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03:経営者の「自己内観」:リフレクションのすすめ

2026 1/23
2024年11月30日2026年1月23日
H.HORII

中小企業における最優先投資対象は
「ジブン」。
望む成果を得る確率をもっと高めるため、
もっと「本当のジブン」を掘り下げる。

10人~200人規模の中小企業経営者の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このサイトについて」をまずご覧ください。

今回は「振り返り」の話です。

  • なぜ、最高だったのか?
  • なぜ、残念だったのか?

ジブンの考動を「なぜ?」で振り返る習慣。

結果評価ではなく、その「理屈」の解明です。

キーワードは「リフレクション(Reflection)」。

これは「経営脳のトレーニング」そのものです。

もっといい経営者になるには、もっと「ジブン」を知ること。

この習慣が、考動改善=成長に必要です。

今回は「経営者のリフレクション」について、実践的な方法を交えながら整理していきます。

今後の自己投資の参考にしてみてください。

INDEX

【定義確認】
リフレクションとは?

誰かがミスや失敗をしたとき。

多くの人は「気にするな!」と励まします。

でも、私は違います。

「気にしろっ!」

ミスや失敗は、チャンス到来!

  • なぜ失敗したのか?
  • どうすれば再発防止できるのか?

失敗やミスの「理屈」を考える機会だからです。

メンタルが凹んでいるなら、なおさら。

「リフレクションのチャンス到来」です。

一般的に「リフレクション」とは、「自分の行動や考えを振り返り、学びや気付きを得ること」 と説明されています。

私なりの定義は・・・

「考動と結果の因果関係を鮮明にし、ジブンの考動のクセを知ること」

考えたことと行動したことで結果が決まります。

私のド定番のフレームワーク「結果=考動」です。

この「結果」と「考動」の間にある「因果関係」の解明。

  • なぜ、この結果になったのか?
  • どんな考え方・行動が影響したのか?

これをクリアにし「ジブンの考動のクセ」を解明することが「リフレクション」です。

つまり「ジブンを知るコト」です。

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【自己認識】
正しく振り返っているか?

リフレクションは、良い時も悪い時も必要なアクション。

  • ミスや失敗の再発防止
  • 成功の再現性や持続性を高める

いずれの場合も「ジブンの考動とその結果の因果関係」を鮮明にする必要があります。

しかし、中小企業経営者を観察していると、次のような残念な人に出会うことがあります。

  • 運任せの経営者
    うまく行ったときに「運が良かった!・ラッキー」で済ませてしまう
  • 他責の経営者
    うまく行かなかったときに「他者や環境のせい」にしてしまう

「運」も「他責」も否定するつもりは全くありません。

それで「上機嫌」になれるなら、そのメンタル効果もバカにできないからです。

しかし、それだけで済まてしまい「自分を振り返ること」をしないのはダメなのです。

「自分は悪くない」なんて思うのはもってのほかです。

いつまでたっても「ジブンのこと」がわからないままです。

心当たりはありませんか?

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【実践指針】
リフレクションを習慣化する

「リフレクション」は、日常のルーティンにすることが効果的です。

良い時、悪い時に限らず、何もなくても「リフレクションの習慣化」。

もちろん、いきなり完璧なリフレクションでなくても大丈夫です。

1日5分でもいいので「とりあえずやる」ことが大切です。

その具体的な方法をいくつか紹介するので、できそうなことから実践してみてください。

リフレクションを定例化

まずは、時間を確保 しましょう。

記憶が鮮明なうちに 振り返るのが効果的です。

おすすめは「日記を書く」こと。

できれば「手書き」で。

  • 毎日:日々の考動と結果を記録
  • 週末や月末:因果関係を整理

ちなみに、私は

  • 毎朝 30分:日記
  • 毎週日曜 90分:リフレクション

を習慣化しています。

(最初から30分もかけなくて大丈夫。「今日の一行」だけでも、やらないよりマシ。)

この習慣で、私が気付いた「本当のジブン」があります。

「ああしよう!こうしよう!」と「宣言」の記載が多い。

なのに「宣言したこと」を忘れてしまう。

数か月後、また同じような「宣言」をしている・・・。

「ジブンの継続記録」を読み返したときに知ったことです。

さすがに「オレ、言うだけ番長やん!」と自虐的につぶやいたのを覚えています・・・。

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経営脳の5つのレイヤーを活用する

「リフレクション」の目的のひとつは「課題発見と解決策の明確化」です。

自己を振り返り・・・

  • 何が課題か?
  • どうすれば解決するか?
  • 取り組む優先順位は?

・・・という具合です。

これを考えるために「因果関係」の解像度を高める必要があります。

とはいえ、リフレクションのコツがつかめず「何を振り返ればいいのか?」と戸惑う人もいます。

最初は「チェックリスト」があった方がやりやすいと思います。

そのためのオススメが「経営脳の5つのレイヤー」です。

【経営脳】5つのレイヤー。「マインドセット」「フィジカル」「メンタル」「スキル」「センス」。
  • マインドセット
  • フィジカル
  • メンタル
  • スキル
  • センス

この各カテゴリーごとに自己内観するとやりやすくなります。

例えば:

  • マインドセット:考え方に問題はなかったか?
  • フィジカル:体調は万全だったか?
  • メンタル:感情に左右されなかったか?
  • スキル:必要なスキルは十分だったか?
  • センス:相手の気持ちを感じていたか?

このように、各レイヤーごとにチェックすることで、振り返りが具体的になります。

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時には日常から離れる

時には、日常から離れることも効果的です。

「リフレクション」は、ジブンを客観視すること。

「ジブンのことを他人事として冷静に観察する」ための環境を準備しましょう。

たとえば、私が若い頃から実践している「セルフ合宿」は・・・

  • パソコンやスマートフォンの電源はオフ
  • ホテルの一室に2泊3日で籠もる
  • 完全「独りぼっち」になる

これで、(私の場合は)客観的かつ冷静に振り返りやすくなります。

ただ、日常から離れるために「旅に出る」というのは、あまりおススメしません。

私の経験上、旅に出ると日常から離れすぎて、妙にドラマチック?センチメンタル?というか、どこか「美化」してしまうことがあるからです。(私だけかもしれませんが;笑)

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【失敗事例】
リフレクションのつもり

「リフレクション、やってはいるけど、あまり効果を感じられない・・・」

こんな声を聞くこともあります。

「典型的な失敗パターン」もリストしておきます。

その1:表面的な振り返り

「今日は良い一日だった!」「もっと頑張ろう!」

いわゆる「現象」の振り返りです。

必要なのは「原因」です。

上記の日記は「現象記録」ではなく、「因果関係の記録」です。

「旨いものを食って、楽しい夜だった」と書いた後に「なぜ」を記録しなければなりません。

そのためには、最低でも3回は「なぜ?」を繰り返して「現象の原因」を掘り下げることです。

「なぜ、うまい!と感じたのか?」

「なぜ、楽しい!と思ったのか?」です。

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その2:感情に振り回される

調子が良いときは「すべてうまくいく!」と思う。

悪いときは「もう何をやってもダメだ…」と落ち込む。

感情に影響されやすく、リフレクションに苦労する人が少なくありません。

心当たりがある人は「感覚的な言葉」を使わないように気を付けましょう。

「口癖修正」です。

  • 「メッチャ儲かった!」ではなく「前期比20%アップだった」と数値化
  • 「かなり悪いで!」ではなく「正常値に対して30%ダウンやん」と数値化
  • 「みんなが言ってるで!」ではなく「誰と誰が言ってるで!」と特定

このような調子です。お試しあれ。

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その3:思い込みに縛られる

原因を特定したつもりであっても、それが「思い込み」や「勘違い」の場合があります。

主観に影響されすぎると次のような失敗をしてしまいます。

  • 売り上げが好調なのは、景気がいいから?=景気じゃないかも
  • 社員の採用が進まないのは、イイ人がいないから?=イイ人はいっぱいいる
  • 体調が優れないのは年だから?=いや、深刻な病の前触れかも

「本当にそうなのか?」と、客観的に振り返ることが必要です。

心当たりがあれば、慣れるまでは信頼できる経営者仲間やコーチなどにフィードバックしてもらうことが近道です。

「原因は***だと思うけど、どうだろう?」と相談できる相手を探しましょう。

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その4:アクションにつながらない

リフレクションの目的は「考動変容」。

振り返っただけで終わっていませんか?

「次回は気をつけよう!」だけで、具体的なアクションに落とし込まない。

これでは「ただの自己満足」になってしまいます。

「三日坊主で終わってしまった・・・」ではなくて、

「三日坊主にならないように、公言してしまおう!」って感じです。

リフレクションは、考動につながってこそ意味があります。

「リフレクションしたのに、何も変わらない」と感じるときの多くは、アクション不足です。

「考動変容=何をどう変えるか?」まで、しっかり落とし込み、そして、実行しましょう。

(元言うだけ番長の私からのアドバイス・・・)

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【要点整理】
「気付き」を「考動」につなぐ

さて、どうですか?

「経営者のリフレクション」 について整理しました。

  • リフレクションとは、考動と結果の因果関係を鮮明にすること
  • 正しく振り返るために、感情や思い込みに左右されないこと
  • 環境を整え、定例化・文書化でリフレクションを習慣化すること

リフレクションは 「気づいて終わり」ではなく、「考動につなぐこと」 が大切です。

これを習慣化できると「自分が変わる」という実感を得ることができるはずです。

今後の自己投資の参考にしてみてください。

【関連記事】
自己投資実践ガイド


1部:導入編

  • 01:経営者に「成長」が必要な本当の理由
  • 02:激辛注意「経営を”運”に任せるな!」

2部:時間編

  • 01:「最高の経営者人生」は「時間の使い方」次第
  • 02:「経営者は13時出社」午前中は自己投資する

3部:実践編

  • 00:経営者の「リセット」:4Stepでスッキリする!
  • 01:経営者の「勝ちグセ」:4Stepで習慣を良くする
  • 02:経営者の「カタイ頭」:柔らかくする8つの習慣
  • 03:経営者の「自己内観」:リフレクションのすすめ
  • 04:経営者は「働きすぎ」:ココロとカラダのメンテ

4部:診断編

  • 01:経営者を「不敗指揮官」にする「88の習慣」
  • 02:中小企業の”質”を見直す10のチェックリスト
  • 03:経営者の自己投資Q&A「迷い」と「答え」
3部-実践編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII マネジメントコーチ

思考のスパーリング・パートナー

もっとエエ会社にしたいなら、
もっとエエ経営者になればええねん!

これが口ぐせ。

1999年に税理士事務所を創業し、
勤務時代も含めると約40年近く
300人を超える中小企業経営者の
成功と失敗を特等席で見てきた
「超実務家」。
2022年に幸せな事業承継を遂げ、
自ら「経営の入り口から出口まで完走」。

現在はマネジメント・コーチとして、
20〜40代の次世代経営者を
「あおって、いやして、元気づけて」
パフォーマンスを最適化するのが仕事。
その現場で得た「もっとよくなるヒント」を
惜しみなく日々発信中。

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  • 18:リーダー力|信頼と共感で人を牽引する力
    経営者のスキル:基礎編
  • 00:経営者のマインドセット:「最高のチーム」にするための考え方
    経営者のマインドセット
  • 00:勘違い|セミナーも書籍も役に立たないワケ
    経営者のスキル:実務編
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