「きっといい会社」が「ずっといい会社」に成長する3ステップ

HORII
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おはようございます!

今週は、「ずっといい会社」への成長ステップについて整理します。

日々、何の疑問もなく語られる「いい会社」。

でも、その定義はあいまいなものです。

「いい会社ですねぇ」と誰かに言われたときに
試しに「何が?」と聞いてみてください。
その人は、言葉に詰まるかもしれません。

一般的に言う「いい会社」は、業績・規模・知名度など。

いわゆる「見た目のよさ」です。

きっといい会社」なのでしょう。

本当にそうなら、それでよし。

でも、裏で「よくないこと」を抱えていたら?

目指すべきは、「どこから見てもいい会社」。

外から見ても、中から見ても「良い状態の会社」のはずです。

「外部のチヤホヤ」に惑わされては「裸の社長様」になってしまいます。

そうならないために必要なのが「軸足となる考え方」。

「きっといい会社」から「ずっといい会社」へ

その視点とステップをフレームワークとしたので、是非参考にしてください。

このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このブログについて」をまずご覧ください。

【定義共有】
「いい会社」とは?

「いい会社」とは、原理原則にそった経営を実現している会社です。

経営の原理原則とは、正しい経営のための「筋道」であり「道理」。

それは、次の3つの「正しさ」で表すことができます。

  1. 正しい目的や目標を持っていること
  2. その目的や目標を実現するための方法が正しいこと
  3. 得られた成果について、正しさを常に評価していること

ここで言う「正しい」とは、「会社に関わる人たちが持続的に幸せ」かどうか、です。

つまり「いい会社」とは、関わる人たちの持続的な幸せを実現している会社です。

では、その「関わる人たち」とは誰なのか?

改めて、言語化してみましょう。

【目標共有】
関わる人たちの幸せ

さて、会社に関わる人たちとは?

3Gマネジメント:社会・取引先+社員+経営者

これは、このブログのコンセプトでもある「3Gマネジメント」で表している3つのグループの人たちです。

  • Group1:社外
    得意先や取引先を主とする社会
  • Group2:社内
    社員たちと、その家族や大切な人たち
  • Group3:ジブン
    経営者自身と、その家族や大切な人たち

これら、経営者自身も含め、会社に関わる人たちの持続的な幸せが経営の目的です。

仮に、経営の方法や結果が、これらの人たちの幸せを阻んでいるとしたら、その会社は、まだ「いい会社」とは言えません。

さて、あなたの会社は、どうですか?

この記事では、次のような内容について、詳しく解説しています。

・「幸せ」に含む2つの意味
・関わる人たちの幸せ
・幸せとは、まず「不幸」でないこと
・会社は小さくても、関わる人たちは多い

・合格:関わる人たちに「イヤな思い」をさせない
・満点:よりよい幸せの機会をさらに増やす
・理想論か?そうではない経験談

この記事では、近江商人の「三方良し」との比較で「3Gマネジメント」の詳細を解説しています。

  • 「近江商人の三方良し」
    1. 「世間」
    2. 「買い手」
    3. 「売り手」
  • 「3Gマネジメント」
    1. 「社会・取引先・顧客」
    2. 「社員と、その家族や大切な人たち」
    3. 「経営者と、その家族や大切な人たち」

【現状確認】
きっと「いい会社」のはず?

3Gの人たちに「イヤな思い」をさせてないか、確認してみましょう。

  • 得意先の満足度は十分か?
  • 取引先の満足度は十分か?
  • 世間の評判は悪くないか?
  • 社員達は困りごとを抱えていないか?
  • あなたは、家族や大切な人に迷惑をかけてないか?

大丈夫ですか?

本当に大丈夫ですか?

実は「たぶん」「おそらく」「そう思う」という、希望的認識ではありませんか?

あなたの会社は「きっといい会社」だと思います。

しかし、もし・・・。

自信がないのであれば、どこかで「イヤな思い」をしている人がいるのかもしれません。

もしかすると、実は「アカン会社」かもしれないのです。

「間違いない!」と自信を持つためには、主観ではなく、客観的に観察し、確認することがとても大切です。

【課題本質】
「いい会社」ではない真の原因

もう一度、確認してみましょう。

  • 得意先の満足度は十分ではない
  • 取引先との関係に信頼が足りない
  • 世間の評判が良くない
  • 社員たちが困りごとを抱えている
  • 家族や大切な人に迷惑をかけている

ひとつでも心当たりがあるなら、放置せず、きちんと向き合う必要があります。

その注意点は「応急処置」ではなく「根本解決」をすること。

その場しのぎや、表面的な取り繕いでは、むしろ逆効果になるリスクすらあります。

関わる人たちに「最近、会社、変わったな。良くなったな。」と感じてもらう必要があります。

そのために必要なのは、会社を変えるための、本質的な課題解決。

もうお気づきですよね?

「いい会社」ではない本当の原因。

そうです。

経営者自身、「ジブン」です。

最近「会社」変わったな、以上に
最近「社長」変わったな、と感じてもらうこと。

経営者が変わらなければ、会社は変わりません。

経営者が変われば、会社は変わります。

もっといい経営者になれば、もっといい会社になるのです。

自責=ジブン起点の思考」は、「もっといい会社」になるためのファーストステップ。

大丈夫ですよね?

【課題解決】
「もっといい経営者」になる

「もっといい経営者」になりましょう。

そのためのフレームワークが「経営脳の5つのレイヤー」。

【経営脳】5つのレイヤー。「マインドセット」「フィジカル」「メンタル」「スキル」「センス」。
  • Layer1:マインドセット
    「正しい経営のために正しく考えるチカラ」
  • Layer2:フィジカル
    「カラダを自己管理するチカラ」
  • Layer3:メンタル
    「ココロを自己管理するチカラ」
  • Layer4:スキル
    「”経営者の仕事”をするチカラ」
  • Layer5:センス
    「差を感じ、創るチカラ」
  • 各レイヤーの「成長課題」を整理すること。
  • トレーニングをコツコツと続けること。
  • 自己投資型生活を習慣化すること。

「自責」で、経営脳を整えると、どんどん「自己効力感」が高まり、経営に「自信」を持つことができます。

その「自信」が、あなたを元気付け、必ず「もっといい経営者」に進化させてくれるでしょう。

それぞれの詳しいことは、下記の記事を参考にしてください。

この記事では、経営脳の「5つのレイヤー」について詳細を解説しています。

Layer5:Sense:センス
Layer4:Skills:スキル
Layer3:Mental:メンタル
Layer2:Physical:フィジカル
Layer1:Mindset:マインドセット

・経営者と会社の成長は表裏一体
・経営課題の本質は「経営者の成長課題」
・レイヤーごとに成長課題を整理して自主トレ
・レイヤーの前提は「自責」で取り組むこと
・レイヤーの効果は「自己効力感」が高まる

【解決順序】
成長の3ステップ

次に、成長しやすくするためのフレームワークを紹介します。

名付けて「やっと・もっと・ずっとのフレームワーク」。

一足飛びに「メッチャいい会社」にはなれません。

成長を3つのステップに分けることで、常に「会社の現在地」を意識することができ、ジブンを見失くことなく前進できます。

再確認「成長の定義」

各ステップの話の前に「成長とは?」について、確認しておきます。

このブログでは「もっと役に立つ存在として進化すること」を「成長の定義」としています。

業績や規模など「見た目の拡大」ではなく、「お役立ち度が増していること」を成長と意味づけています。

「この定義を初めて聞いた」という方は、下記の記事を参考にしてください。

この記事では、次のようなことを解説しています。

・成長とは「もっと役に立つ存在として進化すること」
・ジブンの成長志向について自己内観し、自分の本質を正しく知ること
・経営者の正しい成長志向が「企業文化=カルチャー」に好影響を及ぼすこと
・メンバーの成長意欲が低いのは、経営者の成長志向が原因かもしれないこと

ステップ1:やっといい会社に!

前述したように「いい会社」とは、原理原則にそった経営を実現している会社です。

会社に関連する3Gの人たちの中に「イヤな思い」をしている人がいれば、それはまだ「原理原則に沿った経営を実現できていない」ということになります。

つまり、まだ「いい会社」ではありません。

いわば「不合格」。

まだ残ってる「マイナス要因=リカバリー課題」を解決しましょう。

これは、「合格ライン」を目指している段階です。

そして、「合格ライン」に達すれば「やっといい会社」になります。

ステップ2:もっといい会社に!

「やっといい会社」になれば、次に目指すのは「もっといい会社」です。

「やっといい会社」は、いわば「あたりまえ」のレベルに達したということ。

次は「満点」を目指して進みましょう。

そのために「普通とは違う何か?」を積み重ねていく段階です。

「あたりまえ」を超えて「優位:アドバンテージ」を取るための課題解決を進めます。

すると、3Gの人たちは、次のように評価してくれるようになります。

  • 得意先:あの会社は、一味も二味も違うよ!
  • 取引先:あの会社との取引は勉強になるよ!
  • 世間:あの会社は「いい会社」だねえ!
  • 社員:この会社に入って良かった!
  • そして、あなたの家族や大切な人たちからは「いつもご苦労様!ありがとう!」。

このように、「もっといい会社」になれば、「やっといい会社レベル」の時には聞けなかった声が届くようになってきます。

ただし!ここで要注意

「リカバリー課題」を残したまま「アドバンテージ課題」に取り組めば、まったく「真逆の声」が聞こえてきます。

先にやることあるでしょ・・・

くれぐれも、ステップ1→ステップ2の順序を間違わないように!

参考記事:【ゼロ線思考法】優先順位を間違うと努力がムダになる

ステップ3:ずっといい会社に!

現実問題として「満点」が取れる日は来ません。

そもそも、「満点」の定義自体が、存在しません。

次のステップは、目に見える成果や結果ではなく、「もっと良くなろう」とする姿勢の維持です。

「やっと」や「もっと」のステップでは、経営者を中心とするリーダーのけん引力が必要です。

だから、リーダーの手が止まれば、また後戻りしてしまうこともあります。

気づけば、また「アカン会社」

そうならないようにする取り組みです。

つまり「後戻りしないステップ」。

とはいえ、特別なことをする必要はありません。

日々「もっといい会社にしよう」と積み重ねていけば、やがて会社の空気になり、文化になります。

つまり、「もっとよくなろうとする考動」が企業文化=カルチャーとなっていくのです。

このカルチャーがあれば「ずっといい会社」であり続けることができるでしょう。

このステップで忘れてはいけないことは、たったひとつ。

それは、経営者自身のコミット。

ずっといい経営者でいよう!

その想いが、もう後戻りしない「ずっといい会社」に成長させてくれます。

【要点整理】
みんなの共通目的「幸せ」

さて、どうでしょう?

自他ともに「きっといい会社」と思ってたけど、実は「アカン会社」だった。

どうしよう・・・。

そんな思いを持っている経営者のために、成長のステップをフレームワークにして紹介しました。

やっと・もっと・ずっと

覚えやすいように、語呂合わせをしましたが、その意味するところは、

  • やっと:基礎固め
  • もっと:優位性の構築
  • ずっと:優位性の維持

そして、最後に。

「ずっといい会社」は、経営者の個人的な目的でも目標でもありません。

会社に関わってくれているすべての人たちの「共通の目的」です。

だれも「イヤな思い」をしたくありません。

だれも「イヤな思い」をさせてたくはありません。

そのための「ずっといい経営者」。

自他ともに認める「ずっといい経営者」。

経営脳の5レイヤーを整えまくりましょう!

関連記事も含め参考にしてみてください。

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以上、お役に立ちますように!