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Skills
経営者必修のスキルセット「基礎8選+経営8選」
「ヒト・モノ・カネ・トキ」をマネジメントする
経営脳の第4レイヤーをリセット!
経営脳の第4レイヤー
経営者のスキルセット
会社経営の目的は「関わる人たちの持続的な幸せ」です。
その量的拡大・質的向上のために
「もっと役にたつように変化」することが「成長」です。
この「成長」に「スキル」が必要であることは言うまでもありません。
しかし「自己流マネジメント」には限界があります。
「基礎スキル」と「経営実務」を体系的に整理して学ぶことで
マネジメントのパフォーマンスは大きく変わります。
経営脳の第4レイヤーである
「スキル」のリセットをガイドします。
このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に、「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このブログについて」をまずご覧ください。
【全体俯瞰】
経営脳の5つのレイヤー

- マインドセット
- フィジカル
- メンタル
- スキル
- センス
会社と経営者の成長は、表裏一体。
経営者が成長すると、会社は成長します。
中小企業が直面する経営課題は
「経営者の成長課題」が映し出されたもの。
課題解決の重要視点は
「会社をどうするか?」ではなく「ジブンをどうするか?」。
その自主トレツールが「経営脳の5つのレイヤー」。
もっといい経営者になるためのフレームワークです。
その活用の前提は「自責」で真正面から向き合うこと。
その活用の効果は「自己肯定感」となって返ってきます。
経営者の「必修スキルセット」は、
最下層「第4レイヤー」に位置しています。
5つのレイヤーの詳細は、下記の記事を参照してください。
経営脳の5つのレイヤー|フレームワークで経営力を強化する!
【要点概要】
スキルも「OS」+「アプリ」

経営脳の第4レイヤー「スキル」。
技能や技術などの実務能力のレイヤーです。
これは大きく「基礎スキル」と「経営スキル」の2つに分類することができます。
基礎スキルは、いわば「OS」。
「ビジネスパーソンとしてのスキル」であり、新人ベテラン、老若男女に関係なく必要なスキルです。
経営スキルは、「アプリ」。
会社経営特有の技能等であり「ヒト・モノ・カネ・トキ」をマネジメントするための経営者必修のスキルです。
この両者の関係は、どれだけ優れた「アプリ」であっても、「OS」に十分な機能がなければサクサク動かない理屈とそっくりです。
経営者に限らず、サクサク動かない人は「OS:基礎スキル」に原因ということが少なくありません。
【本質論理】
そもそもスキルとは?
経営課題の原因はスキルか?
経営脳の第4レイヤー「スキル」を高めるにあたり、まず「そもそもスキルとは何か?」について深めておきましょう。
さて、あなたは「経営課題の原因は、ジブンのスキルが足りないからだ・・」と思ったことはありますか?
そこで、スキル関連の書籍を読んだり、セミナーに参加したり、思いつく限りの「解決策」を講じる。
ところが、期待通りの経営改善に結びつかなかった、という経験はありませんか?
ここで、改めて「経営脳:5つのレイヤー」を確認しておきます。
- マインドセット
- フィジカル
- メンタル
- スキル
- センス
経営課題の原因は「スキル不足」だけとは限りません。
他のレイヤーに要因があることも、よくある話です。
たしかに、スキルは経営品質に大きく影響します。
しかし、「経営課題=スキル不足」と短絡的に結びつけないこと。
直感的に「これはスキルの問題だ!」と思っても、他の4レイヤーでも振り返る習慣を忘れないようにしましょう。
自己流には限界がある
誰でも「壁に当たる」という経験をします。
「以前はできていたことが、できなくなった」
「簡単だと思ってたことが簡単ではなくなった」
うまく行かなくなった時に「壁」や「スランプ」を感じます。
- 順調だった売上が停滞し始める
- メンバーの成長に頭打ち感を感じる
- 「戦略=次の手」が立てづらくなる
- 社内にマンネリ感が漂い始める
私は、このような現象が「自己流経営の限界」だと思っています。
自己流経営で到達した「限界点」です。
この「限界点」の原因が「スキル」と特定できれば、この「壁・スランプ」は「チャンス!」です。
「壁だ~」「スランプだ~」と凹むのではなく、
「チャンス到来っ!」とテンション上げていきましょう!
基礎スキルと
経営スキル
もちろん「気合い」だけでスキルは改善できません。
まずは「スキルの構造」を理解すると効率的に学習できます。
それが「基礎スキル」と「経営スキル」の区別。
これは、前述した「OSとアプリの関係」に似ていますが、スポーツ競技でも共通していることがよくわかります。
基本的な運動能力や持久力は、どんな競技においても必要です。
その競技の技術がどれだけ優れていても基礎力がなければ、十分なパフォーマンスが発揮できません。
「会社経営が上手くいかない」とき、「経営スキル」に目が行きがちですが、実は「基礎スキル」に課題があるというケースは少なくありません。
私のマネジメントコーチとしての肌感覚では「全員」といっても言い過ぎでないほどです。
実は「経営スキル」は、それなりに持っているのに「基礎スキル」が充分でないためにサクサク動いてないのです。
次のセクションで「基礎スキル8選」と「経営スキル8選」をピックアップしました。
どれもが「会社経営に欠かせないスキル」です。
「不足しているのは、基礎スキルなのか?それとも経営スキルなのか?」という視点でセルフチェックしてみてください。
【基礎8選】
新人もベテランも経営者も
基礎スキル8選
基礎スキルは、新人もベテランも、また、職種や老若男女にも関わらず、仕事をするうえで欠かせない必修スキルですが、その中でも特に大切と思われるスキルを8つ紹介します。
課題発見力
「どうあるべきか?理想形は?」というゴールファースト思考で現状とのギャップから課題を敏感に発見するスキル。
計画達成力
バックキャスト思考で、ゴールに至る正しい計画を立案し、それを確実に正しく実行するスキル。
管理力
将来のチャンスとリスクを想定し、それぞれを最大化最小化するための準備や対処を行うスキル。
仕組化力
属人化を避け、ムリ・ムダ・リスクを最小限に抑え、効率化、自動化、標準化のための仕組みを作るスキル。
コミュニケーション力
情報交換や報連相の基礎。正確でタイムリーなINPUTとOUTPUTを「思いやり」を忘れず実行するスキル。
論理的思考力
感情や感想、想像や思い込みによる思考のムダを避け、理詰めで因果関係を言語化するロジカルシンキングスキル。
深広思考力
表面的なことに惑わされることなく、本質に迫るため深く、広く思考するクリティカルシンキングスキル。
リーダ力
ポジションに関わらず積極的に率先し考動することで共感と支持を集め、チームのために人を動かすスキル。
詳説記事:基礎スキルをもっと詳しく
気になる基礎スキルがあれば、それぞれを詳しく解説した記事を参考にしてみてください。

経営者の課題発見力:課題が見えないのはゴールが不鮮明だから

経営者の計画達成力:バックキャスト思考で目標は必ず達成

経営者のコミュニケーション力:「思いやり」でもっと良くなる

経営者の管理力:想定と準備で チャンスは最大化 リスクは最小化

経営者のリーダーシップ:共感と協力を集めて支持率を上げる

経営者のロジカルシンキング:感情に流されず論理で本質に迫る

経営者のクリティカルシンキング力:もっと深く!もっと広く!

経営者の仕組み化力:ヒトに依存せず、シクミで会社を動かす
【経営8選】
どれも外せない経営の超実務
経営スキル8選
経営スキルは「ヒト・モノ・カネ・トキ」をマネジメントするため会社経営には欠かせないスキルであり、その中でも特に外せないスキルを8つ紹介します。
先見力
未来のビジネスの方向性やトレンドを予測し、それに基づいて経営判断を下す能力を指します。経営者は、現在の状況だけでなく、将来の市場の変動や技術の進化を見越して、適切な方針を定める必要があります。
理念創造力
企業のミッションやバリューを明確にし、それを基盤として経営方針や戦略を策定する能力を指します。経営者は、企業の存在意義や価値観を共有し、それをもとに組織をリードする必要があります。
戦略構想力
企業の長期的な目標に向けて、具体的な計画や方針を策定し、それを実行する能力を指します。市場の分析、競合との位置付け、リソースの最適な配分などがこのスキルの中核となります。
伝達力
日常の指示命令や依頼から、理念や計画に至るまで、その背景にある経営者の真意を含めて誤解なく周囲の人たちに正しく伝える能力が必要です。
チームビルディング力
チームの協力と結束を促進し、最高のパフォーマンスを引き出す能力を指します。経営者は、従業員のモチベーションを高め、チームの生産性を最大化するための環境を整える必要があります。
会計力
企業の財務状況を正確に把握し、それに基づいて経営判断を下す能力を指します。経営者は、財務報告、予算策定、コスト管理などの基本的な会計知識を持つ必要があります。
情報力
外部や内部からの情報を収集、分析し、それを基に経営判断を下す能力を指します。経営者は、情報の正確性や信頼性を確認し、それをもとに迅速な判断を下す必要があります。
プロジェクトマネジメント力
プロジェクトの目標を達成するための計画を策定し、リソースを効果的に管理し、プロジェクトを成功に導く能力を指します。経営者は、タスクの優先順位を決定し、リスクを管理し、チームを適切にリードする能力が求められます。
詳細記事:経営スキルをもっと詳しく
気になる経営スキルがあれば、それぞれを詳しく解説した記事を参考にしてみてください。

【経営者の理念創造力】理念の魅力で人を惹きつけるチカラ

【経営者の戦略構想力】ストーリーの魅力で仲間を巻き込む

【経営者のチームビルディング力】理想のチームに育てるチカラ

【経営者の会計力】過去 現在 未来を時間軸と数字で語るチカラ

【経営者の先見力】チャンスとリスクを見極め先回りするチカラ

【プロジェクトマネジメント力】課題解決と育成を両立する経営

【経営者の情報力】質の高い情報で意思決定をするチカラ

【経営者の伝達力】伝えたいことを正しく伝えるチカラ
【自主トレ】
まず、基礎をガッチリ固める
自主トレは
OJTで!
スキルを高めるための自主トレは「OJT(On The Job Training)」が何よりも効果的です。
- 運転が上手になるためには、実際にハンドルを握ること
- 受け身が上手になるためには、実際に投げられること
スキルも「現場での実践」が欠かせません。
例えば・・・
- 日曜日:知識INPUT:このブログの「基礎:課題発見力」のページを覚えるくらい熟読
- 月曜日:マインドセット:「今週は、課題発見力を身につけるぞ!」とコミット
- 1週間:OJT=実践:あらゆる仕事の場面で「あるべき姿はなんだろう?」をイチイチ考える。
- 土曜日:1週間を振り返り「当社のあるべき姿リスト」を作成
このように「毎週ワンテーマに集中」して、ひとつずつ取り組んでみてください。
これだけでも、効果を実感してもらえるはずです。
お試しあれ!
*なお、三日坊主回避のため、スケジュールに「定期予定」として登録(記入)することを忘れないように!
基礎スキルと
経営スキルの関係
上述したように、「基礎固め」が大切です。
どんなスポーツでも共通して「競技トレーニング」の前に「走り込み」をしたり、「食事管理」することと同じです。
まずは「基礎スキル」の課題解決を優先しましょう。
そうすると「眠ってた経営スキル」も動き出します。
例えば「経営:戦略構想力」には、基礎スキルの「課題発見力」「計画実現力」「管理力」はもちろんのこと「基礎スキル総動員」が必要なスキルです。
「戦略構想力」が苦手な経営者を観察すると、実は「基礎:計画実現力」が苦手だった、ということも良くあります。
同様に・・・
- 「経営:伝達スキル」は、「基礎:ロジカルシンキング」がベース
- 「経営:プロジェクトマネジメント力」は、言うまでもなく「基礎:リーダーシップ力」が欠かせません。
このような具合です。
繰り返します。
まず、基礎をガッチリ固めるところから!
【要点整理】
大事なものが抜けてないか?

さて「経営脳の第4レイヤー:スキル」について整理しました。
優先的なスキルとして、基礎8選と、経営8選をピックアップしました。
最後に補足しておきます。
「判断力」「決断力」など、大切なものが抜けてないか?
そう思われた方がいらっしゃるかもしれません。
判断力や決断力は、ここで紹介した「スキル」以外の4つのレイヤー「マインドセット」「フィジカル」「メンタル」「センス」の影響も大きい「経営脳の総合力」として身に付くものです。
言い換えれば、「単品」では語れない判断力や決断力、さらに意思決定力を高めるための「経営脳」なのです。
お役に立ちますように!