経営者のメンタルによって、
チームの空気は良くも悪くもなる。
常にゴキゲンでいるための
「戦略的メンタル」の重要視点。

以前に比べて、
最近、パフォーマンスが落ちてきてる気がする。
「ゴキゲン」になるどころか、
「フキゲン」が多くて、
チームのメンバーにも申し訳ないな、と思ってる。
さて、どうしたもんか?



ありゃ?
どうしたの?
珍しいね、そんな顔。
パソコンみたいに再起動すれば?
「メンタルを強くしよう!」
言うは易く行うは難し、ですよね。
「どこから手を付ければいい?」という相談は少なくありません。
答えはシンプル。
今回は
「メンタルのリセット」について整理します。
本題に入る前に、大切なことをお伝えしておきます。
本稿は、日常的な精神状態の自己管理を対象としています。深刻な不安、抑うつ、不眠などが継続している場合や、日常生活に支障をきたしている場合は、対象範囲を超えています。その場合は、医療機関や専門家への相談を優先してください。本稿は、医学的な診断や治療を目的とするものではありません。
10人~200人規模の中小企業経営者の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
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【おさらい】
ココロを制御する強さ
本題に入る前に「メンタル」について「おさらい」しておきましょう。
保有能力を発揮能力に変換する


ココロを制御するために整える
「経営脳のメンタル」は、「打たれ強い」とか「辛抱・我慢強い」というような「強い・弱い」ではありません。
「ジブンのココロを制御する能力」のこと。
自分の心を制御できれば
「メンタルが整っている」といえます。
メンタルが整っていれば、
喜怒哀楽を自由に出し入れできる。
メンタルが整っていなければ、
喜怒哀楽に振り回される。
この「チガイ」です。


整えることは経営責任
経営者のメンタルは、そのままチームの「空気」になります。
経営者が「ゴキゲン」だと、
チームの「空気」はよくなるものです。
経営者が「フキゲン」だと、
チームの「空気」は最悪になることさえあります。
チームの「空気」は、
パフォーマンスに大きく影響します。
つまり、経営者のメンタルは、
チームを通じて、
会社のパフォーマンスに直結しています。
だから、経営者に限らず、リーダーは「ジブンのココロ」を「放し飼い」にしてはならないのです。
「ジブンのココロの飼い主責任」、
つまり「経営責任」です。
【課題発見】
8つの要素で課題を言語化
冒頭の・・・
「ゴキゲン」になるどころか、
「フキゲン」が多くて、
チームのメンバーにも申し訳ない。
経営者なら、一度や二度じゃないはず。
むしろ「常態化」し
もはや「キャラ」になっているかもですね。
「メンタルを整える」ための「はじめの一歩」は「フキゲン」の解像度を高めることです。
漠然と「気分が乗らない」と感じるだけでなく「なぜ・なぜ・なぜ」です。
「課題」は
「あるべき姿」と「現状」の
「ギャップ」です。
ここは「メンタル」の話なので、
「ありたい自分」と
「今の自分」を比較して
「ギャップ=課題」を言語化しましょう。
「なぜ、ギャップがあるのか?」は、次の段階なので、ここでは「ギャップがあること」の確認だけです。
「メンタルの8要素」を使うと整理しやすいと思います。
- 勇気
本当は、果敢にチャレンジする自分でありたいのに、今の自分は・・・ - 自信
本当は、いつも自信満々だったのに、最近は・・・ - 冷静
本当は、泰然自若、ドンと構えていたいのに、動揺することが増えたなあ・・・ - 集中
本当は、周りの声や音が気にならないくらい「ゾーン」に入りたいのに・・・ - 余裕
いつも余裕を持っていたのに、最近「アタマが真っ白」でフリーズすることが増えたな・・・ - 楽観
本当は、明るくポジティブなキャラだったのに、最近、無理して演じてるなあ・・・ - 感謝
たくさんの人たちに助けてもらっているから、もっと感謝の気持ちが湧いてきてもおかしくないのに・・・ - ストレス対処
ダメだと分かっていながら、八つ当たりすることが増えたなあ・・・
さて、どうですか?
いくつくらいの心当たりがありましたか?
もちろん、この8つは例示に過ぎないので、もっと別の切り口で「解像度」が上がるなら、いろいろ試してみましょう。


【原因探索】
下層のレイヤーを先に確認
「今の状態」の解像度が上がれば、次は「なぜ」を深めましょう。
そろそろお気付きかもしれませんが・・・
「メンタルの原因は、メンタルにあらず」
私自身もそうですし、周囲を観察していても、こう思います。
「メンタル不調」だからといって・・・
勇気を持とう!自信を持とう!集中しよう!など「気合い」や「根性」を入れても、多くの場合改善せず、むしろ、その「ココロの負担」で悪化しないとも限りません。
「経営脳の5つのレイヤー」の「メンタル」の下には、「フィジカル」と「マインドセット」があります。
原因は、ここじゃないですか?
フィジカルかも?
分かりやすいことから考えて見ると、実は「フィジカル不調」が原因かもしれませんよね?
例えば・・・
- 食事
最近、食生活が乱れていて、食事の満足感が無い - 睡眠
最近、残業や出張、接待が続いていて睡眠不足 - 運動
最近、運動してないから、カラダがカタイ! - 休息
振返ると、最近、休んでないぞ。。。 - 環境
最近、忙しくて身の回りの整理整頓をしてない・・・自宅はゴミ屋敷寸前 - 診断
最近、チェックしてないなあ・・・気合と根性で仕事してるけど、実は「どっかワルイ?」 - 習慣
生活が乱れてる・・・ - 節制
最近、ついつい、深夜までドラマを観たり、ゲームしたり・・・?
もし、これらに心当たりがあれば、問題は「メンタル」ではなくて「フィジカル」ですよね。
さらに「メンタル」が影響を受けて、ますます、生活が乱れる、といった「悪循環」なら、緊急度がいっきに高まります。


マインドセットかも?
「フィジカル」に問題がなければ、次は「マインドセット」まで降りてみましょう。
「マインドセットの乱れ」が「メンタル」に悪影響を及ぼす例示をしておきます。
心当たりがあれば、「マインドセットの改善が、メンタル不調の解決策」ということになります。
- 倫理観
「倫理観」がブレてきて、周囲に「負の感情」が、蓄積してきている。
その結果、周囲からの信頼、信用、期待が薄らいで、それを「ココロ」が察知している。 - 使命感
「使命感」が薄らいで「数字」を目的にして追いかけることが多くなった。
その結果、社内が疲弊し、モチベーションも下がってきており「孤独感」が増している。 - 成長志向
気付けば、充分な経済的余裕や、時間的な余裕を手に入れた。
その結果、「もっと役に立ちたい」という志向が薄らぎ、「燃え尽き症候群」の入り口にいるかもしれない。 - 本質志向
忙しくて、本質に迫ることなく、表面的な一時しのぎや、対処療法を重ねてきた。
その結果、不都合の再発が増え、ワルイストレスを感じやすくなった。 - 学習志向
「うさぎとかめ」、最近、勉強を怠っていた。
その結果、「乗り遅れ感」「取り残され感」を感じているのかもしれない。 - 素直志向
「メンタル不調」と悪循環し、ますます、ガンコ・イコジになっている・・・。
その結果、素直に「ごめん」「ありがとう」を言うことが減った。 - 柔軟志向
年齢のせいか?最近の若い人の提案を素直に聞けなくなってる・・・。
孤独を通り越して、孤立感を感じる。 - 可能志向
リスクテイクするより、現状維持を優先するようになった。
その結果、社内からの提案や意見が減ってしまって活気がなくなった。
さて、どうですか?
「メンタル」が悪いのではなく、「マインドセット」に悪い影響を受けているだけかもしれませんね。


【課題解決】休むことも解決の選択肢
「メンタル」は、
「ココロのクセ」でもあります。
無意識のうちに「正しくない方向」に「クセ」で考動してしまう。
この
「ワルイクセ」を直し、
「イイクセ」にしていけば
「ココロ」は、
どんどん「正しく」整っていきます。
課題解決は、「ゼロ線思考」のフレームワークを使って段階的に進めるのが効果的です。


Step1:リカバリー課題の解決
ついつい無意識に、
フキゲンになる「ワルイクセ」を正す。
「フキゲン」とは、
「機嫌が悪い状態」であり、言い換えれば
「ゴキゲンでない状態」です。
だから、
「やる気が出ない」
「モチベーションやテンションが上がらない」という状態も含みます。
「ワルイクセ」が出そうなとき、出てしまったとき、それに気付いて反省したり後悔できるようになる段階。
このステップを意識するとこで、段々「ワルイクセ」が出るのを未然に防ぎ、気付いたときには「ワルイクセ」が出そうにもならなくなる。
「ゼロ線」に到達。
つまり「ワルイ」が「ふつう」になった。
Step2:アドバンテージ課題の解決
「ワルイクセ」が出なくなれば
「ゼロ線」をクリア。
次は
その「ふつう」を「イイ」に高めるステップ。
「フキゲンにならないように!」
という守り段階から
「ゴキゲンになりたい!」
という積極的な段階へ。
そして「ゴキゲンスイッチ」を発見し、気付けば「喜怒哀楽」を制御している状態。
ここまでくれば、アドバンテージも大きくなって、周囲の評価も「いつもゴキゲンな社長」に変わってるはずです。
Step3:カルチャーのアップデート
次は、
経営者の「イイクセ」を
チームの「カルチャー」にする段階。
「正しく整っている経営者(個人)」から
「正しく整っているチーム(会社)」への進化。
「スキル」とは違って、
「メンタル」は座学では解決できません。
経営者とチーム全員との日常のコミュケーションの量と質が浸透させる唯一の方法。
すでにアドバンテージ課題をクリアしているので、「知行一致」「言行一致」しているはずです。
その経営者のゴキゲンな考動がチームのカラーとなり、カルチャーとして熟成していきます。
「休む選択肢」を忘れない
このように「ゼロ線思考」で、リカバリー課題から、アドバンテージ課題を解決し、それをチームカルチャーまでもっていく・・・そんな簡単じゃないし!ですよね。
もし、心底「こんなん理想論!」と思うなら、いちど「休んでください!」
マインドセットの「可能志向」が弱っています。
そんな時は、いちど「しゃがむ」。
「つま先立ち」でピンピンと跳ねていても高くはジャンプできません。



気心知った経営者なら
間違いなく
「ツベコベ言わずにさっさと休め!」って命令しますが・・・
さすがに、ここでは書けないな💦


【本質確認】
戦略的メンタル
さて、どうですか?
最後に、大切な本質を確認しておきましょう。
「メンタルを正しく整える」ことは
「戦略」である
「望む結果」を得るために
「最高のチーム」が欲しい。
ですよね?
メンタルが正しく整ったチームは、
最高のチームの前提条件でもあります。
この「土台」がしっかりすれば、スキル、センスなど上位レイヤーが機能しやすくなります。
これは、経営者の5つレイヤーと同じ理屈です。
チームの5つレイヤーを整える
↓
メンタルを整える
↓
スキル・センスのパフォーマンスが
もっとよくなる
↓
最高のチームに近づく
↓
望む結果が得やすくなる
このロジック、「戦略」に他なりません。
本質は、戦略的メンタル。
さて、どうですか?
さらに実務的に、個別記事では8要素のそれぞれの視点で深掘りしています。
併せて、下記の関連記事を参考にしてみてください。










