私は、
「ヒト・モノ・カネ」に
「トキ・ジブン」を加えて
「5つの経営資源」にカテゴライズするフレームワークを常用していますが、今回は、その中の「トキ」の話です。
さて、トレーニングの時間は充分に確保していますか?
「時間がない」という理由で(言い訳で)、後回しにしていませんか?
「時間を制する者、人生を制する」です。
もし心当たりがあれば、
「経営者のタイムマネジメント」についてアタマの整理をしてみてください。
「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このWEBサイトについて」をまずご覧ください。
【前提共有】
人生のマネジメント
すべての人類に平等に与えられている24時間。
まず、この「24時間」について足並みを揃えましょう。
「時間」に対する、私の考え方をお伝えします。
この「価値観」に「そのとおり」と、共感してもらえれば、この記事はお役に立てると思います。
その価値観とは・・・
- 有効活用するも、ムダにするも、その人次第
- 「有効」か「ムダ」かの価値判断も、その人次第
- 「人生の満足感」は、「時間の使い方に対する満足感」
- 「いい時間を過ごしているな」と思えると、幸せ
- 「ムダな時間を過ごしているな」と思うと、シンドイ
このように考え方をしているので、冒頭の
「時間を制する者、人生を制する」というフレーズが出てきました。
その「価値観」をベースにして、以下、続けます。
【効率反対】
時間は効果的に使う
タイムマネジメントの話でよくでてくる「生産性や効率」という言葉。
私は、若い頃から「せわしないなあ」とよく思っていました。
なぜなら「効率」が目的になっているからです。
「効率は手段」であって、「目的は効果」です。
「ムダを省いて」「みんなハッピー」だったら「効果あり」です。
でも
「ムダを省いて」「みんなギスギス」だったら「本末転倒」です。
タイムマネジメントの目的は
「効率」じゃなくて「効果」やろ、と思います。
「効果」とは「満足度」です。
例えば、3時間ドラマを観たあとの満足感で「その人にとっての3時間の価値」が決まります。
これが「効果」です。
同じ効果が「15分ダイジェスト版」で得られるなら、それが「効率」です。
3時間フルで観る満足感をダイジェスト版で得られないなら「本末転倒」という意味。
私のタイムマネジメント観は「効果最大化」です。
「効率」が良くても「効果」が薄ければ
「もったいない」という考え方。
「短くなればいいってもんじゃない」
優しく言うなら「時間は大切に使おう」です。
【立場確認】
経営者に私的時間はない
私は「経営者にプライベートはない」と思います。
「24時間、365日、ずっと経営のことを考える」
これは、
「プライベートを犠牲にして働く」という意味ではなく、
「プライベートも自分磨きを忘れない」という意味です。
「関わる人たちの持続的な幸せが経営の目的」。
これが「経営の原理原則」です。
会社を設立し、経営者になった時点で、この「役割」を担ったことになります。
これを「背負う」と、負担に感じるなら、経営者は向いてないかもしれません。
この「役割」に魅力を感じ
「経営者になった」・・・はずです。
ですよね?
・・・とはいえ・・・
「今さら、言わんといてよ!
会社、創ってしもたやん!」
もし、そう思うなら、2択です。
「荷が重いから、経営者をやめる」
「やめられないから、経営者を続ける」
さて、どっちか?
ちなみに・・・
「関わる人たちを幸せにする気はないけど、経営者を続ける」
・・・この3つめの選択肢を、どうしても改めれれないなら・・・
残念ながら、この記事を読むのをやめて、他の「耳心地のいいサイト」へ移動しましょう。
話を戻します。
だから「プライベートがない」のです。
仕事は当然ですが・・・
- 休日に十分な休息をとるのは、リーダーのフィジカルケアのため。
- 休日に思いっきり遊ぶもの、リーダーのメンタルケアのため。
- 時に旅行に出かけるのも、リーダーのアタマをリフレッシュするため。
- 家族との時間を大切にするのも、過度な負担をかけてないかな?とモニタリングするため。
こんな具合です。
でも、言われてみれば、実はやっていますよね。
24時間、365日、意識しなくても「経営者として過ごしている」はずです。
そうではなく、
- 休日はハードに遊んで、フィジカルはクタクタ。
- 休日も出勤して、メンタルはグラグラ。
- 万が一を気にせず危険なエリアに旅をする。
- 家族との時間は「八つ当たり」するため・・・。
このようなプライベートであれば・・・
ストレートに言いますが「リーダー失格」です。
以上が「経営者に私的時間はない」という理由。
【現状把握】
タイムマネジメントの準備
「精神論」はこの辺にしておいて「実務論」をしましょう。
目的は「時間の主導権を握る」ことです。
「時間があれば、やろうと思う」
この思考の人は、時間に主導権を握られています。
「やるために、時間を創ろう」
この思考の人が、時間の主導権を握っています。
まず、相手を知る。
タイムマネジメントの準備として「時間の現状」について解像度を上げましょう。
ちなみに、私の「使える時間」は
「24時間ー生活10時間=14時間」です。
(生活時間=睡眠6+食事2+その他2=10時間)
この14時間を、「どう使っているか?」
これが「タイムマネジメント」のスタートです。
もちろん、「ざっくり」でいいです。
以前の私は、
・仕事:7時間(コーチング&執筆)
・散歩:3時間
というシンプルな構成でしたが、
ある日「うわ!インプットしてない!」と気付いて
・仕事:5時間(コーチング&執筆)
・散歩:3時間
・インプット2時間(読書や動画学習)
と、改めました。
(散歩時間は譲れない:笑)
こんな感じで、「現状」を知って、「課題」を整理するとことから始めましょう。
===計算時間===
【盲点弱点】
忙しい経営者の落とし穴
さて、日々、どのように時間を使っていましたか?
ここで多くの中小企業経営者の「あるある」を確認します。
「プレーヤー業務」だけで時間が埋まってないですか?
中小企業経営者の多くは「プレーイングマネジャー」です。
現場の第一線で、営業も、製造も、クレーム処理もする。
これが「現実」だと思いますが、
「経営者としての仕事」は、おろそかになっていませんか?
- 戦略を構想する時間
- チームビルディングや採用を考える時間
- 予実管理や資金繰りを確認する時間
これらは、現場の仕事の「隙間」にやるものではありません。
最優先で確保すべきものです。
「忙しくて、戦略や人事、会計に投じる時間がない」
これが、中小企業経営の現実における「最大の課題」だと、私は思っています。
現場業務と経営業務の優先順位が「逆」なんです。
「経営業務」を「後回し」にするので、解決されない課題が山積していき、ますます忙しくなる。
ますます忙しくなるので、どんどん「経営」が疎かになる。
最悪の場合、「忙しさに充実感を感じる」という「麻痺状況」に陥る・・・。
ヤバイです。
「現場業務をするな」という意味ではありません。
むしろ、「現場業務」は、経営の現状把握をするために「絶対必要」です。
しかし、「経営業務」より優先するものではない。
この話をすると、ある経営者が「名言」を呟いてくれました。
「堀井さんの言うことを聞いていたら、海の上も歩けるね・・・」
「???」
「右足が沈む前に左足を出し、
左足が沈む前に右足を出す」
思わず笑ってしまいました。
「ホンマやね!」
でも、私は言い返しました。
「海の上を歩くことをあきらめるな!」
今度は、その経営者が笑っていました。
「水に浮く靴でも開発するか!」と。
でも、そのあと、「どうやって逆転させるか?」の議論が始まりました。
【計算事例】
現場を改善して戦略経営に移行
上記の議論の行方を紹介します。
最初は、
- 「現場業務」を減らすのは、怖い。
- 「経営業務」と言われても何をすればいいのか?
から始まりました。
ここで障害になったのが「時間」なのです。
「現場業務」で忙しいから、時間が無くて「経営業務」まで手が回らない。
時間に主導権を握られている典型的な症状。
主導権を奪取する方法は?
結論は、超シンプルでした。
- 「現場業務」を工夫して「毎日1時間短縮」
- 「毎日1時間」は、平日カウントで「毎週5時間」
- 「毎週5時間」は、年間50週で「年間250時間」
- 「年間250時間」を「戦略/人事/会計」に投じる。
逆算。
- 「年間250時間」を12で割ると「毎月約20時間」
- 「毎月20時間」は、月4週とすると「毎週5時間」
結論。
「毎週金曜日の午後は、戦略の勉強に自己投資」。
この「コツコツ」の効果は絶大です。
いまは、「戦略的中期経営計画」が「当たり前」になりました。
さて、このサンプルをどう思いますか?
出来そうな気になってきましたか?
これが「トレーニングのためのタイムマネジメント」の基本形です。
【要点整理】
時間を制して人生を制する
さて、どうでしたか?
「経営者のタイムマネジメント」について整理しました。
- 時間は「効率:早さ」ではなく「効果:満足度」で使う
- 経営者に「私的」な時間はなく、すべてが「公的」な資源である
- 「忙しい」を言い訳にせず、「経営業務」を優先確保する
- 「現場の1時間」を削れば、「未来の250時間」が生まれる
最後に、明日からの「アクションプラン」を提案して終わります。
- 現状把握
昨日、何に時間を使ったか?「経営」と「現場」のリアルを把握する - 時間確保
「毎日1時間」または「週半日」、「未来のことだけ」を考える時間をブロックする - 断固死守
その時間は、電話にも出ない。トラブル対応もしない。部下に任せる。
これで「海の上を歩く可能性」が出てきます。
「毎日1時間」の工夫で、主導権を奪い返す。
たった、それだけで「自己投資」が進み、そして「人生」が変わります。
お試しあれ!
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自己投資実践ガイド
1部:導入編
2部:時間編


