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16:経営者の論理的思考力|アタマは良くなる!

2026 2/03
2026年2月3日
H.HORII

よく頭がイッパイになる。
真っ白になりフリーズすることも。
論理的に考えるのはホント難しい。
何とか頭の整理をしたい…。

「パズル」。

バラバラのピース。

ピースが少なければ、簡単に絵にできる。

でも、ピースが多ければ、なかなか手こずる。

「何の絵」か分からない。

「もやもや」「いらいら」

でも、多少ピースが多くても上手な人がいる。

いとも簡単そうに「完成~!」

「スッキリ」

経営者必修の基礎スキルのひとつ
「論理的思考力」。

いわゆる「ロジカルシンキング」は、
この「パズル」にそっくりです。

様々な情報をつないで
「こういうことか!」と「スッキリ」できるか?
「どういうこと?」とモヤモヤするか?

「モヤモヤ系」の人は、
「頭がイッパイ」になったり
「真っ白でフリーズ」したり
「整理できない」ことが多いものです。
さらに…
「言いたいことが伝わらない」ということも心当たりがあるはずです。

「論理的思考力」の相談事例を紹介します。

「モヤモヤ系」であれば、ぜひ参考にしてみてください。

INDEX

【おさらい】
経営者の基礎スキルとは?

本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。

【経営脳】5つのレイヤー。「マインドセット」「フィジカル」「メンタル」「スキル」「センス」。

「もっといい会社」にするためには、
「経営脳」を整え=アタマを良くして
「もっといい経営者」になることが
「唯一の選択肢」です。

「もっといい経営者」になるため
下層の3つのレイヤーを整えたら
次は「レイヤー4:スキル」のトレーニング。

「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。

この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。

  • 第1レベル:前提スキル
    (すべてのスキルの基盤)
  • 第2レベル:個別スキル
    (基礎スキル+経営実務スキル)
  • 第3レベル:複合スキル
    (個別スキルの組み合わせで発現)

「課題発見力」は、第2レベル「個別スキル」の中の「基礎スキル」に位置します。

「基礎スキル」は、すべてのビジネスパーソン共通のスキルであり、新人やベテラン、年齢や性別、ポジションなどの違いに関わらず、経営者も含めて「全員必修」のものです。

あわせて読みたい
中小企業経営者の「経営脳:5レイヤー」 もっといい経営者になるためには「アタマ」を上手に使うことが大切。 誤解を恐れずに言うと、「アタマがワルイ経営者」はいません。「アタマの使い方がヘタな経営者」が…

【相談事例】
アタマの整理が苦手

ある中小企業経営者との相談応答を再現します。

*ところどころの「タメグチ」お許しください・・・

アタマの整理が苦手。
ボクは「感覚ニンゲン」なので、どうも「ロジカル」になれない。
分かってても、言葉にするのは苦手。
いろんな経営課題も、原因は「根性が足りない!」ってすぐに精神論がアタマに浮かぶ。
な~んとなく、分かってるんだよ、ダメだって。
ロジカルに考えないと、ダメだなって。
でも、いまさら難しい。
アタマ、悪いのかな?ボク・・・。

「パズル」、キライでしょ?たぶん。
「論理的思考」が苦手だから。
だから「パズル」を解こうともしない。
解かないから、ずっとキライなまま。
だから、ずっと苦手なままの「ロジカルシンキング」。
どう?図星でしょ?

ロジカルな人は、理路整然と話すので「アタマ良さそう」に見える。

だから、苦手な人は「アタマ悪いのか?」って「モヤモヤ」してる。

念のために言っておくけど・・・

「アタマが悪い」のではないよ。

「アタマの使い方」がヘタなだけ。

「アタマ」は、持って生まれたものなので、ま、変わらん。

でも「使い方」は、練習すれば変えられる。

そのために最適なのが
「論理的思考=ロジカルシンキング」の練習。

この練習には必要な心構えがある。

試しに、AIに「パズルが上手い人の特徴は?」って聞いてごらん。

こんな答えが返ってくる。

パズルが上手い人は、高い集中力と忍耐力を持ち、空間認識能力や論理的思考力に優れ、物事を分析・観察し、試行錯誤しながらも冷静に全体像を捉えることができるのが特徴です。

まず、ここに大切なヒントがある。

「集中力」と「忍耐力」。

これが「論理的思考」のトレーニングの前提。

論理的思考もパズルも「集中」と「忍耐」が必要。

あと、付け加えるなら「冷静」かな?

パズルと向き合って、落ち着いてピースを並べていく。

「あ~じゃない、こ~じゃない」と試行錯誤。

ここで、イライラせず、ひたすら冷静に集中。

ここで投げ出さず、ひたすら忍耐。

これで「8割解決」だと思うよ?

どう?

【質疑応答】なんでも聞いて!

いや!わからん!

そもそも「論理的思考力」って何なん?

カンタンに言えば、さっきも言ったように

「パズルを解くチカラ」。

テーマによって
少ないピースの簡単なものもあれば、
数十個のピースの複雑なものもある。

「会社経営のパズル」ってなると、相当難易度高め。
なぜなら「別のパズルのピース」も混在してるから。

「パズル」は・・・
「少ないピースの簡単なもの」から
「関係のないピースが混ざったもの」まで様々。

「論理的思考力」が・・・

  • 強い人は、高難易度も解く。
  • 普通の人は、普通のものなら解く。
  • 弱い人は、そもそも解かない。

あなたみたいに、スグに精神論に行ってしまう人は、難易度を確かめることもなく「解くことを放棄」してる。

だから「上達の機会」を失ってる。

根気よく
「冷静」に
「集中」して
「忍耐」できるなら、
いや、やる気があるなら…
いや、経営者を続けるなら、一日も早く始めよう。

「論理的思考力」の強化練習。

「論理的思考力」とは、
理詰めで因果関係を言語化する力。

敢えて言えば…

「無感情に事実を紡ぐスキル」。

フレームワークはシンプル。

インプット×構造化×アウトプット=論理的思考力

  • インプット:ピースを正確に集める
  • 構造化:ピースを正しくつなぐ
  • アウトプット:完成した絵の出来栄え

何かを解決したい「パズル」。

何かを伝えたい「パズル」。

アタマがゴチャゴチャの「パズル」。

どの「パズル」も、この3つの要素で「スッキリ」できるよ。

「インプット」をもっと詳しく!

スッキリしたいテーマに関連している「ピース」を正しく集めること。

  • 関連している「ピース」が足りない。
  • 関連してない「ピース」が混ざってる。

これでは「パズル」は解けない、完成しない。

「関連しているピース」とは「事実」。

とにかく「事実」を集める。

ここに「多分!」とか「絶対!」みたいな「感情」や「先入観」が混じると、解けない。

「予想せざるを得ないこと」もあるけど、
その場合は、先に「事実確認」をする。

「昨日は雨だったから来客が少なかった」

これは「事実」か?「予想」か?

過去の統計や顧客インタビューなどで「因果関係」が明確なら「事実」。

でも、それを確かめず「多分、そうだろう」ってことなら「予想」、いや「想像」かも。

たとえば・・・

「社員のやる気がないのは雨だから」

「だから、カーテンをして、外を見えなくしよう!」

さて、この解決策はロジカルかな?

「やる気と天気なんて関係ないでしょ?」と思う?

「やる気と天気の因果関係を調べてみよう!」と思う?

これ、ボクが「ステルス・テスト」してたときの定番。
雑談に、この話をサラッと入れる。
この反応で「社長のタイプ」が見えてた。
いまだからできる「種明かし」(笑)。

「論理的思考力」の高い人は「後者」。

「論理的思考力」の低い人は「前者」。

勝手に決めつけることが多い。

それだけで「弱さ」がバレる。

「事実にこだわる」。

これが「インプット」のコツ。

どう?わかる?

「構造化」は?

「因果関係を整理すること」。

つまり、集めたピースを正しくつなぐこと。

「ナニナニだから」→「ナニナニだ」。

この繰り返し。

「明日は雨予報」
↓
「過去の統計で雨天は来客が少ない」
↓
「だから、今日は少ないだろう」

これは、ロジカル。

「明日は雨予報」
↓
「たぶん、今日は少ないだろう」

これは、ロジカルでない。

結論は「だから」。

結論が「たぶん」。

この「差」。

「雨でも来客が多い時あるやん!」って?
あのね・・・
経営は「確率論」なの!

経営に「絶対」はないから、
結論は「だから」がちょうどいい。

「絶対、今日は少ない!」までこだわらないこと。

これは「実務的な論理思考」のコツ。

「可能な限り、確率の高い因果関係を紡ぐ」。

これ「構造化」の重要視点。

でないと、終わらん!
「揚げ足取り」な人も、ロジカル苦手(笑)。

「アウトプット」の注意点は?

「アウトプット」の視点は
「使い物になるか?」でイイと思う
。

ピースを集めて、構造化して
「パズル完成!」

どう、その「完成したパズル」。

「違和感なければOK」

「なんか違うな?」なら、たまたまピースがパチッとハマっただけで間違ってる。

自分で分からないときは、誰かに説明してみる。

「来客が少なかったのは・・・」
↓
(ロジック)
↓
「だから、・・・だよ」

聞いた人が「なるほど!」って納得したらOK。

でも「そ~かな~、違う気がする」って反応だったら、何かが違う。

違う時は、ほとんど「繋ぎ間違い」か「感情・想像・思い込み」でごまかしてる。

あるいは「手を抜いている」とき。

「売上が下がったので、在庫が増えた」。

これを聞いたある人は…

「なるほど!」

でも、もう一人は・・・

「そもそも、仕入が多すぎたからでは?」

という反応だったら「論理が雑」ってこと。

「売上100%を前提に、仕入してたけど、売上が30%下がったので、在庫が増えた」

これで、少しは「解像度」が上がる。

でも、さらに「鋭い人」は・・・

「そもそも、なぜ、売上100%って想定してたの?」と突っ込んでくる。

この突っ込みを想定してたら「想定質問への回答」も前もって用意できる。

この想定で、さらに「ロジカル度」は高まる。

だから、フレームワークは・・・

「インプット×構造化×アウトプット」。

つまり「アウトプット」を想定することが、ロジカルシンキングの「質」に重要。

だから、この3つめの要素が入ってる。

「無感情」の意味がわからん

「感情」は、時として「事実をゆがめる」から。

ここでいう「感情」とは

「好き嫌い」「思い込み」

さらに、経営者によくあるのは「プライド」。

これらの「感情」、
正確に言えば「個人的な感情」が
ロジカルシンキングの邪魔になることが多いから。

最悪の場合「自分に都合のイイ答え」になるように「誘導・創作」することすらある。

「論理的思考力」の負の側面。

「言い訳上手」。

巧みに「事実っぽいこと」をつないで「結論」に着地する。

賞与が少ないのは
資金繰りが苦しいからで
それは、日本経済が低迷してて
金融引き締めって言って貸し渋りが生じているからだ。
貸し渋りは、全国の中小企業を苦しめている。
それが、君たちにも影響してるんだ。
こればかりは、どうしようもない。
わかるだろ?

極めて「個人的な理由」で「事実をゆがめた論理」。

この経営者の「感情」が邪魔してるから。

だから、私はわざわざ「無感情に事実を紡ぐこと」と言ってる。

これで「一時しのぎ」する経営者は、このリバウンドに悩むことになる。

なぜなら、社員をごまかして、ホッと一息ついて「資金繰り改善」という重要課題に取り組むことを忘れるから。

「感情」で「ロジック」をゆがめると「真実」から目をそらすことになり、それは、必ず「大きくなって返ってくる」ってことが少なくない。

だから「見たくない事実」を直視するためにも「感情抜きで構造化すること」って、とても重要。

直感やひらめきはダメなの?

ダメじゃない。むしろ大事。

経営には「直感」も必要。

論理だけでは説明しきれないものもある。

ロジックを組み立てている間に、乗り遅れることもある。

ロジックはよくわからんけど「一か八か!でGO!」。

ただし…

直感が功を奏したときは、論理的に検証することが重要。

そうしないと、再現できない。

「運が良かった」で終わってしまう。

失敗したときも「なぜ」を論理的に分析する。

そうしないと、同じ失敗を繰り返す。

「運が悪かった」と。

「直感→検証→学習」のサイクルが重要。

「勘でやって、運で終わる」はギャンブル。
「勘でやっても論理を残す」が経営。

どうすれば「論理的」になれる?

3つの視点でチェックする習慣をつける。

  • 直視
    • 現実や事実を直視しているか?
    • 感情や感覚に囚われていないか?
  • 真因
    • 本質的な原因に近づいているか?
    • 「分かったつもり」になっていないか?
  • 言語化
    • 感覚的な言葉を使っていないか?
    • 具体的な数字や事実で表現しているか?

あと、おすすめは「書く」。

頭の中だけで考えると、ピースがぐちゃぐちゃになる。

いわば「ピースの可視化」。

ポストイットに、ひとつひとつ「事実」を書いてみる。

そのポストイットを、構造的に並べていく。

こうすると・・・

  • 言葉にできないピースに気付く=感覚で捉えてる
  • 繋がらないところに気付く=ピースの不足。
  • 誰かと共同作業ができる=サポートを受けやすい

これを「メンドウ」を思わず・・・

「冷静」に「集中」して「忍耐強く」繰り返すこと。

ランニングや筋トレと同じよ。
アタマのトレーニングも。

さっさと「論理的思考力」を高めたい!

いつもの「背水の陣作戦」。

「会社ぐるみ」で取り組む。

「やたら論理的なチームになろう!」
 と宣言。

イチイチ「事実確認」をするチーム。

  • 「だいたい」→「どれくらい?」
  • 「なんとなく」→「ほんと?」
  • 「めっちゃ」→「どれくらい?」
  • 「たぶん」→「思い込み?」

「雑な言葉」に敏感になって、それをスルーしない文化。

それが、たとえ社長であっても。

  • 社長「今月も、予算必達ぅ~!」
  • 社員「なぜですか?」

ここで「なぜも、へったくれもあるか!」って言えば「ジ・エンド」。

論理的思考力のトレーニングは「冷静」「忍耐」。

なぜ、予算必達が必要なのか?を突っ込まれないように用意しておく。

つまり「アウトプットの想定」。

この環境づくりのための「宣言」。

社長も「論理的」でないといけなくなる。

だから「背水の陣作戦」。

自分で「逃げ場のない論理的な環境」を作る。

「さっさと」と望むなら、この方法一択。

【要点整理】
アタマは良くなる!

さて、参考になったでしょうか?

「論理的思考力」は
「理詰めで因果関係を言語化する力」。

「無感情に事実を紡ぐスキル」です。

論理的思考力=インプット×構造化×アウトプット

  • インプット
    関連する事実を正しく集める
  • 構造化
    正しくつなぐ
  • アウトプット
    突っ込まれ処をふさぐ

そのためのトレーニング。

最初は「メンドウ」「シンドイ」と思います。

なぜなら「慣れてないから」。

でも「冷静」「集中」「忍耐」を忘れなければ、最高のご褒美が待っています。

それは・・・

「あれ、最近、アタマ、よくなったぞ!」

・・・って自己効力感が増すこと。

お役に立ちますように!

経営者のスキル:基礎編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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