フィジカル|今年のコンディションを振り返り来年に備えよう

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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。


2024年の第49週、いよいよ12月に入り、残すところ1カ月足らずですが、今年はここまで体調を崩すことなく、コンディション良く過ごしていますか?

今週は、年末に際して「経営脳の第2レイヤー:フィジカル」にフォーカスして今年を振り返ってみます。

本稿は「経営脳の5つのレイヤー:Layer2:フィジカル」の補足記事です。

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【重要視点】経営者の健康維持は「経営責任」

私は、若い頃、諸先輩方に「健康維持も仕事や!」と教えられ、コンディション管理には人一倍努めてきましたが、そのおかげで、ずっと健康で突っ走ることができ、今も元気に過ごせていると感謝しています。

病気やけがで離脱することがあれば、必ず誰かに迷惑をかけることになりますが、リーダーであれば、その影響はさらに大きくなります。経営者であればなおさらです。

体質には個人差があるので「あるべきレベル」を一般論として設定することはできませんが「自分にとってのベストパフォーマンス」をキープすることは重要であり、経営者にあっては「義務」と言っても過言ではありません。

まずは「経営者の健康維持は義務」であり「経営責任」のひとつであるという自覚が「フィジカルマネジメント」の前提となります。

【自己診断】2024年を振り返るチェックリスト

年末にあたって、今年一年を振り返ってみましょう。

下記に該当することはありましたか?

  • 慢性的な疲労
    • 忙しくて十分な休息が取れないため、体力がついていかなかった
    • 経営者であるという責任感から、自分のコンディションを後回しにしてた
    • 出張過多:長時間の移動や不慣れな環境での宿泊により、疲労が蓄積
    • 出張過多:移動中の食事の乱れや睡眠不足
    • 出張過多:時差ぼけでリズムを崩す
  • 不規則な生活習慣
    • 食事の時間が不規則だった
    • 食事の内容に無頓着だった
    • 睡眠不足が常態化してた
  • ストレス過多
    • ストレスが原因と思われる頭痛、胃痛、食欲不振、過食などがあった
    • ストレスから暴飲暴食することがあった
  • メンテナンスの軽視
    • 今年は、健康診断や人間ドックに行ってない
    • 体調の異変を感じても自己過信から放置することがあった
  • 無理な減量や極端な健康法
    • いわゆる素人療法による過度なダイエットや無理な運動によって、かえって体調を崩してしまった
    • 同様に、出所不明の情報を信じてやってみた食事や健康法を取り入れたが失敗した
  • 季節の変化への対応不足
    • 特に暑かった今年、熱中症にかかってしまった
    • 天気予報を軽視し、事前準備が甘かった
  • スケジュール管理の不備
    • スケジュールの主導権を握れず、他者に振り回されリズムを崩した
    • 事前準備が甘く、トラブル対応等で自分の時間を犠牲にした

上記は、一例ですが、これを参考に「フィジカルマネジメント」の課題を自問自答してみてください。

【課題整理】3つの視点で言語化する

「フィジカルマネジメント」の重要視点は「コンディションは自らコントロールする」ということです。

自分自身のフィジカルのことなので「他責」ではありません。

もちろん、防ぎようのない重大な疾病もありますが、ほとんどはコントロール可能です。

フィジカルマネジメントも他のテーマと同様「課題を明らかにして、その解決により、あるべき姿にする」です。

課題は「あるべき姿」と「現状」のギャップで認識できます。

(参考記事)経営者の課題発見力:ゴールファーストで課題に敏感になる

視点1:現状認識=自分を正しく知る

課題認識のために「現状認識」が必要です。

まずは「自分のことを正しく知ること」が、必要不可欠ですが、その一つが「人間ドック・定期健診」であり、客観的に数値化された自分を受け入れることは必須です。

さらに、日常生活においても「調子が良いとき」「調子が悪いとき」に、数日間を振り返り、その原因を特定することも効果的です。

「たくさんお肉を食べたあとは調子が良い」「野菜を多めに取ったあとは体が軽い」「ここ数日酒量が多く体が重い」など、個人差があるので「誰かの情報」ではなく「自分自身の情報」に敏感になる必要があります。

「なぜか、調子が良い・悪い」では「現状認識」ができません。

(関連記事)盲点弱点:案外自分の事を知らない=リフレクションのススメ

視点2:普通に戻すためのリカバリー課題

「リカバリー課題」は、調子を悪くしたときの課題です。

食事?睡眠?飲酒?メンタル?、あなたの「リカバリー課題」を特定し、調子を崩さないために、生活習慣をどのように改善すればいいか?をクリアに言語化あるいは数値化しましょう。

「満腹は避け、腹八分目で止める」「ビールは2ハイまで」「6時間以上は寝る」など、ほとんど数値化が可能です。

視点3:もっとよくするアドバンテージ課題

「アドバンテージ課題」は、もっと調子をよくするための課題です。

私の場合、「オニオンスライスを多めに食べると、いつも以上に調子がよくなる」「水を2リットル以上飲めば体が軽い」「コーヒーは濃いめを午前中に飲む」「5キロ以上ウォーキングすると調子がよくなる」など、自分の「スイッチ」があります。

また、メンタルも密接に影響するので「常にゴキゲンでいる」ことも効果的であり、フィジカルに加えてメンタルマネジメントにも留意しましょう。

(参考記事)メンタル|経営者が「ゴキゲン」なら大抵のことはうまくいく

【課題解決】来年に備えて何を改善するか?

フィジカルのコンディションが良く、常にハイパフォーマーでいることが自分だけに限らず、チームにとっても必要であることに異論はないと思います。

経営者にとって「意図的に元気を維持すること」が、上述した「経営責任」でもあります。

今年の反省から、来年に備えて何を改善するか?を年末までに整理し、そして、それをスケジュールに登録してしまうことをおススメします。

規則正しい生活のために「食事時間」「睡眠時間」「休養時間」は、特に最優先でスケジュールを押さえてしまいましょう。

「仕事」「趣味」「遊び」のスケジュールは、そのあとです。

「仕事の合間に仕事する」「仕事が終われば寝る」「時間が取れれば休養する」という考え方は「フィジカルマネジメント」の視点では「間違った考え方」です。

心当たりがあれば、この機会に考え直してみてください。

(参考記事)経営者の計画実現力:バックキャスト思考なら必ず実現できる

【補足】若い経営者の方へ

若い経営者の方へ補足しておきます。

「若いからムチャができる」のは事実で、かくいう私も若い頃は、お酒に強いこともあって「ショートスリーパー」で、力任せに、仕事も遊びも充実していました。

すでに「アタマでは分かってる」と思いますが、それは、いつまでも続きません。

むしろ「早めにリバウンド」が来ます。

会社経営は「長距離走」です。

ラストスパートをかけるタイミングで、エネルギーが枯渇していれば「最後は負けます」。

長期視点でのエネルギー配分が必要ですが、それは簡単ではありません。

しかし、若い頃から出来ることがあります。それは「規則正しい生活」です。

もちろん、個人差があることは承知していますが、「自分は大丈夫」という自己過信をせず、若い間に「ルーティン」を確立して「良い習慣」を身に付けるようにしてください。

いずれ「素直に聞いておいてよかった」と、思ってもらえるはずです。

(関連記事)人生計画|「出口」を知らない経営者はいずれ後悔する

【要点確認】来年はもっと良くなる!

さて、今週は、年末に際して「フィジカルマネジメント」について整理しました。

経営脳の第2レイヤー「フィジカル」は、自分自身のコンディションをマネジメントするチカラです。

来年のパフォーマンスをもっとよくするため、今のうちに課題整理しておきましょう。

関連記事も含め参考にしてみてください。

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