うすうす「失敗した」と気付いてる。
でも、今まで投下した
「資金」も「時間」もバカにならない。
諦められなし、
捨てるにはもったいない。
「埋没費用」って聞いたことはありますか?
「サンクコスト(Sunk Cost)」とも言います。
「期待効果が見込めない過去の投資」です。
これまで投資した資金や時間、労力。
陽の目を見ることなく「埋没」してしまった、って意味ですね。
もう回収できない。
この話、ビジネスに限った話ではありません。
たとえば…
「飛び切りうまいカレーを作ろう!」と思って、高い材料を買い込み、一生懸命作り、楽しみにして煮込む。
数時間後、いよいよ!と思って「味見」
「ん?マズイ…」
まさか。
さて、どうしますか?
ここまで投下した材料と時間と労力、そして気持ち。
そんな「熱い気持ち」まで投資したのに「マズイ」。
このまま投資は「埋没」してしまうのか…。
選択肢はふたつ。
- ウマくなるまで投資を続ける
- いったん捨て、新たに作り直す
…さて、どっち?
【未来選択】
未練を捨てて頭の余白を拡げる
これは
「気持ち(ココロ)の話」と共に
「アタマの使い方の話」でもあるので、
本題に入る前に
「在庫の話」で「準備運動」をしましょう。

たくさんの「在庫」が「倉庫」にストックしてあります。
「倉庫のキャパ」はもうわずかです。
「新しい在庫」を入れる余地がもうありません。
ところが「古い在庫」は、人気がなく、なかなか売れません。
「新しい在庫」なら、今が売り時なのに、です。
「不良在庫」で「倉庫」がいっぱいの状態。
「1億円で仕入れたから捨てられない」
「今処分すれば、7000万円の損失が確定」

損は生じるけど、資金は増える!
「埋没費用」の話は、この「倉庫と在庫の話」にそっくりです。
「アタマの中の不良在庫」を捨てて
「スペース」を空けて
「新しい在庫」に入れ替える。
そうすると
「次のチャンスを活かせる!」って話です。



どうかな?この「たとえ」
「倉庫=アタマ」には
「売れる在庫」が入る余地を常に残しておく。
そのために
「パンパンにはしない」のはもちろん、
「売れない在庫」は、さっさと処分する。
「未練」はあるけど、それは「過去」。
「未来」のために
「未練」を捨てる。
「損して得取れ」
・・・ってことで・・・
本題に入りましょう。
【心頭刷新】
今日が一番オトクなやめ時!



もう、ここで諦めたほうがいいって?
とやかく言われなくても、誰よりも分かっている。
でも、ここまでの苦労は、誰も分かってくれない。
資金、時間、労力、そして気持ち。
そんなに簡単に捨てられないよ。
諦めきれない…
「未練」って、こんな感じですよね。
この「未練」を断ち切るための最善策は、
この「未練の正体」を知ること。
- 経済的な損失を確定させたくない
- 心理的に失敗を認めたくない
- 社内外の評価を落としたくない
- 関係者に謝罪したくない
- もう少しでひょっとするかも知れない
これらの感情が入り乱れた状態です、たぶん。
一言で言えば「確定の先送り」です。
また、その多くは、先送りすればするほど損失は拡大していく。
「今日が一番オトクなやめ時」の可能性の方が高い。
そんなこと、
アタマでは分かつてるのに
ココロが分かってくれない。
ジレンマ。
個人的なことなら、気が済むまでウジウジしてればいいです。
でも「経営」で、それは許されない。
ね、分かっていますよね、
「どうすべきか?」



皆まで言うな!でしょ?
【余白拡張】
アタマを上手に使う!
売れない在庫でいっぱいになった倉庫。
売れる在庫を仕入れるためにすることは?
- 倉庫を拡張するか?
- 不良在庫を処分するか?
余計なことでいっぱいになったアタマ。
これから先のためにすることは?
- アタマを拡張するか?
- 余計なことを捨てるか?
同じです。
限られたスペースを
どれだけ上手に使うか?です。



失敗したカレー、これ以上、手を加えても美味くなるか分からない。
もはや「カレー」ではなく「泥沼」になる可能性の方が高い。
だったら、失敗から学び、やり方を変えて再チャレンジ。
【判断基準】
捨てるための3つの自問自答
捨てるか?捨てないか?
迷ったら次の3つを自問自答することです。
- 資金、時間、さらに労力まで追加すれば「投資回収」できるか?
- 追加投資は、他に比べても最優先かつ最適か?
- 「私心なかりしか」、合理的判断か?
答えが出たら、いったん社内外の関係者に意見を聞いてみる。



ひとりなら、
まだ「やめない言い訳」の可能性があるから。
その上で「継続」なら、
「マズイカレーに追加投資」する。
でも「中断・撤退・廃業」なら、
「ウマイカレーに新規投資」か
「もうカレーはあきらめる」。
さて「ココロ」を制御するロジックは「アタマ」に入りましたか?
【本質危機】
未練たらしい経営者という評価
もう「埋没費用に囚われること」はなくなりそうですか?
これ以上の期待効果が見込めない「過去投資」は、「アタマの不良在庫」。
「限られたスペース」をムダ遣いしてしまいます。
「不良在庫」は、さっさと処分して
「優良在庫」に入れ替える。
この「アタマの余裕」が、パフォーマンスにどれだけ大切か?は、これ以上説明はいらないでしょう。
あと、最後に、この話の「本質的リスク」を書き加えておきます。
それは
「決断できない、未練たらしい経営者」という社内外の評価です。
埋没費用にレバレッジが効いてしまう。
会社に関わる人たちからの期待や信用、信頼。
それを失いかねない、ということも忘れないようにしましょう。



ね?もう、大丈夫ですよね!
お役に立たちますように。








