会社の目的は?
会社の存在価値は?
ハッキリ答えられるだろうか?
その答えに偽りはないだろうか?
仲間は共感してくれているだろうか?
「企業は人なり」と言います。
調べてみると、1920年代から松下幸之助さんがよく言ってたらしいです。
それから、ちょうど100年。
時代は変わっても、変わらない「普遍」ですね。
「人」が「企業」の盛衰を決定付けます。
この「人」とは「誰」か?
一般的な解釈は
「企業は、社員次第」です。
でも、私には違和感があります。

お察しの通り!
私の解釈は
「企業は”関わる人”次第」です。
社員だけに限らず、
「関わる人たち」に大きく影響されます。
どれだけ、素晴らしい社員たちであっても、
得意先や取引先に「難あれば」、
足を引っ張られます。
経営者自身に「難あれば」、
そもそも、です。
つまり、私が提唱している
「3Gマネジメント」そのものです。


- Group1
取引先・得意先を含む社会 - Group2
社員とその家族や、大切な人たち - Group3
自分と家族や大切な人たち
この「会社に関わる人たち次第」です。
これが「企業は人なり」の本質だと思います。
だから「この人たち」を粗末にすることは、会社を、そして、自分自身を粗末にすることにつながるのです。
だから「この人たち」を大切にする経営は「心情的なスローガン」ではありません。
これは「論理だ」と私が言い切る理由です。
今回は、
その「起点」となる「理念」の話です。
「企業は”同じ方向を向く人”なり」だからです。



ついつい力が入って
前置きが長くなりました💦
経営者必修の経営実務スキル、
「理念創造力」の相談事例を紹介します。
【おさらい】
経営者の実務スキルとは?
本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。
「おさらい」が必要な人はココをクリック。
「分かってる」って人は次に進みましょう。


「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。
この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。
- 第1レベル:前提スキル
(すべてのスキルの基盤) - 第2レベル:個別スキル
(基礎スキル+経営実務スキル) - 第3レベル:複合スキル
(個別スキルの組み合わせで発現)
「経営実務スキル」は、中小企業経営に特有のスキルです。
このサイトでは、その中でも特に重要な8スキルをピックアップして紹介しています。


この「理念創造力」は、経営実務スキルの大切なひとつです。
【相談事例】
みんなで「がっちり」したい
ある中小企業経営者との相談応答を再現します。
*ところどころの「タメグチ」お許しください …



実はね・・・
毎週日曜日のTV、
みんなで「がっちり!」ってやってる姿を見て、羨ましく思ってる。
いや、悔しく思ってるのかも。
「TVだから、やらされてるんや」なんて呟くことがある自分を、恥ずかしくも思う。
羨ましくて、悔しくて、恥ずかしくて…。
日曜日の朝からメンタル不調って「経営脳」によくないやんね…。
あ~あ…。



おいおい、どうしたの?
「スキル」の話をしようと思ったのに「メンタル」なん?
自分も、みんなと「がっちり!」ってやればいいやん?
ん?できないの?
大丈夫!「がっちり!」できるようになるから!
できない根本的原因はハッキリしてるから!
毎週の「がっちり!」のシーンの面白い見方って知ってる?
それは、みんなの「笑顔」。
「自然な笑顔」なら「がっちりしてる」。
「作り笑顔」なら「がっちりやらされてる」。



…知らんけど…
「やってるチーム」は、一体感がある。
「やらされてるチーム」は、実はバラバラ。
あくまでも、私の経験上の「傾向」やけどね。
40年近く、山ほどのチームを見てきた共通点。
一体感があって、
みんなイキイキとしているチームと、
一体感がなくて、
みんなドヨ~ッとしているチーム。
この差には、様々な原因や理由がある。
給料や待遇の高低かもしれないし、
たまたま「良いこと」があったから、
たまたま「悪いこと」があったから、
…かもしれない。
でも、今回の「がっちり!」の原因は「理念」やと思う、たぶん。
「理念創造力」をチェックしてみよう。
【質疑応答】
経営者の理念創造力8問8答
「理念創造力」って、そんなに大事?
身もフタもない話をすれば「人、それぞれ」。
「チームに一体感はいらない」なら必要ない。
でも・・・
- 「価値観が合う人と働きたい」
- 「同じ方向を向いて進みたい」
- 「最高のチームを作りたい」
そう思うなら「理念創造力」は絶対必要。
「理念」は
- チームの価値観
- 進む方向
を示すツール。
これをハッキリ示さないと
- 「価値観」が違う人
- 「違う方向」を向いてる人
が紛れ込んでしまうから。
例えば…
- 「運動しよう!」で集まる人と
- 「野球しよう!」で集まる人は違う。
さらに…
- 「楽しく野球をしよう!」って人と
- 「優勝目指すぞ!」って人も違う。
だから
「優勝を目指す野球チームだ!」とハッキリ示すことが大切なのわかるでしょ?
これが「ホンネ」なのに…
「野球を通じて健全な心身を育みます」なんて「いいカッコ」すると「理念」はボケる。
これが「創造力」の「差」。
どう?わかる?
「がっちり!」するために大切でしょ?
「理念創造力」が弱いとどうなる?



毎週日曜日の朝、TVの前で…
羨ましい思いをしたり
悔しい思いをしたり
恥ずかしい呟きをしたり
…する。



真面目に教えて!
「理念創造力」が弱い経営者は
- 「理念がない」か
- 「理念がタテマエ」か
- 「理念があっても伝えられない」か。
だから・・・
「一体感」がない。
どちらかというと「バラバラ」。
さらに、仕事の目的が
「給料をもらうこと」になりがち。
もっと厳しい言い方をすると
「仕事だから仕方がない」というテンション。



書くだけで凹んでくる…
さらに…
「理念」がハッキリしないので
「いい人」を採用できない。
言い換えれば「仲間」を集められない。
価値観が違う人を採用してしまう。
もっと深刻なのは、
「理念」がボヤ~っとしていると
「意思決定」もボヤ~っとしてしまい
気付けば「利益目的型」の企業風土になってしまう。
「利益目的型」になるから、
「人は手段化」されて
「企業は人なり」が裏目に出る。
うまくいってない中小企業の多くがこの症状。
まさか「理念が原因!」なんて思ってない。


「理念創造力」をもっと詳しく!
理論的な定義は…
「企業の価値観を言語化する力」。
「自社の存在意義」や「事業目的」を
「共有可能な言葉」に変換するスキル。
カンタンに言い換えれば…
- 自分が大切にしている価値観を
- わかりやすい言葉にして
- 人を惹きつけるチカラ
それぞれを解説すると…
価値観を整理しよう
自分の原点を振り返ってみるといい。
- 会社を創業したのはなぜか?
- 何を実現したかったのか?
どう?創業時の想いは今も変わらない?
価値を言葉にしてみよう
- 簡潔で分かりやすく表現
- 共感や賛同を得られる表現
どう?仲間が集まる言葉になってるかな?
ホンネか確認してみよう
- お飾り的なタテマエじゃない?
- 日常の言動と一致している?
- 心から想ってる?
この「価値観」×「言語化」×「ホンネ」の3つが揃ってるなら「理念創造力」は合格。
例えば…
- 価値観:最強チームで野球を楽しみたい!
- 言語化:社会人リーグで優勝するぞ!
- ホンネ:心の底から想ってる!
この「言葉」を発信して
「最強の社会人チームで野球したい!」
という仲間を集める。
それを左右する「チカラ」。


「共感」を得るって難しいね?
そう。ホント難しいと思う。
でも、そもそも、だけど
「理念」って何のために掲げるか?
「人に動いてもらうため」。
そのために、その人の
「アタマ」を動かすか?
「ココロ」を動かすか?
「アタマ」で人を動かす主な方法が「待遇」。
「ココロ」で人を動かす主な方法が「共感」。
「理念」は後者。
「共感」で人を動かすためのツール。
だから
「共感を得る理念」でないと
「お飾り」になってしまう。
ただ、この選択は「良し悪し」ではなく
目指すゴールのために「合理的」かどうか?
あるいは、リーダーにとっての「やりやすさ」だと思うな、現実は。



もっと言えば
「スキキライ」かもしれない。
ただ「共感」を得て、
人が「ココロ」で動く方がパフォーマンスは高いことが多い。
- 高待遇だったから優勝胴上げするか?
- 喜びを分かち合えたから優勝胴上げするか?
どちらも
「求めてるものを手に入れた」という意味で
「犠牲のない成功」だと思う。
さて、どう思う?


「共感」を得るための視点は?
重要視点は「共感の両面性」。
「いっしょに仕事したい」という
「プラスの共感」と
「いっしょに仕事したくない」という
「マイナスの共感」。
つまり
「理念」には
「フィルター機能」がある。
「仲間になってほしい人」
「仲間になってほしくない人」を分ける。
中小企業を観察すると
「価値観が合わないメンバー」で悩んでいる経営者が少なくない。
私は「フィルター機能」が甘いから、だと思ってる。
この「フィルター機能」の視点がとても重要。
少々、高度な話になるけど、
「理念」創りの際は、そのチューニングをすることが大事。
たとえば、
「社会人野球で日本一を目指す!」と言えば
「境目」はハッキリ・クッキリしているので
「優勝を狙いたい選手」に響く。
でも
「社会人野球で”できれば”日本一を目指す!」と言えば
「境目」がちょっとボケるので
「優勝までは考えてない選手」にも響くかもしれない。
「できれば」というたった一言があるかどうかで印象が変わる。
つまり「言葉を丁寧に扱う」という視点を忘れないように。
「共感してほしい人」に
「正しく届く言葉選び」。



「業績連動型の賞与を支給」と
発信すると
「会社の業績」が気になる。
「貢献に応じた賞与を支給」と
発信すると
「自分の評価」が気になる。


「良い理念」を作る方法は?
それは「一択」。
「関わる人たちが共感してくれる価値観」
これを分かりやすく言葉にすること。
もちろん
「価値観×言語化×ホンネ」だから「ホンネ」が前提。
- Group1
取引先・得意先を含む社会 - Group2
社員とその家族や、大切な人たち - Group3
自分の家族や大切な人たち
この人たちが
「そうだ!」
「そのとおり!」
「賛成~!」
と言ってくれる理念が「いい理念」。
この人たちを忘れて理念創りに取り組むと
「社会に貢献する!」
「未来を創造する!」
「伝統を継承する!」
こんな言葉ばかりが先行してしまう。
これでも、いいけど、
それが関わる人たちにつながっていることを「言語化」しないといけない。
「社会の貢献すると、どうなる?」
「未来を創造すると、どうなる?」
「伝統を継承すると、どうなる?」
この答えに「納得感」があるから、
人は「共感」してくれる。
「わが身を削って社会に貢献しよう!」
「未来?やってみないとわからない!」
「伝統のために、流行りモノは排除しよう!」
さて、これは
「良い理念」それとも
「悪い理念」か。
例えば…
「未来を創造する
~どんな未来か?
~やってみないとわからない!」
この理念に「面白い!」「ワクワクする!」って共感する仲間集まれば「良い理念」。
「そんなギャンブラーな人生はイヤだ!」という人は
「マイナスの共感」をするから
「社長!そんな馬鹿な真似はやめましょう!」なんて人はいなくなる。
何が言いたいか?
「理念は目的ではない」
「一体感あるチームを作ることが目的」。
理念は、そのための「手段」やしね。



例の「悪のボス」の理念は「世界征服」。
たった4文字!
ボスの超人的にスゴイところは
「仲間を集める」のではなく
「仲間(怪人)」を開発製造してしまう!
異次元(笑)


やっぱり難しい・・・
さて、どこか難しいかな?
「ホンネ」を整理して
「言葉にすること」ではないかな?
前述の「おさらい」にまとめたように
スキルは3段階のレベル構造になってる。
経営実務スキルは、基礎スキルが土台になってるので、そこに課題がないか?を確認してみよう。
そこがグラグラしてると「柱が立てにくい」。
この「理念創造力」に特に影響が大きいのが次の3つ。
これらを「言葉にすること」に苦手意識があるなら「前提スキル」も再確認してみよう。
「言語力」の解決でブレークスルーできる可能性は高い。


注意することはある?
「カッコイイ言葉」に引きずられないことかな?
「サステナブルなイノベーションを共創する」
カタカナで「今風」かもしれないけど「意味不明」。
言いたいことは
「関わる人たちの
持続的な幸福のために
既成概念を更新し続ける」
だとすれば、そのまま掲げればいい。
「伝わってナンボ!」だから。
あと、
私のおススメは「子供に通じる言葉」で。
たとえば・・・
「みんなが、
ずっと幸せでいられるように
チャレンジしつづける!」
・・・こんなのもイイと思うよ。
【要点整理】
「孤独」にならないように!
さて、どうですか?
参考になりましたか?
「理念創造力」は
「言葉で仲間を集める力」。
掲げた理念に関わる人たちが
共感し、賛同し、協力してくれる。
「経営者は孤独」なのではありません。
「孤独な経営者」がなってしまうのです。
そうならないための「理念創造力」。
お役に立ちますように!






