目標設定|組織計画|もっと「いい仲間」を増やす!

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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。


中小企業にとって「経営計画」は不可欠ですが、その理由のひとつである「いい仲間作り」という切り口で整理しておきます。

この記事は「中小企業向|経営計画の策定と運用、3つの新視点」の補足です。

このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。初めてアクセスしていただいた方は、こちら(=「このブログについて」)をまずご覧ください。

「いい会社」にするための「いい仲間」

あたりまえのことですが、もっと「いい会社」にするためには「いい仲間」が必要です。

会社の事業に共感、賛同、協力してくれる「仲間」、陰ひなたで応援してくれる「仲間」。

経営チームのメンバーや一般社員など、社内の仲間は当然として、社外には仕入先や外注などの取引業者さん、身近なところでは家族や友人など大切な人たちなど、経営者の周りにはいろんな人たちがいて、この人たちは、みんな「経営者の仲間たち」です。

この「経営者の仲間たち」の共感や賛同、協力や応援がなければ「いい会社」どころか、事業そのものが成り立ちません。

事業の盛衰は、この仲間たちに大きく影響を受けます。

この仲間たちが「いい仲間」かどうか?が、経営者の人生を左右するといっても過言ではないでしょう。

「いい仲間」に囲まれるための「自責思考」

経営者にとっての「いい仲間」とは、会社の事業に共感、賛同し、協力、応援してくれる人たちです。

この「いい仲間」に囲まれるためには、「いい仲間」を新たに集めることに加えて、現在のメンバー、社員も含め身近な人たちに「もっといい仲間になってもらう」という視点を忘れてはなりません。

少々厳しいことを言いますが、周りに「いい仲間」が少ないと感じるなら、「いい仲間が集まってこない自分」「身近な人がいい仲間になってくれない自分」に原因があるという「自責思考」が足りていない、という本質に目を向ける必要があります。

もっと「いい仲間」に囲まれるために必要なのは「いい自分」です。

周りの人たちに共感、賛同してもらい、協力、応援してもらえるかどうかは自分次第という「自責思考」がとても大切です。

「いい仲間」に恵まれない経営者

ネガティブなことはあまり書きたくないのですが、「いい仲間に恵まれない経営者」について少しだけ触れておきます。

上記でお分かりいただけると思うのですが「いい仲間に恵まれない経営者」とは、共感されない、賛同してもらえない、協力や応援が得られない経営者です。その理由は様々ですが、大きく2つのカテゴリーに分けることができます。

理由のひとつは「人として」です。

共感や賛同、協力や応援以前の問題として、信頼や信用が足りない人は、そもそも「いい人」が集まりません。

もうひとつは、周りの人たちにとって「会社に魅力がない」あるいは「会社の魅力が伝わっていない」という理由です。

経営者本人は、自分の事業なので充分魅力的に感じていたとしても、周りの人たちにとっては「そうでもない」という場合は、貴陽間や賛同、協力や応援が思ったように集まりません。

「いい仲間に恵まれない経営者」を観察すると、このように「人としての課題」か「会社としての課題」のいずれかを抱えているケースがほとんどです。

「いい仲間」に恵まれるための重要視点

では「いい仲間」に恵まれるためにはどうすればいいか?

視点1:マインドセットを整える

上記、ひとつめの「人として」については「マインドセット」を整えることです。「経営者としての正しい考え方」が信用や信頼を築くための土台となります。このブログでは「8つのマインドセット」について紹介しているので、心当たりがあれば参考にしてください。

成長志向

「会社の成長」「チームの成長」「自身の成長」、それぞれを明確に定義し、その上でのマインドセット「正しい成長志向」を持っているだろうか?

本質志向

「うわべ」に惑わされることはないだろうか?価値や原因の本質を見極め、確かめる「本質志向」を持っているだろうか?

使命感

業種や規模に関わらず「会社の使命」「経営者の使命」は「誰かを幸せにすること」で共通している。この原理原則に対するマインドセットは「ホンネ」だろうか?

理観

道徳、モラル、良心、正義、公正といった広い意味での倫理。”人として正しい”とされている倫理観は「言行一致」しているだろうか?

学習志向

自分の役割を果たすための成長課題を明確に認識し、その解決のための学習や経験の必要性を自覚し、その行動は持続しているだろうか?

他者の声を素直に受け入れているだろうか?自分の誤りを素直に認めているだろうか?意固地になったり、頑固になったりして「素直な心」を忘れていないだろうか?

多様性

固定観念や先入観に囚われることなく、異なる価値観や考え方を柔軟に受け入れ「多様性」を尊重しているだろうか?

可能志向

目的を考える時や目標を設定するとき、または、困難な課題に直面したとき、常にポジティブなマインドセットを持ち、可能性を前提に考動しているだろうか?

視点2:会社の魅力を伝える

共感や賛同、協力や応援をしてくれる「いい仲間」を集めるためには「魅力」が必要です。

  • 仲間にとって魅力的な会社か?
  • その魅力は仲間に正しく伝わっているか?

仲間にとって魅力的な会社か?

ここで大切なのは「仲間にとって」です。

経営者自身にとって、どれだけ魅力的な事業であっても、仲間にとって魅力がなければ「いい仲間」にはなりません。

「社員さんや取引先さん、家族や大切な人たちにとって、当社は魅力的か?」「共感や賛同、協力や応援が集まる魅力なのか?」ということについてよく考える必要があります。

  • 多くの人たちが共感、賛同してくれる会社の魅力は何か?
  • 多くの人たちが協力してくれる会社の魅力は何か?
  • 多くの人たちが心から応援してくれる会社の魅力は何か?

その魅力は仲間に正しく伝わっているか?

会社に十分な魅力があったとしても、それが伝わらなければ「絵に描いた餅」にすぎません。

「会社の魅力」を可視化し、周りの人たちに正しく伝えなければなりません。

(前置きが長くなりましたが・・・)ここで登場するのが「経営計画」です。

私が「経営計画は絶対に必要」と力説する大きな理由のひとつがこれです。

会社の魅力が正しく伝わることで周りの人たちは「いい仲間」になってくれます。

今までは「いい仲間」と思ってなかった人たちも「経営計画」を目にすることで「ん?意外とええやん!」「最近、よくなってきたやん!」「将来が楽しみやなあ!」と興味をもってくれるようになります。

  • 共感:ええ仕事やなあ!
  • 賛同:大正解やわ!
  • 協力:なんでも手伝うで!
  • 応援:頑張ってや!

このような声をかけてくれる「いい仲間」に囲まれることで会社は「もっといい会社」に成長進化することができます。なにより、経営者自身が上機嫌になり、モチベーションが上がります。

「経営計画」は、そのためのプレゼンツールなのです。

「経営計画」は魅力を伝えるプレゼン

私がこの話をすると「うちには、そんな立派な魅力はないわ・・・」と絶望的な顔?をする経営者がいるのですが、私の経験上、その多くは「魅力がない」のではなく「魅力を作ってない」だけです。

もし「魅力」がない、足りない、と思うなら作ればいいのです。

会社経営の本質的な目的は「関わる人たちが幸せになること」です。

(参考記事)経営の目的は関わる人たちの幸せ

どうすれば「関わる人たちが幸せになれるか?」をよく考えることが、魅力づくりに他なりません。

関わる人たちと共に幸せになるために「何を目指すか?=ゴールは何か?」です。

それを、周りの人たちが「魅力的なゴールやなあ」と共感、賛同し、「実現するかも!」という期待が高まれば「いい仲間」になってくれます。

その期待が「是非、いっしょに頑張りましょう!」という「協力」や「是非、実現させてよ!」という「応援」となるのです。

この「ゴール」と、そこに至る「ストーリー」や「シナリオ」を明文化したものが「経営計画」に他なりません。

「経営計画」は、関わる人たちと共に幸せになるためのプレゼンテーションツールなのです。

まとめ

「経営計画」の必要性を「いい仲間作り」という視点で整理しました。

「もっといい仲間」を集めるために、また、身近な人たちにも「もっといい仲間」になってもらうために、自責思考で「魅力」を作り、その「魅力」を伝えることが必要です。そのためのプレゼンツールが「経営計画」であり、「経営計画って必要なの?」という問いかけに対する私の回答です。

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