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14:経営計画と組織|「最高のチーム」という目標設定

2026 1/07
2024年5月13日2026年1月7日
H.HORII

「いい会社」は、もれなく「いいチーム」です。

中小企業経営者が感じている「経営課題」のほとんどは「いいチーム」になれば解決する、と言って過言ではないでしょう。

つまり、「チームの課題」が解決されれば、多くの経営課題を解決できる、ということです。

本稿では、中小企業の「経営計画」の重要パートである「組織計画」について整理します。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このWEBサイトについて」をまずご覧ください。

INDEX

【前提視点】
チームの良否と経営者の人生

このサイトでは、「会社の経営計画は、経営者の人生計画の一部であり、前提」という新視点を紹介しています。

「いい会社にしたい」という想いのベースには
「いい人生を送りたい」という経営者の本質的な想いがあります。

「どんな会社にしたいか?」は、
「どんな経営者人生を送りたいか?」と同義です。

そして、
「いい人生」のために「いい会社」にする。
そのためには
「いい仲間」が必要です。

「いい仲間」とは、会社の事業に共感、賛同、協力してくれる「仲間」、陰ひなたで応援してくれる「仲間」。

この「いい仲間」たちが集まれば「いいチーム」。

「経営者人生」に大きく影響する「いいチーム」。

チームの良し悪しが、
会社の良し悪しを決定づけ、
経営者の人生の良し悪しを左右します。

会社の盛衰は、このチームに大きく影響を受けます。

この「大切なこと」を疎かにしないようにしなければなりません。

【課題認識】
チームは経営者の鏡=良否自責

疎かにするどころか、「チームの大切さ」は百も承知!ですよね。

だから、様々な経営課題の原因を「チームの未熟さ」に求めてしまいます。

  • チームのモチベーションが低い
  • 売上が上がらないのはチームの営業力が未熟だから
  • チームの雰囲気が悪いのはコミュニケーションスキルが低いから
  • チームがまとまらないのはリーダーが頼りないから

・・・などなど。

「言いたくなる気持ち」は痛いほど分かります。

「分かっているけど言いたいだけ」なら、いくらでも聞きます(笑)。

しかし、です。

言いたいことを言って
「ストレスは解消する」かもしれませんが、
「課題が解決する」わけではありません。

厳しい現実を、あえて言うと・・・
「チームは経営者の鏡」です。

チームのモチベーション、営業力、コミュニケーション、そしてリーダー不足。

その課題の原因を冷静に観察していると
「それは経営者に原因がある」ことがよくわかります。

本来は、「いい仲間・いいチーム」のはずなのに・・・

  • モチベートしてないのは経営者
  • 営業力強化のトレーニングをしてないのも経営者
  • 良好なコミュニケーションをサポートをしてないのも経営者
  • リーダーを育成してないのも経営者

心当たりはありますか?

これらは「できるはず」です。

やればできるのに「してない」のです、たぶん。

ならば、「やればいい」が解決策です。

その具体的な提案が「経営計画に盛り込む」です。

【目標設定】
「最高のチーム」を鮮明にする

では、「経営計画に盛り込む」にあたっての「目標設定」。

ゴールイメージを明確にしましょう。

経営者の人生に欠かせない「いいチーム=最高のチーム」、その定義は千差万別です。

親分肌の経営者にとっての最高のチームは軍隊のように統率のとれたチームかもしれません。

一方で上下関係より左右のコミュニケーションを重視する経営者なら、建設的なディスカッションができる仲間たちの民主的なチームかもしれません。

そんな多様性を踏まえた上で、その要件サンプルをリストアップすると次のようになります。

  • 経営理念に賛同共感し、浸透している
  • 経営目標が正しく共有されており考動ベクトルは一致している
  • 上意下達、経営者の指示命令や意図がチーム全体に正しく伝わっている
  • チームの一体感、連帯感が強く、チームワークは良好である
  • 個々の役割は明確であり、それぞれが正しく認識している
  • 報連相を含め、メンバー間のコミュニケーションは良好である
  • 人事評価基準に基づいて自己の成長課題を正しく認識し、その改善に積極的に取り組んでいる
  • 仲間の成長課題を解決するための相互支援が根付いている
  • 相互支援の結果、お互いに感謝し合う関係(相互感謝)となっている
  • 必要な情報は求めなくても上がってくる
  • 改善に対する意識が高く、課題発見及びその解決に自発的に考動している
  • 時間の価値観が共有されており、期限や納期に対してシビアに取り組んでいる
  • セキュリティ意識が高く、リスク想定とそれに対する準備や対策は万全である
  • 価値観の多様性を理解し、お互いを尊重する関係にある
  • 社会人としてのモラルが高く、心配することはない

上記は、一部に過ぎません。

しかし、これだけであっても「これは理想過ぎる」と思った方もいるかもしれません。

確かに、このチェックリストのすべてに「YES」が付くようなピッカピカのチームは、非現実的かもしれません。

しかし、です。

だからと言って「適当なレベル」で目標設定しても「最高のチーム」を組成することは困難です。

少々高すぎるかな?理想過ぎるかな?で構わないので「あなたにとっての最高のチーム」を定義し「目標設定」してみてください。

【課題解決】
「最高のチーム」へのステップ

では、「どうすれば最高のチームになるのか?」。

3つのステップで進めます。

STEP1
 NOの原因を明確にする

上記のチェックリストで「NO」がついたものの「本当の原因」を探りましょう。

例えば「経営理念に賛同共感し、浸透している」が「NO」の場合。

「なぜ、経営理念に賛同共感しないのだろう?」です。

  • 理念に課題がある?響かない理念だから?
  • 理念に課題はない?感じないメンバーだから?

前者なら「原因は理念力」です。

後者なら「原因は採用力」です。

このように「自分自身の原因」を突き止めるように注意しましょう。

もし「感じないメンバーが悪いから」という「誤った原因」で止まれば、そもそも、この取り組みはここで終わってしまいます。

繰り返しますが
「愚痴は解決に至らない」からです。
「結果=考動」、考え方と行動を変えないと結果は変わらないからです。

STEP2
 NOの原因を解決する具体策

「NOの原因」が解明できれば、その解決策を具体化しましょう。

「どうすればYESにできるのか?」

  • 課題の原因となっている「考え方」をどう変えるか?
  • 課題の原因となっている「行動」をどう変えるか?
  • 一人で変えられるのか?それとも、だれかのサポートが必要なのか?

ヒントは「経営脳の5つのレイヤー」です。

マインドセット、フィジカル、メンタル、スキル、センス、それぞれのレイヤーについて「丁寧に自己内観」しましょう。

「考動を変えれば、結果は変わる」、です。

STEP3
 公表し共有する=経営計画

「STEP2」までで明らかにした「原因と解決策」。

次は、それを「ジブンごと」と「チームごと」の大きく2つに分けます。

例えば「自分個人で解決すべきテーマ」は、文字通り、自分で粛々と努力。

しかし「チームの協力が必要なテーマ」は、公表に備えて「経営計画」に落とし込みです。

「最高のチーム」にするため、チームにはどのように協力してもらのか?です。

そこで、チームに伝えること。

  • 「最高のチーム」とは?
  • 「最高のチーム」になれば、双方、こんなメリットがある
  • 「最高のチーム」にして、こんなデメリットをなくそう
  • 「最高のチーム」にするため、各々、こんな努力をしよう

必要なら、経営者自身の反省もカミングアウトすることも効果的です。

なぜなら、「リーダーが率先して、チーム改善の姿勢を見せること」になるからです。

この時に大切なのは(当然ですが)「私のためにお願いします」というスタンスではありません。

「最高のチーム」となって、もっといい会社にし、みんなでもっと幸せになろう!という宣言です。

その「宣言」を「経営計画」に盛り込み、運用すれば2~3年で「いいところ」まで行くことができます。

相手は「生身の人間」なので、一朝一夕に解決する問題ではありません。

チームビルディングは、地道に、丁寧に、確実に進めていく取り組みであり、そして、それが実は最短距離です。

【効果確認】
経営計画の効果をイメージする

「最高のチーム作り」をゴールのひとつとして掲げ、それをチームで共有する。

  • 「ん?意外とええやん!」
  • 「社長、今回はホンキやな!」
  • 「やっとか・・・でも、良かった!」

「経営計画」を見たチームのメンバーから、このような「反応」があれば?

「そんな、うまいこといくかな・・・」と思いますか?

「このやりかた、絶対ムリ!」と思いますか?

最初の話に戻りましょう。

「いい会社」は「いい人生」と表裏一体のはず。

「いいチーム」が「いい会社」の条件。

つまり
「いい人生」のための「いいチーム」。
「最高の人生」のための「最高のチーム」。

これは、日常の「業務改善」レベルの話ではありません。

私は「人生を賭ける価値がある」と思っています。

【要点整理】
経営計画で最高のチームにする

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

さて、どう思いましたか?

「経営計画」の必要性を「最高のチーム作り」という視点で整理しました。

「いい仲間」に囲まれて、「いい会社」を経営する。

私は、これこそ「経営者冥利」かな、と思います。

「経営計画は絶対必要!」という理由のひとつをまとめました。

お役に立ちますように!

【関連記事】
中小企業の経営計画実践ガイド

  • 01:経営計画の本質|経営者の「人生計画」
  • 02:経営計画の本質|幸せな引退のための「10年計画」
  • 03:経営計画の基礎|36ヶ月計画の「6ステップ」
  • 04:経営計画の実務|上手に運用する「コツ」
  • 05:経営計画の種類|成長段階別「7つのパターン」
  • 06:経営計画の工夫|長いなら「四半期」で区切る
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  • 08:経営計画の失敗|質が伴わない量的拡大プラン
  • 09:経営計画の盲点|売上は目標利益から逆算する
  • 10:経営計画の効果|「強い気持ち」で収益力強化
  • 11:経営計画の目標|利益の目標設定「6パターン」
  • 12:経営計画の目標|賞与から利益を逆算するシン視点
  • 13:経営計画の目標|「定量」と「定性」の複眼視点
  • 14:経営計画と組織|「最高のチーム」という目標設定
  • 15:経営計画の盲点|「生涯収入」の見込みと目標設定
中小企業の経営計画
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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