経営脳を最適化する
フレームワーク
会社と経営者の成長は、表裏一体。
経営者が成長すると、会社が成長します。
経営者が成長しなければ、会社も成長しません。
中小企業が直面する多くの経営課題は
「経営者の成長課題」が映し出されたものです。
「会社をどうするか?」ではなく、
「ジブンをどうするか?」。
そのカギを握っている「経営脳」。
これを整えることで
「もっといい経営者」に成長することができます。
そのためのフレームワークである
「5つのレイヤー」を紹介します。
このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このブログについて」をまずご覧ください。
【前提本質】
経営者と会社の成長
「5つのレイヤー」の解説の前に「経営者と会社の成長の関係」について整理しておきます。
経営課題の本質は
「経営者の成長課題」
前述したように、中小企業が直面する多くの経営課題は、経営者の成長課題が映し出されたものです。
例えば:
- 売上が低迷した
- 社員のモチベーションが上がらない
- 資金繰りが悪化した
このような「現象」は・・・
- 売上を低迷させた
- 社員のモチベーションを上げられない
- 資金繰りを悪化させた
このように「経営者視点=自責視点」で言い換えることができます。
もちろん、外部の力を借りて応急処置をすることも可能です。
でも、経営者自身が変わらなければその効果は限定的であり、多くは再発してしまいます。
経営者が成長すれば
必ず会社も成長する
経営者が成長すれば必ず会社も成長します。
なぜなら、経営者が成長すればメンバーも成長するからです。
その結果、チームが成長します。
チームの成長は、会社の成長に他なりません。
これが、中小企業の成長が経営者の成長と表裏一体であるシンプルかつ普遍的なロジックです。
では
成長するにはどうすればいいか?
そのための強力なツールが、ここで紹介する
「経営脳の5つのレイヤー」。
この「5つのレイヤー」は、経営者が
「ジブンをマネジメントする経営脳の5つのカテゴリー」です。
それぞれのレイヤーについて「成長課題」を解決することで、最適化が進みます。
つまり「もっといい経営者」として成長していくのです。
【基本構造】
経営脳を5つのレイヤーで整理

- Layer5:Sense:センス
- Layer4:Skills:スキル
- Layer3:Mental:メンタル
- Layer2:Physical:フィジカル
- Layer1:Mindset:マインドセット
経営脳は、最下層の「マインドセット」から最上層の「センス」まで、5つのレイヤーに分類してあります。
「経営脳」のパフォーマンスは、この各レイヤーの良し悪しと、その連携に左右されますが、下層ほど優先されます。
何よりも優先するのは、最下層の「L1:マインドセット」。
まずは「経営者として正しく考えるチカラ」からです。
「考え方」が正しくなければ、スキルもセンスも間違った方向に使ってしまいます。
同じように、心身(L2:フィジカル・L3:メンタル)が不調であれば、十分なパフォーマンスを発揮できません。
経営脳を最適化するため、ジブンの成長課題を5つのレイヤーで整理するためのフレームワークです。
【5層概要】
5つのレイヤー
前述したように「経営脳」は、5層構造(5つのレイヤー)になっており、それぞれの概要は下記の通りです。
このブログでは・・・
- マインドセット、メンタルについて8項目
- スキルは「基礎スキル」と「経営スキル」に大別し、それぞれ8項目
・・・をピックアップして紹介しています。
詳細は各ページを参照してください。
*3G:会社に関わる3つのグループの人たち(社外・社内・ジブン)。詳しくは、こちらの記事を参照してください。
>持続的に正しく成長するための「経営の原理原則」
事例
:5つのレイヤーとチーム作り
5つのレイヤーをサンプルにあてはめてみましょう。
例えば「チーム作り」というテーマの場合は次のようになります。
- L1:マインドセット
いいチームは必ず作れるという可能志向 - L2:フィジカル
チームリーダーとしての健康管理・体調管理 - L3:メンタル
メンバーもつられて元気が出るゴキゲンモード - L4:スキル
採用・育成・評価など、十分な人事関連スキル - L5:センス
チームパフォーマンスを高める魅力的なアイデア
5つのレイヤーのいずれもが大切なこと、また、それぞれが関連していることが分かります。
もし、これが真逆であれば・・・
- L1:マインドセット
いいチームなんてムリだ - L2:フィジカル
リーダーの自覚を感じない無頓着な生活習慣 - L3:メンタル
フキゲンモードでチームの空気はどんより - L4:スキル
採用・育成・評価の知識経験不足 - L5:センス
チームのニーズとズレたアイデア
レイヤーのどれが欠けてもいいチームが作れないことは想像に難くないでしょう。
「5つ全部」が必要です。
この「チーム作り」というひとつの例だけでも、5つのレイヤーの重要性と必要性をご理解いただけると思います。
【自主トレ】
レイヤーごとに
成長課題を整理
繰り返しますが、中小企業の成長は、経営者の成長と密接にリンクしています。
経営脳を最適化し「もっといい経営者」になれば必ず「もっといい会社」になります。
- マインドセットの課題は?
- フィジカルの課題は?
- メンタルの課題は?
- スキルの課題は?
- センスの課題は?
自己内観によって各レイヤーごとに、自らの成長課題の解像度を高めましょう。
そのうえで一つひとつ丁寧に根気よく解決することが、実は近道です。
そのためのトレーニングを習慣化しましょう!
(関連記事)
経営脳を整え、鍛えるためのトレーニングマニュアル
【入口出口】
レイヤーの前提と効果
入口:活用前提「自責」
このフレームワーク、「経営脳の5つのレイヤー」を最大限に活用するにあたり、前提となるのは「自責思考」です。
当然ですが「会社経営はジブン事」であり、他人事ではありません。
会社経営において生ずる良いことも悪いことも、すべて経営者の考え方や行動の現れである意思決定の結果です。
特に悪いことは、誰のせいでもなく、ましてや「悪運」ではありません。
すべてを「ジブン事」として受け入れ、結果を良くするために、周りではなく、ジブン自身を変えるという「自責思考」が前提となります。
出口:活用効果「自己効力感」
自責思考によって、真正面から「5つのレイヤー」に向き合い、コツコツと整えて行くことで「もっといい経営者」に成長していきます。
考え方を整え、思いを実現するためのスキルやセンスを身に付けていけば、結果は自然についてきます。
やがて、それが好転の連鎖となります。
そこで得られるのは、目に見える経営成果だけでなく、内面に芽生える「自己効力感」です。
経営者としてとても大切な判断、決断、意思決定が正しい方向に向かう確率が高まるため、その自信が「自己効力感」となるのです。
それが勇気となり、意欲となり「メンタル」が整うので、またさらに「もっとよくなる」という好循環のロジックです。
*自己効力感とは、特定のタスクや挑戦に取り組む際に、成功できると信じる感情のことです。自己肯定感とは異なり、特定の能力やタスクに対する自信や勇気を指し、成功や成長の鍵とも言われています。
【要点整理】
経営者のための
フレームワーク

さて、いかがですか?
経営者のためのフレームワーク「経営脳の5つのレイヤー」のアウトラインを紹介しました。
中小企業と経営者の成長は表裏一体です。
経営者自身の経営脳を整えることで、
必ず「もっといい会社」に成長することができます。
そのための「5つのレイヤー」。
それぞれについての成長課題を解決し
「もっといい経営者」になりましょう!
大いに活用してみてください。
お役に立ちますように!