経営が劇的に改善したのは、
あのセミナーのおかげ!
あの本のおかげ!
ホント、良かった!
…って思ったことがない…
なぜかいつも空振り。
経営に前向きで、
真面目な経営者は「勉強熱心」です。
セミナーに参加することも多く、
もちろん、読書量も多い。
その内容も、ちゃんとインプットしてる。
その証拠に「よく知っている」人が多い。
でも…不思議な現実があります。
だったら
「経営の体感難易度」は軽くなるはず。
だったら
「もっといい会社」になるはず。
もちろん、勉強を活かして、どんどん
「経営品質」を高めている人はいます。
でも、少数派・・・。
多くは、活かせてない。
中には・・・
「あのセミナーは役に立たなかった」
「あの本に書いてることは理想論よ」
・・・って、グチってる。
さて「この差」はなんでしょう?
勉強を活かせる経営者と
勉強を活かせない経営者。
今回は「この差」について整理しました。
少々厳しい言い方になりますが
「スキルを高めるスキル」の課題です、たぶん。
もし、心当たりがあれば参考にしてみてください。
もし、ドンピシャ!なら、
今後、セミナーに参加したり、読書をすると、全部、面白いように「インストール」できるようになるハズです。
【相談事例】
セミナーや本って役に立たない
ある中小企業経営者の相談応答を再現します。

最近、気付いた。
会社経営って、勉強してもしなくても変わらんって。
今まで、経営書も読んだし、セミナーにもよく参加した。
そのときは「なるほど!」と思ってた。
「いい話を聞いた!」ともよく思った。
でもね・・・
だから会社がよくなった!って実感はない。
たぶん、セミナーや本がなくても、変わらなかったと思う。
ホント、セミナーや本って役に立たないものばかりやね。



どうしたん?
すごく「やげやり」やん。
せっかくだから、ズバッと言うけど・・・
「役に立たない」のではなく
「役に立ててない」んじゃない?
もうちょっと言えば・・・
「役に立てられない」んだと思うよ。



言ってくれるやん!(怒)
じゃ、自分が悪いってこと?
ホリイさんの十八番「自責」ってやつ?



相変わらず短気やなあ…
短気は損気よ(笑)
「勉強の仕方」を改めたら変わると思うよ、たぶん。



また「たぶん」って言うし…
【勉強方法】
スキルを高めるスキルを高める
「スキルを高めるスキルを高める」。
ややこしいですね。
「スキルを高めるスキル」を高める、です。
要は「勉強の仕方」の話。
「勉強の仕方」を知っていると、
どんどん伸びる。
でも・・・
「勉強の仕方」を知らないと、
努力が空回りする。
そんなこと、百も承知だと思いますが、
念のため確認しておきましょう。
先に答えを見てしまうから
子供の頃の勉強にも通じますが、
「苦労して自分で解く」のと
「安易に答えを見てしまう」の違いです。
例えば、難問・・・
「離職率を下げるためにどうするか?」
この問題に対して
「自分なりの答えを出してみる」のと
「模範解答を探しに行く」の違いです。
セミナーや読書が役に立つ人は、
「答え合せ」をしています。
セミナーや読書が役に立たない人は、
「答え探し」をしています。
どっちも「いい話を聞いた!」と満足気。
でも「差がつく」ことは言うまでもないでしょう。
つまり、大切なのは
「答え」そのものではなく
「答えを導き出すチカラ」です。
「答えを出そうとするクセ」と
「答えを探しにいくクセ」の差。
さて、どっちですか?
これに関しては、クドイ話はいらないでしょう。
今回のメインは、次の話。
なんでも基礎と応用がある
スキルは3つのレベルに段階分けができます。
- 第1レベル:前提スキル
(すべてのスキルの基盤) - 第2レベル:個別スキル
(基礎スキル+経営実務スキル) - 第3レベル:複合スキル
(個別スキルの組み合わせで発現)
1年生~3年生と同じ。
いきなり「3年生」のクラスに入っても「ついてけない」のは、当たり前です。



「飛び級できる人」は、
そもそも、
このサイトにはアクセスしてないでしょう?
例えば…
よく「経営者には、決断力が重要」って話はゴロゴロしていて、みんな「そんなの当然」と分かっています。
でも「決断力」は「第3レベル」の「複合スキル」です。
例えば…
「決断力が爆上がりする全ノウハウ大公開!」ってセミナーが気になることがあります。
そのセミナーを聞きに行くと
「頭の中身を言語化し、
ロジカル&クリティカルに整理し、
本質的な課題を特定すればいい」
って教えてくれます。
「なるほど~!」です。
ところが、この話は…
- 論理的思考力(第2レベル:基礎スキル)
- 深広思考力(第2レベル:基礎スキル)
- 課題発見力(第2レベル:基礎スキル)
というように、3つの「基礎スキル」の「複合技」です。
おまけに、
この「第2レベル:基礎」は、
「言語力」という
「第1レベル」が、文字通り
「前提」になっています。
もし「第1:前提」「第2:基礎」が未熟であれば「なるほど~」って思っても「決断力」には及びません。
つまり…
「基礎はしっかりしてるか?」です。
どうですか?
もし「第1レベル:前提スキル」が気になるなら、この記事を参考にしてください。


今回は、以下「経営実務スキル」にフォーカスして深堀します。
【基礎固め】
経営スキルのための土台作り
基礎スキルが弱いと実務スキルは機能しません。
8つの「経営実務スキル」のために欠かせない「基礎スキル」を整理します。
8つの基礎スキル
職種や役職に関わりなく、新人さんもベテラン経営者も「すべてのビジネスパーソンに必修」のスキルです。
- 論理的思考力
- 感情や思い込みを排し、筋道を立てて考える力
- 不足していると、説得力がない、ヌケモレが多発、周囲の理解や協力が少ない、という症状となって現れる
- 深広思考力
- 表面的なことに惑わされず、深く広く考える力
- 不足していると、その場しのぎ、一時しのぎ、根本解決ができない、という症状となって現れる
- 課題発見力
- あるべき姿と現状のギャップを特定し言語化する力
- 不足していると、ゴールが曖昧、大雑把、甘い現状認識、という症状となって現れる
- コミュニケーション力
- 受け手に対する思いやりを持って、正確でタイムリーな情報交換を行う力
- 不足していると、言葉足らずや雑な言葉が増え、誤解が多発という症状となって現れる
- リーダー力
- 共感を集め、人を想意(想い・意図・意識)の通りに動かす力
- 不足していると、人が動いてくれない、という症状に悩む
- 計画実現力
- ゴールから逆算し、正しい計画を立て、確実に実行する力
- 不足していると、計画倒れが常態化し、目的未実現、目標未達成の多発、という症状となって現れる
- 仕組化力
- 属人化を避け、効率化・標準化のための仕組みを作り、運用する力
- 不足していると、「人任せ」のリスクにドンカン、という症状となって現れる
- 管理力
- 将来のチャンスとリスクを想定し、事前対処する力
- 不足していると「想定外」「手遅れ」の多発という症状となって現れる
8つの経営実務スキル
中小企業経営者必修の「8つの経営実務スキル」と、その土台となる主な「基礎スキル」を一覧にします。
自分が磨きたい「実務スキル」に必要な「基礎スキル」を確認してください。
| 経営実務スキル | 基礎スキル | 関係性 |
|---|---|---|
| 先見力 | 課題発見力 | 将来のあるべき姿から逆算した現在の課題を早期にかつ正確に察知できる |
| 深広思考力 | 表面的なトレンドに惑わされることなく、背後にある本質的変化を見抜くことができる | |
| 管理力 | この先のチャンスとリスクを事前に評価し、対応策を計画に組み込むことができる | |
| 理念創造力 | 論理的思考力 | 目的(理念)と手段(戦略)が矛盾なく接続できる |
| 深広思考力 | 価値の本質を表現できる | |
| リーダー力 | 共感を呼ぶ魅力的な言葉で牽引できる | |
| 戦略構想力 | 論理的思考力 | 計画が論理的に整合し、客観的な根拠に基づいて構築できる |
| 計画実現力 | 計画の3要素(ゴール・シナリオ・キャスティング)が手段として明確にできる | |
| 仕組化力 | 戦略を実行可能な仕組みに落とし込める | |
| 組成力 | 計画実現力 | 計画遂行のための規律ある考動を組織に定着させることができる |
| 仕組化力 | 戦略実行のための合理的な指示命令系統や業務フローを設計、運用できる | |
| リーダー力 | 理念と戦略で共感を生みチームを牽引できる | |
| 戦略実行力 | 計画実現力 | 正しい計画と正しい考動のマネジメントによって成功確率を高めることができる |
| 課題発見力 | 実行過程で発生する問題(乖離)を早期に特定・言語化し、軌道修正に活かせる | |
| リーダー力 | チームの力を束ね、プロジェクトリーダーとして牽引できる | |
| 伝達力 | コミュニケーション力 | 正しくタイムリーに、適切な手段を用いて伝達することができる |
| 論理的思考力 | 理路整然と整理して伝達することができる | |
| 仕組化力 | 伝達した内容が希薄化しないように、対策を仕組み化できる | |
| 会計力 | 論理的思考力 | 数値間の因果を読み解くことができる |
| 課題発見力 | 数値から、現状とあるべき姿とのギャップを特定し、改善すべき課題を抽出できる | |
| 管理力 | 財務リスクを想定し、事前に制御できる | |
| 情報力 | 深広思考力 | 情報の裏の本質を深読みできる |
| 論理的思考力 | 現象と原因の因果関係を、確かな情報で構造化できる | |
| 管理力 | チャンスやリスクの想定精度を高めることができる |



この表、保存版!
弱点が一目瞭然でしょ?
【要点整理】
前提→基礎→経営実務→複合
さて、どうでしょう?
セミナーや本が役に立たない理由、
分かりましたか?
厳しいけど、
役に立たないのではなく、役に立ててない。
役に立てられないのかもしれません。
スキルには段階があります。
前提→基礎→経営実務→複合
「経営実務スキル」に不安があるなら
「基礎スキル」をその土台として「基礎固め」。
その固めた「基礎」の上に
「経営実務スキル」を建てる。
もし、それでもグラグラするなら
「前提スキル」まで遡って固めなおす。
正しい順番で学べば、
セミナーも本も、
ぜんぶ「アタマへの浸透度」が激変します。
さっそく、お試しあれ!
お役に立ちますように!




