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  3. 経営者の自責|さっさと成長できる考動習慣

経営者の自責|さっさと成長できる考動習慣

2026 1/26
2026年1月31日
H.HORII

経営が順調な時「誰」のおかげ?
経営が不調な時「誰」のせい?
真っ先に思い浮かぶのは「誰」?
たったこれだけで分かる成長の可能性。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

今回は「経営者の自責」について整理します。

「自責」とは
「責任を取る」という意味ではありません。

不都合や失敗をきっかけに
自分をアップデートしていく考動習慣のこと。

「自責考動」は、成長が速い経営者の共通点です。

「自己投資」の参考にしてみてください。

INDEX

【現状確認】
意外と多い他責の日常

唐突ですが・・・

カップ焼きそばの湯切りの際に、麺をシンクにぶちまけた経験ありますか?

最近は、メーカー努力の結果、そんな悲劇はほとんどなくなりましたが、私の若い頃は「あるある」でした。

落ちた麺を救出しようとして、ちょっとしたヤケドまでしてしまいます。

一食をムダにした上に、空腹感も手伝って…

「なんじゃ!この容器は!
 すぐに麺が落ちるやん!」とブチギレ!

湯切りがヘタクソな自分を棚に上げての典型的な「他責」です。

「他責」のままにしておくと、
「反省も改善」も無いので再発…

「またやっ!」

もし、少しでも
「自分が悪い=自責」の視点があれば…

  • あらかじめザルを用意し、その上で湯切りする
  • 力任せではなく、優しく傾けて湯切りする
  • カップを直角ではなく、最適な角度を調整する

「相手のせい」にせず「自分を変える」。

こういった「他責による不都合の再発」は日常にあふれています。

特に、冷静さを欠いているとき、瞬間的に他責にしがちです。

「なんで、彼女は、オレの誕生日を忘れるんや!」
「なんで、彼女は、オレの良さを分かってくれないんや!」
よく「モテナイ自分」を棚に上げたもんです💦

さて、心当たりはありますか?

【定義確認】
自責とは自分起点の考動習慣

「自責」は
「自分が責任を取る」ではなく、
「自分に責任がある」という意味です。

「自責考動」を習慣化している経営者は
「こうなったのは、自分の考動の結果だ」と
「自分起点で捉え、成長のきっかけ」にします。

もっと、モテル自分になろう!

つまり
「結果」と「自分の考動」を関連付けるクセ。

  • 良いことは、
    再現性や持続性をもっと高めるために考動を変える
  • 悪いことも、
    再発防止のために考動を変える

逆に
「他責考動」が習慣化されている経営者は、
「他者や環境」に関連付けるクセがあります。

要は「他人のせいにするクセ」です。

どちらがいいか、言うまでもないでしょう。

あわせて読みたい
【結果の法則】何事も「考え方」と「行動」で決まる 同じことを繰り返し、違う結果を求める。何度やってもうまく行かないと嘆く。結果を変えたければ、考動を変えればいいだけなのに。 今回は「結果を変える思考習慣=結果…

【重要前提】
課題や不都合に気付くこと

「自責考動」には「前提」があります。

それは「課題認識」のチカラです。

そもそも「不都合が生じていること」に気付かなければ自責も他責もへったくれもありません。

「誕生日をたまたま忘れただけや」
「ホンマはオレのこと好きなはずや」

不都合が生じるのは
「解決すべき課題」があるからです。

たとえば・・・

「社員がすぐ辞める」という不都合が生じていても
「中小企業ってそんなもんやろ」
「しゃーない」

・・・と課題認識ができなければ
どれだけ
「自責考動」の習慣を持っていても
「宝の持ち腐れ」。

ちなみに、
不都合を見て見ぬふりをする
「失敗を認めないひと」は論外ですw

【傾聴姿勢】
「自責の耳」と「他責の耳」

「自責の人」と「他責の人」。

長年マネジメントコーチをしていると、
この両者の違いは「聞く耳」でよくわかります。

「自責」が強い経営者は「自分が変われば結果が変わること」をよく知っているので、多少の苦言でも素直に耳を傾けてくれます。

だから、私もそのような経営者と話していると「やりがい」を感じるので、安心して「ズバズバ」と言えます。

「他責」が強い経営者は「自分は悪くない」と考えていることが多いので、ちょっとした苦言でも、イヤな顔をします。

だから、私は「やりがい」を失い、だんだん「耳障りのいいこと」しか言わなくなります。

でも、それは双方にとって良くない。

だから、ラストチャンスの際には「他責の耳」を突き抜けんばかりに、ズバ~っと「耳に痛いこと」をぶち込みますが、その多くは気分を害して終了。

契約は更新せず、おしまい。

もったいないな、と思います。どっちも。

もう時効なので
「タネ明かし」をします。
コーチング依頼があったとき。
「育て方を教えてほしい」という依頼ならすぐに商談成立でしたが、
「社員を育ててほしい」という依頼の場合は
「どうしよ?」と内心警戒してました。

「自責の人」は
「自分を変えるための情報」を聴くための
「自責の耳」を持っています。

「他責の人」は
「相手を変えるための情報」を聴くための
「他責の耳」を持っています。

短期的には「他責の耳」で、その場しのぎをすることも「経営の現実」なので否定はしません。

でも、それで、
他人は変わっても、
自分は変わりません。

中長期的に考えれば「自責の耳」を持って、経営者自身がもっと成長する方が「お得」であることは言うまでもないでしょう。

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【自責効果】
会社と経営者の成長が加速する

「自責の効果」は「成長のスピード」に表れます。

「自責考動」が習慣化すると、自分の「考え方」や「行動」がどのような結果につながったのか、その因果関係がより鮮明に見えてきます。

「自分のどんな考え方が、
 この結果を招いたのか?」

「自分のどんな行動が、
 この結果につながったのか?」

「自分の考え方・行動に
 改善点はないだろうか?」

自分起点での反省と改善を積み重ねることによって
「もっといい考え方」に整い、
「もっといい行動」に変化し、
「もっといい結果」を得ることができます。

重要なのは「習慣」。

一時の意識的な反省とは本質的に違います。

「もっといい結果」は、
「もっといい経営者」に成長したからであり、
「もっといい会社」の成長に欠かせません。

「他責」にして、遠回りすることと比較すれば
「自責」のスピード感は、大違いです。

あわせて読みたい
01:経営者の「勝ちグセ」:4Stepで習慣を良くする 「勝ちグセ・負けグセ」の正体は「習慣」。上手くいく考動習慣に改善すれば「負けグセ」は消え、やがて「勝ちグセ」に変化していく。 さて、今回は「勝ちグセ」について…

【自己内観】
自責考動のチェックリスト

さらに理解を深めるために、自責と他責を比較してみます。

心当たりがないか?確認してみてください。

  • 学びの機会
    • 自責:成功や失敗から多くを学ぶ
    • 他責:経験がムダになり、学びの機会を逃す
  • 求める変化
    • 自責:「自分」を変えようとする
    • 他責:「相手」を変えようとする
  • 口ぐせ
    • 自責:「どうすれば、貸してもらえるか?」
    • 他責:「なぜ、貸してくれないのか?」
  • コミュニケーション
    • 自責:「どうすれば、伝わるだろう?」
    • 他責:「なぜ、理解できないのだろう?」
  • フレームワーク
    • 自責:「どうすれば、活用できるか?」
    • 他責:「なぜ、役に立たないのか?」

さて「自責」と「他責」の違いの解像度は高くなりましたか?

タタミかけるようですが、私のコーチング経験を振り返って「他責フレーズ集」も追記しておきます。
興味があれば、ここをクリックして読んでみてください。
  • 売上不振を他責にする
    • 「景気が悪すぎるのが原因だ」
    • 「競合が強すぎるのが原因だ」
    • 「顧客の値下げ要求が強すぎる」
  • モチベーションを他責にする
    • 「うちの社員の責任感が希薄だ」
    • 「指示待ち人間が多い」
    • 「主体性が足りない」
  • 人手不足や定着率低下を他責にする
    • 「大手が優秀な人材を吸い上げるから」
    • 「世の中に優秀な人材が少ないから」
    • 「最近の若者は我慢ができないから」
  • 部門間の連携不足を他責にする
    • 「バックオフィス部門は協力的でない」
    • 「部門間の意思疎通が下手だから」
    • 「うちの社員は情報共有の意識が弱い」
    • 「部門間で仲が悪いから仕方ない」
  • クレームを他責にする
    • 「顧客の期待が高すぎるからだ」
    • 「最近の値上げに応じてくれない」
    • 「細かいことにうるさくて困る」
  • 業務効率を他責にする
    • 「うちの社員は集中力が足りない」
    • 「言われた通り動かない」
    • 「テキパキ動かない」
  • コストアップの影響を他責にする
    • 「材料費が上がるから仕方がない」
    • 「仕入先が値下げに応じてくれない」
    • 「人件費が高騰してるから儲からない」
  • 意思決定の悪さを他責にする
    • 「意見を言わないので決められない」
    • 「報告が少ないので判断が難しい」
    • 「報告が遅く意思決定に時間がかかる」
  • カルチャーを他責にする
    • 「社員が変化を嫌がり改革に抵抗する」
    • 「古株が改革の障害になっている」
    • 「幹部が意識を変えないからムリ」

【企業文化】
自責のチームを作る自責

続けて「チーム・カルチャーへの影響」も整理しておきます。

この話「るいとも(類友)」です。

「他責」は「他責」を引き寄せます。

「自分は悪くない」と考える人たちの集団となり、そこには常に「いざこざ」があります。

反対に
「自責」は「自責」を引き寄せます。

経営者が「自責考動」を習慣化していれば、それが日常の言動や態度に表れます。

その結果、共鳴する人たちが集まります。

さらに、その周囲の人たちも影響されて
「自責考動」がだんだん強くなっていくものです。

目の前の不都合を「自分事」として捉え、必要な反省と改善を繰り返すメンバーたち。

このような人たちで構成されるチームのパフォーマンスの高さは想像に難くないと思います。

まずは「自責のチーム作り」を「自責」で考えることからです。

そうすれば、おのずと「自責のリーダー」であることの必要性と重要性を感じることができると思います。

「自責のカルチャー」。

たったこれだけでも「競争力」が増します。

なぜなら「自責のカルチャー」を持っている中小企業はまだ少数派だからです。

「善は急げ!」ですね。

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【自爆考動】
勘違いするとエライことになる

次に「注意点」も書き添えておきます。

「自責考動」は、勘違いすると
「自爆考動」になってしまいます。

上述もしたように、
「自責」は
「自分が悪いんだ」
「自分が責任さえとればいいんだ」
というような結果責任がどうこうという
「精神的な話」ではありません。

「自分を効率的にアップデートする考動」という
「論理的な話」です。

「自分が悪いんだ」ではなく
「自分の考え方や行動が悪いんだ」
 という振り返りが必要なのであって
「責任さえとればいい」とか
「自分が謝ればいい」という
「薄っぺらい自爆」の話ではありません。

加えて
「自分を責める」という意味でもありません。

会社で生じている様々な不都合の解消のために、
経営者として「考え方」や「行動」をどのように改善するか?

そのきっかけのための考動習慣です。

「メンタル」を大切に、くれぐれも勘違いしないようにしましょう。

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【自責強化】
4つのトレーニング提案

最後に「自責考動」を強くするための4つの方法を提案しておきます。

「損な考え方」だと気付く

「他責」は学びの機会を逃し、成長を止めます。

「自分にとって損なこと」だと気付けば、改める動機になるでしょう。

何事も自分と結びつける

日々起きる良いことも悪いことも、自分の考え方・行動と意識的につなぎましょう。

「自分の考動の何が良かったのか?」

「自分の考動の何が悪かったのか?」

この小さなPDCAを「考動習慣」になるまで意識的に回すことです。

子供の頃の歯磨きと同じで、最初はメンドウでも、気付けば「習慣」になります。

「鵜呑み」にせず「疑問」を持つ

経営者の周りには情報が溢れています。

特に自社の経営や自分の成長に影響の大きな情報については「疑うこと」を意識しましょう。

例えば、顧問税理士から届く「決算書」。

「これ、正しいか?」と疑ってみる。

最初は疑う方法がわからなくても構いません。

大切なのは「疑問に思う習慣」です。

判断を「人任せ」にしない練習です。

決算書をそのまま受け取るのは、判断を他人に依存しているのと同じです。

「最終判断の責任は自分にある」と腹をくくる姿勢が、自責考動を高めます。

自責とは「恩返しの責任」

会社経営は多くの人のチカラを借りて進めるプロジェクトです。

借りたチカラは、成果を上乗せして返すのが筋。

「自責の責」は「恩返しの責」でもあります。

自分に関わってくれる人たちへの感謝の想い。

このように考えると、自責はさらに深く、強くなっていくことでしょう。

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【要点整理】
人生の主導権を強く握る!

さて、どうですか?

長くなりましたが
「経営者の自責」について整理しました。

長くなるのは
「それだけ大切なこと」だからです。

「最高の経営者人生」のために、
「もっといい会社」にしたい。

誰も「いい会社」にしてくれません。

運は「ワルイ会社」にすることさえあります。

「もっといい会社」にして
「もっといい人生」を送る。

それは「自分でつかむ」。

「自責」の強さは
「人生の主導権」の強さでもあります。

あと、最後に、冒頭の答え合わせ。

経営が順調な時「誰」のおかげ?
→「関わってくれている人たちのおかげ」

経営が不調な時「誰」のせい?
→経営者自身、ジブン。

さて、合ってましたか?

堀井雑感
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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