突然ですが「問題」です。
3・6・9・12・・・さて、次の数字は?
この問題、私の最近のマイブーム(笑)。
気心知った人たちには必ず「出題」していますが、全員「15」と答えます。
私の性格をよく知っている人は
「堀井の問題には、必ず『罠』が仕掛けてある」
と警戒しますが、結局「15やろ?」と自信なさげに返事してくれます。
私は、続けて「15の他にない?」と聞くと、これまた全員「15以外にはない」と返事してくれます。
「アタマが固いから」ですね(笑)。
「15以外にはない」 本当に?
答えは「14」でもいいし「100」でもいいです。
さて、本稿では「固いアタマを柔らかくする方法」について考えてみます。
「経営脳のトレーニング」は、偏見や先入観、固定概念が残ってる「固いアタマ」では、なかなか進まないものです。
自主トレを効果的、効率的に進めるための「準備運動」として参考にしてみてください。
「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
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【盲点弱点】
アタマが固いという自覚がない
冒頭の問題「3・6・9・12」は「九九の3の段」の流れで「15」という回答が多いのですが、「左の数字より大きな数字」という規則であれば「12」より大きければいいので「14」でも「100」でも何でもいい、という話です。
私も最初引っ掛かりましたが、言われるまで「アタマの固さ」に気付いていませんでした。
むしろ「自分は柔軟な方だ」と自信すら持っていましたが、見事に崩されてしまいました。
このように「無意識に思い込んでること」ってたくさんあります。
例えば「信頼できる専門家に依頼する」というケース。
素人が専門性を測ることはできないので、その選択基準は「人柄」になることが少なくありません。
「人柄=専門性の高さ」ではないはずなのに、です。
しかし多くは、「イイ人なので、専門性も高いはずだ」という期待が信頼に置き換わっています。
私は、長い間「税理士」をしていたので、反対の立場でよく感じていました。
多くの人は、「税理士だから」「良さそうな人だから」という理由で、私と契約してくれていたようです。
私の「本当の税務の実力」を知らずに(笑)。
同じように「経験豊富な人材」というイメージにも「思い込み」が影響することが少なくありません。
「勤続10年」という人。
「10年」という長さの印象で一括りに「経験豊富な人」とイメージしてしまいます。
この「10年間をどのように勤務したか?」で、大きな差があるはずなのに、です。
期待や願望からそれが事実のように誤認したり、情報源を確かめもせず鵜呑みにしたりすることが意外と多いものです。
(余談ですが「選挙」もそうですよね。。。)
さらに過去の成功体験や固定観念などが加わると、ますますアタマが固くなるのだと思います。
【自己否定】
アタマが固い自分をリセット
前述した私のように「自分は柔軟だ」という主観的な思い込みこそ「アタマが固い」典型です。
アタマをもっと柔らかくするためには、まずは「アタマが固い自分はダメだ!」という「自己否定」が必要です。
「自分はダメだ!」と自己否定できない人は、それ自体が「カチコチ」であることに気付かなければなりません。
「カチコチなジブンを自己否定=リセット」、その上で「絶対、柔らかくする!」というコミット。
まず「柔らかくするトレーニング」の前の「準備=リセット」が必要です。
【バイアス】
偏見 先入観 固定概念という”敵”
バイアスとは、偏見や先入観などの「かたより」のことです。
「15しかない」という「固さ」は、バイアスが強い状態です。
もしバイアスが弱ければ「15以外にもあるはず」と「柔らかく」考えることができます。
過去の経験や体験から「染みついているモノ」がたくさんあります。
例えば、「著名な指揮者」と聞くと「男性」のイメージが先立ったり、「小学校代の優しい先生」と聞くと、その人の体験から「男性」をイメージする人も「女性」をイメージする人もいます。
加えて性別だけではなく、年齢や国籍、容姿まで「自分の中にある優しい小学校の先生」を真っ先に思い浮かべますが、誰でも「その人」にイメージが固まっているのですね。
柔軟でバイアスが強くない人は、「その先生は、若い人?ベテラン?イケメン?ビジン?」などと、先に「登場人物」を確認する質問を挟んでから話の続きを聞きます。
この確認をせずに話を聞いていると、ずっと「(例えば)若くてビジンの先生と決めつけて聞く」ことになりますが、話の最後のあたりで、お決まりのパターン「え?この話の先生ってオジサンやったのね!」と、ビックリするシーン・・・バイアスですね。
他にも、「若い人は経験が浅い」とか「高齢者はテクノロジーに弱い」といったバイアスも「あるある」の典型です。
アタマを柔らかくするトレーニングの最初は、このバイアスに気付き、自分では思っている以上に偏見や先入観を持っていることを認めなければなりません。
このバイアスに気付き、認めるだけでも「ちょっと柔らかくなった」気がするものです。
【柔軟体操】
アタマを柔らかくする方法7つ
「自己否定」し、「マインドセット」を整え、「バイアスを認める」ことができれば、具体的に「アタマを柔らかくするトレーニング」に励みましょう。
以下「聞いたことはあるけど、実際にはやってない」と思われる方法をリストするので、行動に移しましょう。
異なる視点や意見に触れる
「アタマが固い人」には、「ガンコな人」や「思い込みが激しい人」が多いものです。
このタイプの人は「他人の意見や視点」を排除しがちです。
心当たりがあるなら、意識的に「異なる視点や意見」に触れるようにしましょう。
私も実践しているおススメの方法は「ネットニュースの記事に寄せられているコメント」を読むことです。
良質な実名コメントを掲載しているニュースサイトがオススメですが、あえて、匿名の炎上系コメントも「こんな考え方もあるんや」とか「こりゃヒドイ」というものまで、「自分の常識」の対極も「思考のバリエーション」という意味で参考になるものです。
行動範囲を変えてみる
これも、私が実践している方法ですが「近隣旅行」は、アタマのストレッチにかなり効果的です。
私の生活圏は関西+福岡ですが、あえて、広島岡山エリア、北陸エリアなどの文化圏が異なる近場でのウォーキングを習慣としています。
「時々強い負荷の筋トレ」ではなく「日常から軽い筋トレ」みたいに、「時々遠くに」ではなく「小まめに近くで」動くことで「アタマの可動域を拡げる」というイメージです。
ちなみに、生まれも育ちも京都の私の母は「え?関東の肉じゃがってブタなん??」って、すごく驚いていました。すかさず「カレーもやで」と追加情報を与えると、気を失いかけていました(笑)。
いつも同じ場所で動くのではなく、行動範囲を変えるだけでリフレッシュ効果もあるので、オススメです。
いちいち
「なぜ?」を考えてみる
私は(苦い思い出があるので)「簡単に騙されないぞ!」と、常に思っています(これ自体がカタイ?)。
簡単に信用しない、いったんは疑ってみる、情報の出所を確認することが、思考習慣になっています。
悪く言えば「疑い深い人間」なのかもしれませんが・・・。
でも、そのおかげで、どんなことでも「なぜ?」と瞬間的に思い浮かび、原因や理由を確認するクセになってます。
この「なぜ?」を確認することで「だったら、こんな方法もアリじゃない?」と、別案が出やすくなります。
この、いちいち「なぜ?」を考えることは、間違いなくおススメです。
ただ、時には「鵜呑みする(ふり?)」「騙される(ふり?)」ことも「メンドウな人」と思われないようにするために必要ですが(笑)。
あえて制約してみる
あえて制約するとは、「条件を変えて考えてみる」ということです。
よくある「最後の晩餐やったら、ナニ食べたい?」というやつです。
さっきまで「何を食べよう」と迷ってたのに、この条件が付くだけで「ハラミ定食!」と即答できたりします。
「全員が退職したらどうする?」
「銀行が貸してくれなかったらどうする?」
「優秀な人材を確保できなかったらどうする?」
など、あえて条件を制約して考え直してみると、違うアイデアが出てくるきっかけになることがあります。
「明日も平和な一日がやってくる」というのも、根拠のない期待が現実になるという「バイアス」ですね。
相性の悪い人を受け入れる
これは、私が最も苦手としている方法です(笑)。
私は幸せなことに、公私ともに「相性の良い人」に囲まれて生活しています。
「相性の良い人」は、よく考えると、価値観や考えが近い人たちです。
「相性の良い人」は、それゆえに「耳の痛いフィードバック」もしてくれますが、そのフィードバックを聞くどころか「ま、許せ!」と笑って済ませ、改めるどころか「甘える」きっかけにすらしてしまいます。
これは、ダメですね・・・。
自分の事を棚に上げて言いますが、時には「相性の悪い人」を鏡にして、自分の「かたより」に気付くことが「柔らかさ」だと思います。
違うものに置き換えてみる
例えば、自社のチームを野球やサッカーチームに置き換えてみると、チームビルディングのアイデア出しに効果的です。
野球やサッカーのように「攻撃陣」「守備陣」「コーチ陣」「監督」といったように、自社のチームのフォーメーションや、各ポジションのメンバーについて置き換えてみると「攻撃に偏ってるな」とか「だれもゴールを守ってないやん」とか「コーチ兼プレーヤーばっかりやん」とか・・・いろいろ角度を変えて見ることができます。
これは、私がリセット・コーチングの現場でチームビルディングをサポートするときに多用している方法でもあります。
ちなみに、余談ですが・・・
当社の「マーカス」という社名は、当社(旧税理士事務所)とお客様との関係を「バンド」に置き換えた時に思いついて命名したものです。
「ボーカルやギタリスト(=お客さん)」のパフォーマンスを最大限引き出すために「ベースやドラム(=当社)」がしっかりリズムを刻まないと・・・ってことは、ベーシスト・・・ってことは!「大好きなマーカス・ミラー」を拝借しよう、というのが社名の真相です。
アタマのストレッチは
継続こそチカラなり
上記以外にも、アタマを柔らかくする方法には様々ありますが、どれも「手段」です。
いろいろ試してみて、あなたのアタマが最も活性化するような方法を見つけてください。
ただ、どんな方法であっても「続けること」が重要です。
「カラダ」と同じように、ストレッチをサボると、またすぐに「カチコチ」になります。
継続こそチカラなり!です。
【目的確認】
なぜ柔らかくするのか?
さて、ここまで「アタマを柔らかくする方法」を考えてきましたが、そもそも、これとて「手段」です。
なぜ、アタマを柔らかくするのか?
本質的な「目的」は、もっといい経営者になって、もっといい会社に成長させることです。
もっと「いい会社」にするためには、もっと「いい考動」をしなければなりません。
「いい考動」には、正確かつスピーディーな思考が必要です。
アタマが固いと、誤った意思決定をしたり、迷いから決断が遅くなったりします。
あらためて「考動力強化のためにアタマを柔らかくするんだ」という目的を鮮明にしましょう。
経営者のアタマを柔らかくすれば、会社はもっとよくなります!
【要点整理】
固さを認め”柔軟に”取り組む
さて、どうですか?「考動力を強化するためにアタマを柔らかくする方法」について整理しました。
「柔らかくする」ために、イコジにならず「アタマを柔らかくして」取り組みましょう!
- アタマが固いことに気付くこと
- まずは「自己否定」と「マインドセット」からであること
- バイアスに気付き、認めることが重要
- アタマを柔らかくする方法を実行すること
- 目的は意思決定力の強化であること
*追伸:MITATEの田中達也さん
私が無条件に「発想の神様やなあ~」と思う、見立て作家の田中達也さんのインスタを紹介しておきます。
ブロッコリーを森に見立てたり、ホッチキスの芯をビルに見立てたり……。
「同じモノを見ているはずなのに、見えている世界が違う」という衝撃を受けます。
百聞は一見に如かず、一見の価値ありです!
(お会いしたことはありませんが:汗)田中さんのアタマは柔らかいが過ぎてフニャフニャです、たぶん。
https://www.instagram.com/tanaka_tatsuya/?hl=ja
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