今回は「前提スキル」。
本来「経営者に話す内容」ではありません。
でも
「経営者だから、話したい」
なぜなら、
「前提スキル」が
「経営者のスキル」に大きく影響しているから。

いろいろ勉強もするし、
セミナーにも参加してる。
でも、なかなか「身に付かない」のよね。
もし、このような「人に言えない自覚症状」があるなら、「ココロを開いて」熟読してください。



「ココロを開いて?」
はい、多くの人が「ジブンは大丈夫」って思っているから、
受け入れづらい話かもです。
つまり「ココロを閉ざす話」かもしれないからです。
ひょっとしたら・・・
「今日が、運命の日」になる可能性があります。
なぜなら、この話を読んだあと、スキルが飛躍的に高くなり、ブレークスルーするかもだからです。
でも・・・
「なんじゃ、この話は?」と
ガッカリされる方は・・・
- 「前提スキルがしっかりしている人」か・・・
- 「もう、どうしようもない人」か・・・
どちらかのはずです。
「経営脳の第4レイヤー:スキル」の土台となる「レベル1:前提スキル」の話を深掘りします。
「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このWEBサイトについて」をまずご覧ください。
【おさらい】スキルの構造
本題に入る前に「スキルの構造」をおさらいしておきます。


「スキル」は技能や技術の領域なので、
「基礎」と「応用」があります。
学校の勉強と同じです。
「基礎」が不十分なのに「応用」はムリです。
たとえば「決断力」「戦略力」「育成力」などは「応用」です。
多くのビジネス書やセミナーも「応用」であり、
「基礎力があること」を前提にしています。
だから「あの本は役に立たない」
「あのセミナーはムダだった」と思っても
実は「基礎」が不十分だった可能性があります。
スキルには3つのレベルがあります。
- 第1レベル:前提スキル
- 第2レベル:部品スキル=基礎
- 第3レベル:複合スキル=応用
今回は、この「第1レベル」の話。
「基礎以前」の「そもそも」のレベル。
すべてのスキルの土台となる能力です。


【課題発見】
前提スキルが高い人の習慣
賛否両論がある「私見」ですが・・・
私の経験上、基礎以前の「前提スキル」は「学習」より「クセ(習慣?性格?)」に大きく影響していると思っています。
- 言語力
- 計算力
- IT力
- 時間力
- 記録力
- 整理力
この6つに分けてみました。
簡単なチェックをしましょう。
「前提スキル」が高い人は、
ほとんどが「いいえ/NO」になるタイプです。
もし、いくつか「はい/YES」があれば、
「前提スキル」に課題がある可能性があります。
言語力が伸びないクセ
- 誤字脱字を「意味通じるからええやん」で済ませる=精度に無頓着
- 部下から「確認ですが…」と聞き返されることが多い=伝達不足
- 「普通、わかるやろ」「言わんでもわかるやろ」=察することの強要
- 「誰が」を省いて話すことが多い=主語の省略癖
- 話が長くなり、自分で迷子になる=構成力の欠如
- 「とりあえず」「一応」「なるはや」の多用=曖昧語への依存
- 指示メールが箇条書きなしの長文=構造化の放棄
- 情報収集は「文字」より「動画」=読解機会の放棄
計算力が伸びないクセ
- 大きな桁の数字が苦手=不慣れの放置
- 「%」など割合計算を暗算するのが面倒=苦手の逃避
- 重要な数字も資料を見ないとわからない=数字の記憶回避
- 細かい数字の指摘を「ちっちゃいこと言うな」と反応=論点のすり替え
- 「かなり」「めっちゃ」「そうとう」「だいたい」が口癖=数字表現の回避
- 「試算表」や「決算書」を精読しない=機会損失
- 「税理士に任せてる」で思考停止=責任回避
- 簡単な計算でも電卓を使う=暗算機会の喪失
IT力が伸びないクセ
- スマートフォンの設定をカスタマイズしてない=無関心
- メールより電話派=自己中
- できる範囲で作る=作るための進化を放棄
- デジタル書類は「誰かに作ってもらうもの」=機会放棄
- 「パソコンは苦手」を公言=時代遅れ
- 「紙でないとやりづらい」=進化の拒絶
- PCトラブルを自分で解決しようとしない=責任回避
- 新しい技術やサービスに無関心=時代遅れ
時間力が伸びないクセ
- 作業時間を計測したことがない=ムダの軽視
- 「今週中」「今月中」という期限が多い=ざっくり
- 会議が予定時刻に終わらない=時間価値の軽視
- 「忙しい理由」が説明できない=時間の可視化不足
- 「なるはや」が日常化=時間概念の不足
- 日程変更や遅刻が多い=時間泥棒
- 中長期の計画を立てない=未来想定の軽視
- 相手の時間に振り回される=自主性のなさ
記録力が伸びないクセ
- 「覚えてるから大丈夫」=自信過剰
- メモを取っても後で読めない=目的意識の欠如
- 「言った・言わない」のトラブルがある=証拠不足
- 成功や失敗の記憶はあるが記録はない=経験の無駄遣い
- うっかり忘れることが多い=学習力の欠如
- 「たぶん」、記憶で話す=信用信頼の喪失
- 人事評価を「印象」や「記憶」で決める=誠意の欠如
- 過去の目標を覚えていない=経験機会の喪失
整理力が伸びないクセ
- もう捨ててもいい資料や書類が身の回りに多い=ゴミ屋敷化
- PCのデスクトップが半分以上アイコンで埋め尽くされている=出しっぱなし
- 財布、カバンの中に「いらないもの」が入ってる=無頓着
- 書類も広告チラシも私物も「同じ山」=要否混同
- その都度、名刺をトランプのように繰っている=情報整理の放置
- メールの振り分けが不十分で「受信フォルダ」が最大化=麻痺
- 「とりあえず保存」でフォルダが迷宮化=バージョン管理の怠慢
- 自分で探す前に他者に聞くことが多い=無自覚の邪魔
【解決準備】
前提課題を認める
さて、どうでしたか?
もし、ぜんぶ「いいえ/NO」だったなら、この本稿はここでおしまい。
でも、ひとつでも「「はい/YES」があれば、引き続き読んでください。
「ワルイクセ」を直しましょう。
そのためには、意地もプライドも捨てて「ココロを開いて」・・・
- 言語力が弱いんだ
- 計算力が弱いんだ
- IT力が弱いんだ
- 時間力が弱いんだ
- 記録力が弱いんだ
- 整理力が弱いんだ
・・・と、まず「弱いこと」を認め、受入れましょう。
でないと、この続きの話が役に立ちません。
【課題解決】
6つの課題解決
「弱点」を受入れることはできましたか?
「ワルイクセ」を直しましょう。
その方法は、上記のチェックリストの「6区分×8=48項目」を「裏返し」にすればいいだけです。
そのポイントは、次の通り。
それぞれ、特に大事な注意点を3つずつ例示しておきます。
- 言語力
- ことばを大切にし、主語から文末まで「略さず話す」
- 情報収集の「活字」のウエイトを増やす
- 短文・箇条書きを意識して話す、書く
- 深掘り記事:言語化力は「苦手」で済まされない!
- 計算力
- 悪い「口癖」をやめて「数字」で話す、書く
- 「試算表」は毎月、スミから隅まで声を出して読む
- 何でも「割合計算」してみる(カウンター8席の店なら「2席空いてる」ではなく「25%空いてる」)
- 深掘り記事:数字感覚を磨くための意外な計算
- IT力
- 会社の前に、自分のDX化を進める
- 資料は自分で作る
- パソコンは自分でメンテする
- 時間力
- 会議の時間を守る
- 期限も約束も「3日8時」と、日時をハッキリする
- 他者の時間泥棒を絶対やめる!
- 記録力
- 日記を書く
- 社長自ら「議事録」を作成して全員に毎回配布する
- 人事評価は「記録」を根拠に行う
- 整理力
- 身の回りを掃除して、断捨離する
- PCのデスクトップにファイルを置かない
- ファイル、引き出し、キャビネットを整理する
これは、あくまでも「例示」です。
「あ~せ~、こ~せ~」を手取り足取り「おせっかい」するつもりはありません。
なぜなら・・・
「前提スキル」は「義務感:MUST」では直りにくいからです。
なぜなら・・・
「クセ」が大きく影響しているから。
「クセ」を直すために必要なのは「欲:WANT」だからです。
「やたらスキルの高い経営者に=なりたい!」
この「なりたい」が、とても重要だからです。
【要点整理】
まず「整理力」から
さて、どうでしょう?
「運命の1日」になりそうですか?
「スキル」の「基礎以前」、
「前提スキル」についてお伝えしました。
「基礎スキル」にある
「ロジカルシンキング」に「言語力」が欠かせません。
「経営スキル」にある
「会計力」は、言うまでもなく「計算力」が欠かせません。
このように、「基礎スキル」には「前提スキル」が必要です。
ここで大切なのは「スキルの構造」の理解。
ランダムに詰め込んでも効果は限られます。
「前提」→「基礎」→「複合」。
この「構造」にしたがって、アタマを整理してから取り組む。
そうでないと、また「散らかり」ます。
そう、大事なのは「整理」。
どこから手を付けるか?
「整理力」からが「合理的」です。
だから
「身の回りの整理」
「デスクトップの整理」
この「整理グセ」からです。
意外かもしれませんね・・・。
疑ってるかもしれませんね?
「整理整頓で、スキルが高まるなら、苦労するか!」
そんな、お叱りの声も聞こえてきたので、今日は、このへんで!
お役に立ちますように!



