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  2. 中小企業の組織戦略
  3. 3部-採用編
  4. 04:採用力の改善|「イイ人」に選ばれるための視点

04:採用力の改善|「イイ人」に選ばれるための視点

2026 4/08
2025年12月8日2026年4月8日
H.HORII

「最高のチーム」にするため、
「最高の人材」が欲しい。
さて、こちらから口説く?
それとも、向こうから来るのを待つ?

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

「02:採用力の強化|マーケティング視点」では、人材の採用も、市場競争であり「マーケティングの視点」が大切な時代であるとお伝えしました。

今回は、
「市場で選ばれる会社」になるための
「3つの視点」について深堀します。

「欲しい人材」に向けて
「当社のいいところ」を
「ハッキリ&シッカリ伝える」、という話です。

そのために「3つの解像度」を高めましょう。

  • 理念の解像度
  • 戦略の解像度
  • 組織の解像度

少々「耳の痛い話」かもしれませんが、とても大切です。

INDEX

【組織戦略】
採用の「戦略的位置づけ」

本題に入る前に「なんの話か?」を確認しておきましょう。

「経営戦略」の中の
「組織戦略:採用」の位置付けについて
「おさらい」が必要なら、ここをクリック。
(必要なければ、次に進みましょう)

「中小企業の組織戦略」の目的は「最高のチーム作り」を通じて「もっといい会社」に成長することです。

その戦略要素は「組成・採用・育成・評価・分配」の5つ。

「人材採用」は、「組織戦略」の一部、
「組織戦略」は、「経営戦略」の一部。

つまり、
「採用」は
「経営戦略」の一部であり、
「経営目的を実現するための仕組み」といえます。

チーム力を高め、
もっといい会社にするための
「戦略テーマ」。

採用がうまくいくと
↓
チームが強化され
↓
戦略実行がよりよく進む
↓
もっといい会社になる

・・・という連鎖の構造です。

まず、この
「採用の戦略的位置づけ」
 を共有してから、本題に入りましょう。

あわせて読みたい
中小企業の組織戦略|「やたら組織に強い経営者」になればいい 最高のチームを作る中小企業のための組織戦略「人的資本経営」を実践するための「5つの重要視点」 「もっといい会社」にするために「もっといいチーム」にしたい。 そ…

【重要視点】
選ばれる会社の3つの解像度

では、本論です。

市場で選ばれる会社になるためには
「会社の魅力を継続的に発信すること」が大切とお伝えしました。

さて、「会社の魅力」ってなにか?ですね。

私は、下記の「3つの解像度」だと思います。

その前に、まだの方は先に読んでほしい
02:採用力の強化|「イイ人」を採るマーケティング 会社と人材の理想の関係は「相思相愛」。大好きな相手から好かれる会社。採用の視点はシンプル。「モテル会社」になればいい。 今回は「チーム作りのためのマーケティン…

視点①:理念の解像度

優秀な人材は、
「自分の人生を大切にしている人」
 が多いと思いませんか?

私は、人を観察するとき、その人の「キン・トキ・タイ」に対する価値観が気になります。

  • キン:お金
    将来にわたる経済的な安全性や安定性を重視している
  • トキ:時間
    時間を大切にし、計画的に生きている
  • タイ:健康
    体は人生の資本と考え、健康管理に積極的

「人生を大切にしている人」は、このような傾向があるように思います。

「キントキタイ」を不用意に漢字変換すると「金と期待」って真逆なフレーズが出てきて笑えます・・・どうでもエエ話ですが(笑)

いわゆる「優秀な人材の価値観の傾向」です。

この「優秀な人材」と「相思相愛」になれるかどうか?が「選ばれる会社」かどうか?の本質だと思います。

この人たちが仕事を選択するとき、

  • キン:お金
    将来にわたって経済的に安心できるだろうか?
  • トキ:時間
    充実した有意義な時間を過ごせるだろうか?
  • タイ:健康
    過剰かつ常態的なハードワークにならないだろうか?

…を確認します。

例えば、これらの「不安や心配」がなく、「やりがい」が期待できれば、この人材が当社を「選ぶ確率」は「イイ線」まで上がると思います。

しかし、これらの「不安や心配」を解消できる「明確な何か」が無い限り、「どうしようかな?この会社」とモヤモヤするのではないでしょうか?

前置きが長くなりました。

「求めている優秀な人材」と
「相思相愛」になるなら
「理念」を伝える必要があります。

「あなたの人生をさらに豊かにできる会社だよ」

「この会社なら、キントキタイのリスクは無いだろう」と思ってもらうための「理念」。

「お飾り的・安っぽい広告コピー」みたいな
「タテマエ理念」ではなく、
「優秀な人材に届くメッセージ」としての
「ホンネ理念」が必要です。

「企業理念」は、
「経営者が大切にしている価値」
です。

「企業理念」は、
「優秀な人材に響くメッセージ」か?

そのために「理念の解像度」を高める必要があります。

「ぼんやりした理念」なのに、
当社を選んでくれる人材は
「るいとも」。
「人生をぼんやり考えている人」
「どこでもいいと思っている人」
 の可能性が高い。

あわせて読みたい
02:理念創造力|言葉で仲間を集める力 会社の目的は?会社の存在価値は?ハッキリ答えられるだろうか?その答えに偽りはないだろうか?仲間は共感してくれているだろうか? 「企業は人なり」と言います。 調…

視点②:戦略の解像度

「魅力的な理念」も実現しなければ
「絵に描いた餅」にすぎません。

次は、
「理念はお飾りじゃないよ!」というメッセージ。

その方法は「戦略の解像度」を高めること。

「視点①理念」で「ゴール」を鮮明にして、
「視点②戦略」で「シナリオ」を鮮明にする。

  • 「この戦略で理念を実現する」
  • 「この戦略ならキントキタイも安心」

この鮮明なゴールとシナリオで、求職者の「キントキタイ」の不安や心配が解消され、さらに、「この環境なら成長できるかも!」と思ってもらえれば「選ばれる確率」はさらに高まるでしょう。

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視点③:組織の解像度

視点①で、ゴールを明確にし、
視点②で、シナリオを明確にし・・・

3つめは「それ、誰がやるの?」ですね。

まさに「チーム」の解像度を高める視点です。

例えば・・・

「世界が驚く***の技術で社会に貢献する!」という理念があり、
「その技術コンセプトや方法論」など、その実現のための戦略も明確。

でも・・・技術者が不足している・・・。

だから
「君の技術力が必要なんだ!」というストーリー。

「組織の解像度」を高めると、
「最高のチーム像」vs「理想のチーム像」が明確になり
「チームの課題」が鮮明になります。

この「課題解決のための採用」です。

この「ストーリー」を伝えるための「視点③」です。

本当は「抑えのピッチャー」が必要なのに、「とりあえず長距離砲を!」みたいな事例は、冗談ではなく、けっこうたんくさん見ました。「現状の戦力分析」が間違ってるからですね、たぶん。

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00:経営者のマインドセット:「最高のチーム」にするための考え方 経営者が「原理原則」に沿ってマインドセットを整えれば「成功確率」はどんどん高くなる。なぜなら、それに伴ってチームが成長するから。 会社の理念や戦略を実現、実行…

【軽視危険】
「ぼんやり」が招く弊害

さて、どうでしょう?

理解を深めるため、あえてネガティブな例示もしておきます。

「理念・戦略・組織」の解像度が低いと、つまり「ぼんやり」していると・・・

  • チーム課題を解決するための補強ポジションが、ぼんやり
  • 必要とするスキルや、そのレベルが、ぼんやり
  • 必要とするマインドセット(考え方や価値観)が、ぼんやり
  • 現在のチームとの適合要件が、ぼんやり
  • そもそも「必要とする人材」が、ぼんやり

「採用は難しい・・・」とよく聞きます。

「そらそうや!」です。

「やること・やりたいこと・やるべきこと」が「ぼんやり」しているのに、採用がラクチンになるはずはありません。

「採用」が難しいのではなく、
「理念・戦略・組織」が難しいのです。

「理念・戦略・組織」は、
いずれも「Layer4:スキル」の領域ですが、
その中の「経営実務スキル」のカテゴリーです。

もし、これらが「難しい」と感じるなら、
「基礎スキル」に課題があるかもしれません。

それとて「難しい」と感じるなら、
さらに「前提スキル」をチェックしてみましょう。

*もし、この「ステップ」が「???」であれば、この記事をよく読んでくださいね。

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中小企業経営者の”経営脳”5つのレイヤー|4|スキル 経営脳の第4レイヤー、スキル。 ジブンのアップデートを繰り返し「やりたいこと」と「やるべきこと」を「できること」に変換するチカラ。重要視点は「スキルを高めるス…

【結論整理】
人生のため経営脳を整える

さて、どうでしょう?

「採用力」の強弱・優劣は
「理念・戦略・組織」の解像度
であることが分かりました。

つまり、表面的には
「採用力の課題」に見えますが、
要素分解すると、実は
「経営脳の第4レイヤー:スキルの課題」です。

「とりあえずの採用」ではありません。

それなら、一時的なキャッチ―な求人広告を打てば「その場しのぎ」は難しくないでしょう。

しかし、冒頭で「おさらい」したように、
「採用」は「経営戦略」の一部です。

「採用がうまくいかない」

その本質的な原因は
「経営脳に課題があるから」です。

いつも言うように
「アタマの良し悪し」ではなく
「アタマの使い方の良し悪し」。

「経営脳を整えると」
↓
「採用力が改善するので」
↓
「いい仲間に巡り合う確率が上がる」
↓
「そうすると、いいチームになるので」
↓
「経営戦略を粛々と実行できる」
↓
「結果、めざした理念がカタチになる」
↓
「最高やん!」

この連鎖の起点の話です。

「バイパス」は、ありません。

私も40年近く中小企業を見続けてきましたが、
「カンタンな抜け道」は見つかりませんでした。

「経営脳を整えれば、もっといい人生になります」

40年近く、中小企業を見続けてきた確信です。

やるか?やらないか?

これは、大げさではなく「人生の選択」です。

お役に立ちますように!

【関連記事】
「組織戦略」全記事リスト

1部:概要編
  • 01:組織戦略の本質|最高の経営者人生のために
  • 02:組織戦略の主軸|人的資本経営|消費から投資へ
  • 03:組織戦略の全容|最高のチーム「5つの仕組み」
  • 04:組織戦略の前提|相性の良し悪しがとても大切
  • 05:組織戦略の目的|経営者の自由度を拡げる
2部:組成編
  • 01:組織作り|経営者のチームビルディング・スキル
  • 02:組織作り|最高のチームを作る実務:5ステップ
  • 03:組織作り|「もっといいチーム」の「らしさ」
  • 05:組織作り|「感じのイイ会社」のカルチャー
3部:採用編
  • 01:採用力の課題|「イイ人」はなぜ採れないのか?
  • 02:採用力の強化|「イイ人」を採るマーケティング
  • 03:採用力の改善|「イイ人」を見極めるための視点
  • 04:採用力の改善|「イイ人」に選ばれるための視点
  • 05:採用力の実務|「イイ人」を見極める面接のコツ
4部:育成編
  • 01:人を育てる覚悟「ホンキ」で人を育てているか?
  • 02:人材育成の準備「優秀な人材」を言語化してるか?
  • 03:人を育てる前提「ヒト」を正しく理解しているか?
  • 04:人材が育つ文化「成長の定義」を共有しているか?
  • 07:人材育成の仕組「学校方式のPCDA」で育てる!
5部:評価編
  • 01:人事評価の本質|人を育てるための道具
  • 02:人事評価の現実|中小企業が失敗する理由
  • 03:人事評価の運用|「成功例」と「失敗例」の比較
6部:分配編
  • 01:成果分配の概要|業績連動型賞与の「ざっくり」
  • 02:成果分配の功罪|業績連動型のデメリットとリスク

このサイトでは、ひとりでも多くの経営者の方々のお役に立ちたいという思いを持って、なるべく深く、そして詳しく発信しているつもりなのですが、「ひと」に関することには「どうしても書けないこと=公表できないこと」があります。

特に、人事評価とか給与賞与に関するマネジメントには、その性質上「社員さんたちには知られない方がいいこと」があります。

お察しのとおり、このサイトは経営者の方だけではなく、一般社員さんたちもアクセスし読むことができます。

すべて「理想論」や「タテマエ」で解決できればいいのですが、「人に関する実務」はそんなに甘いものではなく、時には「荒療治」しなければならないシーンがあります。この「荒療治」を文字で誤解なく伝えることはとても困難です。

また、カモフラージュした「事例紹介」であっても、当事者の方々にとっては「あ、この記事、当社のことやん」ってすぐにわかってしまいます。それは、その社員さんにとっても「あ、自分のことだ」とわかってしまいます。「いい話」の場合はいいのですが「よくない話」の場合は、気分を害したり、あらぬ誤解を生じさせたりするリスクがあります。

このような理由で「トラブル解決系」や「裏技的な方法」は、一般公開しているこのサイトでは書けません。

「それが聞きたいのに・・・」と、物足りなさを感じられる方も少なくないと思いますが、何卒ご了承ください。

ただ、トラブルや裏技が必要になるときの共通した原因があります。それは、この「組織戦略」を疎かにしてしまったリバウンドであること。念のために書き添えておきます。

3部-採用編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII マネジメントコーチ

思考のスパーリング・パートナー

もっとエエ会社にしたいなら、
もっとエエ経営者になればええねん!

これが口ぐせ。

1999年に税理士事務所を創業し、
勤務時代も含めると約40年近く
300人を超える中小企業経営者の
成功と失敗を特等席で見てきた
「超実務家」。
2022年に幸せな事業承継を遂げ、
自ら「経営の入り口から出口まで完走」。

現在はマネジメント・コーチとして、
20〜40代の次世代経営者を
「あおって、いやして、元気づけて」
パフォーマンスを最適化するのが仕事。
その現場で得た「もっとよくなるヒント」を
惜しみなく日々発信中。

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    経営者のスキル:基礎編
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