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もっといい経営者になるための「5レイヤー」メソッド
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13:経営者の管理力|先読みすれば強くなる!

2026 1/31
2026年1月31日
H.HORII

想定外が多い。
時にチャンスを見逃すことがある。
反対に、手遅れで
思わぬダメージを受けることもある。
なんとかしたい…。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

「想定外や!」

「まさか、こんなことになるとは」

「分かってたら、何とかしたのに」

案外よく聞くフレーズ。

でも、ホントに「想定外」?

「想定外」とは「想定の外」
ホンマは、そもそも
「想定無し」とちゃう?

想定をしていないから、
準備もしていない。

だから被害が大きくなる。

だからチャンスを逃す。

「管理力」に課題がある人の
「お決まりパターン」。

心当たりはありますか?

経営者必修の基礎スキル。

その中のひとつ
「管理力」の相談事例を紹介します。

INDEX

【おさらい】
経営者の基礎スキルとは?

本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。

【経営脳】5つのレイヤー。「マインドセット」「フィジカル」「メンタル」「スキル」「センス」。

「もっといい会社」にするためには、
「経営脳」を整え=アタマを良くして
「もっといい経営者」になることが
「唯一の選択肢」です。

「もっといい経営者」になるため
下層の3つのレイヤーを整えたら
次は「レイヤー4:スキル」のトレーニング。

「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。

この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。

  • 第1レベル:前提スキル
    (すべてのスキルの基盤)
  • 第2レベル:個別スキル
    (基礎スキル+経営実務スキル)
  • 第3レベル:複合スキル
    (個別スキルの組み合わせで発現)

「課題発見力」は、第2レベル「個別スキル」の中の「基礎スキル」に位置します。

「基礎スキル」は、すべてのビジネスパーソン共通のスキルであり、新人やベテラン、年齢や性別、ポジションなどの違いに関わらず、経営者も含めて「全員必修」のものです。

あわせて読みたい
中小企業経営者の「経営脳:5レイヤー」 もっといい経営者になるためには「アタマ」を上手に使うことが大切。 誤解を恐れずに言うと、「アタマがワルイ経営者」はいません。「アタマの使い方がヘタな経営者」が…

【相談事例】
想定外のことで振り回される

ある中小企業経営者との相談応答を再現します。

*ところどころの「タメグチ」お許しください・・・

想定外のことで振り回されることが多い。
「あらかじめ分かってたら、何とかしたのに」と後悔することが何度も。
受発注ミスで二度手間。
取引先の倒産で売掛金が回収できない。
主要メンバーが突然辞めて現場が回らない。
そのたびに対応に追われ、時間もコストもムダにしてる。
「想定外だから仕方ない」と思ってたけど、これだけ頻繁だと・・・
どうしたらエエと思う?

「管理力」の弱さやね。
たぶん。
「想定外」が頻繁に起きるのは、管理不足。

「管理力」とは、
「事前に想定し、先手を打つ力」。

チャンスを最大化し、
リスクを最小化するスキル。

フレームワークはシンプル。

事前想定×事前対処・準備=管理力

さっきも言ったけど、

「想定外」とは、
想定の「外」ではなく、
ホントは想定が「無」やろ?

な~んも考えてなかったんとちゃうん!?

想定していないから、準備もしていない。

だから被害が大きくなる。

些細なミスも、生命に関わる大災害も、
「事前に想定する」×「事前に準備する」
という視点は同じ。

想定と準備をするクセをつけたほうがいい。

それで「想定外」は大幅に減らせるよ、たぶん。

【質疑応答】
なんでも聞いて!

「事前想定」って具体的にどうやるの?

「この先、何が起きるか?」を想像しまくる。

それだけ。

短期から長期まで。

明日、来週、来月、来年。

最初は、大したことは思い浮かばないかもしれない。

もし、そうであれば「かたいアタマ」のストレッチから。

「自分には絶対に起きないような極端なコト」を妄想するといい。

「想定」の準備運動は「妄想」。

  • 突然、キレイな女子(orイケメン)にモテモテになったら?
  • 宝くじで5億円あたったら?
  • 明日、目が覚めたら「とんでもなくイケメン(orキレイ)」になってたら?

みたいに「バカバカしい」ことがいい。

なぜなら、日ごろから「仕事でアタマいっぱい」のはずだから。

メンタルに自信があるなら「最悪」も妄想する。

  • 富士山が大噴火したら・・・
  • 突然、UFOが大挙して攻めてきたら・・・
  • 目が覚めたら、預金残高が消えてたら・・・

なんでもいい。

できるだけ「そんなアホな!」くらい「極端なコト」を妄想する。

しばらく、このストレッチを続けてると「想定ってどうするの?」という質問はしなくなる、たぶん。

勝手にアタマに思い浮かぶようになるから。

でも、これが「本質」。

「想定力」は、意識レベルではまだ弱い。

「勝手に想定してしまう」という
「アタマのクセ」になるまで妄想しまくることが大切。

「心配性の人」を
 バカにしてはならんよ!

「影響まで想定」ってどういうこと?

「○○が起きるかも」で止めない。

それは似て非なる「想像」。

「想定」は
「○○が起きたら、どんな影響があるか」まで考えること。

例えば
「大地震に見舞われるかも」という「想像」。

これでは不十分。

「被災時の被害」を具体的に「想定」する。

  • 経済的影響:いくら損失が出る?
  • 時間的影響:復旧にどれくらいかかる?
  • 心理的影響:そのとき、自分のメンタルはどうなる?

「影響」まで想定するから「準備」ができる。

チャンスも想定?リスクだけじゃなく?

もちろん。

チャンスを逃すというのは
「機会損失」というリスクでもあるからね。

チャンスも想定し、できる準備をする。

  • 「あの案件、うまくいったらどうなる?」
  • 「この市場、伸びてきたらどう動く?」
  • 「あの人材、採用できればどう変わる?」

想定していれば、チャンスが来たときキャッチできる可能性が高くなる。

もう少し付け加えると・・・

「チャンスを想定してない人」って
「チャンスに気付かない」ことも多い。

「チャンスを想定している人」は
「チャンスを早期に察知」することが多い。

だから「先手必勝」のコツって「想定」なんやろうね、たぶん。

「事前対処・準備」って具体的には?

想定したことに対して「先手」を打つこと。

チャンスなら…

  • 確実にゲットするための準備
  • そのために必要なリソースの確保
  • タイミングを逃さない体制づくり
  • など。。。

リスクなら…

  • 被害を回避するための対策
  • 回避できないなら軽減するための対策
  • 万が一のときの対応手順
  • など。。。

想定と準備はセット。

最近は「人出不足で受注できない」って話を聞くことが多くなったなあ。

どの領域を想定すればいい?

主なものを挙げると…

  • 財務リスク
    • 利益やキャッシュフローの予測
    • 売上が止まったときの持ちこたえ期間
    • 内部留保の蓄積状況
  • 人的リスク
    • 主要メンバーの離職や不在
    • 労務リスク、労災リスク
    • バックアップ体制
  • 情報管理リスク
    • 情報漏洩
    • サイバーセキュリティ
    • データのバックアップ
  • 市場・外部環境リスク
    • 競合の動向
    • 技術の進歩
    • 法規制の変化
  • 事故・災害リスク
    • どのレベルまで想定しているか
    • 発生時の対応手順

書ききれないけど、言い出したら「ぜんぶリスク」かもしれない。

だから「当社にとってのリスク」というフィルターが必要になるね。

そのフィルターが「影響の大きさ」。

そもそも
「当社にとってはリスクか?」と考えることも
「想定」の領域。

「想定外」を減らすコツは?

コツは「想定のメンテナンス」。

社内環境・社外環境でリスクは常に変化する。

月に一度でもいいので、定期的に想定リスクを点検する。

  • 新たなリスクはないか?
  • すでにリスクではなくなったか?

特に「想定力」が弱い間は、この点検を継続すること。

「想定力」が強くなれば、上述したように「クセ」になるので、勝手に「いつも考えている」という状態になれる。

理論的には、想定した3分後に大地震が起きるかもしれない。

「定期的に」なんて悠長に言って場合じゃない、というのが「リスク」だからね。

経営者自身の「自己管理」も大事?

さすが!

そのとおり!

むしろ最優先。

「社長がこけたら、みなコケる」のが中小企業。

「経営者自身がチャンス」でもあると同時に
「経営者自身がリスク」でもある。

  • チャンスの最大化
    • 「もっといい経営者」になる想定と準備
    • 「ずっといい経営者」になる想定と準備
  • リスクの最小化
    • 「もっといい経営者」になれない想定と準備
    • 「ずっといい経営者」になれない想定と準備

どっちも
「経営者の成長管理」で括れるけどね(笑)。

「ジブン」が、
いちばんの「想定外」かもね!

さっさと「管理力」を高めたい!

いつもの「背水の陣作戦」。

「会社ぐるみ」で取り組む。

「やたら先読みするチームにする!」と宣言。

まず、朝礼や会議で「この先、何が起きる?」を問いかけるクセをつける。

「今週、何かリスクある?」

「来月、何かチャンスある?」

「それに対して、何を準備する?」

これを繰り返す。

メンバーが「想定と準備」を口にするようになったら、しめたもの。

「想定外でした」が禁句になる。

「想定していませんでした」
 と正直に謝る文化。

「想定が弱いメンバー」へのアドバイスは
「次は想定しようね!」

これも立派な「人材育成の仕組み」。

もちろん、こうするためには、
経営者は「管理力のお手本」にならないといけない。

まちがっても
「想定外だった」なんて言えなくなる。

だから「背水の陣作戦」。

そうすれば「私は、わかってたよ」って
そんな「ドヤ顔」ができる経営者になれるよ、たぶん。

【要点整理】
想定と準備で先手を打つ

さて、参考になったでしょうか?

「管理力」は
「不確実性を事前に想定し、制御設計する力」。

「想定外」の多くは、
想定の「外」ではなく、
想定が「無」。

管理力=事前想定×事前対処・準備

想定するのは
「現象」ではなく「影響」

「チャンス」と「リスク」の両面を想定する。

「管理力」を高めると
「先読み」がクセになります。

周囲からは「心配性やなあ」と言われるかもしれません。

でも、それは
「カッコ悪い」のではなく
「カッコイイ」のです。

お役に立ちますように!

経営者のスキル:基礎編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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