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02:経営者の前提スキル|計算力|数字感覚を磨くための意外な計算

2026 1/08
2024年7月13日2026年1月8日
H.HORII

今回は「計算力」。

経営者には、様々なスキルが必要ですが、案外盲点になっているのが「前提スキル」。

「基礎スキル」や「経営実務スキル」の前提となる「そもそも」の話です。

堀井さん、会計って難しいなあ・・・。
試算表や決算書を見るけど
どうも「ピン!」とこない・・・。

それ・・・
「会計」が難しいんじゃなくて
「数字」が苦手なんじゃない?

少々失礼を承知で言うと…

40年近く税理士として、たくさんの経営者に「試算表」や「決算書」を解説してきましたが、「会計」の前に「数字に弱い?」と思わざるをえない経営者が少なくありませんでした。

「会計」を勉強しても、なかなか身に付かない。

その原因は「会計の難しさ」ではなく・・・です。

そもそも「簿記」なんて、商業高校では1年生から必修科目です。

さて、なぜ「数字に弱い」のか?

その理由のひとつは「計算の習慣がないこと」です。

「数字に目覚めるきっかけ」になれば!と思って整理しておきます。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

INDEX

【おさらい】
レイヤー4:スキルの構造

本題に入る前に「スキルの構造」をおさらいしておきます。

【経営脳】5つのレイヤー。第4レイヤーは、経営者の「スキル」。

L4-スキルは、
経営脳の5つのレイヤーの第4階層に位置する
「考動を成果に変換する実現能力」です。

「やりたいことができるジブン」
「やるべきことができるジブン」

そんな「ジブン」にしてくれる機能です。

「スキル」は技能や技術の領域なので、
「基礎」と「応用」があります。

学校の勉強と同じです。

「基礎」が不十分なのに「応用」はムリです。

たとえば「決断力」「戦略力」「育成力」などは「応用」です。

多くのビジネス書やセミナーも「応用」であり、
「基礎力があること」を前提にしています。

だから「あの本は役に立たない」
「あのセミナーはムダだった」と思っても
実は「基礎」が不十分だった可能性があります。

スキルには3つのレベルがあります。

  • 第1レベル:前提スキル
  • 第2レベル:部品スキル=基礎
  • 第3レベル:複合スキル=応用

今回の「計算力」は、この「第1レベル」の話。

「基礎以前」の「そもそも」のレベル。

すべてのスキルの土台となる能力のひとつです。

あわせて読みたい
中小企業経営者の”経営脳”5つのレイヤー|4|スキル 経営脳の第4レイヤー、スキル。 ジブンのアップデートを繰り返し「やりたいこと」と「やるべきこと」を「できること」に変換するチカラ。重要視点は「スキルを高めるス…

【おためし】
感覚に近いか?の計算

「数字の感覚」は、計算する前と、計算した後のギャップの大きさです。

計算してみて「やっぱり!」であれば、感覚は鋭い方。

でも「意外!」であれば感覚が鈍い・・・。

さ、試してみましょう!

毎月売上1%アップを続ければ
5年で何倍?

まず、手始めに「毎月売上1%アップを続ければ5年で何倍になるか?」を計算してみます。

「初月:100」
「翌月:*1.01=101」
「翌々月:*1.01=約102」という具合です。

60カ月、この計算を繰り返すと「約180」になります。

100の売上が、5年後約1.8倍になります。

同じように「毎月売上5%アップ」で計算すると・・・

5年後には「約1,780」、「約18倍」です。

年商1億円であれば、年商18億円規模の会社になります。

さ、どうですか?

「当然やん!」ですか?

それとも「うそっ!(意外)」ですか?

毎年1社の顧客紹介が続けば?

続けましょう。

現在、30社の得意先があるとします。

もし、この既存客が、毎年「ご新規1社」を紹介してくだされば、5年後の顧客数は何社になるでしょう?

つまり、毎年2倍に増加すれば、です。

  • 初年度:30社→60社
  • 次年度:60社→120社
  • 3年目:120社→240社
  • 4年目:240社→480社
  • 5年目:480社→960社

いわゆる「ネズミ算」ですね。

どうしても良くないイメージがありますが、冷静に計算してみると「ヒント」になりそうです。

私は、若い時「東京ドームでクリスマスパーティーしよう!」って企画したことがあります。
「5万人のクリスマス!」です。
1月に25人で新年会をして・・・

毎月友達を1人連れてくる、というルール。
すると・・・
2月:50人
3月:100人
4月:200人
5月:400人
6月:800人
7月:1600人
8月:3200人
9月:6400人
10月:12800人
11月:25600人
12月:51200人・・・達成!
「毎月、そんな人数でできるんか~い!」ってボツになりましたけど(笑)

毎日10分短縮すれば
年間何時間捻出できる?

次は「時間の計算」をしてみましょう。

「平日、毎日10分短縮すれば、年間で何時間を捻出できるか?」

「毎日10分×週5日×年間約50週=?」

・・・答えは「2500分=約42時間」です。

年間42時間ということは、毎日平均して10時間仕事してれば「年間4日が浮く」という計算になります。

3泊4日の旅行ができますね(笑)。

もし「毎日30分短縮」なら、3倍の「約120時間」。

「浮いた120時間」、何に使いましょう?

毎月1回、
会議を1時間短縮すれば?

上記の応用として、会議や打ち合わせで計算してみましょう。

「毎月1回、会議を1時間短縮すれば?」ですが「年間12時間の短縮」です。

でも、これは「ひとりあたり」ですね。

もし、その会議や打ち合わせに平均5人が参加していれば、チーム合計「@12時間*5人」で、60時間が浮きます。

言い換えれば、この1時間をムダにすれば、チームで年間60時間もムダにしている、ということになります。

そんな会議が、毎月5回あれば、年間300時間ものムダです。

経常利益1000万円は
多いか?少ないか?

決算をすると「経常利益1000万円」となりました。

さて、これは多いか?少ないか?です。

もちろん、それぞれの会社の諸事情によって様々ですが、下記のような計算、つまり「ひとり1日あたり」の計算をして考えることも興味深いです。

例:年間営業日数200日・20人チーム

1000万円/200日/20人=2,500円/1人・1日

毎日一人当たり2500円を稼いでいる計算です。

さて、多いか?少ないか?

意地悪な計算も補足しておくと。。。

経常利益が100万円なら、同条件で「ひとり毎日250円の稼ぎ」ですね。

キャッシュ1億円は
多い?少ない?

御社にとって「キャッシュ1億円」は多いですか?それとも少ないですか?

自由に使える1億円をゼロから溜めるまでに何年かかる?

自由に使える1億円は何年で底をつく?

そんな計算も興味深いですよ。

年末ジャンボの当選確率

宝くじ、その中でも年末ジャンボの1等当選確率は2000万分の1らしいです。

2000万分の1って、よくわかりませんが「日数」に置き換えると面白いです。

2000万日を365日で割り算すると、約55,000年!です。

地球は氷河期だったらしく、ホモサピエンスが石器を使ってたような時代から、この現代までの「ある1日」の確率ですね(笑)。

【まとめ】
すぐ計算してしまうクセをつける

さて、どうですか?

日頃は意識してないけど、計算してみると「何かを感じる」サンプルを紹介しました。

このような「ちょっとした計算」を習慣化することで「数字感覚」を磨くことができます。

プライベートでも、カウンター10席のバーで飲みながら・・・
「客単価?回転数?このお店の月間売上って**くらいかな?」という具合です。

「すぐ計算してしまうクセ」を付けることがオススメです。

特に「経営実務スキル:会計力」の前提となる「計算力」を高める参考にしていただければと思います。

お役に立ちますように!

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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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