生産性が良ければ、それでいいのか?
生産性を優先して、
価値を犠牲にしてないか?
安かろう悪かろうへの入り口。
「生産性を高めることが重要」
もう聞き飽きたフレーズ。
百も承知のフレーズ。
「できるものなら、とっくにやってるわ!」
そんな反発もしなくなるフレーズ。
特に昨今「賃上げ圧力」とセットで見聞きします。
「生産性を高めて賃金を上げよう!」みたいな。
どうしても
「さっさと仕事せよ」に聞こえる「生産性」。
そこに潜む「経営者の盲点」を整理します。
まるで「落とし穴」に気付かず
全力疾走しているみたいな・・・
結論は
「時間短縮」ではなく「価値創造」。
セルフチェックしてみてください。
【振り返り】
速ければ、速い方がいい?
「生産性を上げよう!」
そのために・・・
- 作業時間を短縮する
- 手順を省略する
- とにかく速く終わらせる
「時間短縮」は大切です。
「同じこと」なら
「さっさとやる」方がイイに決まってます。
でも・・・
私も経験がありますが、思わぬリバウンドがある。
- 雑になる
- 品質が落ちる
- 速ければイイ!が価値観になる
冷静に見れば「時間のための犠牲」が生じています。
その結果「安かろう悪かろう」に陥ってしまう。
最悪の場合
「コスト以上に収益が減る」。
つまり、
生産性を高めた結果「利益が減った」。
笑えないですよね・・・。
「生産性」を勘違いすると、こんなリスクが高くなります。
【問いかけ】価値はナニ?
「生産性」のフレームワーク。
生産性=成果÷投入時間
シンプルです。
「時間当たりの成果」が高い方がいい、というフレームワークです。
(成果:100)÷(時間:10)=(生産性10)
↓みんなの努力で半分の時間でできたら
(成果:100)÷(時間:5)=(生産性20)
だから「生産性は2倍になった」。
でも・・・
半分の時間で「成果:50」になれば…
(成果:50)÷(時間:5)=(生産性10)
だから「生産性は変わらない」。
何が言いたいか?
「生産性」は
「成果」と「時間」の
「2つの要素」で決まる。
なのに、
みんな「時間」に気を取られすぎじゃない?
成果が「目に見える数量」なら…
「時間半分で、成果半分やん!」
「なに、やってんのん?」
・・・って分かりやすい。
同じ数量だったら、
気付きにくい「品質低下」。
改めて、このフレームワーク、
生産性=成果÷投入時間
「時間」も大切だけど
「成果」の方に目を向けよう、って提案です。
「偏り」を修正して「複眼」で見る。
【速さ優先】速い方がいいこと
もちろん、速い方がいいことがあります。
>日常の例
忙しい時の食事なら・・・
昼休みが15分しかない。
立ち食いソバ、コンビニ弁当。
空腹を満たすことが目的なら、これで十分。
>ビジネスの例
単純なデータ入力などの定型業務なら・・・
これらの業務は、速く処理することが価値です。
もちろんミスなく、今まで通りに。
「さっさとやる」が正解です。
これが一般的な「生産性向上」のイメージだと思います。
【品質優先】
価値が高い方がいいこと
一方で、時間をかけてもいいことがあります。
>日常の例
記念日の食事。
大切な人との記念日。
高級レストランでコース料理。
時間をかけて、思い出に残る体験を楽しむ。
ここでの価値は「速さ」ではありません。
>ビジネスの例
特に、研究開発系は、時間をたっぷり使いたいですね。
まさに「成果÷時間」。
投資した時間以上の成果を得ればいいわけです。
「苦節数年」というヒット商品はたくさんありますね。
これらも「生産性」の領域です。

せっかちな経営者が経営する開発会社では、よく「悲劇」を見かけたものです。
彼の口癖は
「まだ、完成しないの?」
「もうできた?」
「(わからないくせに)どこで止まってるの?」
悪気はないけど、開発メンバーのモチベーションをことごとく消していく…。
【重要視点】成果ファースト
もう、クドイ話は必要ないですよね。
「チームが誤解するリスクの話」です。
「生産性を上げよう!」と言うときは、必ず「成果の定義」をセットで伝えなければなりません。
「我々(チーム)が求めている成果はこれだ」と全員で共有すること。
前述のフレームワークをアレンジすると・・・
生産性 = 期待成果 ÷ 投入時間
「期待成果」を先に明確にする。
そして、それを最少の時間で実現する。
分かっているはずなのに「盲点」になっていませんでしたか?
【要点整理】
「価値創造性」に言い換える
さて、どうですか?
誤解されやすい「生産性」という言葉。
- 時間短縮だけを追いかけると「安かろう悪かろう」のリスク
- 成果の定義が重要
ムダな時間を圧縮することか、それとも、品質改善か?など。
「速い」のは価値です。
でも「速いだけ」はキケン。
「削っていい時間」と、
「削ってはいけない時間」がありますよね。
品質や顧客満足という「別の価値」を犠牲にすることがあるからです。
「価格競争」ではなく
「価値競争」をしなければ自滅してしまいます。
ここで提案。
「生産性」はもうやめませんか?
その代わりに・・・
「価値創造性」に言い換える。
どうでしょう?
サブタイトルは・・・
「最少投資で、最大価値を創造しよう!」
このメッセージなら、チームの誤解はなくなると思います。
これが、企業文化=カルチャーになれば、
常に
「我々の価値は?」を常に考えるチームに成長するはずです。
経営者は、そのリーダー。
「生産性を高めよう!」はやめて
「価値創造性を高めよう!」。
ご検討ください!









