
おはようございます!
今回は「タチが悪い会社になってないか?」についてのチェックリストを紹介します。
「タチが悪い」、つまり「質が悪い」です。
まちがった方向に進んでいないか?
定期的に「経営品質」を確認するための参考にしてみてください。
この記事は「経営脳を整え、鍛えるためのトレーニングマニュアル」の補足です。
「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けた「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するヒントを毎週発信しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このブログについて」をまずご覧ください。
【経営の質】
3Gマネジメントの実現度
「経営品質」と検索すると、いろんな解釈や説明が出てきますが、私の定義は、このブログのテーマでもある「3Gマネジメントの実現度」です。

- Group1:得意先や取引先を主とする社会全般
- Group2:社員と、その家族や大切な人たち
- Group3:経営者と、その家族や大切な人たち
この3つのグループの人たちの幸せが持続しているか?
この人たちの幸せをジャマしてないか?
その実現度が高いほど「経営品質が良い」という考え方です。
この記事では、近江商人の「三方良し」との比較で「3Gマネジメント」の詳細を解説しています。
- 「近江商人の三方良し」
- 「世間」
- 「買い手」
- 「売り手」
- 「3Gマネジメント」
- 「社会・取引先・顧客」
- 「社員と、その家族や大切な人たち」
- 「経営者と、その家族や大切な人たち」
【比較対比】
質の良い経営 vs 質の悪い経営
「3Gマネジメント」を実現するための実務的なテーマとして下記に10項目をピックアップしました。
「質の良い経営:理想レベル」と「質の悪い経営:最悪レベル」の両極端を見比べながら、あなたの経営品質をセルフチェックしてみてください。
明確なビジョンと
目標設定
質の良い経営では、長期的なビジョンを持ち、それに向かって具体的な目標を設定します。チームが共通の目標に向かって一体感を持って動いています。
質の悪い経営では、ビジョンや目標が曖昧で、チームがどこに向かっているのか不明確であり、一体感がありません。
メンバーの育成と
エンゲージメント
質の良い経営では、継続的な教育と研修を実施し、メンバーとチームのスキルアップに積極的です。また、メンバーの意見を尊重し、働きがいのある環境を提供することで、エンゲージメントを高めています。
質の悪い経営では、人材育成に消極的であり、自助努力が暗黙の方針になっています。また、メンバーの意見や考えが軽視されるため、モチベーションが高くありません。
効果的な
コミュニケーション
質の良い経営では、コミュニケーションがオープンなので情報がタイムリーに共有できています。また、意思決定のプロセスが明確なのでチーム内の信頼関係が良好です。
質の悪い経営では、コミュニケーションが断片的でチーム内での共有が希薄です。その結果、意思決定プロセスが不透明なので、エラーも多く、不信感が渦巻いています。
顧客主義
質の良い経営では、顧客のニーズと期待を理解し、それに応える製品やサービスを提供しています。また、顧客からのフィードバックを積極的に取り入れ、改善が持続的です。
質の悪い経営では、製品やサービスのクオリティーが顧客のニーズや期待に応えられる十分なレベルではなく、顧客からのフィードバックも軽視され改善が進んでいません。
長期利益の視点と施策
質の良い経営は、持続性の高いジネスモデルを構築しています。また、短期的な「形式的成長」より、長期的な「正しい成長」を重視します。
質の悪い経営は、短期利益を優先しています。長期的な成長戦略がなく、持続可能性に欠けます。また「正しい成長」を軽視しがちです。
財務健全性
質の良い経営は、管理会計を活用し、リアルタイムで状況を把握し、課題をスピーディーに共有する仕組みが構築され運用してます。
質の悪い経営は、会計の活用が十分でなく、財務的課題が不明瞭です。その結果、リスクの認識が高くありません。
革新と適応力
質の良い経営は、新しい技術やアイデアを積極的に取り入れ、革新を推進しています。市場の変化に迅速に対応し、柔軟に経営戦略を調整します。
質の悪い経営は、新しい技術やアイデアに無頓着な傾向が強く、そのため、市場の変化に対応できず、競争力が低下傾向にあります。
社会的責任
質の良い経営は、地域社会や環境に配慮した経営を行い、社会的責任を理解しているので「評判」は良好です。
質の悪い経営は、環境や社会への配慮が不足し、ネガティブな影響を与えており「評判」がよくありません。
運営管理
質の良い経営は、生産性や合理化への意識強く、業務プロセスを常に最適に保ち、効率的に運営しています。
質の悪い経営は、属人化された業務プロセスが多く、それが、無駄や高コスト体質の原因となっています。
リーダーシップと
ガバナンス
質の良い経営は、経営者自身がリーダーシップを発揮しチームを導いています。また、透明性の高いガバナンス体制が確立されています。
質の悪い経営は、経営者自身のリーダーシップに課題があり、チームが混乱しがちです。ガバナンス体制も弱く、不正や不祥事が発生しがちです。
【課題解決】
経営脳をアップデート
以上、10のテーマをピックアップしましたが、それぞれの質を改善し、高めるために必要なのが「経営脳のアップデート」であることは言うまでもありません。
上記のテーマと「経営脳の5つのレイヤー」を関連付けると、次のようになります。
もし、課題認識があれば、その解決のために関連記事を参考にしてみてください。
*「5レイヤー」が初めての方は、下記の記事を参考にしてください。
経営脳の「5つのレイヤー」について詳細を解説しています。
・Layer5:Sense:センス
・Layer4:Skills:スキル
・Layer3:Mental:メンタル
・Layer2:Physical:フィジカル
・Layer1:Mindset:マインドセット
・経営者と会社の成長は表裏一体
・経営課題の本質は「経営者の成長課題」
・レイヤーごとに成長課題を整理して自主トレ
・レイヤーの前提は「自責」で取り組むこと
・レイヤーの効果は「自己効力感」が高まる
- 明確なビジョンと目標設定
- メンバーの育成とエンゲージメント
- 効果的なコミュニケーション
- 顧客主義
- 長期利益
- 財務健全性
- 革新と適応力
- 社会的責任
- 運営管理
- リーダーシップとガバナンス
【要点整理】
関わる人たちの幸せのために
さて、どうですか?
今週は「経営品質」をセルフチェックするための10のテーマをピックアップしてみました。
「3Gマネジメント(=会社に関わる人たちの持続的な幸せ)」のために、どれも欠かせないテーマばかりです。
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以上、お役に立ちますように!