キャッシュフロー計算書をたった3ステップで作る

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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。


中小企業経営者のための【進化型】MA貸借対照表さえあれば、毎月キャッシュフロー計算書を簡単に作ることができます。

本稿では「マネジメント会計(=管理会計)」の【進化型】MA貸借対照表から、3つのステップで簡単にキャッシュフロー計算書を作成する方法を解説します。

本稿は「中小企業向け|マネジメント会計(管理会計)の設計と運用の概要」の補足です。

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経営者のためのキャッシュフロー計算書

念のため、先に書いておきます。

ここで紹介するキャッシュフロー計算書は「経営者のためのもの」であり、一般的なフォーマットとは違います。一般的には「直接法」「間接法」とか難しい解説が多いのですが、ここで紹介するのは「外部には見せない経営者のためだけのキャッシュフロー計算書」なのであらかじめご了承ください。

中小企業経営者が直感的に「なるほど!」って理解してもらうためのキャッシュフロー計算書、百聞は一見に如かず。

こんな形です。

管理会計によるシンプルなキャッシュフロー計算書のサンプルイメージ

シンプルでしょ?

1年間で1,000のキャッシュが増えた理由は・・・

  • 商売として、営業CFの1,700と、償却CFの1,000で合計2,700のプラスだったけど・・・
  • 金融資産の取得1,000と、借入返済1,000で2,000が出て行った。
  • あと、決算で法人税を計上したけど、納税は来季なのでキャッシュはまだ減ってない。

(関連記事)いまさら聞けない?「減価償却とキャッシュフローのキホン」

MA貸借対照表の差額で作る

このMAキャッシュフロー計算書は、MA貸借対照表の差額から3つのステップ作成します。

  1. MA貸借対照表の各科目について「期首と期末の差額」を計算
  2. 「期首と期末の差額」を「営業」「償却」「借入」など項目ごとに集計
  3. 集計結果を見やすく「MAキャッシュフロー計算書」に整えて完成!

*画像が小さくて見づらい方は、右クリックで保存してからご覧ください。

STEP1:期間の差額を計算する

まず、計算したい期間の最初と最後、この場合は、期首と期末の各科目の差額を計算します。

STEP2:項目ごとに集計する

次に、営業CF、償却CF、借入CFというMAキャッシュフロー計算書の区分ごとに集計します。

このときの注意点は、キャッシュの増加要因はプラスで、キャッシュの減少要因はマイナスで転記すること。

例えば、売掛金が増加するってことは、キャッシュの減少要因なのでマイナスで転記、って具合です。

STEP3:フォーマットを整えて完成!

上記ですでに完成しているのですが「見やすさ」のために、MAキャッシュフロー計算書のフォーマットに整えます。

これでもう完成です。簡単でしょ?

だから「MA貸借対照表」がオススメ

私が【進化型】MA貸借対照表をオススメしている理由をお分かりいただけると思います。

従来の貸借対照表では「流動」「固定」ってカテゴリーになっていて、上記のキャッシュフロー計算書のカテゴリーである「営業」「設備」「金融」等とは異なっていて、このステップのようにダイレクトでは変換できないからです。

まとめ

さて、どうでしょう?MAキャッシュフロー計算書を紹介しました。

「マネジメント会計(=管理会計)」の主役は「MA貸借対照表」と「MA損益計算書」ですが、この「MAキャッシュフロー計算書」も欠かせない第3のフォーマットです。

3つのステップで簡単に作れるので、ぜひ活用してください。

関連記事も含め参考にしてみてください。

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