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02:中小企業の”質”を見直す10のチェックリスト

2026 2/20
2024年6月29日2026年2月20日
H.HORII

「タチが悪い会社」になっていないか?
「タチの悪い経営者」になっていないか?
・・・
そもそも「タチが悪い」ってなんだ?

10人~200人規模の中小企業経営者の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このサイトについて」をまずご覧ください。

中小企業が「経営の質」を見直す10の視点を紹介します。

「質」は「タチ」とも読みます。

「タチが悪い会社」になっていないか?

今後の自己投資の参考にしてみてください。

INDEX

【辛口視点】
「会社の質」は「経営者の質」

オーナー型中小企業において「会社と経営者は表裏一体」です。

したがって「経営の質」は、突き詰めれば「経営者の質」と言えます。

「質の悪い会社」になっているとしたら、それは「経営者の課題」です。

ここで紹介するリストは「会社の状態」でチェックする形式をとっていますが、それを通じて「経営者の課題」を見つけることが目的です。

  • 会社はどんな状態か?
  • その状態になったのは、ジブンの何に原因があるのか?
  • 改善が必要なら、ジブンの考動をどう変えればいいのか?

この視点で、10のテーマをセルフチェックしてみましょう。

【経営の質】
3Gマネジメントの実現度

「経営の質(経営品質)」とネット検索すると、いろんな解釈や説明が出てきますが、私の定義は、このサイトのテーマでもある「3Gマネジメントの実現度」です。

3Gマネジメント:社会・取引先+社員+経営者
  • Group1:得意先や取引先を主とする社会全般
  • Group2:社員と、その家族や大切な人たち
  • Group3:経営者と、その家族や大切な人たち

この3つのグループの人たちの幸せが持続しているか?

この人たちの幸せをジャマしてないか?

その実現度が高いほど「経営の質が良い」という考え方です。

【比較対比】
質の良い経営 vs 質の悪い経営

「3Gマネジメント」を実現するための実務的なテーマとして下記に10項目をピックアップしました。

「質の良い経営:理想レベル」と「質の悪い経営:最悪レベル」の両極端を見比べながら、自社の「経営の質」をチェックしてみてください。

明確なビジョンと
目標設定

質の良い経営では、長期的なビジョンを持ち、それに向かって具体的な目標を設定します。チームが共通の目標に向かって一体感を持って動いています。

質の悪い経営では、ビジョンや目標が曖昧で、チームがどこに向かっているのか不明確であり、一体感がありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • ビジョンを明確に言語化し、具体的な目標に落とし込む力が不足
  • ビジョンや目標をチームに浸透させる努力が不足している

・・・などが考えられます。

Check!

  • 自社の長期ビジョン(5年後、10年後の姿)を明確に言語化している
  • 年度目標を具体的な数値で設定している
  • ビジョンと目標をチームに繰り返し伝えている
  • チームがビジョンを理解し、共感していることを確認している
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メンバーの育成と
エンゲージメント

質の良い経営では、継続的な教育と研修を実施し、メンバーとチームのスキルアップに積極的です。また、メンバーの意見を尊重し、働きがいのある環境を提供することで、エンゲージメントを高めています。

質の悪い経営では、人材育成に消極的であり、自助努力が暗黙の方針になっています。また、メンバーの意見や考えが軽視されるため、モチベーションが高くありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 人材育成を「投資」ではなく「コスト」と捉えている
  • メンバーの声に耳を傾ける姿勢が不足している

・・・かもしれません。

Check!

  • メンバーの育成計画を立て、実行している
  • 定期的にメンバーとの1on1ミーティングを実施している
  • メンバーの意見や提案を積極的に聞いている
  • メンバーの成長を認め、フィードバックしている
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効果的な
コミュニケーション

質の良い経営では、コミュニケーションがオープンなので情報がタイムリーに共有できています。また、意思決定のプロセスが明確なのでチーム内の信頼関係が良好です。

質の悪い経営では、コミュニケーションが断片的でチーム内での共有が希薄です。その結果、意思決定プロセスが不透明なので、エラーも多く、不信感が渦巻いています。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 情報を抱え込みがち
  • 情報伝える努力を怠っている
  • 意思決定の理由を説明することを面倒に感じている

・・・などが考えられます。

Check!

  • 重要な情報をタイムリーにチームと共有している
  • 意思決定の理由や背景を説明している
  • メンバーが質問や相談をしやすい雰囲気を作っている
  • 自分の考えを分かりやすく伝える努力をしている
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顧客主義

質の良い経営では、顧客のニーズと期待を理解し、それに応える製品やサービスを提供しています。また、顧客からのフィードバックを積極的に取り入れ、改善が持続的です。

質の悪い経営では、製品やサービスのクオリティーが顧客のニーズや期待に応えられる十分なレベルではなく、顧客からのフィードバックも軽視され改善が進んでいません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 顧客との直接接点が少なく、現場の声を把握できていない
  • フィードバックを改善に活かす仕組みを作っていない

・・・などが考えられます。

Check!

  • 主要顧客と定期的に直接面談している
  • 顧客のニーズや期待の変化を把握している
  • 顧客からのフィードバックを改善に活かしている
  • 顧客満足度を定期的に確認している
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長期利益の視点と施策

質の良い経営は、持続性の高いジネスモデルを構築しています。また、短期的な「形式的成長」より、長期的な「正しい成長」を重視します。

質の悪い経営は、短期利益を優先しています。長期的な成長戦略がなく、持続可能性に欠けます。また「正しい成長」を軽視しがちです。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 目先の利益に追われ、長期的な視点で考える余裕がない
  • 「正しい成長」の定義が曖昧になっている

・・・かもしれません。

Check!

  • 3年後、5年後の成長戦略を持っている
  • 短期利益のために長期的な価値を犠牲にしない判断をしている
  • 持続可能なビジネスモデルを意識している
  • 「正しい成長」(3Gマネジメントの実現)を優先している
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財務健全性

質の良い経営は、管理会計を活用し、リアルタイムで状況を把握し、課題をスピーディーに共有する仕組みが構築され運用してます。

質の悪い経営は、会計の活用が十分でなく、財務的課題が不明瞭です。その結果、リスクの認識が高くありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 会計を「税務申告のため」としか捉えていない
  • 経営判断のツールとして活用していない
  • 数字を見ることを避けている

・・・などが考えられます。

Check!

  • 月次決算を実施し、予実対比を確認している
  • 貸借対照表を換金価値で把握している
  • 損益分岐点と固定費の推移の変化を理解している
  • 財務状況を経営会議等で関係者と共有している
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革新と適応力

質の良い経営は、新しい技術やアイデアを積極的に取り入れ、革新を推進しています。市場の変化に迅速に対応し、柔軟に経営戦略を調整します。

質の悪い経営は、新しい技術やアイデアに無頓着な傾向が強く、そのため、市場の変化に対応できず、競争力が低下傾向にあります。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 過去の成功体験に固執し、変化を恐れている
  • 新しいことを学ぶ意欲が低下している

・・・かもしれません。

Check!

  • 新しい技術やトレンドを定期的にチェックしている
  • 新しいアイデアや提案に対してオープンである
  • 市場の変化に応じて戦略を柔軟に調整している
  • 「変わること」を恐れず、むしろ楽しんでいる
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社会的責任

質の良い経営は、地域社会や環境に配慮した経営を行い、社会的責任を理解しているので「評判」は良好です。

質の悪い経営は、環境や社会への配慮が不足し、ネガティブな影響を与えており「評判」がよくありません。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 利益優先で社会的責任への意識が薄い
  • 法令遵守を軽視している

・・・などが考えられます。

Check!

  • 法令遵守を徹底している
  • 環境への配慮を意識した経営をしている
  • 地域社会との良好な関係を築いている
  • 自社の社会的責任を理解し、行動に反映している
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運営管理

質の良い経営は、生産性や合理化への意識強く、業務プロセスを常に最適に保ち、効率的に運営しています。

質の悪い経営は、属人化された業務プロセスが多く、それが、無駄や高コスト体質の原因となっています。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 仕組み化より「人に任せる」ことを優先し、属人化を放置している
  • 業務改善を軽視している、または後回しにしている

・・・かもしれません。

Check!

  • 業務プロセスの効率化を常に意識している
  • 属人化を避け、仕組み化を推進している
  • 無駄なコストを定期的に見直している
  • 生産性向上のための施策を実行している
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リーダーシップと
ガバナンス

質の良い経営は、経営者自身がリーダーシップを発揮しチームを導いています。また、透明性の高いガバナンス体制が確立されています。

質の悪い経営は、経営者自身のリーダーシップに課題があり、チームが混乱しがちです。ガバナンス体制も弱く、不正や不祥事が発生しがちです。

もし、「質の悪い経営」に近ければ・・・

  • 自らの言動で模範を示せていない
  • 「自分は特別」という意識があり、ルールを自ら破っている

・・・などが考えられます。

Check!

  • 自らの考動で模範を示している
  • 透明性の高い意思決定をしている
  • 法令や社内ルールを、経営者自身が最も厳格に遵守している
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【要点整理】
関わる人たちの幸せのために

さて、どうですか?

「3Gマネジメント」の実践に大きく影響する「経営の質」について10のテーマをピックアップしました。

  1. 明確なビジョンと目標設定
  2. メンバーの育成とエンゲージメント
  3. 効果的なコミュニケーション
  4. 顧客主義
  5. 長期利益
  6. 財務健全性
  7. 革新と適応力
  8. 社会的責任
  9. 運営管理
  10. リーダーシップとガバナンス

これらは、「負けない経営」の視点においても、重要なテーマばかりです。

チェックできなかった項目があれば、それは「経営者としての成長課題」です。

ぜひ、今後の経営脳トレーニングの参考にしてください。

【関連記事】
自己投資実践ガイド


1部:導入編

  • 01:経営者に「成長」が必要な本当の理由
  • 02:激辛注意「経営を”運”に任せるな!」

2部:時間編

  • 01:「最高の経営者人生」は「時間の使い方」次第
  • 02:「経営者は13時出社」午前中は自己投資する

3部:実践編

  • 00:経営者の「リセット」:4Stepでスッキリする!
  • 01:経営者の「勝ちグセ」:4Stepで習慣を良くする
  • 02:経営者の「カタイ頭」:柔らかくする8つの習慣
  • 03:経営者の「自己内観」:リフレクションのすすめ
  • 04:経営者は「働きすぎ」:ココロとカラダのメンテ

4部:診断編

  • 01:経営者を「不敗指揮官」にする「88の習慣」
  • 02:中小企業の”質”を見直す10のチェックリスト
  • 03:経営者の自己投資Q&A「迷い」と「答え」
4部-診断編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII マネジメントコーチ

思考のスパーリング・パートナー

もっとエエ会社にしたいなら、
もっとエエ経営者になればええねん!

これが口ぐせ。

1999年に税理士事務所を創業し、
勤務時代も含めると約40年近く
300人を超える中小企業経営者の
成功と失敗を特等席で見てきた
「超実務家」。
2022年に幸せな事業承継を遂げ、
自ら「経営の入り口から出口まで完走」。

現在はマネジメント・コーチとして、
20〜40代の次世代経営者を
「あおって、いやして、元気づけて」
パフォーマンスを最適化するのが仕事。
その現場で得た「もっとよくなるヒント」を
惜しみなく日々発信中。

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    経営者のスキル:実務編
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