【チェックリスト】経営不振の理由は原理原則からズレてるから

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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。


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自己内観のためのチェックリスト

中小企業が健全に成長し続けるためには、経営者が「経営の原理原則」を正しく理解し、それに基づいて考動することが不可欠です。

健全な成長とは「関わるすべての人々がより幸せになり、それを持続できること」を意味します。単なる数字や規模の拡大だけでなく、関係者一人一人の幸せを追求する視点を持ち続けることが重要です。

しかし、日々の業務に追われると、経営の原理原則から知らず知らずのうちに逸脱してしまうことがあります。実際、経営の悩みを抱える経営者の方々にお話を伺うと、その多くが「筋」や「道理」という原理原則から外れていることが分かります。

そこで、経営者自身が原理原則に沿って経営できているか振り返るための「原理原則チェックリスト」を作成しました。このリストは一例ですが、これを基に連想される項目も含め、定期的な自己内観のツールとしてご活用ください。

この記事は「持続的に正しく成長するための経営の原理原則」の補足です。

経営・組織文化

  • 経営陣の倫理観の欠如
  • 経営者の私的な利益追求
  • 経費の私的利用
  • 社内の不正行為の容認・黙認
  • 不正取引の容認
  • 内部告発への報復
  • 内部告発の抑圧
  • 告発者への不利益な取り扱い
  • 告発情報の隠蔽

情報の取り扱い

  • 情報隠蔽・偽装
  • 生産データの偽装
  • 製品の有害性の隠蔽
  • 事故やトラブルの情報隠蔽
  • 事故情報の隠蔽
  • 製品の欠陥情報の隠蔽

労働環境・人権

  • 不適切な労働条件
  • 過度な長時間労働
  • 休日出勤の強要
  • パワハラ・セクハラ・その他のハラスメント
  • 人権侵害・差別的な行為
  • 人種や性別、宗教に基づく差別
  • 障害者やLGBTQ+に対する差別

コンプライアンス

  • 労働基準法の違反
  • 脱税
  • その他、法規制や規約の違反
  • 輸出入制限の違反
  • 環境基準の無視
  • カルテルの形成
  • 不当な取引制限

品質・安全性

  • 品質管理の手抜き
  • 商製品の安全性確認の不足
  • 商製品の欠陥情報の非公開
  • 品質保証体制の不備
  • 製品リコールの遅れ

経理・財務

  • 粉飾決算や不正会計
  • 売上の水増し
  • 架空経費の計上
  • 資産や負債の隠蔽
  • 資金の流用や横領、公私混同
  • 投資家からの資金の流用

外部関係

  • 反社会的な外部との関係
  • 公務員や政治家との不適切な関係
  • 特定の取引先との不正な取引
  • 裏金や賄賂の提供・受領
  • 公共事業の入札等での賄賂

技術・研究

  • 技術の盗用や知的財産権の侵害
  • 特許の侵害
  • 商標の不正使用
  • 研究データの捏造・改ざん

社会的責任

  • 社会的存在である自覚の欠如
  • 地域社会との関係の不調和
  • 地域社会の文化や価値観の無視
  • 地域社会への不適切な影響
  • 社会的な期待に応える取り組みの欠如
  • 社会貢献活動の不足

環境・持続可能性

  • 過度な森林伐採等、環境破壊の引き起こし
  • 生態系への悪影響
  • 環境に優しいとの偽の主張
  • 環境保護活動の装飾的な取り組み

まとめ:「筋」「道理」からズレないように

さて、いかがですか?このブログの読者に限っては「心当たりのある人」はいらっしゃらないと思いますが「もし」があれば、直ちに軌道修正しましょう。

ただし、いったん軌道修正しても、忙しい日々を過ごしていると、また小さくズレてくることがよくあります。

このチェックリストを定期的な自己内観に役立ててもらえれば、と思います。

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