経営脳の第4レイヤー、
スキル。
ジブンのアップデートを繰り返し
「やりたいこと」と
「やるべきこと」を
「できること」に変換するチカラ。
重要視点は「スキルを高めるスキル」。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このWEBサイトについて」をまずご覧ください。
【イントロ】
学び続ける「経営責任」
経営者のスキルが会社の成果に直結していることは言うまでもありません。
特に、
会社と経営者が事実上「表裏一体」の
オーナー型中小企業というのは
「そういう構造」です。
どれだけ志が高くても、
どれだけ健康でも、
どれだけゴキゲンでも、
実務能力がなければ成果は出ません。
「やりたいのにできない」
「やるべきことができない」
これを「デキル」に変換するのが「スキル」です。
経営者として学び続けることは
大切な「経営責任」。
「ジブンは責任感強いよ!」という経営者・・・。
「(ホンマかいな・・・)」
責任範囲を曖昧にしたまま
「強い」と自負していませんか?

「スキルのアップデート」に
消極的な経営者に、
私がよく投げかけていた
「キラーフレーズ」。
もし、心当たりがあれば、この機会に
「責任感が強いつもりの経営者」から
「責任感がホントに強い経営者」に変わりましょ!
まだ、ぜんぜん間に合います!
「経営脳の第4レイヤー:スキル」について詳しく紹介します。
【構造理解】
経営脳における位置づけ


簡単に言えば
「やりたいことができるジブン」
「やるべきことができるジブン」
そんなジブンは楽しいはずです。
「スキル」は、そんな満足感や充実感、達成感などをもたらしてくれる「ゴキゲンの源」でもあります。
「スキル」が十分であれば、
L1:マインドセットも強くなり、
L2:カラダも軽い、もちろん、
L3:メンタルも「ゴキゲン・モード」。
下層のレイヤーも益々”整いまくり”です。
これが「絶好調」のカラクリです。
でも・・・
マインドセット、フィジカル、メンタルが整っていても、それを具体的な成果に結びつける実現能力がなければ?
あれもこれも「夢」や「妄想」で終わってしまいます。
また、上層の「センス」との関係も重要です。
センスが「差や違いを感知する力」だとすれば、
スキルは「その差や違いをカタチに変える力」。
どれだけ鋭いセンスを持っていても、それを形にするスキルがなければ、センスは「感想」止まり。
このように、第4階層に位置していますが、上下に大きく影響するレイヤーです。
【重要視点】
3つのレベル構造
「スキル」で伸び悩んでいる人に共通点があります。
それは「スキルを高めるスキル」の課題。
「スキル」は技能や技術の領域なので、
「基礎」と「応用」があります。
学校の勉強と同じ。
「基礎」が不十分なのに「応用」はムリです。
なのに、いきなり「決断力」「戦略力」「育成力」など「応用」を学ぼうとして撃沈する・・・。
「専門書」や「セミナー」が、
意外と効果ないと感じるのは、このせいです。
「専門書」も「セミナー」も、
「基礎力があること」を前提にしているからです。
なのに
「あの本は役に立たない」
「あのセミナーはムダだった」。
「他責もエエかげんにし~や~」です。



ジジイの説教は
この辺にして・・・
スキルには3つのレベルがあります。
- 第1レベル:前提スキル
- 第2レベル:部品スキル
- 第3レベル:複合スキル
この「スキルの構造」を理解することで、
トレーニングの順番が明確になります。
第1レベル:前提スキル
すべてのスキルの基盤となる能力です。
言語力(読む・書く・話す)や、計算力など。
あと、意外と盲点なのが「整理整頓力」。
いうまでもなく、これらの「前提」に課題があると、すべてのスキル習得が進みません。
繰り返します、「前提」です。
この「あたりまえ」ですが、実は心当たりがある人が多いものです。
口下手、暗算苦手、パソコン苦手、かたづけ嫌いの人たちが該当します。



「さあ、クルマを作ろ!」
ってときに揃える「素材」。
例えるなら、
金属とかゴムとか、かな?
第2レベル:部品スキル
「部品スキル」は、第3レベルの「複合スキル」を作るための、文字通り「部品」。
直接的にトレーニング対象となる「科目」です。
これは、さらに「基礎スキル」と「経営実務スキル」の2つに分類されます。
- 基礎スキル
職種や役職に関わりなく、すべてのビジネスパーソンに必修のスキル - 経営実務スキル
中小企業経営に特有の実務スキル
例えるなら
- 「基礎」は、
「いろんな製品に汎用的に使える部品」 - 「経営実務」は、
「クルマを作るために必要な部品」
いきなり「クルマ」は作れません。
クルマの「部品作り」からというイメージです。
第3レベル:複合スキル
「部品を組み立ててクルマを作る」段階。
部品スキルの組み合わせによって発揮される能力です。
判断力、決断力、問題解決力、危機対応力など。
これらは直接トレーニングできないスキルです。
なぜなら「部品」の合わせ技だからです。
「判断力を高めたい」と思っても、判断力そのものを直接訓練する方法はありません。
しかし、部品スキルの「科目」をこなして増やせば、その組み合わせで「判断力」が強くなります。
したがって、トレーニングすべきは「第2レベル:部品スキル」です。
もちろん、「第1レベル:前提スキル」に課題があれば、それが最優先ですが・・・。
「第2レベル」で「いい部品」をたくさん作れば、
「第3レベル」で「いいクルマ」を作れます。
「いいクルマ」ができれば、走りまくれます!



ただし、このクルマは「道具」。
楽しいドライブにするのも
迷惑な暴走行為をするのも
ドライバーの「マインドセット」や「メンタル」次第。
「5つのレイヤー」ってそんなイメージ。
【優先要素】
16の部品をチェック
さて、各論です。
スキルを高めるために、まず現状を確認することから始めましょう。
ここでは、経営者のスキルにおいて特に影響が大きい「16の部品スキル」をリストアップします。
基礎スキル8要素+経営実務スキル8要素の合計16要素です。
8つの基礎スキル(順不同)
職種や役職に関わりなく、新人さんもベテラン経営者も「すべてのビジネスパーソンに必修」のスキルです。
- 論理的思考力
- 感情や思い込みを排し、筋道を立てて考える力
- 不足していると、説得力がない、ヌケモレが多発、周囲の理解や協力が少ない、という症状となって現れる
- 深広思考力
- 表面的なことに惑わされず、深く広く考える力
- 不足していると、その場しのぎ、一時しのぎ、根本解決ができない、という症状となって現れる
- 課題発見力
- あるべき姿と現状のギャップを特定し言語化する力
- 不足していると、ゴールが曖昧、大雑把、甘い現状認識、という症状となって現れる
- コミュニケーション力
- 受け手に対する思いやりを持って、正確でタイムリーな情報交換を行う力
- 不足していると、言葉足らずや雑な言葉が増え、誤解が多発という症状となって現れる
- リーダー力
- 共感を集め、人を想意(想い・意図・意識)の通りに動かす力
- 不足していると、人が動いてくれない、という症状に悩む
- 計画実現力
- ゴールから逆算し、正しい計画を立て、確実に実行する力
- 不足していると、計画倒れが常態化し、目標未達成の多発、という症状となって現れる
- 仕組み化力
- 属人化を避け、効率化・標準化のための仕組みを作り、運用する力
- 不足していると、「人任せ」のリスクにドンカン、という症状となって現れる
- 管理力
- 将来のチャンスとリスクを想定し、事前対処する力
- 不足していると「想定外」「手遅れ」の多発という症状となって現れる
8つの経営実務スキル(順不同)
次は、中小企業経営に特有の実務スキルです。
この「経営実務”部品”」には、「基礎スキル”部品”」も使っているので、「基礎」が「いい部品」であるほど「いいモノ」が作れます。
- 先見力
- 将来を見極め、先回りして考動する力
- 不足していると、乗り遅れ、手遅れなど、変化への対応に遅れることが多くなる
- 理念創造力
- 事業の目的を魅力的に表現する力
- 不足していると、「目的意識」や「成長意欲」が弱い人材が増殖していく
- 戦略構想力
- 理念実現のための具体的なシナリオを策定する力
- 不足していると、理念が形骸化し、指示待ち族が増殖していく
- 組成力
- 経営者にとっての最高チームを編成する力
- 不足していると、個の力が連携せず、自己流のメンバーが増殖していく
- 戦略実現力
- 戦略やプロジェクトを成功に導くマネジメント力
- 不足していると、戦略は「絵に描いた餅」と化す
- 伝達力
- 真意を正しく伝える力
- 不足していると、想定外の結果に悩むことが多発する
- 会計力
- 会計情報を正確に把握し、数字で経営状態を理解する力
- 不足していると、感覚経営によるリスクが蓄積していく
- 情報力
- 正確な情報を収集・分析し、経営に活かす力。
- 不足していると、取り残されリスクや方向違いリスクが高まる
【課題抽出】
スキルを自問自答
簡単なチェックリストを掲載しておきます。
「スキルの棚卸」の参考にしてみてください。
基礎スキルのチェック
- 論理的思考力:感覚ではなく、筋道を繋いでいるか?
- 深広思考力:ウワベで終わらず、もうひとつ先を見ているか?
- 課題発見力:あるべき姿は明確か?
- コミュニケーション力:思いやりを持っているか?
- リーダー力:共感を集められているか?
- 計画実現力:正しい計画を作っているか?
- 仕組み化力:特定の誰かに依存していないか?
- 管理力:想定外に振り回されていないか?
経営実務スキルのチェック
- 先見力:先回りしているか?
- 理念創造力:理念は魅力的か?
- 戦略構想力:理念実現のストーリーは描いてるか?
- 組成力:最高のチームか?
- 戦略実現力:戦略を着々と実行しているか?
- 伝達力:真意は伝わっているか?
- 会計力:数字で語っているか?
- 情報力:正しい情報を活かしているか?
「できている」と「できていない」を仕分けして、課題を明確にしましょう。
【要点整理】
学び続ける経営責任
さて「経営脳:第4のレイヤー:スキル」について整理しました。
- スキルには3つのレベル(前提・部品・複合)があり、部品スキルの数を増やし、質も高めること
- 前提スキルに課題があれば、それが最優先であること
- 基礎スキルが整っているほど、経営実務スキルはより高度に機能すること
- 複合スキル(判断力、決断力など)は、部品スキルの統合で発揮できること
スキルをアップデートする目的は、「もっといい経営者」に成長することです。
そのための重要視点は「スキルを高めるスキル」の習得。
これは「経営責任」である、という自覚を忘れないようにしましょう。
以上、お役に立ちますように!



あと、最後に「自己流の限界」について一言だけ。
誰でも「壁に当たる」という経験をします。
「以前はできていたことが、できなくなった」
「簡単だと思ってたことが簡単ではなくなった」
これは「自己流経営の限界点」かもしれません。
でも、それは「チャンス到来!」。
限界の原因がスキルと特定できれば、アップデートするだけ。
「壁に当たったなら、打ち破るだけ」
そのチカラが「スキル」です。
ただ、「スキル」が未熟なまま、壁にパンチしたら怪我するのでご注意を!
