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試算表や決算書は、経営状態に関する貴重な情報を提供してくれますが、その「情報価値」を高めるためには「会計は事務処理ではなく情報処理なんだ」という視点が重要です。
この記事では「会計で情報力を高める視点」について解説します。
この記事は「中小企業向け|マネジメント会計(管理会計)の設計と運用の概要」の補足です。
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継続的に成長を続ける経営者は会計に強い
継続的に成長を続けている経営者の多くは「会計に強い」という共通点があります。
その理由は、目標設定や課題発見のために「数字」が欠かせないからです。
「売上をもっと増やしたい!」と感覚的にイメージするのと、「売上を前期比120%にアップする」と数字でコミットするのとでは成功確率がまったく違うことは言うまでもありません。
会計に強くなるための視点は「情報処理」
会計に強い経営者の視点は「情報処理」です。
経理処理をただの「事務処理」とはせず、「情報処理」という視点でとらえています。会計を経営情報のためのツールと考えているからです。
会計の主目的が、税金を計算ためだけであれば「事務処理」ってことで片づければいいのですが、そうではなく・・・
- 経営課題を発見し
- その解決策を数値目標で表し
- その進捗状況をチェックすること
・・・を目的とするならば、経理は「事務処理」ではなく「情報処理」だという考え方です。
「情報価値」を高める、という視点
だから、当然その「情報価値」がとても重要になってきます。
「月次決算」を行うことは、当然として、その他にも「勘定科目」にも要注意です。
例えば・・・ただの事務処理であれば「広告宣伝費」でいいものも、広告の方法や媒体別に「ネット広告費」「ブランド維持管理費」「営業ツール企画制作費」というように勘定科目を細分した方が「情報価値」が高くなる、というような視点が生まれてきます。
視点を養うため「総勘定元帳」を読むこと
経営者が「情報処理」の視点を養うために効果的なのは「総勘定元帳」を読むことです。
どの勘定科目にどういう内容が計上されているか?を一つ一つ読んでください。
多くの経営者は「たくさんの違和感」を感じます。
- 「このコストって通信費ではないやん!」とか・・・
- 「え?ガソリン代って文房具と同じ消耗品なん?」とか・・・
- 「せめて、損害保険と生命保険は分けてほしいわ!」とか・・・
「総勘定元帳」を読むことで感じた違和感を経理の担当者や顧問税理士に伝え、勘定科目の修正や変更を依頼するだけで、試算表や決算書の「情報価値」が上がります。
ぜひ、試してみてください。
(関連記事)中小企業の管理会計|情報価値を高めるコスト科目の”新”視点
まとめ
さて、どうですか?
「会計は事務処理ではなく、情報処理である」という視点について紹介しました。
関連記事も含め参考にしてみてください。
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以上、お役に立ちますように!
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