フレームワーク|経営者のアタマをもっと良くする便利な道具

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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。


2024年第23週の土曜日、今週の調子はどうでしたか?私は「週休三日の実験」称して(?)先週の「長崎walk」に続いて、今週は「金沢walk」をしながら、改めて「頭のリフレッシュ効果」を体感しています。

いつもと違う場所で、いつもと違うことをすると、やっぱり、頭がいつもと違うな、と思います。

「作業」ではなく「思考」が仕事の経営者には、自信を持って「週休三日」を勧めてもいいな、と思っています。

ということで・・・今週は「アタマを良くする方法」でもある「フレームワーク思考」について整理しておきます。

このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。初めてアクセスしていただいた方は、こちら(=「このブログについて」)をまずご覧ください。

【本質】なければ自作するフレームワーク

このブログでも何度か紹介している「フレームワーク=思考の枠組み」は、問題解決やアイデア創出のために非常に役立つツールです。しかし、フレームワークの「形」にこだわりすぎると、本来の目的を見失ってしまうことがあります。

「穴埋め問題」になってないか?

フレームワークを使う際、すべてのマスを埋めることに集中してしまうことはありませんか?

まるで「穴埋め問題」のように、形式的にマスを埋めることで満足してしまい、肝心の「答え(=目的)」が曖昧なまま終わってしまうことがあります。

本来の目的は、課題解決やアイデアを生み出すことです。フレームワークはあくまでも思考を助けるためのツールであり、それ自体が目的ではありません。「穴埋め」に満足してしまっては、本末転倒です。

既製品がダメなら自作すればいい

フレームワークの使い方を誤ると本来の目的が果たせず、ときに「フレームワークなんて役に立たない!」と言う人まで出てきます。

役に立たないと思うのは、それが「目的にフィットしてないフレームワーク」だからです。

既存のフレームワークの形にこだわる必要はありません。

「既製品」が役に立たないのであれば、アタマがスッキリできるように、アレンジしたり、時には自作すればいいのです。

よく熟練の職人さんが、工具まで自作しているという話を見聞きしますが、それと同じ発想です。

フレームワーク思考法とは?

多くの人は「フレームワーク思考」を、「既存のフレームワークを活用して考えること」と定義するかもしれませんが、私の解釈は少し違います。

真のフレームワーク思考とは、「フレームワークを自作(またはアレンジ)して考えること」です。

既存のフレームワークをそのまま使うのではなく、課題や状況に合わせて自分なりにアレンジしたり、自分自身の思考にフィットするフレームワークを新たに作り出すことこそが「フレームワーク思考法」です。

この思考法が習慣になると、常にアタマがスッキリしてるので「アタマが良くなった!」とさえ感じることができます。

フレームワーク関連記事:https://re-set.coach/tag/framework/

【習慣化】現象をイチイチ要素分解するクセ

「フレームワーク思考」を行動習慣にするコツは「要素分解」です。

中小企業経営において起きる現象のほとんどは、複数の要素の組み合わせで説明ができます。

もっともシンプルなひとつが「売上高=数量×単価」ですが、これを別の視点で分解すれば「売上高=商品力×販売力」となります。さらに「売上高=営業スキル×営業担当者数」や「売上高=年商平均×店舗数」など、その組み合わせは、様々なバリエーションが考えられます。

自分自身の課題や悩みのテーマに応じて「自分なりに考えやすい要素に分解する」というクセ=習慣そのものが「フレームワーク思考法」ということができます。

(関連記事)中小企業経営者向|アタマがもっと良くなる「分解思考」の話

【サンプル】AIはこんな要素分解をした

最近、フル活用している「AI」に「#日本の中小企業経営者に、シンプルで簡単なフレームワークを紹介しようと思う。売上高=商品力✕販売力、人材力=採用力✕育成力、のようなフレームワークのリストを作ってほしい」と投げてみたら、次のようなリストが返ってきました。中には「ん?」というものもありますが、誰かにはヒントになるかもしれないので原文のまま貼り付けます。

人材・組織管理

  • 人材力 = 採用力 × 育成力
  • 組織文化 = リーダーシップ × コミュニケーション
  • 社員満足度 = 労働条件 × 福利厚生
  • リーダーシップ力 = ビジョン提示力 × モチベーション向上力

顧客・市場対応

  • 顧客満足 = 製品品質 × カスタマーサービス
  • 顧客維持 = 顧客満足度 × リピーター率
  • マーケットシェア = 市場認知度 × 競争力
  • 新規顧客獲得 = 広告効果 × 営業力
  • ブランド力 = 信頼性 × 独自性
  • イメージ戦略 = ブランド認知度 × メディア露出

生産性・効率向上

  • 生産性 = 労働効率 × 作業環境
  • 業務改善 = 改善提案数 × 実行率
  • コスト削減 = 効率化 × 無駄削減
  • サプライチェーン効率 = 供給安定性 × コスト効率

イノベーション・成長戦略

  • イノベーション力 = 創造力 × 実行力
  • 事業成長 = 新製品開発力 × 市場拡大力
  • 製品開発速度 = アイデア発案力 × 実行スピード
  • デジタルトランスフォーメーション = デジタル技術導入力 × 社内適応力

その他

  • プロジェクト成功率 = 企画力 × 実行力
  • リスク管理 = 予見力 × 対応力
  • 業界ネットワーキング = 関係構築力 × コラボレーション力
  • 財務健全性 = 収益力 × コスト管理力

さらに(調子に乗って?)「#3つの要素もお願い」と依頼すると、さらに次のような「答え」が返ってきました(原文のまま)。

  • 市場拡大 = 製品力 × 販売力 × マーケティング力
  • 顧客ロイヤルティ = 顧客満足度 × 品質信頼度 × カスタマーサポート
  • 製品開発成功率 = 創造力 × 技術力 × 実行力
  • 従業員エンゲージメント = モチベーション × ワークライフバランス × 職場環境
  • リスクマネジメント = リスク予測力 × 対応力 × 回復力
  • サプライチェーンの強化 = 供給安定性 × コスト効率 × パートナーシップ
  • 財務健全性の維持 = 収益性 × キャッシュフロー管理 × 借入管理
  • 顧客獲得と維持 = 広告効果 × 営業力 × リピーター率
  • マーケットポジション = ブランド認知度 × 競争力 × 顧客ロイヤルティ
  • 人材開発 = 採用力 × 育成力 × 定着力
  • 業務効率化 = プロセス自動化 × 業務標準化 × 人材能力
  • 顧客獲得戦略 = マーケティング効果 × 営業力 × ブランド力
  • プロジェクト管理 = 計画力 × 実行力 × 監視力
  • 新市場開拓 = 市場調査力 × ローカライズ力 × 販売戦略

前述したように「フレームワーク思考法」のポイントは「自分なりに考えやすい要素に分解すること」なので、これらを参考に「自分なりの要素分解」をしてみてください。それが「自分のためのフレームワーク」になります。

【まとめ】アタマが良くなる!

さて、どうですか?今週は、「頭の整理にとても効果的なフレームワーク思考法」を整理しました。

このフレームワーク思考によって要素分解することが習慣になれば「アタマがモヤモヤする」ということが激減します。

「常にアタマがすっきりしている状態」を想像してみてください。

不思議なもので「最近、アタマが良くなったなあ!」と実感できます。

やらない理由は無いはずです(笑)。

関連記事も含め参考にしてみてください。

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以上、お役に立ちますように!

(追伸)

ちなみに、この記事のアイキャッチ画像もGPT 4oに作ってもらいましたけど、1分もかかってない・・・ほんと、すごい時代になったものですw。

#「フレームワーク思考法」というタイトルのコラムのアイキャッチ画像を作ってください。条件はロジックツリーを思い浮かべている人、「白と黒」の二色で、影もないシンプルなイラスト。