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もっといい経営者になるための「5レイヤー」メソッド
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11:課題発見力|再発防止=根本的に解決する力

2026 2/23
2026年1月31日2026年2月23日
H.HORII

不具合や不都合が常にある。
解決策は講じている。
でも、なかなか解決しない。
解決してもまた再発する。
なんとかしたい…。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

世界を救うための時間が
私に1時間だけ与えられたとしたら
「何が問題なのか」を考えるために55分を費やして
残りの5分でその問題を解決するだろう。
──アルバート・アインシュタイン

アインシュタインが
実際にそういったかどうかは
定かではありませんが
「誰が言った」はどうでもよく
「何を言った」です。

虫が出てきたら、殺虫剤をまく。
また、虫が出てくる。

風邪をひいたら、薬をのむ。
また、風邪をひく。

ストレス解消のため、酒を呑む。
また、ストレスでイライラする。

「課題発見力」に課題がある人の
「お決まりパターン」。

「課題」を「解決」せず
「現象」を「解消」してる。

「課題」が残ってるので、また「現象」は起きる。

心当たりはありますか?

経営者必修の基礎スキル。

その中のひとつ「課題発見力」の相談事例を紹介します。

INDEX

【おさらい】
経営者の基礎スキルとは?

本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。

「おさらい」が必要な人はココをクリック。
「わかってる」って人は次に進みましょう!
【経営脳】5つのレイヤー。「マインドセット」「フィジカル」「メンタル」「スキル」「センス」。

「もっといい会社」にするためには、
「経営脳」を整え=アタマを良くして
「もっといい経営者」になることが
「唯一の選択肢」です。

「もっといい経営者」になるため
下層の3つのレイヤーを整えたら
次は「レイヤー4:スキル」のトレーニング。

「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。

この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。

  • 第1レベル:前提スキル
    (すべてのスキルの基盤)
  • 第2レベル:個別スキル
    (基礎スキル+経営実務スキル)
  • 第3レベル:複合スキル
    (個別スキルの組み合わせで発現)

「基礎スキル」は、すべてのビジネスパーソン共通のスキルであり、新人やベテラン、年齢や性別、ポジションなどの違いに関わらず、経営者も含めて「全員必修」のものです。

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今回の「課題発見力」は、第2レベル「個別スキル」の中の「基礎スキル」に位置します。

【相談事例】同じ問題が何度も再発する

ある中小企業経営者との相談応答を再現します。

*ところどころの「タメグチ」お許しください・・・

売上が伸びない、人が育たない、資金繰りがしんどい。
いろいろ対策を打ってるつもりなのに、なかなか解決できない、
ずっと、終わらない「モグラたたき」をしてるみたい。
どうしたもんか・・・

「課題発見力」の弱さやね。
たぶん…。
再発するのは「根本原因」を解決していないからでしょ?

例えば、
殺虫剤で虫を駆除しても、虫が来る原因を断たなければ、また出てくる。

「虫が出たらどうするか」ではなく
「虫が出ないようにどうするか」。

この視点を持つための
「基礎スキル」が「課題発見力」。

この
「課題発見力」が弱いと
「本当の課題」は解決せず、また再発する。

フレームワークはシンプル。

課題=ゴール-現在地

「ゴールが起点」。

「ゴールファースト!」って、
いつも言ってるでしょ?

課題解決がしたいなら、
「本当は、どうあるべきか?」
「本当は、どうしたいのか?」
「本当は、何が欲しいのか?」
というように「ゴール」をハッキリさせる。

「本当は、モグラに出てきてほしくない」

それさえハッキリすれば

「あ、電源を切ればいいんや!」
 って根本解決ができる。

【質疑応答】
経営者の課題発見力8問8答

「ゴール」の決め方を詳しく教えて!

まず
「どうしたいのか?」を徹底的に考えること。

「モグラを上手に叩きたい」がゴール?

それとも

「モグラの顔も見たくない」がゴール?

この「ゴール」をハッキリさせないと、課題は解決できない。

もっと言えば・・・

例えば、利益100万円の会社。

ゴールは
「1,000万円」なのか?「1億円」なのか?

これだけで、課題も解決策もまったく違うはず。

ゴールが変われば、課題も変わる。

だから起点は「ゴール」。

ゴールファースト!

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現象と課題の違いがイマイチ分からん。

「売上が伸びない」は現象。
「なぜ伸びないのか」が課題。

よくある勘違いが・・・

  • 「売上が伸びないのは市場が冷えているから」
    • →競争力の弱さが課題では?
    • →勘違いしてるから品質は改善しない
  • 「資金繰りが厳しいのは銀行が貸してくれないから」
    • →収益力の弱さが課題では?
    • →勘違いしているから「銀行対策」に脱線する
  • 「人が育たないのはメンバーのレベルが低いから」
    • →採用力や育成力の弱さが課題では?
    • →勘違いしてるから叱責と威圧の企業風土になっていく

このように「勘違い」してると、
「課題解決」どころか
「課題増殖」してしまう
ことすらある。

でも「課題」まで思いつかないかも…

「なぜ?」を繰り返す!

  • 「売上が伸びない」→なぜ?
    ↓
  • 「新規が取れない」→なぜ?
    ↓
  • 「営業が弱い」→なぜ?
    ↓
  • 「営業担当が育っていない」→なぜ?
    ↓
  • 「育成の仕組みがない」→なぜ?
    ↓
  • 「仕組化を後回しにしてる」→ジブンが!

コツは「ジブンが悪い」まで繰り返すこと。

なぜ?

「解決するのはジブン」だから。

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全部、ジブンのせい?

あたりまえやん!

あなたの会社でしょ?

勘違いしてはならないのは、
やることは
「責任追及」ではなく「課題解決」。

誰かのせいにして、
誰かが解決してくれるのを待つより
ジブンで解決するのが「手っ取り早い」はず。

つまり・・・

「ジブンで解決できる」と思えるところまで「なぜ」を繰り返す。

「ジブン」に辿り着けば、あとは「やるだけ」。

ここで、もうひとつ注意が必要な「勘違いポイント」がある。

「バケツをジブンで運べ」って言ってない。

「誰に運んでもらうか?」

「どうやって運ぶか?」

「水を運ぶ仕組み作り」をジブンでやれ、ってこと。

念のため。

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課題の解像度を上げるにはどうすれば?

視点がズレてる。

「課題の解像度」ではなく
「ゴールの解像度」。

「ゴールの解像度」が上がれば
「課題の解像度」も一緒に上がる。

「もっと儲けるために、どうする?」ではなく

  • 言語化
    経常利益を高める
  • 数値化
    目標3千万円。
  • 要素分解
    売上5億円*限界利益率20%-コスト7千万円

このように、できるだけ「ゴール」を
「言語化」「数値化」「要素分解」する。

こうすると「やるべきこと」は、かなりハッキリしてくる。

「やるべきこと」=「解決すべき課題」

どう?わかる?

要素分解って具体的にどうやるの?

「要素分解」とは、ものごとをバラバラにすること。

たとえば・・・

「とんかつ定食」の課題解決。

「とんかつ」「ごはん」「お味噌汁」「サラダ」「おつけもの」みたいにバラせる。

さらに「トレー」「器」「ソース」

さらに「提供時間」「提供時の笑顔」

さらに・・・「店の雰囲気」

「美味しいとんかつ定食」の課題解決を想像するだけでも「バラバラ効果」はわかるでしょ?

さらに「とんかつ定食の売上」であれば・・・

「値段をどうする?」
「毎日の客数は?」

つまり「売上高=単価×数量」。

いちばんシンプルな要素分解。

「客数」も「ご新規」「リピーター」に分解できる。

どう?イメージできた?

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つい対症療法に逃げてしまう…

「楽して儲けよう!」ってこと?

「楽」だから、対症療法に逃げるのよ。

殺虫剤をまいた方が早い。

手っ取り早いから「楽」。

短期の「楽」を選んで、
長期の「苦」を招いている。

これ以上、クドイ話はいらないね。

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さっさと「課題解決力」を高めたい!

だったら「背水の陣作戦」やね。

「会社ぐるみ」で取り組む。

「やたら課題を発見するチームにしよう!」
 と宣言。

その「はじめの一歩」は・・・

「ごめんなさい!」って謝るメンバーに
ー「なにがゴメンなさいなの?」
「いや・・・ミスをしたので」
ー「再発防止策は?」
「考えていません・・・」

コテンパンに叱りましょう。

「ミスは誰でもするので、謝らなくていい」
「再発防止策を考えていないことを反省しなさい!」と。

これを「文化:カルチャー」にする。

「根本原因と解決策をセットで報告する」

こうすると・・・

社長はそのお手本にならないといけない。

だから「背水の陣作戦」。

どう?できそう?

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【要点整理】
解決すべき本当の課題を発見

さて、参考になったでしょうか?

「課題発見力」は
「現実と理想の乖離を特定し言語化する力」

経営は「課題解決の連続」です。

「ゴールまでの課題解決」。

そのために
「解決すべき課題は何か?」が気になるクセ。

「虫」を気にするのではなく
「虫の発生原因」を気にする。

「メンバーのミス」を気にするのではなく
「ミスする本当の原因」を気にする。

「いい会社じゃない」ことを気にするのではなく
「なぜ、いい会社にできないのか?」を気にする。

「風邪をひかない生活習慣」にすれば「薬」はいらなくなるのです、たぶん。

お役に立ちますように!

経営者のスキル:基礎編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII マネジメントコーチ

思考のスパーリング・パートナー

もっとエエ会社にしたいなら、
もっとエエ経営者になればええねん!

これが口ぐせ。

1999年に税理士事務所を創業し、
勤務時代も含めると約40年近く
300人を超える中小企業経営者の
成功と失敗を特等席で見てきた
「超実務家」。
2022年に幸せな事業承継を遂げ、
自ら「経営の入り口から出口まで完走」。

現在はマネジメント・コーチとして、
20〜40代の次世代経営者を
「あおって、いやして、元気づけて」
パフォーマンスを最適化するのが仕事。
その現場で得た「もっとよくなるヒント」を
惜しみなく日々発信中。

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