経営スキル|理念は伝わってナンボ=子供にも響く3つの視点

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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。


おはようございます!マネジメントコーチの堀井です。

2024年第41週の土曜日、今週はどうでしたか?順調でしたか?

私は、恒例の「セルフ合宿」を行って「アタマの大掃除」をしたので、かなりスッキリできた一週間でした。改めて「立ち止まって考えること」の大切さと効果を実感しています。

今日は、そのプロセスで考えていた「理念は伝わってナンボ=子供の心にも響く企業理念」の話について整理しておきます。

本稿は、必修経営スキル【理念創造力】理念で人を惹きつけるチカラの補足記事です。

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【理念とは?】伝わってナンボ!

「企業理念」とは、会社の価値観、存在意義などを表すものですが、私は「経営理念」と合わせて、これらは「会社の価値観を伝えるためのプレゼンツール」と位置付けています。

プレゼンツールなので「伝わってナンボ」です。

「何を言ってるかわからない」「概念過ぎて、具体的にはどういうこと?」「そんなん当たり前やん」などの「???」が残る理念は「お飾り」と言わざるを得ません。

【違いの確認】企業理念と経営理念

この話を進める前に、そもそも企業理念とは?経営理念とは?についておさらいしておきます。

  • 企業理念:主体は会社「存在意義:当社は何のために存在するのか?」を伝えるためのツール
  • 経営理念:主体は経営者「何を大切にして経営するのか?」を伝えるためのツール

いずれも、社会(社内外)との「約束」あるいは「宣言」と言う意味では同じです。さらに言えば、夏の甲子園での「選手宣誓」にも共通点を感じます。

社内外に向けて「当社は***のために存在します」「私は***を大切にして経営します」というのが理念です。

ちなみに、そのベースは「経営哲学」です。

経営者の哲学を「会社の立場」「経営者の立場」でそれぞれ言語化すると「企業理念」「経営理念」になります。

(関連記事)必修経営スキル【理念創造力】理念で人を惹きつけるチカラ

【実践】理念を「子供言葉」に翻訳してみる

子供の心に響く理念といっても、難しいことではありません。「子供言葉」に翻訳すればいいだけです。

「社会に貢献します」だったら難しいので、小さな子供にも理解できるように「みんなの役に立ちます」って具合です。

さらに、これだと「どうやって役に立つの?」がわからないので「最高に美味しいものを作って世界中の人に喜んでもらいます!」というように具体的な事業を「子供言葉」で表現することが必要です。

よくある「美と健康の文化を創造する」というような表現であれば「お客さんが、もっとオシャレに、もっと元気になれる商品やサービスをたくさん創り出します!」という感じかな?

いままでの企業理念や経営理念をリセットしてイチから作るのではなく、「子供向けに翻訳した表現」を併記することで、企業イメージももっと良くなると思います。

【課題解決】理念が伝わりもっと浸透するように

私が、最近、この話について考えを深めているのは「理念は伝わってナンボ」なのに、正しく伝わっている中小企業はやっぱり少ないな、と改めて感じるからです。

マネジメントコーチとして、プレイヤー企業(=クライアント)のチームパフォーマンスの改善サポートなどをするとき、そのほとんどで「そもそも、ベクトルが一致してないやん」という根本的な原因の解決から始まります。

理念が共有されていないから、あるいは浸透していないからチームに一体感がなく、結果としてパフォーマンスが上がらない、という不都合です。

その理由は、大きく2つありますが、ひとつは「共有や浸透の活動をしていない」、そして、もうひとつの理由が「そもそもわかりにくい」。

この「わかりにくい」の解決として「子供にも伝わる表現にしよう!」とおススメしているわけです。

朝礼で唱和しようが、カードを作って携行しようが、そもそもわかりにくい理念であれば、形式化してしまい、実際の考動には結びつきません。いや、それ以前に「共感」も「賛同」も得ることはできません。

だったら、小さな子供でも理解でき、伝わる理念にすればええやん。。。と至った、ということです。

【付随効果】「子供にも伝わる理念」の3つの期待

社内外に理念を浸透させるための手段のひとつとしての「子供言葉」ですが、その結果、実際に子供たちの心に響くことになれば、さらに「子供たちが親の仕事に誇りを持ってくれる」「子供たちの将来の夢の選択肢になれる」「子供たちの目がけん制効果となる」など、さらにいい効果、つまり、もっと「いい会社」に進化成長する効果を期待することができます。

期待1:パパママに誇りを持ってくれるかも!

子供たちが「いい会社」という印象を持ってくれれば「ボク・ワタシのパパ・ママはいい会社にお勤めしてるねん!」と両親の仕事への理解を深め、誇りを持ってくれるかもしれません。

これは、チームのメンバーにとって、とても誇らしく、モチベーションの爆上がりに繋がるのではないでしょうか?

期待2:子供たちの将来の夢になるかも!

さらに「大きくなったら、ボク・ワタシも、あの会社でお仕事したい!」と、あなたの会社が子供たちの将来の夢の選択肢になるかも!と考えるとワクワクしませんか?親子二代にわたって選ばれる会社です。

期待3:子供にはウソを付けないはず!

「子供にも伝わる理念」はさらに期待できます。

それは「子供たちの期待を裏切ってはならない」というような意識がチームメンバーに芽生える、という期待です。

子供たちに理解できる、ということは、子供たちをごまかすことはできない、ということでもあります。

「世の中の人の役に立ちます!」と、理念を掲げている会社に「役に立ってない」「逆に迷惑をかけている」というようなことが見え隠れすれば、子供たちはガッカリするでしょう。真っ当な大人であれば、そのような状態は心が痛いはずです。

【まとめ】伝わらない理念はただの独り言

さて、どうですか?「企業理念や経営理念を子供言葉に翻訳する期待効果」について整理しました。

伝わらない理念はただの独り言にすぎません。

繰り返しますが、企業理念も経営理念も「伝わってナンボ」です。

関連記事も含め参考にしてみてください。

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