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「もっといい経営者」になるための経営力トレーニング
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02:中小企業の”質”を見直す10のチェックリスト

2026 1/08
2024年6月29日2026年1月8日
H.HORII

中小企業が「経営の質」を見直す10の視点を紹介します。

「質」は「タチ」とも読みます。

「タチが悪い会社」になっていないか?定期的に確認するための参考にしてください。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このWEBサイトについて」をまずご覧ください。

INDEX

【辛口視点】
「会社の質」は「経営者の質」

オーナー型中小企業において「会社と経営者は表裏一体」です。

したがって「経営の質」は、突き詰めれば「経営者の質」と言えます。

「質の悪い会社」になっているとしたら、それは「経営者の課題」です。

ここで紹介するリストは「会社の状態」でチェックする形式をとっていますが、それを通じて「経営者の課題」を見つけることが目的です。

  • 会社はどんな状態か?
  • その状態になったのは、ジブンの何に原因があるのか?
  • 改善が必要なら、ジブンの考動をどう変えればいいのか?

この視点で、10のテーマをセルフチェックしてみましょう。

【経営の質】
3Gマネジメントの実現度

「経営の質(経営品質)」とネット検索すると、いろんな解釈や説明が出てきますが、私の定義は、このWEBサイトのテーマでもある「3Gマネジメントの実現度」です。

3Gマネジメント:社会・取引先+社員+経営者
  • Group1:得意先や取引先を主とする社会全般
  • Group2:社員と、その家族や大切な人たち
  • Group3:経営者と、その家族や大切な人たち

この3つのグループの人たちの幸せが持続しているか?

この人たちの幸せをジャマしてないか?

その実現度が高いほど「経営の質が良い」という考え方です。

【比較対比】
質の良い経営 vs 質の悪い経営

「3Gマネジメント」を実現するための実務的なテーマとして下記に10項目をピックアップしました。

「質の良い経営:理想レベル」と「質の悪い経営:最悪レベル」の両極端を見比べながら、自社の「経営の質」をチェックしてみてください。

明確なビジョンと
目標設定

質の良い経営では、長期的なビジョンを持ち、それに向かって具体的な目標を設定します。チームが共通の目標に向かって一体感を持って動いています。

質の悪い経営では、ビジョンや目標が曖昧で、チームがどこに向かっているのか不明確であり、一体感がありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • ビジョンを明確に言語化し、具体的な目標に落とし込む力が不足
  • ビジョンや目標をチームに浸透させる努力が不足している

・・・などが考えられます。

Check!

  • 自社の長期ビジョン(5年後、10年後の姿)を明確に言語化している
  • 年度目標を具体的な数値で設定している
  • ビジョンと目標をチームに繰り返し伝えている
  • チームがビジョンを理解し、共感していることを確認している

メンバーの育成と
エンゲージメント

質の良い経営では、継続的な教育と研修を実施し、メンバーとチームのスキルアップに積極的です。また、メンバーの意見を尊重し、働きがいのある環境を提供することで、エンゲージメントを高めています。

質の悪い経営では、人材育成に消極的であり、自助努力が暗黙の方針になっています。また、メンバーの意見や考えが軽視されるため、モチベーションが高くありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 人材育成を「投資」ではなく「コスト」と捉えている
  • メンバーの声に耳を傾ける姿勢が不足している

・・・かもしれません。

Check!

  • メンバーの育成計画を立て、実行している
  • 定期的にメンバーとの1on1ミーティングを実施している
  • メンバーの意見や提案を積極的に聞いている
  • メンバーの成長を認め、フィードバックしている

効果的な
コミュニケーション

質の良い経営では、コミュニケーションがオープンなので情報がタイムリーに共有できています。また、意思決定のプロセスが明確なのでチーム内の信頼関係が良好です。

質の悪い経営では、コミュニケーションが断片的でチーム内での共有が希薄です。その結果、意思決定プロセスが不透明なので、エラーも多く、不信感が渦巻いています。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 情報を抱え込みがち
  • 情報伝える努力を怠っている
  • 意思決定の理由を説明することを面倒に感じている

・・・などが考えられます。

Check!

  • 重要な情報をタイムリーにチームと共有している
  • 意思決定の理由や背景を説明している
  • メンバーが質問や相談をしやすい雰囲気を作っている
  • 自分の考えを分かりやすく伝える努力をしている

顧客主義

質の良い経営では、顧客のニーズと期待を理解し、それに応える製品やサービスを提供しています。また、顧客からのフィードバックを積極的に取り入れ、改善が持続的です。

質の悪い経営では、製品やサービスのクオリティーが顧客のニーズや期待に応えられる十分なレベルではなく、顧客からのフィードバックも軽視され改善が進んでいません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 顧客との直接接点が少なく、現場の声を把握できていない
  • フィードバックを改善に活かす仕組みを作っていない

・・・などが考えられます。

Check!

  • 主要顧客と定期的に直接面談している
  • 顧客のニーズや期待の変化を把握している
  • 顧客からのフィードバックを改善に活かしている
  • 顧客満足度を定期的に確認している

長期利益の視点と施策

質の良い経営は、持続性の高いジネスモデルを構築しています。また、短期的な「形式的成長」より、長期的な「正しい成長」を重視します。

質の悪い経営は、短期利益を優先しています。長期的な成長戦略がなく、持続可能性に欠けます。また「正しい成長」を軽視しがちです。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 目先の利益に追われ、長期的な視点で考える余裕がない
  • 「正しい成長」の定義が曖昧になっている

・・・かもしれません。

Check!

  • 3年後、5年後の成長戦略を持っている
  • 短期利益のために長期的な価値を犠牲にしない判断をしている
  • 持続可能なビジネスモデルを意識している
  • 「正しい成長」(3Gマネジメントの実現)を優先している

財務健全性

質の良い経営は、管理会計を活用し、リアルタイムで状況を把握し、課題をスピーディーに共有する仕組みが構築され運用してます。

質の悪い経営は、会計の活用が十分でなく、財務的課題が不明瞭です。その結果、リスクの認識が高くありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 会計を「税務申告のため」としか捉えていない
  • 経営判断のツールとして活用していない
  • 数字を見ることを避けている

・・・などが考えられます。

Check!

  • 月次決算を実施し、予実対比を確認している
  • 貸借対照表を時価評価で把握している
  • 損益分岐点と固定費の推移の変化を理解している
  • 財務状況を経営会議等で関係者と共有している

革新と適応力

質の良い経営は、新しい技術やアイデアを積極的に取り入れ、革新を推進しています。市場の変化に迅速に対応し、柔軟に経営戦略を調整します。

質の悪い経営は、新しい技術やアイデアに無頓着な傾向が強く、そのため、市場の変化に対応できず、競争力が低下傾向にあります。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 過去の成功体験に固執し、変化を恐れている
  • 新しいことを学ぶ意欲が低下している

・・・かもしれません。

Check!

  • 新しい技術やトレンドを定期的にチェックしている
  • 新しいアイデアや提案に対してオープンである
  • 市場の変化に応じて戦略を柔軟に調整している
  • 「変わること」を恐れず、むしろ楽しんでいる

社会的責任

質の良い経営は、地域社会や環境に配慮した経営を行い、社会的責任を理解しているので「評判」は良好です。

質の悪い経営は、環境や社会への配慮が不足し、ネガティブな影響を与えており「評判」がよくありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 利益優先で社会的責任への意識が薄い
  • 法令遵守を軽視している

・・・などが考えられます。

Check!

  • 法令遵守を徹底している
  • 環境への配慮を意識した経営をしている
  • 地域社会との良好な関係を築いている
  • 自社の社会的責任を理解し、行動に反映している

運営管理

質の良い経営は、生産性や合理化への意識強く、業務プロセスを常に最適に保ち、効率的に運営しています。

質の悪い経営は、属人化された業務プロセスが多く、それが、無駄や高コスト体質の原因となっています。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 仕組み化より「人に任せる」ことを優先し、属人化を放置している
  • 業務改善を軽視している、または後回しにしている

・・・かもしれません。

Check!

  • 業務プロセスの効率化を常に意識している
  • 属人化を避け、仕組み化を推進している
  • 無駄なコストを定期的に見直している
  • 生産性向上のための施策を実行している

リーダーシップと
ガバナンス

質の良い経営は、経営者自身がリーダーシップを発揮しチームを導いています。また、透明性の高いガバナンス体制が確立されています。

質の悪い経営は、経営者自身のリーダーシップに課題があり、チームが混乱しがちです。ガバナンス体制も弱く、不正や不祥事が発生しがちです。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 自らの言動で模範を示せていない
  • 「自分は特別」という意識があり、ルールを自ら破っている

・・・などが考えられます。

Check!

  • 自らの考動で模範を示している
  • 透明性の高い意思決定をしている
  • 法令や社内ルールを、経営者自身が最も厳格に遵守している

【要点整理】
関わる人たちの幸せのために

さて、どうですか?

「3Gマネジメント」の実践に大きく影響する「経営の質」について10のテーマをピックアップしました。

  1. 明確なビジョンと目標設定
  2. メンバーの育成とエンゲージメント
  3. 効果的なコミュニケーション
  4. 顧客主義
  5. 長期利益
  6. 財務健全性
  7. 革新と適応力
  8. 社会的責任
  9. 運営管理
  10. リーダーシップとガバナンス

これらは、「負けない経営」の視点においても、重要なテーマばかりです。

チェックできなかった項目があれば、それは「経営者としての成長課題」です。

ぜひ、今後の「自主トレ」の参考にしてください。

【関連記事】
自己投資実践ガイド


1部:導入編

  • 01:経営者が「上手に成長」する4つのプロセス
  • 02:激辛注意「経営を”運”に任せるな!」

2部:時間編

  • 01:「最高の経営者人生」は「時間の使い方」次第
  • 02:「経営者は13時出社」午前中は自己投資する

3部:実践編

  • 01:経営者の「勝ちグセ」:4Stepで習慣を良くする
  • 02:経営者の「カタイ頭」:柔らかくする7つの習慣
  • 03:経営者の「自己内観」:リフレクションのすすめ
  • 04:経営者は「働きすぎ」:ココロとカラダのメンテ
  • 05:経営者の「学び直し」:リラーニングの習慣化

4部:診断編

  • 01:経営者を「不敗指揮官」にする「88の習慣」
  • 02:中小企業の”質”を見直す10のチェックリスト
  • 03:経営者の自己投資Q&A「迷い」と「答え」
4部-診断編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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