントできていますか?

同じ状況であっても、メンタルの良し悪しで結果が変わってしまうというシーンをスポーツでよく目にしますが、経営もまったく同じです。

充分なパフォーマンスを発揮するため、自分の気持ちや感情をセルフマネジメントする経営脳の第3レイヤーである「メンタル」について紹介します。

【要点】
感情をマネジメントする

経営脳:5つのレイヤー、第3レイヤーは「メンタル」です。

気持ちや感情を指すメンタルは、フィジカルと並んで経営者のコンディションを大きく左右する重要な要素です。メンタルに課題があると十分なパフォーマンスを発揮できないことは言うまでもありません。

経営者は、その役割と責任から「強いメンタル」が求められますが、この「強さ」とは、一般にいう「耐え忍ぶ強さ」のことではなく「自分自身の感情や気持ちをセルフマネジメントするチカラ」のことであり、これが「メンタルの真の強さ」です。

【メンタルの真の強さ】
セルフマネジメントのチカラ

耐え忍ぶチカラではない
感情をマネジメントするチカラ

上述したように「メンタルの強さ」とは、一般にいう「耐え忍ぶ強さ」のことではなく「自分自身の感情や気持ちをセルフマネジメントするチカラ」のことであり、これが「メンタルの真の強さ」です。

  • 自分のメンタルには何が影響しているのか?
  • どうすれば、上機嫌になれるのか?
  • どんなとき、テンションが下がってしまうのか?

これらについて明確な答えを持つことで自分自身の感情や気持ちを客観的に見ることができ「メンタルマネジメント」のチカラが身に付きます。

このような「メンタルの真の強さ」を持つ経営者は、感情に振り回されることなく、どのような状況でも冷静であり、また他者に対しても安定したリーダーシップを発揮します。

【自己認識】
8つの切り口で自分を深く知る

メンタルは、その人特有の気持ちや感情なので、ひとつの要素だけでマネジメントすることはできません。複数の切り口で自己内観し、自分のことを深く、正しく知ることが必要であり、それがメンタルを強くするもっとも効果的な方法です。経営者のメンタルを語る上で代表的な8つの切り口を紹介します。これらを自己内観のヒントとして参考にしてください。

ポジティブだろうか?

積極的で、肯定的で、建設的で、楽観的。自然体のポジティブで、周囲もポジティブにできるリーダーだろうか?

冷静だろうか?

泰然自若。取り乱さない、動じない。常に冷静に考動する頼れるリーダーだろうか?

良い集中をしているだろうか?

心地よい疲れで終わる「良い集中」のため、集中のスイッチを自在にON/OFFできるリーダーだろうか?

心に余裕があるだろうか?

余裕がなくて苦しいことを前提や当然とせず、心の余裕を自ら生み出せるリーダーだろうか?

自信はあるだろうか?

「過剰」でも「過信」でもなく「根拠のある自信」をコツコツと積み重ねていくリーダーだろうか?

勇気はあるだろうか?

勇気は「湧いてくるもの」ではなく「湧かすもの」。勇気のスイッチを必要な時にONできるリーダーだろうか?

心から感謝しているだろうか?

感謝の気持ちは、少しだけ心の温度を上げてくれます。冷たすぎず、熱すぎず「適温の心」を持ったリーダーだろうか?

ストレスは元から断っているだろうか?

解消するのはストレスではなく、その理由や原因。ストレスは元から断つリーダーだろうか?

【メンタルマネジメント】
自分を上機嫌にするチカラ

常に上機嫌であるために
自分独自の方法を見つける

自分自身のメンタルを深く知るためのヒントとして8つの切り口を紹介しました。

パフォーマンスを十二分に発揮するためには、フィジカルと共にメンタルのコンディションを良好に保ち「常に上機嫌でいること」がとても効果的です。

メンタルは、個人の気持ちや感情なので「こうすればいい」という定番の方程式=正解はなく、自己認識を深め「自分の特性や特徴」を良く知り「自分独自の方法」を見つけなければなりません。

  • 自分のメンタルには何が影響しているのか?
  • どうすれば、上機嫌になれるのか?

プライベートな時間は、自然発生的な感情に身を任せることがストレス解消やリラックスのために効果的な場合もありますが、経営者の時間においては、自分を常に上機嫌にするために、自分独自の方法で自律的にマネジメントする「メンタルマネジメント」が大切です。

(関連記事)メンタル|経営者が「ゴキゲン」なら大抵のことはうまくいく

メンタルマネジメントを
習慣化する

「自分を常に上機嫌にするために、自分独自の方法で自律的にマネジメントする」と言うは易く行うは難しで、慣れない間は、その実行は簡単なものではありません。

そこでお勧めするのが「習慣化」です。

毎週あるいは毎月でもいいので「自己内観の日」を定例化し、習慣にしてしまうことが効果的です。

気持や感情は、生まれ持った性格も大きく影響し「頭のクセ」でもあります。「いいクセ」は、もちろんキープですが、「悪いクセ」は治さなければなりません。

そのためには、反復継続による矯正が必要であり、その具体的な方法が「定例的な自己内観」です。

経営脳を整えるための自主トレの一環としてトレーニングメニューに取り入れましょう。

メンタルの課題は
マインドセットで解決する

「メンタル」は「マインドセット」と密接に関連しているので、その違いが分からないと思っている人が少なくないので、補足しておきます。

ひとことで言うと「メンタルの課題マインドセットで解決する」です。

例えば「感謝のメンタル」。

「まだ、心の底から感謝の気持ちが湧き上がってこない。感謝しなければ・・・」というように「義務的な感情」のときは「何事も、些細なことであっても感謝しよう」というマインドセットを持って日常を過ごすことでメンタルを正していきます。

忘れないようにデスクに貼っておく、携帯の待ち受けにするなど「意識付け」を繰り返し持続し「それが当たり前」になるまで続けます。

その結果、特別な意識をしなくても「感謝できるようになった」とすれば、そのマインドセットは必要なくなります。意識しなくても「いつも心に感謝があるメンタル」になったということです。

これが「メンタルの課題をマインドセットで解決した」というひとつのサンプルです。

【結論】
本当の意味での「強いメンタル」

経営脳の第3レイヤー「メンタル」を紹介しました。フィジカルとともに経営者のコンディションを左右する大切な要素です。

自分自身の気持ちや感情をセルフマネジメントできる本当の意味での「強いメンタル」はベストパフォーマンスのために不可欠です。

  • ポジティブ
  • 冷静
  • 集中
  • 余裕
  • 自信
  • 勇気
  • 感謝
  • ストレスマネジメント

この記事では、自分自身のメンタルを正しく、深く認識するための8つの切り口を紹介しました。

定期的な自己内観によって本当の自分を深く知り、もし課題や弱点があれば「メンタルを強くしよう!」とマインドセットし「もっといい経営者」に進化成長できるよう自主トレに励みましょう!

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