Layer3

Mental

経営者のメンタルが会社を左右する。
ジブンの感情をマネジメントする
経営脳の第3レイヤー「メンタル」をリセット!

経営脳第3レイヤー
メンタル

会社経営の目的は「関わる人たちの持続的な幸せ」です。

その量的拡大・質的向上のために
「もっと役にたつように変化」することが「成長」です。

この「成長」は「経営者の感情」に大きく左右されます。

メンタルは強いですか?
いつもゴキゲンですか?

さて、どうやって感情をマネジメントすればいいか?

経営脳の第3レイヤーである
「経営者のメンタル」について紹介します。

このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に、「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このブログについて」をまずご覧ください。

【全体俯瞰】
経営脳の5つのレイヤー

中小企業経営者が「もっといい経営者」になるためのフレームワーク「経営脳の5つのレイヤー」
【経営脳の5つのレイヤー】
  1. マインドセット
  2. フィジカル
  3. メンタル
  4. スキル
  5. センス

会社と経営者の成長は、表裏一体。
経営者が成長すると、会社は成長します。

中小企業が直面する経営課題は
「経営者の成長課題」が映し出されたもの。

課題解決の重要視点は
「会社をどうするか?」ではなく「ジブンをどうするか?」。

その自主トレツールが「経営脳の5つのレイヤー」。
もっといい経営者になるためのフレームワークです。

その活用の前提は「自責」で真正面から向き合うこと。
その活用の効果は「自己肯定感」となって返ってきます。

経営者の感情をマネジメントする「メンタル」は
「第3レイヤー」に位置しています。

5つのレイヤーの詳細は、下記の記事を参照してください。
経営脳の5つのレイヤー|フレームワークで経営力を強化する!

【要点概要】
成長のための強いメンタル

【経営脳】5つのレイヤー。第3階層は、ベストパフォーマンスのために気持ちや感情をセルフマネジメントする「メンタル」。
【経営脳第3のレイヤー:メンタル】

公私を問わず「メンタル」は、パフォーマンスの強さや質に大きく影響します。

「火事場の底力」を引き出すのも「メンタル」であれば、舞い上がって実力発揮ができない理由も「メンタル」です。

経営脳の第3レイヤーに位置する「経営者のメンタル」は、判断や決断、つまり「意思決定」を左右します。

メンタルのコンディションが良ければ、多くの場合、良い結果に結びつきます。

反対に、メンタルが崩れていると、意思決定の良否だけでなく、周囲の足を引っ張ることさえあり、なかなかいい結果に結びつかないものです。

経営者のメンタルが、経営品質に表れます。

常にゴキゲンでいるために「ジブンをどうマネジメントするか?」の経営脳です。


【本質論理】
メンタルの真の強さとは?

耐え忍ぶことではない「真の強さ」とは?

ここでいう「メンタルの強さ」とは、一般にいう「耐え忍ぶ強さ」のことではありません。

ジブンの感情をセルフマネジメントするチカラ

これが「メンタルの真の強さ」です。

誰でも心が乱れ、ジブンでも想定しない思考や行動に出ることがあります。

これが「弱いメンタル」です。

「強いメンタル」であれば、時にジブンを鼓舞し、時に自制することもできます。

「メンタルの真の強さ」を整えれば、一時的な感情に振り回されることなく、自分を客観視し、ゴキゲンなリーダーシップを発揮することができます。

他のレイヤーも
メンタルに左右される

経営脳の第3レイヤーに位置する「メンタル」が、他のレイヤーにも大きく影響することは言うまでもないでしょう。

どれだけ「正しい考え方」をしようと思っても、メンタルが乱れると「正しさなんて・・」と投げやりになってしまうことがあります。

また、生活習慣も乱れ、不摂生によってコンディションもみだしてしまうこともあるでしょう。

さらに言えば、「スキル」や「センス」などへのモチベーションも期待できなくなります。

マインドセットとの違い

「マインドセット」と「メンタル」の境界があいまいになることがあるので、ここで整理しておきます。

日本には伝統的なフレームワークとして「心技体」があります。
これを「経営脳:5つのレイヤー」と照らし合わすと次のようになります。

  • :マインドセット
  • :スキル+センス
  • :フィジカル+メンタル

このブログでは、次のように整理しています。

  • 「マインドセット」は、意識的な「考え方」
  • 「メンタル」は、内から湧き出てくる「感情」

例えば、
「感謝しよう!」「感謝しなければ」と思うのは「マインドセット」。
一方で「ありがとう!」という気持ちが自然に心から湧いてくれば、それは「メンタル」。

相互に密接に関連していますが、あえて区別するとこのようになります。

つまり、経営者がジブンの感情をより良い状態にマネジメントすれば、
他のレイヤーにも良い影響を及ぼすため
自然と「良い結果」に向かっていくというロジック
です。

【優先要素】
8つの切り口で自分を深く知る

さて、各論です。

まず「自分を正しく理解すること」ことから始めましょう。。

メンタルは、その人特有の感情なので、ひとつの要素だけでマネジメントすることはできません。

経営者のメンタルを語る上で優先的な8つの切り口を紹介します。

これらを自己内観の参考にしてください。

ポジティブだろうか?

積極的で、肯定的で、建設的で、楽観的。自然体のポジティブで、周囲もポジティブにできるリーダーだろうか?

いつも冷静だろうか?

泰然自若。取り乱さない、動じない。常に冷静に考動する頼れるリーダーだろうか?

良い集中をしているだろうか?

心地よい疲れで終わる「良い集中」のため、集中のスイッチを自在にON/OFFできるリーダーだろうか?

心に余裕があるだろうか?

余裕がなくて苦しいことを前提や当然とせず、心の余裕を自ら生み出せるリーダーだろうか?

自信はあるだろうか?

「過剰」でも「過信」でもなく「根拠のある自信」をコツコツと積み重ねていくリーダーだろうか?

勇気はあるだろうか?

勇気は「湧いてくるもの」ではなく「湧かすもの」。勇気のスイッチを必要な時にONできるリーダーだろうか?

心から感謝しているだろうか?

感謝の気持ちは、少しだけ心の温度を上げてくれます。冷たすぎず、熱すぎず「適温の心」を持ったリーダーだろうか?

ストレスは元から断っているだろうか?

解消するのはストレスではなく、その理由や原因。ストレスは元から断つリーダーだろうか?

(参考記事)フレームワーク|無料ダウンロード|経営脳を曼荼羅シートで展開

【軽視厳禁】
メンタルの効果と影響力

持てるチカラを
最大限発揮する

さて、上記「8つのチェックポイント」はどうでしたか?
感情のクセや、気持ちの揺れ具合など「ジブンの解像度」は上がったでしょうか?

ここで「メンタルの重要性」を再確認しておきます。

「メンタル」は、パフォーマンスの質や量に大きく影響します。

それは、スポーツ観戦から学ぶことがよくあります。
チャンスやピンチで実力を発揮できる選手、反対に本来の実力が出せずに悔しい思いをする選手。

「保有能力」を「発揮能力」に変換するエネルギーが「メンタル」と言っても過言ではありません。

経営者にとって大切な、判断力・決断力・意思決定力の精度を上げるのも、下げるのも「メンタル」です。

理解を深めてもらうため、上記8つをあえてネガティブに表現しておきます。改めて、軽視できないことが分かります。

  • ネガティブな経営者
  • 冷静でない経営者
  • 集中できない経営者
  • 心に余裕がない経営者
  • 自身が無い経営者
  • 勇気が無い経営者
  • 感謝が少ない経営者
  • ストレスフルな経営者

経営責任とメンタル

経営者にとって、なぜ「メンタル・マネジメント」が大切なのか?

改めて確認しておきましょう。

それは「経営責任を負っているから」です。

中小企業経営者のほとんどは、自ら創業し、自らの働きかけで取引先を開拓し、また、メンバーも集めています。

「起点」として、この関わる人たちに「イヤな思い」をさせてはならないのです。
つまり「関わる人たちのメンタル」を害さない責任です。

経営者の「良いメンタル」が、この人たちの「良いメンタル」を導きます。

だから、常に「ゴキゲンなメンタル」を軽視できないのです。

【自主トレ】
ゴキゲン・マネジメント

自分独自の方法を見つける

「第2レイヤー:フィジカル」と
「第3レイヤー:メンタル」。

パフォーマンスを十二分に発揮するために、この「心身のコンディション」を良好に保つ必要があります。

その結果「常に上機嫌でいること」ができます。

メンタルは、個人の感情なので「こうすればいい」という一般的な正解はありません。
「ゴキゲン」「フキゲン」のスイッチは、人それぞれ。

ジブンのスイッチをよく理解し、その上で
ゴキゲンの再現」と
フキゲンの再発防止」に取り組む。

これが、メンタルを良好に保つ「メンタル・マネジメント」の視点です。

参考までに、私のスイッチを紹介しておきます。

  • ゴキゲンスイッチ:このブログが上手に書けたとき
  • フキゲンスイッチ:このブログを誰も見てくれないとき

だから、ゴキゲンの再現のために「もっといい記事を書こう!」、不機嫌の再発防止のために「検索ランキングを上げよう!」と、いずれも「頑張りどころ」が明確になるのです。

(関連記事)メンタル|経営者が「ゴキゲン」なら大抵のことはうまくいく

メンタル・マネジメントを
習慣化する

「ジブン・マネジメント」は、言うは易く行うは難しで、慣れない間は、その実行は簡単ではありません。

そこでお勧めするのが「習慣化」です。

毎週あるいは毎月でもいいので「自己内観の日」を定例化し、習慣にしてしまうことが効果的です。

感情は、性格も大きく影響する「頭のクセ」でもあります。「いいクセ」は、もちろんキープですが、「悪いクセ」は治さなければなりません。

「悪いクセ」は、一朝一夕には治らないので反復継続による矯正が必要です。

その具体的な方法が「定例的な自己内観」です。

「なぜ、メンタルが大切なのか?」を定期的に、その目的と必要性を確認したうえで、ジブンと向き合う時間を習慣にしましょう。

もし、ひとりで習慣化するのが難しければ「ハラを割って話せる誰か」と一緒にするのも効果的です。

【要点整理】
メンタル崩壊したときは・・・

さて「経営脳の第3レイヤー:メンタル」について整理しました。

  • 常にゴキゲンであるために、ジブンをマネジメントすることは経営責任であること
  • 経営者のメンタルは、会社に関わる人たちのメンタルを良くも悪くもすること
  • 経営者のゴキゲンは「保有能力」を「発揮能力」に変換してくれるので、その結果「もっといい会社」になること

最後に「レジリエンス(回復)」について一言だけ付け加えておきます。

会社経営をしていると、つらいこと、ブチギレること、泣きたくなることなど、マネジメントしきれない感情となって、メンタルが崩壊することがあります、普通は。

そんなときは、ガマンせず「好きにしてください」。

ただし・・・

「ひとり、誰にも見られてないところ」で。

または・・・

「グダグダなジブンを見せられる人のところ」で。

なぜか?・・・

経営者だから。

お役に立ちますように!

【関連記事】
8つの切り口をもっと詳しく