戦略?大げさじゃない?
「ウンとカン」でなんとかなってる。
そりゃ、もっとスマートに経営できるなら、
それがいいけどね。
あっという間に終わる一日。
達成感や充実感なんて感じない。
感じるのは焦燥感。
重い荷物を背負って進むがごとし。
もっと前進したい!
もっと前進しなければ!
「忙しい」
コレもやらねば・・・
アレもやらねば・・・
もはや「孤独」を感じるヒマもない。
・・・・・
こんな経験はありますか?
まじめな経営者ほど、こんな時があります。
「なるようになるさ!」
「明日は、明日の風が吹く!」
「どこの会社もこんなもんさ!」
「忙しいことは、ありがたいことだ!」
「やることがない、に比べれば…」
Take it easy !
そんな気持ちになれればいいんですけどね。
でも、サボったり、手を抜くわけにはいかない。
だから、明日も「重い荷物」を背負って前進。
・・・・・
「重い荷物」、軽くしませんか?
もっと軽くできるかもです。
いや、本当は、重くないかも?
同じ荷物でも、
足取り軽く、淡々と運べるかもしれません。
どうやって?
「戦略的に運ぶ」のです。
運ぶための「戦略」を考えましょう。
今回は、経営者必修の経営実務スキル、
「戦略構想力」の相談事例を紹介します。
参考にしてみてください。
【おさらい】
経営者の実務スキルとは?
本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。
「おさらい」が必要な人はココをクリック。
「分かってる」って人は次に進みましょう。

「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。
この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。
- 第1レベル:前提スキル
(すべてのスキルの基盤) - 第2レベル:個別スキル
(基礎スキル+経営実務スキル) - 第3レベル:複合スキル
(個別スキルの組み合わせで発現)
「経営実務スキル」は、中小企業経営に特有のスキルです。
このサイトでは、その中でも特に重要な8スキルをピックアップして紹介しています。

この「戦略構想力」は、
経営実務スキルの中核です。
【相談事例】
毎日が忙しくてドタバタ
ある中小企業経営者との相談応答を再現します。
*ところどころの「タメグチ」お許しください・・・

忙しい…。
最近、特に!
もう、軽いパニック(笑)。
やることが多くてさ…。
社長って楽な商売じゃないね、ホントに。
でも、その割には業績は変わらない。
小さい会社だから
いつも波にもまれるんだよね…。
自分も社員もまるで「船酔い」だわ。
ホリイさん、たまには労わってよ!



お疲れ様!
でも「癒し屋」じゃないから、
「耳と心に痛い話」しかできないよ?



いつも、こうやし…。
はいはい。
いつもの話でしょ?



じゃあ、今回は「激辛な話」をするね。
—
「戦略」がないからだよ、たぶん。
「戦略」がないから、行き当たりばったり。
「戦略」がないから、優先順位がテキトー。
だから「やらなくていいこと」までやってて「忙しい」。
そうじゃない?
-(では、本題)-
あくまでも「傾向」やけど…
- 「戦略」がハッキリしている会社は
「淡々と前進」してる。 - 「戦略」がハッキリしてない会社は
「泥々と前進」してる。
*「泥々」:「ドロドロ」じゃなくて「でいでい」。もちろん、私が作った造語。
「戦略」とは
「成功のための仕組み」。
「ゴール」に向かって
「ヒト・モノ・カネ」を
「ロジカル」に組み立てたもの。
いわば
「事前シミュレーション」を可視化したもの。
その「地図」を持って、
さらに「ナビゲーター」も装備して前進してる。
一方で・・・
「地図」も「ナビゲータ」もなく出発。
「波」が穏やかなら
「淡々とゴール」できるかもしれないけど、
その確率は低い。
たいてい「波」は荒い。
「戦略的に波の小さい路を行くか?」
「根性で波の荒っぽい路を行くか?」
「戦略」がなければ「船酔い」するのは「当たり前」やな。
どうする?
「戦略構想力」の勉強する?



もちろん、する!
じゃあ、いつもの質疑応答で進めよう。
【質疑応答】
経営者の戦略構想力8問8答
「戦略構想力」って、そんなに大事?
「行き当たりばったりのスリル」を楽しみたければいらない。
でも・・・
「さっさとゴールしたい」
「ムダなくゴールしたい」
そう思うなら「戦略構想力」は絶対必要。
その理由は、さっき話した通り。
「地図」はあった方がいい。
「ゴールまでの地図」、つまり「戦略」。
あった方がいいでしょ?
あと・・・
荒波にもまれようが、最悪、座礁しようが、経営者にとったら「自業自得」。
でも、チームのメンバーにとったら「いい迷惑」と思わん?
「給料さえくれればお供します!」ってメンバーは残るけど、
「どこへ?どうやって?が気になる」ってメンバーは残らない。
「戦略」が「あるとき・ないとき」で
「チーム」そのものに差が出る。
大事って思わん?


「戦略構想力」が弱いとどうなる?
本人は、そう思ってないことが多いけど、
周りからみてると
「行き当たりばったり経営」をしてる。
コーチをしていると、よくわかる。
- 「戦略構想力」が強い経営者は
「予防の相談」が多い。 - 「戦略構想力」が弱い経営者は
「治療の相談」が多い。
「風邪の予防法は?」なのか、
「鼻水を止めて~!」なのか。
「風邪をひかず前進する人」と
「風邪をひいて停滞する人」。
どっちが、先にゴールする?
「負けん気」が強い人は、
先にゴールした人を見て
「追いつけ~!」って走り出す。
もちろん「メンバー」も走らされる。
仮に、同時にゴールできたとしても・・・
片や、ニコニコ達成感。
片や、ぜえぜえ疲労感。
「戦略構想力」の差。
目の前のことに一生懸命。
それは、いいこと。
でも、そのために
「周りが見えなくなる」
「将来が見えなくなる」
「危険も見えなくなる」
「戦略構想力」が弱いと
「視野も視界も狭くなる」から
「目の前のことだけで精一杯」。
どう?分かる?


「戦略構想力」をもっと詳しく!
理論的な定義は・・・
「戦略構想力」とは、
「理念実現のための方法論を立案する力」。
要は
「成功のための仕組み作りのチカラ」。
「ヒト・モノ・カネ」の仕組み作り。
- ヒト:組織戦略
- モノ:販売や開発などの戦略
- カネ:財務戦略
これらを
「どう組み合わせれば、うまくいくか?」。
「経営戦略」は、この組み合わせ。
さらに、それを「トキ」に展開すれば
「経営計画」になる。
ここまで「絵にできれば」合格ラインかな?
どう?できそう?



難しいか…


どうすれば「戦略構想力」は強くなる?
実は
「戦略構想力」って
「アタマのクセ」が大きく影響してる。
それは「戦略志向」と「戦略的思考」。



ココ大事!
「戦略志向」は
「戦略的にやりたい!」と思うクセ。
「戦略的思考」は
「実際に戦略的に考える」クセ。
例えば・・・
「あれが絶対欲しい!」というとき、
「欲しいなあ」と思うだけなら
「戦略志向」がない。
「戦略志向」があれば
「どうすればいい?」と考え始める。
「どうすればいい?」と考えたら、
「あ~して、こ~して」と戦略を考える。
例えば、戦略的な子供は・・・
欲しいものをゲットするために
- ママのゴキゲンを取ろう!
- パパにお小遣いをねだろう!
- テストのご褒美って約束を取り付けよう!
いろんな「戦略」を考え、
「可能性の高いもの順」にランキングする。
こうして「地図」を作り・・・
「ママのゴキゲン」をとり、
「パパにおねだり」し、
「テスト勉強」して・・・
このPDCAを回し「欲しいもの」をゲットする。



生意気なまでに
戦略的な子供だ!
このようにして「ゴールへの想い」を実現するクセ。
この「志向と思考のクセ」が「戦略構想力」の正体。
だから、
仕事とかプライベートって関係ない。
だから、
「戦略構想力」が高い人は、
「用意周到」って人が多いね。
いとも簡単にゲットしたように見える。
「淡々と成功した」ように見えるけど、
「脳みそに汗かいてる」と思うよ。



ちなみに、
私は「戦略」も「戦術」も「作戦」も区別してない。
「成功するための仕組み」って言っちゃえば、一緒だから。


「戦略的思考」を身に着けたい!
「戦略的思考」を身に着けたいなら、公私関係なく、日常から「3つのコツ」を意識しながら過ごすといいと思う。
(コツその1)
ゴールをハッキリする
「何が欲しいのか?」
「どうなりたいのか?」
「コツ」は
「誰が聞いても絵が見えるレベル」まで
解像度を上げる。
「美味しいものを
ハライッパイ食いたい!」ではダメ。
「あの店のハラミ定食を
3人分食いたい!」くらいまで。
これを「アタマ」に焼き付ける。
さらに、3人分のハラミ定食を食べてハライッパイになってる時の「満足度を想像」する。
これを「ココロ」に焼き付ける。
この
「アタマ」と「ココロ」に焼き付けることを
「ゴールをハッキリさせる」という。
でも、それが「どうしても言語化できない」時は、実は「本当に欲しいもの・なりたいこと」ではない可能性が高いから、あっさり「捨てる」。
(コツその2)
シナリオをハッキリする
「どうすればゴールにたどり着くか?」
ゴールのために
「必要なモノコト」をリストアップ。
多くは「ヒトモノカネ」になるはず。
仕事なら、特に。
コツは
「希望的前提」を極力排除すること。
例えば…
「広告をあてて顧客を増やす」
- 広告が当たることを希望してない?
- 広告で顧客が増えるって希望してない?
こんな自問自答を繰り返して
「希望・願望・予想」の類を排除していく。
でも…
- 顧客を増やす手段は広告が最適!
- こうすれば、広告は当たる!
…このような根拠があるなら戦略レベル。
あと…
- 「やらないこと」
- 「やるべきでないこと」が明確か?
…のチェックも忘れないように!



「ハラミ定食の前日は、ハライッパイ食わない」みたいな(笑)
(コツその3)
ギャップをハッキリさせる
「戦略」を「実行」して、必要な軌道修正は柔軟に行う。
「戦略」が機能し、想い通りなら続行。
そうでないなら「なぜ?」を解明して修正。
いわゆるPDCAをグルグル回す。
回せば回すほど「経験値」が高まるので、気付いたら「戦略的思考」をしている自分に気付くはず。
・・・例題・・・
すべての中小企業にとっての「共通ゴール」で例示しておくね。
- ゴール
絶対欲しいもの=「潤沢な内部留保」 - シナリオ
税引後純利益2千万円/毎期を10年間 - PDCA
月次決算を実施して毎月予実分析
これで、10年後、内部留保は2億円増えてる。
どんな気持ち?
「ココロ」に焼き付きそう?
もっと大きくてもいいよ、もちろん!
あとは・・・
「毎期2千万円の純利益を出す、次の戦略」を考えるだけだ!



(それが難しいんや!)



ん?なんか言った?


やっぱり難しい…
難しい?
ひょっとしたら…
「基礎スキルの課題」が邪魔してるかもね。
この「戦略構想力」に特に影響が大きいのが次の3つ。
どう?心当たりはある?
「おさらい」したように、スキルは「段階構造」なので、「土台」がグラグラしてると、「経営実務スキル」は立たない。
あと・・・念のために付け加えておくと・・・


注意することはある?
それは「完璧な戦略」を求めないこと、かな。
最初から完璧な戦略なんて作れない。
いや、そもそも「完璧な戦略」なんてない。
「石橋を叩く」のは必要だけど
「叩きすぎる」のはダメ。



叩きすぎて石橋が崩れたら、橋の再建って仕事が増える(笑)
「走りながらアップデート」のつもりでいい。
あと、もうひとつ大事なのが
「スモールスタート」。
「戦略」って、どうも「でっかいイメージ」があるようやけど「来週の戦略」でも、方法は同じだからね。
「ゴール:来週の土曜日の状態」をイメージして、そのゴールに着地するための「週間スケジュール」を組む。
そこに関係するチームメンバーに指示命令&アポイントを入れて実行。
来週の土曜日は反省会。
こんな気楽な練習を積み重ねるといいよ。


戦略構想力を高めた人っているの?
ここまで聞いてて
「こんなのムリ!」って思ったんでしょ?
大丈夫!
「戦略構想力」を高めた人が
「目の前」にいるやん!
「はい、私です!」
今でこそ、こんな「エラそうなこと」を言ってるけど、若いころは「戦略」の「せ」も無縁な「感覚人間」やった。
意思決定の軸は「スキキライ」。
「この方法、スキ!」
「この方法、キライ!」って感じ。
メンバーも、ときどき…
「ボス!この方法、お好きですか?」
って聞いてくるくらい。
「飛び込み営業はお嫌いでしたね?」とか。
「このキャッチコピー、インパクトありますよ!」ってせっかくの提案に対しても「それ、キライ!」とか平気で言ってしまうような…。
当時のポリシーは
「好きなことだけをして、ハライッパイ飯を食う」やったもんね💦
でも、天才ならわからんけど、フツ~の凡人だから、こんな「スキキライ」でうまくいくはずがない。
なにより「気分屋」で「つかみどころがない」リーダーに気遣うメンバーには、本当に悪いことをした、と遅すぎる反省はしてる。
でも、あるとき「これではアカン!」と気付いて、めちゃくちゃ勉強した。
「自分を変えないと、会社は変わらない!」って
心底痛感することがイロイロあったからね。
ちょっと時間はかかったけど、あのときの「自己投資」は「やってよかった」と心から思ってるよ。
そう「自己投資」が大事。
てか「自己投資」すれば、誰でも「やたら戦略に強い経営者」になれると思うよ。


【要点整理】
やたら戦略に強くなる!
さて、どうですか?
参考になりましたか?
「戦略構想力」とは、
「理念実現のための方法論を立案する力」のこと。
要は
「成功のための仕組み作りのチカラ」です。
「地図」を持って前進する。
スポーツの世界で言うと、
監督が試合前に必ず
「ゲームプラン」を作るのと同じです。
予め様々な想定をして
ムダなく、ムリせず、淡々とゴールに向かう。
また、これは「チーム作り」にも欠かせません。
「このゲームプランなら、
どんなメンバーがいいか?」
「最高のチームで勝ちに行く」
そのための「戦略」です。
そのために
「やたら戦略に強くなる」。
さて、さっそく
「来週の戦略」を立てましょうか?






