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  3. 【ゼロ線思考】「先にやることがあるやろ!」

【ゼロ線思考】「先にやることがあるやろ!」

2026 1/28
2025年5月10日2026年1月28日
H.HORII

「勝つためにやること」の前に
「負けないためにやること」がある。
「あたりまえのこと」に抜かりはないか?

「なかなか課題解決が進まない」

「努力してるのに成果に結びつかない」

そんな「もやもや」を抱えていませんか?

今回は、「もやもや」を晴らす「課題整理の視点」についてまとめます。

その名も「ゼロ線思考法」。

これは、努力をさっさと成果に結びつけるため、
まず「ゼロ線=合格ライン」をクリアしようという考え方です。

「思考力アップ」の参考にしてみてください!

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

INDEX

【効果効能】
努力をムダにしないゼロ線思考

仕事に限らず「頑張っているのに、なかなか成果が出ない」という経験があると思います。

  • 「練習では強いのに、本番に弱い」というシーン、想像がつくと思います。
  • 「優秀なのに、テストの点数がイマイチ」という幼少期を過ごした人もいるかもしれません。
  • 野球やサッカーでも「得点力があるのに、守りが甘くて勝てない」というケース。

これらに共通している原因が「ゼロ線未満」。

「ゼロ線」とは、「前提条件のライン」のことです。

この言葉、ネットを検索しても出てこないので、(たぶん)私が「言い出しっぺ」です。

  • 勉強はできるのに、テストになると緊張してしまう。
  • 技は持っているのに、スタミナが足りず続かない。

周囲の評価は「イイもの持ってるのになあ(残念)」。

勉強も、技も、そのために一生懸命努力しているのに報われない。

なぜなら、勉強や技の前に、緊張しないマインド、スタミナ、堅い守りなど、先に解決しなければならない「課題」があるからです。

勝敗で言えば、戦う前に「自滅」。

「戦う準備」「戦う前提」が、未熟なので、勝てない。

まず「前提条件の課題」を解決して「ゼロ線」を越えなければなりません。

「ゼロ線未満」のまま努力しても成果が出ないので、失望感が積み重なり、自信を失うリスクすらあります。

前提条件を整えれば、つまり、「ゼロ線」を越えたら、努力が実り、成果が出やすくなります。

いわば「努力をムダにしない思考法」です。

「勝つための努力」の前に「負けない努力」が優先です。

「言われてみたら、当たり前の話」なのに、意外と気付いてないものです。

本稿では、この「ゼロ線思考」について、詳しく紹介していきます。

「課題解決力」や「意思決定力」、さらに「戦略構想力」までが高まる思考法。

超おススメです!

【課題整理】
リカバリーとアドバンテージ

リカバリー課題とアドバンテージ課題の境界線である「ゼロ線」のイメージ図

「課題」は、大きく2つに分けることができます。

  • リカバリー課題
    マイナスの原因となっている課題
  • アドバンテージ課題
    プラスをさらに伸ばすための課題

この2つの課題の境界線が「ゼロ線」です。

上述したように、この思考法は「当たり前」の話であって、実は目新しいものではありません。

気付くか、気付かないか?
意識するか、しないか?の思考法
。

日常会話においてもよく耳にします。

  • 何事も基本が大切!
  • 基礎を疎かにするな!
  • 足元を固めろ!

要は「先にやる事があるやろ!」。

この「当たり前」を、メソッド風に「リカバリー課題とアドバンテージ課題」と言っているだけです。

上述したように、仕事に限らず、スポーツの世界、受験の世界、さらには「ブランド物や高級車で、女の子の気を惹こうとしている男子」へのツッコミも「先にやるコトがあるやろ!」。

珍しくない「日常的なシーン」です。

「うまくいかない時の原因」が「リカバリー課題」にあることは、普遍的な理屈といっても過言ではありません。

【不調要因】
なぜ、成果に結びつかない?

私は、マネジメントコーチとして、多くの中小企業経営者に出会いました。

私にオファーがあるのは「解決したい課題があるから」です。

お会いして相談をお伺いしていると
「いいモノ持ってるのに、もったいないな」
と思うことが少なくありません。

「やれば、できるはず!」と期待を感じることもしばしば。

何より「努力」はヒシヒシと伝わってきます。

なのに…です。

その原因は「努力の順番を間違ってるから」。

まだ「ゼロ線」を越えていないのに、「アドバンテージ課題」に取り組んでいる。

先に解決しなければならない「リカバリー課題」が残っているのに、です。

例えば・・・

  • 戦略が曖昧なのに「経営計画」のご相談
  • 月次処理が不十分なのに「管理会計」のご相談
  • 育成方針が定まっていないのに「人事評価」のご相談
  • 社員のニーズを聞かずに「福利厚生」のご相談

「持っているモノや想い」を成果に結びつけるためには、まず「ゼロ線」を越えることが必要です。

「いいボールを投げてるのに、スタミナ切れで途中降板するピッチャー」のようです。

もったいない!

【課題発見】
よくあるリカバリー課題

この話を「中小企業経営の現場」で想像してみましょう。

中小企業のどこに「ゼロ線」があるか?です。

よくある「リカバリー課題」をリストアップすると、次のようになります。

  • 顧客対応のゼロ線
    • ニーズを把握する前に、新商品やサービスを開発・投入。
    • 既存顧客の不満放置で、新規開拓。
    • 基本的な顧客フォローなしに、高機能なCRMを導入。
  • 人事・組織のゼロ線
    • 給与や評価のルールに課題があるのに、福利厚生を優先。
    • 悪化した人間関係を、組織変更で一時回避。
    • 基準やルールがないまま、役職任命や権限移譲。
    • 社員教育をせずに、難易度の高い施策を強行。
    • 労働実態を精査する前に、働き方改革を検討。
  • 会計・財務のゼロ線
    • 経理処理が不正確なのに、管理会計や経営分析ツールを導入。
    • 資金繰り状況を把握せずに、大型投資を計画。
    • 合理化をする前に、経理担当者を増員。
  • 営業・マーケティングのゼロ線
    • ターゲットを絞らず、広告投下。
    • ウェブサイトに課題山積なのに、オンライン集客を開始。
    • 明確な営業プロセスなしに、SFA/CRMツールを導入。
  • 開発・製造のゼロ線
    • 品質基準が曖昧なのに、新製品を企画。
    • 製造フローの課題を放置したまま、新たな設備投資や増員。
    • 技術文書や仕様書等の管理不備なのに、複雑開発やカスタマイズを受注。
  • 情報システム・ITのゼロ線
    • 属人的な業務フローのまま、DXツールを導入。
    • 関連知識やリテラシーが不足しているのに、ネット戦略を推進。
    • 基本的なセキュリティ対策なしに、外部連携を推進。
  • その他全般のゼロ線
    • 標準化や仕組み化なしに、人海戦術(増員)。
    • 会議の目的や進め方が曖昧なのに、回数や参加人数を増加。
    • 情報共有文化がないのに、ツールだけ導入。

以上、これでもほんの一例ですが、心当たりはありましたか?

「基本が大切」である「当たり前」は、よく分かっているはずなのに「やらかして」いませんか?

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【焦り禁物】
焦ると成果は遠ざかる

おそらく「こんなん当たり前やん」と思っておられるかもしれません。

私のコーチング経験においても、各経営者は「百も承知」、よく分かっています。

でも、なぜか「リカバリー課題」を放置したまま「アドバンテージ課題」に手を出してしまう。

その理由は、「焦り」です。

「さっさとよくしたい焦り」です。

さっさと「アドバンテージ課題」を解決してプラスを積み重ねたいのです。

しかし、残念ながら「足元がグラグラ・ぐちゃぐちゃ」であれば、そのプラスはマイナスに吸い取られてしまいます。

焦れば焦るほど悪循環。

「あの手、この手」を尽くし「猫の手」も借りたいくらい頑張ってるのに期待成果は出ない…

「これでもか!」というくらい、一生懸命「プラス」を重ねようと頑張ります。

あえて客観視すれば「穴の開いたバケツに水を注ぎ続けてるが如し」。

焦らない!

「急がば回れ」です。

焦れば、焦るほど成果は遠ざかります。

まず、ここは落ち着いて「リカバリー課題」からコツコツ解決しましょう。

【要点整理】
ゼロ線を越えよう!

さて、どうでしょう?

今回は、努力をムダにせず、成果を出すために不可欠な「ゼロ線思考」を紹介しました。

  • 課題を「リカバリー課題」と「アドバンテージ課題」に分けること
  • まず「リカバリー課題」を優先して解決し「ゼロ線」を越えること

努力を、スピーディーかつ確実に成果に結びつける「ゼロ線思考」。

まず「負けない盤石な足元」を作りましょう。

それが、「攻める準備」となります。

さあ!ゼロ線を越えましょう!

経営者のためのフレームワーク
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII マネジメントコーチ

思考のスパーリング・パートナー

もっとエエ会社にしたいなら、
もっとエエ経営者になればええねん!

これが口ぐせ。

1999年に税理士事務所を創業し、
勤務時代も含めると約40年近く
300人を超える中小企業経営者の
成功と失敗を特等席で見てきた
「超実務家」。
2022年に幸せな事業承継を遂げ、
自ら「経営の入り口から出口まで完走」。

現在はマネジメント・コーチとして、
20〜40代の次世代経営者を
「あおって、いやして、元気づけて」
パフォーマンスを最適化するのが仕事。
その現場で得た「もっとよくなるヒント」を
惜しみなく日々発信中。

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