勝ちに不思議の勝ちあり。
負けに不思議の負けなし。
負けるときは負けるべくして負ける。
守りは固いか?
「負けない戦略」は万全か?
「戦略」の文脈で必ず出てくる「戦い」。
「字が字」なので仕方がないかもしれません。
そして「戦い」の話の多くには
「勝者」と「敗者」が出てきます。
市場シェアや、顧客数、拠点数など。
「1位」「2位」のランキングなら分かりますが、
「1位じゃなきゃダメなんですか?」
「2位は負けなんですか?」
いろいろ「戦う話」には議論があります。
しかし・・・
今回の話は、それ以前の話。
私は40年近く、
多くの「戦う前の自滅」を見てきました。
「戦い方」の前に
「戦う準備」が整ってない中小企業。
そのような会社の経営者を観察していると・・・
「必勝論」への意識が強く、
「不敗論」への意識が弱い。
「戦う準備」に課題はないか?
この視点で整理しました。
【おさらい】
戦略とは、成功のための仕組み
本題の前に「戦略」について、おさらいをしておきます。
「戦略」とは「成功のための仕組み」。
「成功」、つまり「期待する結果」のために
「ヒト・モノ・カネ」をベストな状態に組み立てること。
その目的は
「成功確率を高める」ことと
「失敗確率を下げる」こと。
こうすることによって
「結果の主導権」を握る。
これが
「やたら戦略に強い経営者」の考動習慣です。

この考動習慣がない経営者は
「運命に主導権」を握られ
「やたら強運な経営者」になろうと
「神頼み」を繰り返します。


【必勝戦略】
絶対勝つ方法
必勝法はない
「絶対に勝てる方法」ってあるでしょうか?
クドイ話は必要ありませんね。
「真の必勝法」は広告コピーではよく見かけますが、その内容は「勝つ確率が高くなる方法」ですね。
特に、中小企業経営において「必ず」とか「絶対」はありません。
もしあれば、み~んな「大富豪」ですよね。
成功例には前提がある
古今東西問わず「成功者」と言われる人の「成功事例」に関する書籍や情報が溢れています。
私も若いころ、よく読みました。
書店に行くと、ついつい手に取ってしまう。
「必勝戦略」「必勝法」「成功神話」とか。
さらに「ここだけの話」とか。



どこが「ここだけ」やねん!
本にして大公開してるやんか~い!
読んでみると「なるほど!」と面白い。
でも、だからといって「マネ」はできない。
もし「マネ」できれば、大成功!
(?)
いちばん確率の低い「たられば」ですね。
なぜか?
「結果の前提」が、違うからです。
みんなの人生が違うのと、本質は同じ。
経営もみんな違う。
参考になるけど、テンプレートではない。
では「結果の前提」とはなにか?
それが「戦略」です。
「成功するための仕組み」。
「あの人のようになりたい!」
目指すゴールは同じであっても、それを実現するための「手持ちのコマ」は違う。
持っている「ヒト・モノ・カネ」が違うので「同じ戦略」は取れない。
「成功例」で「確率を上げる」ことはできる。
でも
「成功例」で「必ず成功する」ことはできない。



クドイ話はこの辺でいいですね💦
【不敗視点】
敗者に学ぶ価値
勝ちに不思議の勝ちあり。
負けに不思議の負けなし。
野村克也監督の言葉として有名ですが、元々は江戸時代の剣術家の言葉だそうです。
いろんな要素が奇跡的に組み合わさって「なんで?」と思うような「勝ち」がある。
同じことをやっても、次は勝てるかわからない。
だから、不思議。
ところが、負けたとき。
同じことをやると、必ず負ける。
だから、不思議でない。
ここで重要ワード!
「同じことをやると、必ず負ける」
「負けた人」と同じことをやると、自分も負ける。
ということは・・・
「負けた人」と同じことをやらなければいい。
これも「確率」ですが、
「勝つ確率」に比べれば
「負けない確率」は、相当高くすることができる。
これが「敗者に学ぶ価値」ですね。
これも「古今東西」、
「しくじった経営者」は山盛りいます。
「同情」もしますが「学習」もさせてもらう。
「なぜ、しくじったのか?」
「同じことをやってないか?」
万が一、同じようなことをやってると、自分もしくじるかも。
次に「しくじった事例」をリストアップするので、セルフチェックしてみてください。
【敗戦事例】
しくじった事例リスト
私が40年近くの「現場観察」を思い返してラフにピックアップしたリストです。
少々「言葉足らず」ですが、お察しいただけると思います。
もちろん、網羅することはできないので「例示」ですが、ここから「連想」もしてみてください。
まず「戦略の3要素=ヒト・モノ・カネ」から。
ヒト:組織・人材・教育など
- 理想のチーム像があいまい
- 採用力を高める対策をしてない
- 育成力を高める対策をしてない
- 人事評価制度が機能してない
- 給与や賞与の公平公正な仕組みがない
- 経営者の特権意識が強い
- 経営者の「現場比率」が高い
モノ:商品・サービス・開発など
- 商品やサービスの陳腐化
- 価値競争を軽視し、安易な価格競争
- 特定の得意先への高い依存
- 商品やサービスの競争力不足
- 顧客の声の軽視
- 競合の過小評価
- 新規開拓の怠慢
- 先読み不足
カネ:資金・収益・財務など
- 月次決算の軽視
- 貸借対照表の軽視
- 誤った節税対策
- 売上至上主義
- その場しのぎの無計画な借入依存
- 経営者による公私混同
以上「戦略視点」でリストアップしましたが、
あわせて「経営者視点」でも下記にリストしておきます。
気になる方は、ここをクリック。
(詳細は、それぞれの記事を参考にしてください)
経営脳の5レイヤー
レイヤー1:マインドセット
この8つに心当たりは?
- 倫理観
- 使命感
- 成長志向
- 本質志向
- 学習志向
- 素直志向
- 柔軟志向
- 可能志向


レイヤー2:フィジカル
この8つに心当たりは?
- 食事
- 睡眠
- 運動
- 休息
- 環境
- 診断
- 習慣
- 節制


レイヤー3:メンタル
この8つに心当たりは?
- 勇気
- 自信
- 冷静
- 集中
- 余裕
- 楽観
- 感謝
- ストレス


レイヤー4:スキル
この3つに心当たりは?
- 前提スキル
- 部品スキル
- 複合スキル


レイヤー5:センス
この8つに心当たりは?
- 好奇心
- 移入力
- 観察力
- 緻密力
- 比較力
- 発想力
- 構成力
- 執着力


【守備固め】
戦略はゼロ線思考で
さて「しくじり事例」に心当たりはありましたか?
心当たりのある項目は「すべて経営課題」ですね。
課題が多ければ多いほど「しくじる確率が高い」と言えます。
「負けに不思議の負けなし」です。
課題を解決せずに、順調に成長できれば・・・
「勝ちに不思議の勝ちあり」ですね。
私は、課題整理の視点として「ゼロ線を越えよう!」と説いています。
上述したリストは、すべて「リカバリー課題」です。
- 「できて当然のことが、できてない」
- 「みんなはやってることを、やってない」
そんなリストです。
「リカバリー課題」を残したまま
「アドバンテージ課題」に取り組んでいないか?
「ゆるゆるな土台」の上に「高層ビル」を建てようとしていないか?
「ゆるゆるな土台」の上に建てたビルが高ければ高いほど崩れたときのダメージはデカいです。
この話に「ピンとこない」なら、詳説記事を読んでみてください。


【要点整理】守り勝つ
さて、どうですか?
「必勝論」より「不敗論」が重要なことを伝えたくて記事にしました。
「戦う前に自滅する中小企業」にならない。
- 急がば回れ!
- 足元を高める!
- 多少のことではびくともしない!
そんな「守り勝つ戦略」を考えてみてください。
お役に立ちますように!







