Layer1
Mindset
会社の成長は、経営者の考え方次第。
「もっといい会社」になるために必要な考え方とは?
経営脳の第1レイヤー「マインドセット」からリセット!
経営脳の第1レイヤー
マインドセット
会社経営の目的は「関わる人たちの持続的な幸せ」です。
その量的拡大・質的向上のために
「もっと役にたつように変化」することが「成長」です。
この「成長」を左右するのが「経営者の考え方」。
「考え方」は「行動」となって表れ、それが「結果」となります。
さて「もっといい会社」にするため、
どのような「考え方」を持てばいいのか?
経営脳の第1レイヤーである
「経営者のマインドセット」について紹介します。
【全体俯瞰】
経営脳の5つのレイヤー

- マインドセット
- フィジカル
- メンタル
- スキル
- センス
会社と経営者の成長は、表裏一体。
経営者が成長すると、会社は成長します。
中小企業が直面する経営課題は
「経営者の成長課題」が映し出されたもの。
課題解決の重要視点は
「会社をどうするか?」ではなく「ジブンをどうするか?」。
その自主トレツールが「経営脳の5つのレイヤー」。
もっといい経営者になるためのフレームワークです。
その活用の前提は「自責」で真正面から向き合うこと。
その活用の効果は「自信」となって返ってきます。
経営者としての「正しい考え方」であるマインドセットは、
最下層「第1レイヤー」に位置しています。
5つのレイヤーの詳細は、下記の記事を参照してください。
経営脳の5つのレイヤー|フレームワークで経営力を強化する!
【要点概要】
正しい結果のための考え方

マインドセットとは、経営者の信念や価値観、あるいは固定概念などを含む
「考え方」や「思考のクセ」のことです。
経営脳では、最下層:第1レイヤーに位置しています。
「もっといい会社」に成長するために、
経営者は「正しいマインドセット」を持つ必要があります。
「正しい」とは「経営の原理原則」に沿っているかどうか?
その正しさが、経営の意思決定を方向付けます。
- 正しい考え方による「正しい判断」
- 正しい考え方による「正しい決断」
それによる「正しい意思決定」が、会社を正しい方向に、
つまり「もっといい会社」に導きます。
経営の原理原則の詳細は、下記の記事を参照してください。
【経営の原理原則】真の成長のための経営の軸と道理
【本質論理】
マインドセットと結果の関係
マインドセットは
行動と結果に表れる
各論の前に、もう少し「マインドセット」の本質について深めておきます。
上述したように「マインドセット」は、
その人の考え方や価値観、さらに、思考のクセのことです。
この「マインドセット」は意識に関係なくその人の行動に表れるものです。
その身近な例として「うまくごまかしたつもりでも、周囲にはバレてる」というシーンはよくあることです。
「ジブンは、ジブンのホンネにマネジメントされている」と言っても過言ではないでしょう。
規模に関わりなく、トップリーダーというポジションである経営者こそ、「ごまかしは効かない」のです。
特に、社内外へのゴマカシは、とんでもないブーメランが返ってくることさえあります。
もし「マインドセット」に課題があるなら、その解決によって、公言できない価値観や不純な動機が潜む「ホンネ」を正し、「正しい行動」のベースを整えなければなりません。
なぜなら「経営の原理原則」に反すれば、「関わる人たちの持続的な幸せ」のための会社経営なのに、真逆の方向に進んでしまうからです。
他のレイヤーも
マインドセットに左右される
「マインドセット」が最下層に位置しているのは、他のレイヤーの前提になっているからです。
マインドセットが正しく整っているから、下記のように他のレイヤーにも良い影響があります。
- L2:フィジカル:コンディションを良好に保とう
- L3:メンタル:気持ちや感情に乱されないようにしよう
- L4:スキル:技術や技能、経験を正しく使おう
- L5:センス:もっと磨こう
もし、マインドセットが整っていなければ、心身のコンディションに無頓着になったり、せっかくのスキルやセンスを悪い方向に使ってしまうかもしれません。
つまり、「正しい考え方」が「正しい行動」となって表れ、
それが「心身の健康」や「スキルやセンスの活用」に結びつくので、
自然と「良い結果」に向かっていくというロジックです。
【優先要素】
マインドセット 8つの視点
さて、各論です。
マインドセットを正しく整えるために、まず「自分を正しく理解すること」ことから始めましょう。
特に経営者に求められる視点として8つの切り口をリストアップします。
それぞれについて「自分のマインドセットはどうだろう?」
つまり「ジブンのホンネ」と向き合ってみてください。
成長志向
「会社の成長」「チームの成長」「自身の成長」、それぞれを明確に定義し、その上でのマインドセット「正しい成長志向」を持っているだろうか?
本質志向
「うわべ」に惑わされることはないだろうか?価値や原因の本質を見極め、確かめる「本質志向」を持っているだろうか?
使命感
業種や規模に関わらず「会社の使命」「経営者の使命」は「関わる人たちの幸せ」で共通している。この原理原則に対するマインドセットは「ホンネ」だろうか?
倫理観
道徳、モラル、良心、正義、公正といった広い意味での倫理。”人として正しい”とされている倫理観は「言行一致」しているだろうか?
学習志向
自分の役割を果たすための成長課題を明確に認識し、その解決のための学習や経験の必要性を自覚し、その行動は持続しているだろうか?
素直
他者の声を素直に受け入れているだろうか?自分の誤りを素直に認めているだろうか?意固地になったり、頑固になったりして「素直な心」を忘れていないだろうか?
多様性
固定観念や先入観に囚われることなく、異なる価値観や考え方を柔軟に受け入れ「多様性」を尊重しているだろうか?
可能志向
目的を考える時や目標を設定するとき、または、困難な課題に直面したとき、常にポジティブなマインドセットを持ち、可能性を前提に考動しているだろうか?
(参考記事)フレームワーク|無料ダウンロード|経営脳を曼荼羅シートで展開
【重要視点】
経営の原理原則を体現するため
経営の原理原則と
マインドセット
筋を通し、道理に適った
正しい考え方
さて、8つのホンネはどうでしたか?
ここで、改めて重要視点をまとめておきます。
経営の目的は
「関わる人たちの持続的な幸せ」です。
これが「筋」であり「道理」です。
この経営の原理原則に沿ったマインドセットが経営者にとって欠かせない「正しい考え方」です。
お客様や取引先、社員たち、そして経営者自身がもっと幸せになるように会社を経営する。
このマインドセットが、他のレイヤーであるメンタル、フィジカル、スキル、センスを高める動機となり、その継続によって経営脳は益々最適化されていきます。
経営脳の5つのレイヤーの最下層に位置している理由をお分かりいただけたと思います。
ジブンのホンネに
マネジメントされている
他のレイヤーを方向付ける
マインドセット
「ジブンは、ジブンのホンネにマネジメントされている」と前述しました。
マインドセットは、思考や信念、価値観、固定概念、思い込みなどを包括する概念であり、物事に対する考え方やアプローチの傾向を示すものと一般的には説明されています。
特殊な例外を除けば、人は、その人が持つマインドセットによって意思決定や行動をすることから「人は、その人が持っているマインドセットによってマネジメントされている」と言えます。
例えば「成長したいか・したくないか」は個人の自由です。
しかし、その「考え方」が他のレイヤー(フィジカル・メンタル・スキル・センス)を方向付けることになるため「成長したくない」と考える人は、他のレイヤーにも興味が無くなってしまうのです。
【軽視厳禁】
中長期視点の成長と成功
軽視すると
努力は実らない
最後に、マインドセットを軽視したときの、デメリットとリスクについて書き添えておきます。
経営の原理原則に共感する経営者は「能力は、関わる人たちの持続的な幸せのために使いたい」という動機があります。
それは「そうしなければならない」という義務感やプレッシャーではなく「そうしたい!」という「想いのエネルギー」です。
しかし、その実践において「マインドセット」が整っていないと「正否に関係なく、なりふり構わず」あるいは「運任せ」という手法や行動に出ることがあります。
それで、一時的な成果を得ることがあるので「タチが悪い」のですが、それは長続きしません。
その当事者は「努力しても実らない」と腐りますが、「マインドセット」が整っていないと「間違った努力」になるからです。
「経営の原理原則」は「持続的な幸せ」が目的です。
短期的な欲や焦りのための「経営脳」ではありません。
会社経営を中長期の視点で俯瞰すれば「マインドセット」を軽視できなくなるはずです。
繰り返します。
大切なのは「中長期視点の成長と成功」です。
【要点整理】
もっといい経営者になれる!

さて「経営脳:第1のレイヤー:マインドセット」について整理しました。
整理するまでもなく、要点はシンプルに
「もっといい経営者になれば、もっといい会社になる」です。
そのための「正しいマインドセット」。
ここでは、8つの切り口を紹介しましたが、これらに限定するものではありません。
他にも、あなたの「正しい考え方」に効果的なキーワードを見つけたら、どんどん取り入れてください。
「もっともっといい経営者」になれます、必ず。
お役に立ちますように!