経営脳の第1レイヤー、
マインドセット。
経営者の「考え方」で
会社の「方向」が決まる。
「正しい方向」へ行くのか?
「誤った方向」へ行くのか?
それは、経営者の「考え方」次第。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するヒントを日々更新しています。
40年近く税理士として中小企業経営を支援し、経営計画や管理会計、組織作りを専門とするマネジメントコーチ・堀井弘三が、その現場で得た豊富な経験と知識に基づき執筆しています。
初めてアクセスしていただいた方は、「このWEBサイトについて」をまずご覧ください。
【イントロ】
もっといい経営者になる考え方

「経営者の考え方」が
「会社の成長」を左右します。
「考え方」とは、
大切にしているモノやコトなど。
言い換えれば「価値観」。
「何を大切にしているか?」です。
経営者が「正しい考え方」をしていれば、
会社は「正しい方向」に向かいます。
経営者が「誤った考え方」をしていれば、
会社は「誤った方向」に向かいます。
特に、会社と経営者が事実上「表裏一体」のオーナー型中小企業においては、「そういう構造」です。
その「正しさ」の基準は、
「会社に関わる人たちの持続的な幸せ」。
「関わる人たちの幸せ感」が、
どんどん良くなるのが「正しい方向」。
「関わる人たちの幸せ感」が、
どんどん悪くなるのが「誤った方向」。
これは「経営の原理原則」そのものです。
経営者の考え方が「経営の原理原則」に沿っていれば、「もっといい会社」になる確率がどんどん高まります。
でも、経営者が「関わる人たちの幸せ」が後回しにすればするほど、その確率はますます下がっていきます。
会社の方向を左右する「経営者の考え方」、
「経営脳の第1レイヤー:マインドセット」について詳しく紹介します。
成長に正しさなんて「どうでもいい」という経営者にとっては「メンドウな話」でしょう。
でも、そんな「メンドウと思う人」も、「考え方が変わった!」と言ってもらえるかもしれないので、ぜひ最後まで読んでいってください。
【構造理解】
経営脳における位置づけ
マインドセットは、経営脳の5つのレイヤーの最下層(Layer1)に位置します。
「5つのレイヤー」で紹介した「正義のヒーロー vs 悪のボス」の例。
二人が互角の戦いを繰り広げるのは、フィジカル、メンタル、スキル、センス(他の4レイヤー)が互角だから。
違うのは、二人の「マインドセット」。


その力を「平和のため」に使うか「支配のため」に使うか。
経営もまったく同じです。
どれだけ高いスキルやセンス、さらに、強い心身を持っていても、マインドセットが誤った方向を向いていれば、会社も誤った方向に進みます。
だから、最下層に位置しています。
【現状確認】
会社経営がシンドイ理由
いきなりですが
「会社経営はシンドイですか?」。
このサイトに「絶好調!」の経営者はあまりアクセスしてこないので「なにかシンドイこと」があるのだと思います。
私にコーチング依頼をくれる経営者たちも、テーマこそ様々ですが、要は「シンドイから手伝って」です。
「中小企業の経営課題」と言えば星の数ほどありますが、それらは大きく5つにカテゴライズできます。
それが「ヒト・モノ・カネ」の3つと、私が追加した「トキ・ジブン」の2つです。
- ヒトのことでシンドイ:
採用・育成・評価に加えて様々な労務問題 - モノのことでシンドイ:
商品・サービスや、その販売や仕入れ、その他設備等々 - カネのことでシンドイ:
資金繰り・黒字対策・赤字対策等々 - トキのことでシンドイ:
時間が足りない、時間通りに進まない、時間がかかり過ぎる等々 - ジブンのことでシンドイ:
経営者としてどうなんだろう、ジブン・・・。
どれかにあてはまりますよね?
ひとつではなく、いくつかあるかもしれません。
これらすべてに
「共通する根っこの原因」があります。
これらの「表面的な原因」は、フィジカル・メンタル・スキル・センスにあるかもしれません。
しかし、その下の「根っこの原因」は
「マインドセット」です。
「シンドイ」のは「会社の方向」がズレたからです。
「会社の方向」がズレたのは、「経営者の考え方」がズレたからです。
「悪のボス」ほどではないでしょうが、「考え方」がズレると他の4つのレイヤーもズレます。
経営者のマインドセットがズレる
(=根っこ)
↓
他の4つのレイヤーもズレ始める
↓
会社がズレ始める
↓
経営の体感難易度が高まる
↓
シンドイ!と感じる
経営者が、根っこの「正しさ」を忘れたか、勘違いしてるか、です。
じゃあ「マインドセット=考え方」を正しくすれば解決するか? ですね。
はい、解決します。
なぜなら、「マインドセット」が整えば「他の4つのレイヤー」が「正しい方向」に向くからです。
「正しい方向」に向き始めた「フィジカル・メンタル・スキル・センス」が整えば、そのときに「解決」します。
経営者のマインドセットを整える
(=根っこ)
↓
他の4つのレイヤーも整い始める
↓
会社が正しい方向に向く
↓
経営の体感難易度が下がる
↓
シンドイ!と感じなくなる
だから、この「根っこ」。
「マインドセット」について深めましょう。
【思考習慣】
意識から無意識へ
目の前で起きることはすべて考動の結果です。
自分が考えたことと、
行動したことによって「結果」が出ます。
「結果」を左右する考動のほとんどは意外と「無意識」です。
私たちは、特に意識しなくても、瞬時に善悪を判断したり、スキキライを感じたりしています。
その都度、考えているわけではありません。
その人の「思考習慣」です。
いわば「アタマのクセ」。
「イイクセ」を持っていれば、
自然に「イイ考動」をするので、
自然に「イイ結果」につながります。
反対に、
「ワルイクセ」を持っていれば、
「ワルイ結果」を招きがちです。
「ワルイクセ」が残っている間は、
「よくしよう」と意識が必要です。
「よくしよう」という意識が介在する分、瞬発力が足りません。
さらに、うっかりすると「整合性・一貫性」を欠き、それが「ワルイ結果」を招きます。
「ワルイクセ」がなくなり、
「イイクセ」になれば、
意識が必要なくなるので、
意思決定がスピーディーになり、
常に一貫した考え方ができます。
つまり「正しい考え方」が「習慣化」された、ということです。
「イイクセ」だから、
「正しい考え方」が自然体になるので、意識しなくても「イイ行動」が「イイ結果」を呼びます。
「イイクセ」は、
「幸せを大切にする人たち」を引き寄せます。
「るいとも」。
周囲に「正しい考え方の人」が増えてきます。
「正しい人たち」は、正しさに共鳴し、協力、応援、共感、賛同を生み出します。
会社経営に、このチカラが必要なのは言うまでもないでしょう。
経営者の「アタマのクセ」の良さが、会社の成長につながる善循環の理屈です。
この善循環を、もっとグルグル回すには「経営の原理原則」との整合性を高め、それを強くすることです。
つまり「より正しく、より強く」、です。
ちなみに・・・
「より正しく、でも弱く」なら、
「クチだけ社長」になってしまいます。
「よりズレて、より強く」なら、
「最恐のボス」にまっしぐら・・・ですね。
【核心理解】
倫理観を中心とする8要素
「マインドセットを良くしよう!」
これでは抽象的すぎて
「だから、どうするの?」ですよね。
経営者のマインドセットに影響が大きい8つの要素をピックアップしました。
個別要素に分けることで、自己認識と改善が容易になります。
その中心が「倫理観」。
倫理観が他の7要素を方向付け、それによってマインドセットは、どんどん整っていきます。
「整っていないマインドセット」、つまり「ズレた考え方」の経営者をよく観察すると、その多くは、この8つの要素で説明ができます。
ちなみに、この8つは相互に作用し合っていて不可分です。
どれか一つでも欠けると、全体のパフォーマンスが落ちる「掛け算構造」だからです。
ひとつずつ紹介します。
倫理観
倫理観が、マインドセットの中心です。
倫理観とは、社会や集団において好ましいとされる行動規範や道徳的な価値観のこと。
経営における倫理は「経営の原理原則」に他なりません。
関わる人々の持続的な幸せを目的とする経営が「倫理的な経営」です。
これを「正しい経営」とし、私はこのブログの思想的な軸にしています。
関わる人たちの持続的な幸せを願う経営者の考動の判断基準です(3Gマネジメント)。
経営者の倫理観が経営の原理原則に向くことで、他の7要素は正しい方向に揃います。
下記の、使命感・成長志向・本質志向・学習志向・素直志向・柔軟志向・可能志向。
それぞれに「倫理的であるために」という目的がもたらされます。



万が一、経営の原理原則とは違った倫理観であれば・・・。
また登場する「倫理観が真逆の悪のボス」。
世界征服の強い使命感、ヒーローを倒すための成長志向、本質的な世界征服、征服のためのスキル学習、素直は悪、征服のためなら手段を問わない柔軟性、必ず世界は手に入るという可能志向・・・。
最悪です・・・。
(「そこに幸せはあるんかい」とおかみさんが言いそう)
使命感
使命感は
「経営の原理原則を実現しようとする意思」です。
経営者は、組織のトップリーダーとして、この意思を明確に示す必要があります。
使命感が希薄であったり不明瞭であると、チームは、結束する理由や目的を持たないので、「その日暮らし」の集団ようなバラバラの状態に陥ります。
大切なのは「誰のために・何を」が明示されているか?です。



あのボスですら「世界征服!」という強い使命感を持っています。
「誰のために?」もちろん「ジブンのため」でしょう(笑)
成長志向
成長志向は
「自らの貢献度を高め、進化し続けようとする志向」です。
3Gの人々への貢献思考。
成長志向が希薄であったり誤解すると、数字や規模を追いかけ、そのために3Gの人たちを犠牲にすることにもなりかねません。
本質志向
本質志向は
「現象に惑わされず、本質を見極めようとする志向」です。
表面的な現象に惑わされることなく、
常に「本質は何か?」が気になるアタマのクセです。
本質志向が希薄であると、その場しのぎ、場当たり的、フェイクに騙される、というような不都合が生じます。
学習志向
学習志向は
「成長課題を解決し、貢献力を高めようとする志向」です。
自らの成長課題の解決を、興味や流行より優先するために欠かせません。
学習志向が希薄であったり誤解すると、精神論や根性論で済ませたり、そもそも「勉強しないチーム=成長意欲のないチーム」になるリスクがあります。
素直志向
素直志向は
「歪めず受け入れ、偽らず表現しようとする志向」です。
自分の価値観に固執せず、先入観なく物事を受け入れ、また、裏表のない率直な考動は、良好な人間関係の維持に欠かせません。
素直でない経営者、クドイ説明は必要ありませんね。
柔軟志向
柔軟志向は
「目的達成のため、状況に応じた最適解を選択しようとする志向」です。
複数の選択肢の中から、もっとも合理的な最適解を考動に移そうとするアタマのクセです。
柔軟志向に課題があると、カチカチのガンコやイコジになったり、ユルユルの優柔不断になったり、ロクなことがありません。
可能志向
可能志向は
「可能性を前提に考動し、経験値を蓄積しようとする志向」です。
「デキル・やれる」というクセは、考動量を増やし、経験による思考のバリエーションを拡げます。
可能志向が希薄であると、「ムリ・ムダ」が口癖になり、どんどん「井の中の蛙」になっていきます。
それでも放置すれば「ゆでがえる」ですね。
【課題抽出】
ジブンの考え方を自問自答
以上、マインドセットの理解は進みましたか?
ここでセルフチェックしてみましょう。
さて「アタマのクセ」は、どうでしょう?
- 倫理観
「経営の原理原則」は、理想論だと思う。
「ジブンの幸せ」だけで精一杯。 - 使命感
経営の目的?売上以外に考えたことがないなあ。 - 成長志向
売上、利益、規模が大きくなれば、立派な成長だ。 - 本質志向
大丈夫。自分は騙されないから。 - 学習志向
経営の苦労だけで十分学んでるよ。 - 素直志向
教えて!とか、ごめんね!とか、言うの苦手。 - 柔軟志向
ジブンは間違ってない。疑う余地もない。 - 可能志向
ジブンはそんなに無謀ではない。むしろ、慎重なだけだ。
もし、ひとつでも「YES」があれば、総点検したほうがイイです。



「YES」で何が悪い!と思ったら・・・
まあまあ症状は悪化しているサインなので、急ぎましょう。
【要点整理】
コツコツと整える
さて、どうですか?
「経営脳:5つのレイヤー」の
最下層「マインドセット」を紹介しました。
結論は極めてシンプルです。
「良くも悪くも、考え方次第」。
正しくない考え方は、
正しくない考動となり、
正しくない結果を招く。
だから「シンドイ経営」になる。
正しい考え方は、
正しい考動となり、
正しい結果につながる。
だから「ラクチン経営」になる。
マインドセットは「アタマのクセ」。
もし「ワルイクセ」に気付いたら、さっそく整えるための「経営脳のトレーニング」を始めましょう。
「アタマのクセ」を変えることは簡単ではありません。
最初は、意識的な努力が欠かせません。
コツコツ焦らず、しかし着実に進めましょう。
