【シン・フレームワーク】「心技体」×「ヒト・モノ・カネ」

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2024年第17週の土曜日、おはようございます!「経営脳の自主トレ」は、今週も順調に進んでいますか?

さて、今週は新しいフレームワークを紹介します。

「新しい」と言っても、伝統的な「心技体」と「ヒト・モノ・カネ」なのですが、先日、これを「マトリックス」にしたところ、とてもアタマの整理が進んだので、みなさんにも紹介したく「熱いうちに」整理しておきます。

このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。初めてアクセスしていただいた方は、こちら(=「このブログについて」)をまずご覧ください。

フレームワークで頭をメッチャ良くする!

そもそも「フレームワーク」というのは「思考の枠組み=テンプレート」で、活用することで、どんどん頭がよくなる(気がする?)スグレモノです。

特に、経営者のように「考えることが仕事」の人にとっては必需品であり「使わな損ソン!」です。

中でも、次のような「ド定番」のフレームワークは活用している人も多いと思います。

ロジックツリー

定番中の定番で、クドイ説明はいらないですよね?

考えていることを一覧にして整理するするとき、選択肢のリストを作るとき、章立てを組み立てるときなんかに自然と書いてしまうフレームワークです。

3C分析

  • Customer:顧客・消費者
  • Company:自社
  • Competitor:競合

マーケットの中の3者を整理し、自社のポジションを俯瞰するときの定番です。

私は、クライアントの理解を深める時によく使いますが、販売戦略を考える時の必須フレームワークです。

4P分析(マーケティング・ミックス)

  • Product:商品力は?
  • Price:価格戦略は?
  • Place:流通は?どこで売る?
  • Promotion:プロモーションは?

これも販売戦略を考える時の定番です。

この4つの要素を言語化し、商材ごとの戦略を整理するときのフレームワークです。

AMTUL(アムツール)

  • Aware:気付いてもらうために?
  • Memory:記憶してもらうために?
  • Trial:試してもらうために?
  • User:ユーザーになってもらうために?
  • Loyal:ファンになってもらうために?

お客さんに買ってもらうまでのステップを整理する「AIDMA」の方が有名ですが、私は若いころから「AMTUL」の方をよく使っています。

ターゲットに気付いてもらってから「ファン(ロイヤルカスタマー)」までエスカレーションするための施策を考え、整理する時の定番です。

以上、ド定番です。ほかにも「5W1H」や「PDCA」など、すでに「フレームワーク」という意識をせずに使っている人も多いと思います。

シン・フレームワーク:心技体×ヒトモノカネ

さて、本題です。

伝統的なふたつのフレームワークである「心技体」と「ヒトモノカネ」を、下記のようなマトリックスにすると「経営脳の整理」にとても有効なのですが、他を探してもなかったので、勝手に「シン」カテゴリーを作りました(笑)。

「心技体」と「ヒト・モノ・カネ」をマトリックスにした新しいフレームワーク

「経営脳の整理」とは「経営課題の抽出」と「戦略構築」です。それぞれの「マス」について「あるべき姿は?現状は?」と自問自答することで、重要テーマについて「モレなく・ダブりなく」モヤモヤが晴れて解像度が上がります。

つまり、この「シン・フレームワーク:心技体×ヒトモノカネ」を使うと、課題の解像度が上がるので、解決可能性が高まり「もっといい会社」に進化成長できるという理屈です。

「心技体」を軸にして、それぞれの「マス」を見ていきます。

「心」は、マインドセットやメンタルのカテゴリーです。「ヒトモノカネの心とは?」です。

ヒト×心

「いい会社」とは「いいチーム」と言い換えることができます。メンバーのパフォーマンスが、会社のパフォーマンスを決定付けるといっても過言ではありません。

「ヒト=メンバー」の、マインドセットやメンタルは、どうあるべきか?課題はないか?の「マス」です。

モノ×心

ここでの「モノ」は、商品やサービスを指します。さて、商品・サービスの「心」とは?

それは、商品・サービスへの想いやこだわり、愛情、コンセプトなどのことです。

「心が入ってない商品」「心がこもってないサービス」になっていないだろうか?お客様に、その「心」は伝わっているだろうか?を確認するための「マス」です。

カネ×心

ひとことで言えば「金銭哲学」。「おカネ」に対して、どのように向き合っているだろうか?を自問自答するためお「マス」です。

私は、30年以上にわたって税理士を本業としていましたが、中小企業経営者は、それぞれ「(言語化できているかどうかは別として)金銭哲学」を持っていて、それが業績に少なからず影響していることをたくさん見てきました。

「カネは天下の回りモノ」「生き金・死に金」「悪銭身に付かず」「カネの切れ目は縁の切れ目」「時は金なり」など、古くからお金に関する格言やことわざも多く言い伝わっていますが、「知ってる」かどうかではなく「今、どう感じるか?」を自己内観するだけでも気付きを得ることが出来ると思います。

「技」は、文字通り「技術力」や「スキル」を指します。

ヒト×技

ここで「ヒト」とは、メンバーはもちろん、経営者自身も含みます。自分自身も含めて、充分なスキルを身につけているか?足りないスキルは無いか?その不足分は、どうやって埋めるか?など、経営者自信の成長課題や、人材育成の課題などを整理するための「マス」です。

モノ×技

「商品・サービス」のクオリティ、競争力に課題はありませんか?もっと良くする必要はありますか?あるとすれば、どうやって改善、進化させますか?それは、いつまでにやりますか?

カネ×技

「カネ×技」は「儲けるワザ」という生々しい話ではなく、「経営者の会計力」です。このブログでも、特に多くのページを割いている「数字に強い経営者」かどうか?を確認するための「マス」です。

ここで「体」は、それぞれの健全性やコンディションを指します。

ヒト×体

言うまでもなく、経営者自身もメンバーも「カラダが資本」です。クドイ説明は省略しますが、それぞれが「健康か?」という、ど真ん中の話です。

モノ×体

「商品・サービス」のコンディション。業種によって、その尺度は様々ですが「想定通りの供給」ができているか?です。上記の「モノ×技」は、今後の進化を確認するための「マス」ですが、ここは「現状商品・現状サービス」のコンディションです。

雑になっていないか?納期が遅れ気味になっていないか?気のゆるみは無いか?ルールは厳格に守られているか?潜在クレームは燻っていないか?など、品質・クオリティーを保つことができているか?の確認です。

カネ×体

さて「カネのコンディション」とは?(少々こじつけですが)「血液」に例えてみましょう。

血流は良いか?血液は汚れていないか?いつでも輸血できる状態か?出血は多くないか?など、血液は健康に欠かせないのと同様、「カネ」は、健全経営に大きく影響します。

「カネ×体」は、資金繰りを確認するための「マス」です。

まとめ

さて、どうでしょう?「シン・フレームワーク」として「心技体×ヒトモノカネ」のマトリックスを紹介しました・

週末、頭の整理をするときに試してみてください。もちろん「決まった使い方」はないので、あなたの経営脳の自主トレに活用できるようアレンジして「あなたなりのフレームワーク」にすることがオススメです。

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