不具合や不都合が常にある。
解決策は講じている。
でも、なかなか解決しない。
解決してもまた再発する。
なんとかしたい…。

アインシュタインが
実際にそういったかどうかは
定かではありませんが
「誰が言った」はどうでもよく
「何を言った」です。
虫が出てきたら、殺虫剤をまく。
また、虫が出てくる。
風邪をひいたら、薬をのむ。
また、風邪をひく。
ストレス解消のため、酒を呑む。
また、ストレスでイライラする。
「課題発見力」に課題がある人の
「お決まりパターン」。
「課題」を「解決」せず
「現象」を「解消」してる。
「課題」が残ってるので、また「現象」は起きる。
心当たりはありますか?
経営者必修の基礎スキル。
その中のひとつ「課題発見力」の相談事例を紹介します。
【おさらい】
経営者の基礎スキルとは?
本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。


「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。
この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。
- 第1レベル:前提スキル
(すべてのスキルの基盤) - 第2レベル:個別スキル
(基礎スキル+経営実務スキル) - 第3レベル:複合スキル
(個別スキルの組み合わせで発現)
「課題発見力」は、第2レベル「個別スキル」の中の「基礎スキル」に位置します。
「基礎スキル」は、すべてのビジネスパーソン共通のスキルであり、新人やベテラン、年齢や性別、ポジションなどの違いに関わらず、経営者も含めて「全員必修」のものです。


【相談事例】同じ問題が何度も再発する
ある中小企業経営者との相談応答を再現します。
*ところどころの「タメグチ」お許しください・・・



売上が伸びない、人が育たない、資金繰りがしんどい。
いろいろ対策を打ってるつもりなのに、なかなか解決できない、
ずっと、終わらない「モグラたたき」をしてるみたい。
どうしたもんか・・・



「課題発見力」の弱さやね。
たぶん…。
再発するのは「根本原因」を解決していないからでしょ?
例えば、
殺虫剤で虫を駆除しても、虫が来る原因を断たなければ、また出てくる。
「虫が出たらどうするか」ではなく
「虫が出ないようにどうするか」。
この視点を持つための
「基礎スキル」が「課題発見力」。
この
「課題発見力」が弱いと
「本当の課題」は解決せず、また再発する。
フレームワークはシンプル。
課題=ゴール-現在地
「ゴールが起点」。



「ゴールファースト!」って、
いつも言ってるでしょ?
課題解決がしたいなら、
「本当は、どうあるべきか?」
「本当は、どうしたいのか?」
「本当は、何が欲しいのか?」
というように「ゴール」をハッキリさせる。
「本当は、モグラに出てきてほしくない」
それさえハッキリすれば
「あ、電源を切ればいいんや!」
って根本解決ができる。
【質疑応答】なんでも聞いて!
じゃ「ゴール」って、具体的にどう決めればいい?
まず
「どうしたいのか?」を徹底的に考えること。
「モグラを上手に叩きたい」がゴール?
それとも
「モグラの顔も見たくない」がゴール?
この「ゴール」をハッキリさせないと、課題は解決できない。
もっと言えば・・・
例えば、利益100万円の会社。
ゴールは
「1,000万円」なのか?「1億円」なのか?
これだけで、課題も解決策もまったく違うはず。
ゴールが変われば、課題も変わる。
だから起点は「ゴール」。



ゴールファースト!
現象と課題の違いがイマイチ分からん。
「売上が伸びない」は現象。
「なぜ伸びないのか」が課題。
よくある勘違いが・・・
- 「売上が伸びないのは市場が冷えているから」
- →競争力の弱さが課題では?
- →勘違いしてるから品質は改善しない
- 「資金繰りが厳しいのは銀行が貸してくれないから」
- →収益力の弱さが課題では?
- →勘違いしているから「銀行対策」に脱線する
- 「人が育たないのはメンバーのレベルが低いから」
- →採用力や育成力の弱さが課題では?
- →勘違いしてるから叱責と威圧の企業風土になっていく
このように「勘違い」してると、
「課題解決」どころか
「課題増殖」してしまうことすらある。
でも「課題」まで思いつかないかも…
「なぜ?」を繰り返す!
- 「売上が伸びない」→なぜ?
↓ - 「新規が取れない」→なぜ?
↓ - 「営業が弱い」→なぜ?
↓ - 「営業担当が育っていない」→なぜ?
↓ - 「育成の仕組みがない」→なぜ?
↓ - 「仕組化を後回しにしてる」→ジブンが!
コツは「ジブンが悪い」まで繰り返すこと。
なぜ?
「解決するのはジブン」だから。
ぜんぶジブンのせい?
あたりまえやん!
あなたの会社でしょ?
勘違いしてはならないのは、
やることは
「責任追及」ではなく「課題解決」。
誰かのせいにして、
誰かが解決してくれるのを待つより
ジブンで解決するのが「手っ取り早い」はず。
つまり・・・
「ジブンで解決できる」と思えるところまで「なぜ」を繰り返す。
「ジブン」に辿り着けば、あとは「やるだけ」。
ここで、もうひとつ注意が必要な「勘違いポイント」がある。
「バケツをジブンで運べ」って言ってない。
「誰に運んでもらうか?」
「どうやって運ぶか?」
「水を運ぶ仕組み作り」をジブンでやれ、ってこと。
念のため。
課題の解像度を上げるにはどうすれば?
視点がズレてる。
「課題の解像度」ではなく
「ゴールの解像度」。
「ゴールの解像度」が上がれば
「課題の解像度」も一緒に上がる。
「もっと儲けるために、どうする?」ではなく
- 言語化
経常利益を高める - 数値化
目標3千万円。 - 要素分解
売上5億円*限界利益率20%-コスト7千万円
このように、できるだけ「ゴール」を
「言語化」「数値化」「要素分解」する。
こうすると「やるべきこと」は、かなりハッキリしてくる。
「やるべきこと」=「解決すべき課題」
どう?わかる?
要素分解って具体的にどうやるの?
「要素分解」とは、ものごとをバラバラにすること。
たとえば・・・
「とんかつ定食」の課題解決。
「とんかつ」「ごはん」「お味噌汁」「サラダ」「おつけもの」みたいにバラせる。
さらに「トレー」「器」「ソース」
さらに「提供時間」「提供時の笑顔」
さらに・・・「店の雰囲気」
「美味しいとんかつ定食」の課題解決を想像するだけでも「バラバラ効果」はわかるでしょ?
さらに「とんかつ定食の売上」であれば・・・
「値段をどうする?」
「毎日の客数は?」
つまり「売上高=単価×数量」。
いちばんシンプルな要素分解。
「客数」も「ご新規」「リピーター」に分解できる。
どう?イメージできた?
分かってはいるけど、つい対症療法に逃げてしまう・・・。
「楽して儲けよう!」ってこと?
「楽」だから、対症療法に逃げるのよ。
殺虫剤をまいた方が早い。
手っ取り早いから「楽」。
短期の「楽」を選んで、
長期の「苦」を招いている。
これ以上、クドイ話はいらないね。
さっさと「課題解決力」を高めたい!
だったら「背水の陣作戦」やね。
「会社ぐるみ」で取り組む。
「やたら課題を発見するチームにしよう!」
と宣言。
その「はじめの一歩」は・・・
「ごめんなさい!」って謝るメンバーに
ー「なにがゴメンなさいなの?」
「いや・・・ミスをしたので」
ー「再発防止策は?」
「考えていません・・・」
コテンパンに叱りましょう。
「ミスは誰でもするので、謝らなくていい」
「再発防止策を考えていないことを反省しなさい!」と。
これを「文化:カルチャー」にする。
「根本原因と解決策をセットで報告する」
こうすると・・・
社長はそのお手本にならないといけない。
だから「背水の陣作戦」。
どう?できそう?
【要点整理】根本原因が気になるクセ
さて、参考になったでしょうか?
「課題発見力」は
「現実と理想の乖離を特定し言語化する力」
経営は「課題解決の連続」です。
「ゴールまでの課題解決」。
そのために
「解決すべき課題は何か?」が気になるクセ。
「虫」を気にするのではなく
「虫の発生原因」を気にする。
「メンバーのミス」を気にするのではなく
「ミスする本当の原因」を気にする。
「いい会社じゃない」ことを気にするのではなく
「なぜ、いい会社にできないのか?」を気にする。
「風邪をひかない生活習慣」にすれば「薬」はいらなくなるのです、たぶん。
お役に立ちますように!









