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経営者の盲点|生産性が低いのはワルイことか?

2026 2/02
2026年2月7日
H.HORII

生産性が良ければ、それでいいのか?
生産性を優先して、

価値を犠牲にしてないか?
安かろう悪かろうへの入り口。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

「生産性を高めることが重要」

もう聞き飽きたフレーズ。

百も承知のフレーズ。

「できるものなら、とっくにやってるわ!」

そんな反発もしなくなるフレーズ。

特に昨今「賃上げ圧力」とセットで見聞きします。

「生産性を高めて賃金を上げよう!」みたいな。

どうしても
「さっさと仕事せよ」に聞こえる「生産性」。

そこに潜む「経営者の盲点」を整理します。

まるで「落とし穴」に気付かず
全力疾走しているみたいな・・・

結論は
「時間短縮」ではなく「価値創造」。

セルフチェックしてみてください。

INDEX

【振り返り】
速ければ、速い方がいい?

「生産性を上げよう!」

そのために・・・

  • 作業時間を短縮する
  • 手順を省略する
  • とにかく速く終わらせる

「時間短縮」は大切です。

「同じこと」なら
「さっさとやる」方がイイに決まってます。

でも・・・

私も経験がありますが、思わぬリバウンドがある。

  • 雑になる
  • 品質が落ちる
  • 速ければイイ!が価値観になる

冷静に見れば「時間のための犠牲」が生じています。

その結果「安かろう悪かろう」に陥ってしまう。

最悪の場合
「コスト以上に収益が減る」。

つまり、
生産性を高めた結果「利益が減った」。

笑えないですよね・・・。

「生産性」を勘違いすると、こんなリスクが高くなります。

【問いかけ】価値はナニ?

「生産性」のフレームワーク。

生産性=成果÷投入時間

シンプルです。

「時間当たりの成果」が高い方がいい、というフレームワークです。

(成果:100)÷(時間:10)=(生産性10)

↓みんなの努力で半分の時間でできたら

(成果:100)÷(時間:5)=(生産性20)

だから「生産性は2倍になった」。

でも・・・

半分の時間で「成果:50」になれば…

(成果:50)÷(時間:5)=(生産性10)

だから「生産性は変わらない」。

何が言いたいか?

「生産性」は
「成果」と「時間」の
「2つの要素」で決まる。

なのに、
みんな「時間」に気を取られすぎじゃない?

成果が「目に見える数量」なら…

「時間半分で、成果半分やん!」

「なに、やってんのん?」

・・・って分かりやすい。

同じ数量だったら、
気付きにくい「品質低下」。

改めて、このフレームワーク、

生産性=成果÷投入時間

「時間」も大切だけど
「成果」の方に目を向けよう、って提案です。

「偏り」を修正して「複眼」で見る。

【速さ優先】速い方がいいこと

もちろん、速い方がいいことがあります。

>日常の例

忙しい時の食事なら・・・
昼休みが15分しかない。
立ち食いソバ、コンビニ弁当。

空腹を満たすことが目的なら、これで十分。

>ビジネスの例

単純なデータ入力などの定型業務なら・・・
これらの業務は、速く処理することが価値です。
もちろんミスなく、今まで通りに。

「さっさとやる」が正解です。

これが一般的な「生産性向上」のイメージだと思います。

【品質優先】
価値が高い方がいいこと

一方で、時間をかけてもいいことがあります。

>日常の例

記念日の食事。
大切な人との記念日。
高級レストランでコース料理。
時間をかけて、思い出に残る体験を楽しむ。

ここでの価値は「速さ」ではありません。

>ビジネスの例

特に、研究開発系は、時間をたっぷり使いたいですね。

まさに「成果÷時間」。
投資した時間以上の成果を得ればいいわけです。
「苦節数年」というヒット商品はたくさんありますね。

これらも「生産性」の領域です。

せっかちな経営者が経営する開発会社では、よく「悲劇」を見かけたものです。
彼の口癖は

「まだ、完成しないの?」
「もうできた?」
「(わからないくせに)どこで止まってるの?」
悪気はないけど、開発メンバーのモチベーションをことごとく消していく…。

【重要視点】成果ファースト

もう、クドイ話は必要ないですよね。

「チームが誤解するリスクの話」です。

「生産性を上げよう!」と言うときは、必ず「成果の定義」をセットで伝えなければなりません。

「我々(チーム)が求めている成果はこれだ」と全員で共有すること。

前述のフレームワークをアレンジすると・・・

生産性 = 期待成果 ÷ 投入時間

「期待成果」を先に明確にする。

そして、それを最少の時間で実現する。

分かっているはずなのに「盲点」になっていませんでしたか?

【要点整理】
「価値創造性」に言い換える

さて、どうですか?

誤解されやすい「生産性」という言葉。

  • 時間短縮だけを追いかけると「安かろう悪かろう」のリスク
  • 成果の定義が重要
    ムダな時間を圧縮することか、それとも、品質改善か?など。

「速い」のは価値です。

でも「速いだけ」はキケン。

「削っていい時間」と、
「削ってはいけない時間」
がありますよね。

品質や顧客満足という「別の価値」を犠牲にすることがあるからです。

「価格競争」ではなく
「価値競争」をしなければ自滅してしまいます。

ここで提案。

「生産性」はもうやめませんか?

その代わりに・・・

「価値創造性」に言い換える。

どうでしょう?

サブタイトルは・・・

「最少投資で、最大価値を創造しよう!」

このメッセージなら、チームの誤解はなくなると思います。

これが、企業文化=カルチャーになれば、

常に
「我々の価値は?」を常に考えるチームに成長するはずです。

経営者は、そのリーダー。

「生産性を高めよう!」はやめて
「価値創造性を高めよう!」。

ご検討ください!

堀井雑感
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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