「儲かってまっか?」
「ボチボチでんな!」
「カネを独り占めしたらアカンで~」
私も聞いたことのない、かつての「ナニワのごあいさつ伝説」。
「儲かってますか?」
「損益分岐点は超えてますか?」
「内部留保は充分ですか?」
これは、
私が経営者に「あいさつ代わり」に言うセリフ。
「やたら会計に強い経営者」は、
「クリア」に答えてくれます。
「そうでもない経営者」は、
「よぉわからんわ!」と笑います。
これを「今風」に言えば、
「データドリブン経営」が
「あるとき~」「ないとき~」って感じかな?
今回は、この「データドリブン経営」ですが・・・
そんな「え~かっこ」はせず、
ベタに「管理会計」が「あるとき」「ないとき」で整理します。
「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このWEBサイトについて」をまずご覧ください。
【ないとき】管理会計を使ってない理由

堀井さんは管理会計が必要だって力説するけど、周りを見渡しても使ってる経営者を見かけない。本当に役に立つの?



周りに使ってる人がいないけど、本当に必要?



ホンマです!
必要です!
確かに、管理会計を活用している中小企業経営者はまだまだ少数派です。
ただし、その理由は「必要ないから」でも「役に立たないから」でもありません。
私たちが「怠慢」だったからです。
もっと頑張って「普及活動」をしておけばよかった、と反省しています。
「会計に強い経営者」になってもらうために、税理士がもっと「管理会計」を「しつこく」推しておけば、と思います。
もちろん、今からでも遅くない!
(という想いで、このようなコラムを発信していますが)
まだまだ「知られてない管理会計の良さ」を「しつこく」お伝えしていきます。
「食わず嫌い」の管理会計。
「食べれば、ウマい!」って必ず言ってくれます。
むしろ・・・
「これが食べたかった!」と経営者を感動させる「管理会計」。
「難しい話」は、別の記事で紹介するとして、今回は、私が現役税理士だったころのエピソードを紹介します。
【そもそも】管理会計とは何か?
「管理会計」は「手段」です。
「目的」は「会計情報を経営者に提供すること」。
「提供先」は、銀行でも、税務署でもありません。
銀行や税務署に提供しているのは「財務会計」。
日頃、よくみる「試算表」や「決算書」です。
あれが「財務会計」。
今回は「管理会計」。
何が違うか?
「相手が違う」。
だから「会計情報は、よ~っくわかってるよ」という経営者は
「管理会計をフル活用している」か、
「独自の方法を持っている」かです。
レアケースでは・・・
「財務会計で十分よくわかる」というタイプもいます。
でも「実は、会計情報がよくわからない」というタイプなら?
「管理会計、一択」です。
「管理会計」をフル活用すると、
会社の数字が「絶対」分かるようになります。
「絶対」です。
「ホントに?」
「ホント」です。
なぜなら
「経営者が、会計情報が分かるようにアレンジして作るから」です。
もっと言えば
「分かるようになるまで、アレンジしまくるから」です。
だから「絶対」です。
「やたら会計に強い経営者」の特徴のひとつである「主導権」。
これが、
「会計の主導権を握ってる」という理由のひとつでもあります。
【いらない】高性能カンピューター搭載
「管理会計は必要ない」と見える経営者がいます。
「たぶん、この社長には必要ないやろうな」と思わせるタイプ。
それは「管理会計なんかなくても、順調に経営できる経営者」です。
私が過去に出会った経営者2人のエピソードを紹介します。
ひとり目は、独特の「カンピュータ」が冴えている天才的な経営者です。
会計データを見るまでもなく、感覚的に「儲かってる」「儲かってない」「こうすればもっと儲かる」と察知し、次々と課題を発見し、解決していくような経営者。
このような経営者にとっては、面倒な「資料」なんて要らないんですよね。
この経営者は「利益はこれくらい出てるはず」「資金繰りはここが問題」「損益分岐点を下げないとだめ」など、「資料」を見る前から察知していて、管理会計のレポートを見せると「ほら!当たってるやろ!」ってドヤ顔です。
ふたり目は、生まれながらの商人(あきんど)と言ってもいいような経営者です。
「どうすれば儲かるか?」「何をすれば損するか?」そして「どうすれば社員がイキイキと仕事するか?」など、商売のツボを心得ていて、そもそも損しないタイプです。
その人は、手元のキャッシュの出入りで独自のカウントをしていました。
そのためか、現ナマをいつも持っていました。
昭和ですね。
その経営者に言われて「はっ!」としたことがあります。
「月次決算?月1回って、えらいのんびりやなあ。
商売は、日々刻々やで!」
返す言葉がありませんでした。
【ところが】いるんか~い!
ただ、この2人の経営者には共通点がありました。
私が無力感から・・・
「社長には、こんなメンドウな資料なんて要らないですね」
とボヤくと・・・
「いや!要る要る!」
「ナニを言ってるんや!」
「絶対、毎月出してや~」
と言うのです。
なぜか?
その理由は「カンの精度を確認するため」だといいます。
独特の感覚や方法で会社の状況を掴んでいるのですが、それが狂ってないか?の確認に会計が必要というのです。
毎月の「管理会計のレポート」で「答え合わせ」をしていたのです。
あの「どや顔」は「正解!」という安心感の「笑顔」だったんですね。
私が勝手に「ドヤ!」って言われている気がしてただけで。
ふたりともキャラクター的に「横着・豪快」ですが、よく考えれば、実はすごい慎重派であり、心配性であるところも共通していました。
慎重で心配性だから、起業創業したときから、細かく先読みするクセが付き、それがカンに進化していたのです。
事実、大雑把で楽観的で自信過剰な経営者が失敗することが多いのも納得がいきます。
【やみつき】
使えば、もう離れられない!
何が言いたいのか?
「やたら会計に強い経営者」にとっても、
「そうでない経営者」にとっても、
「管理会計」は結局必要なのです。
天才的なカンを持つ経営者でさえ、カンの精度確認のために管理会計を使っていました。
ましてや、そこまでの「カン」を持たない経営者にとって、管理会計が必要ないはずがありません。
周りに管理会計を使っている人が少ない理由は「必要ないから使ってない」のではなく「知らないから」です。
「食べず嫌い」と同じです。
食べてみれば美味しいのに、食べたことがないから良さがわからない。
食べたら「やみつき」になる。
管理会計も同じです。
使ってみれば「経営が数字で可視化」されるので、もう「離れられなく」なります。
ない時は、何にも思わなかったのに、いったん経験すると「ないと不安になる」ってやつです。
さて、どうします?
伝わりました?「カンリカイケイ」。


