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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。
「もっと儲けたい!」と思いませんか?
「たっぷり儲けたから、もうこれ以上はいいよ!」という経営者を除いて、多くの経営者は「もっと儲けたい!」と思っています。私が30年以上税理士として多くの「儲けている経営者」に出会いましたが、その共通点は拍子抜けするほどシンプルなものです。
それは、「目標設定」と「強い気持ち」のふたつ。この当たり前なのに、意外と少数派である共通点について整理しておきます。
この記事は「中小企業向|経営計画の策定と運用、3つの新視点」の補足です。
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収益性を高めるキホン、その1「目標設定」
収益性を高める=もっと利益を出すために「目標設定」はキホンです。
目標が必要なことについて「あたりまえやん!」と多くの人が思います。
なのに、意外と中小企業経営者で「目標設定」をしている人は少数派です。
それ以外は、下記のような人が多い印象です。
- そもそも目標を設定していない
- 目標のようで、実は「予測:これくらい行くだろう」である
- 目標のようで、実は「願望:これくらい行けばいいな」である
- せっかく目標設定したのに、フェードアウトしている
「儲けている経営者」は共通して「明確な目標設定」をしています。
一部の例外を除いて、マーケットで競合他社と競い合い、「もっと儲けたい!」と思っている普通の会社が収益性を高めるなら「目標設定」した方が儲かる確率は必ずアップします。
これは、仕事に関わらず「人の活動」において共通している「道理」です。
「いつか美味しいものを食べに行こう!」という漠然とした思いより「明日の夜、焼肉を食べに行こう!」と、具体的に決める方が実現しやすくなるのと同じことです。
収益性を高めるキホン、その2「強い気持ち」
収益性を高めるためのもうひとつのキホンは「強い気持ち」です。
「儲けている経営者」は、目標達成に対する「強い気持ち」を持っています。
これも「あたりまえやん!」ですよね。
「根性論」のように聞こえるかもしれませんが、ビジネス的に言い換えれば「コミット」です。
絶対に達成する!という「自分との約束」です。
「目標設定」した数字を「必ず達成する」という「強い気持ち」が必要です。
また、これは「達成しなければならない」という「mustマインド」以上に「達成したい」という「wantマインド」の強さでもあります。
私の経験上、「強い気持ち」がない経営者は、次のような共通点があります。
- 目標を覚えてない
- 「予実」について原因や理由が気にならない
- 「実績」を正確に把握していない
- 途中であきらめてしまう
- 「公言」しない(社員は知らない)
- 達成感や充実感を求めていない
こんな感じです。
その「本質」は、実は心の底から「儲けたい!」と思ってないんですよね。
その理由は、「現状でも問題ないから」というケースが散見されます。そこそこ利益が出ていて、キャッシュフローも問題なく、チームの和気あいあいと幸せそう・・・であれば「危機感」が無いのも無理はなく、それでいいなら「おせっかい」する話でもありません。
しかし、です。
中長期的に見通した時に「いつまでも続かない」「いつか落ちる時が来る」「まだ内部留保が足りない」ということであれば、「やること」はあるはずです。「ウサギとカメ」の話を思い出してください。
「強い気持ち」があるから経営レベルが上がる
上記に「予実について理由や原因が気にならない」と書きましたが、「目標」があって「実績」があって、必ずそこには「差分」があります。この「差分」には、理由や原因があります。
その理由や原因の多くが「解決すべき経営課題」です。
これが気にならない、というのは言いかえれば「経営課題に無関心」ってことです。
それで会社が良くなるはずがありませんよね。
目標に対する「強い気持ち」があるから「解決すべき経営課題」に気付き、その解決をするから経営レベルが上がるのです。
「もっと儲けたい」は経営責任
別の視点でもうひとつ。
「儲けたい=収益性を高めたい」という動機が「自分ファースト」ではうまくいきません。どこかにリバウンドが生じます。少々極端な表現ですが「経営者の私腹を肥やすために頑張る社員はいない」からです。
「もっと儲けたい」は経営責任です。
取引先のため、社員のため、もちろん経営者自身のため、そして、それぞれの家族や大切な人のために「利益が必要」であり、その利益を稼ぐ責任は経営者にあるのです。
(関連記事)【利益とは何か?】幸せのための手段であるという重要な視点
まとめ
さて、「もっと儲ける」ためのキホンである「目標設定」と「強い気持ち」を整理しました。
「儲けたい!」と思ってるのに「目標設定」をせず、また「目標設定」したにも関わらず、その達成のための気持ちが強くない、という「言動不一致」であれば、あとは「運」に任せるしかできません。「運任せの経営」は、関わる人たちに失礼です。
もし、現状の収益性に満足できていないなら、改めて考えるきっかけにしてみてください。
関連記事も含め参考にしてみてください。
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