新視点|「何が欲しいか?」ではなく「なぜ欲しいか?」に着目

HORII
HORII

おはようございます!

今日は、2024年第39週の土曜日。

やっと涼しくなって、「**の秋」というように、いろいろ活動的になるシーズンになりました。

経営脳の自主トレ」は順調ですか?

さて、今週は「顧客ニーズ」について整理しておきます。

ニーズというと「ナニ?」にフォーカスしがちですが、大切なのは「ナゼ?」です。

ちょっと視点を変えるだけで発想の方向や幅が変わるので「思考力強化」の参考にしてみてください。

このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に、「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。
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【視点転換】
ニーズは応える前に捉える

「顧客ニーズ」に鈍感では、どんなビジネスも長続きしないものです。

「顧客ニーズ」は変化するものなので、常にモニタリングやリサーチを欠かすことができません。

その情報やデータを読み違えてしまうとニーズに応えることができなくなってしまいます。

さらに「顧客ニーズ」は、一過性のブームのように突然消滅することもあり、安定しないものでもあります。

「顧客ニーズ」は、そんな「取り扱いが難しいシロモノ」であるがゆえに「競争」が生じ、結果に差が出る原因となります。

このときの重要な視点が「捉え方」です。

「顧客ニーズ」を的確に捉えないと「応えること」ができません。

「顧客ニーズ」に応える前提として、「顧客ニーズを的確に捉える」ことが必要です。

【本質認識】
なぜ?で真のニーズを捉える

「顧客ニーズを的確に捉える」というのは「ニーズの本質を捉える」ということです。

これは、日常会話においてもよくある光景です。

Aくん
Aくん

「焼肉」食べたいなあ~!

Bくん
Bくん

いいね!「焼肉」食べに行こう!

Cさん
Cさん

なんで「焼肉」なの?

Aくん
Aくん

ちょっと疲れてるからスタミナ付けようと思って!

Cさん
Cさん

だったら、駅前の「スタミナ・ラーメン」もあるよ!

あれ、メッチャ元気になるよ!

Aくん
Aくん

なるほど!その手があったか!

「焼肉」じゃなくて

「スタミナラーメン」にしよう!

Bくん
Bくん

じゃ「スタミナ・ラーメン」!

この話、もし「Cさん」がいなければ、「Aくん」と「Bくん」は、確実に「焼肉」に行ってたことでしょう。

「Bくん」は、「Aくん」の「ナニ?」に対して素直に同意していましたが、「Cさん」が「ナゼ?」を確かめたから「焼肉」から「スタミナ・ラーメン」に行先が変わってしまいました。

もちろん「スタミナ・ラーメン」を食べた後、「Aくん」の満足度が「焼肉」に比べて高かったか?低かったか?は不明ですが、「なぜ?」を付け加えることで「答えが変わる」あるいは「選択肢が増える」ということが分かります。

このちょっとした「思考の掘り下げ」が、「本質的なニーズ」に迫るためにとても効果的です。

(関連記事)経営者の本質志向:正しく見極めようというマインドセット

【感情移入】
なぜ?なぜ?なぜ?

私たちは、「美味しいものが食べたい」「旅行に行きたい」「ブランドものが欲しい」というように、ニーズを「欲しいモノ」で表現しがちです。

しかし、本当に求めているのは「モノ」そのものではなく、「モノ」を通じて得られる心の充足、つまり感情のニーズです。

例えば、「美味しいものを食べて元気を出したい」「旅行に行って気分転換したい」「ブランド品を身に着けて自信を持ちたい」といったように、モノは手段に過ぎません。

その背後には「スタミナをつけたい」「リフレッシュしたい」「承認欲求を満たしたい」といった感情的なニーズが存在します。

顧客から「モノ」をオーダーされたとき、「なぜ?」を考えることで「感情のニーズ」に迫ることができます。

「なぜ、美味しいモノ?」「なぜ、旅行?」「なぜ、ブランドもの?」という具合です。

「なぜ」「なぜ」「なぜ」を3回繰り返すと、より本質に迫れると言います。

「なぜ、美味しいモノ?」「なぜ、元気を出したい?」「なぜ、疲れた?」・・・と繰り返していると、応急処置的には「美味しいモノ」で満たせるニーズも「疲れないモノ」にたどり着く可能性もあります。

このように考えると、顧客自身も気づいていない潜在的なニーズを掘り起こし、より良い提案に繋げることができます。

顧客ニーズに応えるとは、単に「モノ」を提供するのではありません。

その背後にある「感情」を満たすこと。

顧客の言葉に耳を傾け、その奥にある感情を理解し、共感する。

この「感情移入」が、顧客満足度を高める上でとても大切です。

【企業文化】原因共有カルチャー

チームの全員が「なぜ?」の視点を持つことで、パフォーマンスは大きく変わります。

常に「なぜ?」の解像度を高め、それを共有するカルチャーはとても効果的です。

「ナニを言った?」ではなく「なぜ、そう言った?」

「ナニが起きた?」ではなく「なぜ、そうなった(それが起きた)?」

「お客さんに褒められた・叱られた」ではなく「なぜ、褒められた?・なぜ、叱られた?」

チーム内のコミュニケーションにおいて「現象共有」ではなく「原因共有」することが習慣化されれば、カルチャーはワンランクもツーランクもアップします。

このカルチャーによって、お客様に対する視点も「ナニを求めておられる?」から「ナゼ求めておられる?」に変わります。

お試しあれ!

【要点整理】
相手の気持ちを大切にする

さて、どうでしょう?

今日は「ナニ?」ではなく「ナゼ?」にフォーカスする効果を「顧客ニーズ」を切り口にして整理しました。

この視点、思考は「相手の気持ちを大切にする」ことに他なりません。

関連記事も含め参考にしてみてください。

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以上、お役に立ちますように!