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もっといい経営者になるための「5レイヤー」メソッド
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14:経営者の仕組化力|徹底的に属人化排除!

2026 2/01
2026年1月31日2026年2月1日
H.HORII

優秀なメンバーたちのおかげで極めて順調。
もちろん、
誰かが欠けた時のヤバさは分かってる。
でも、大丈夫だろう…。

「10人~200人規模の中小企業経営者」の「自己投資=経営脳トレーニングのサポート」を目的に、「もっといい経営者」「もっといい会社」に成長するためのヒントを日々更新しています。
元税理士のマネジメントコーチ・堀井弘三が、40年近くの経験と知識に基づき執筆しています。

「箱」がいっぱい。

一つや二つではない。

今日だけでない。

毎日、押している。

「重い箱」は「力持ち」がいないと動かない。

「重い箱」は「力持ち」が休むと止まる。

「重い箱」は「力持ち」が辞めると大変!

「重い箱」は「みんな」で押さなければならない。

「重い箱」は「みんな」でも動かない時もある。

箱の下にキャスターを付けたらエエやん・・・

「箱」は仕事。

「力持ち」は、優秀な人。

「重い箱」は難しい仕事。

「キャスター」がついてないので「人海戦術」。

「キャスター」をつければ「誰でも」押せるのに。

心当たりはありますか?

「力持ち」に頼りきりの会社。

「力持ち」がいないと止まる会社。

「仕組化力」に課題がある会社の
「お決まりパターン」。

経営者必修の基礎スキル。

その中のひとつ
「仕組化力」の相談事例を紹介します。

INDEX

【おさらい】
経営者の基礎スキルとは?

本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。

【経営脳】5つのレイヤー。「マインドセット」「フィジカル」「メンタル」「スキル」「センス」。

「もっといい会社」にするためには、
「経営脳」を整え=アタマを良くして
「もっといい経営者」になることが
「唯一の選択肢」です。

「もっといい経営者」になるため
下層の3つのレイヤーを整えたら
次は「レイヤー4:スキル」のトレーニング。

「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。

この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。

  • 第1レベル:前提スキル
    (すべてのスキルの基盤)
  • 第2レベル:個別スキル
    (基礎スキル+経営実務スキル)
  • 第3レベル:複合スキル
    (個別スキルの組み合わせで発現)

「課題発見力」は、第2レベル「個別スキル」の中の「基礎スキル」に位置します。

「基礎スキル」は、すべてのビジネスパーソン共通のスキルであり、新人やベテラン、年齢や性別、ポジションなどの違いに関わらず、経営者も含めて「全員必修」のものです。

あわせて読みたい
中小企業経営者の「経営脳:5レイヤー」 もっといい経営者になるためには「アタマ」を上手に使うことが大切。 誤解を恐れずに言うと、「アタマがワルイ経営者」はいません。「アタマの使い方がヘタな経営者」が…

【相談事例】
あの人が辞めたら、どうしよう

ある中小企業経営者との相談応答を再現します。

*ところどころの「タメグチ」お許しください・・・

特定の人に任せている業務がある。
その業務は、その人がいないと回らない。
「あの人が辞めたらヤバイ」とは思ってる。
実際、以前ベテランが辞めたとき、ノウハウも一緒に消えた。
業務のやり方は各自に任せてきた。
それぞれが工夫してくれるから、よく頑張ってると思う。
でも、気付いたら「ブラックボックス」だらけ。
「その人にしかわからない業務」がちょっと多い。
このままではアカンやんなあ・・・

ぜんぜん、アカンなあ。
「仕組化力」の弱さやね。
 たぶん。
「属人化」の博物館やw

「ヒト」に頼りきりで
「キャスター」をつけていない状態。

特に「重い箱」は「力持ち」でないと動かない。

「力持ち」の給料は高い。

「外注化」できたとしても、そっちはもっと高い。

「普通の人」の給料は安くても、何人も必要。

だから、結局「高コスト体質」のまま。

「キャスター」を付ければいいのに・・・

「キャスター」を付ければ「誰でも」押せるようになるって分かってるでしょ、たぶん。

じゃあ「なんで?」。

「キャスター」を付けるヒマがない?

「キャスター」のつけ方が分からない?

違うでしょ?

「いま、何とかなってるから」でしょ。

「先送り体質」、また「ワルイクセ」がジャマしてるね。

これをきっかけに「仕組化」に取り組めば?

「仕組化」とは、
属人化を排除し、
チームパフォーマンスを最大化すること。

フレームワークはシンプル。

設計×運用=仕組化

「キャスター付きの箱」を設計し、
「押し方ルール」を決めて「運用」する。

キャスターさえついていれば、
誰が抜けても、
箱は毎日動き続ける。
つまり「止まらない組織」。

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【質疑応答】なんでも聞いて!

「仕組化」って、具体的には?

「力持ち」に依存する状態から、
「キャスター」で動く状態に変えること。

「特定の人」に依存する状態から
「仕組み」で動く状態に変えること。

さらに言えば・・・

「誰かのやり方」を
「会社のやり方」に変えること。

もっと言えば・・・

  • 「もっと簡単なやり方」
  • 「もっと効率的なやり方」
  • 「もっと安いやり方」

…に更新していくチカラが
「本当の仕組化力」。

「マニュアル化力」とは似て非なるチカラ。

  • 「難しいやり方のまま」
  • 「非効率なやり方のまま」
  • 「高コストのまま」

これを「マニュアル化」すれば…
「キャスター無しの箱の押し方マニュアル」になる。

そんな会社の社員育成を覗くと
「筋トレ」をやらされてる!

クドイようだけど、さらに付け加えると・・・

仕組化すれば、

  • 「新人」でも即戦力になる
  • 「力持ち」は最少人数でいい
  • 「普通の人」でいいから、採用しやすい

など、メリットいっぱい。

なんなら、社長が遊んでいても売上は落ちない仕組みを作れば最強!

「設計」って何をするの?
  • 「キャスター付きの箱」
  • 「箱の押し方」のルール
  • 「箱のメンテナンス」のルール

もっと言えば・・・
「スムーズに動かすための道の掃除」のルールとか。

つまり・・・

「最も合理的で生産性の高い業務フロー」を「設計」する。

そのために、
まず最初にすることは「現状の可視化」。

  • 実務担当者に事細かにインタビューする
  • ポストイット等を使ってプロセスを可視化する
  • ムダな部分、非効率な部分を特定する

ここで大事なのは「例外」の洗い出し。

担当者へのインタビューで「聞き逃してはならないフレーズ」がある。

  • 「基本的には…です」
  • 「原則として…です」

問題は「例外」に潜んでる。

基本形・原則型だけでなく、
例外もすべてピックアップする。

「いや、たまに違うパターンもあるんですけど…」

「それ!詳しく教えて!」

例外への対処法まで「仕組化」することがとても重要。

むしろ「イレギュラー対応を仕組化する」ことが優先かもね。

経理部門で言えば・・・

「請求書が届いたら、こうやって支払いします」より
「請求書が届かなかったら、こうやって催促します」が大事、みたいな。

「運用」はなぜ大事?

「運用」とは
「思い通りに箱を運ぶ」こと。

「キャスター付き箱」を作っても、

  • 「遠回りしてました!」
  • 「キャスターが壊れました!」
  • 「衝突しました!」

このような「思ってないコト」が起きないように動かす。

総合指令所がなければ、新幹線は動かない。

管制塔がなく、みんな勝手に飛ぶ飛行機はかなりヤバイ。

「便利な乗り物」があるのではない。

「便利に動く乗り物」がある。

この視点を忘れると・・・

  • マニュアル作りました
    →でも、誰も見てません
  • ルール決めました
    →でも、守らない人を放置

これが「形骸化」。

つまり「運用のモニタリング」が必要。

  • ルール通りに運用されているか?
  • 形骸化していないか?
  • 必要に応じてアップデートしているか?

だから「仕組化力=設計×運用」。

属人化の何がマズい?

ん?真顔で聞いてるで、この社長!

「会社で起きるトラブルは人間っぽくて好き!」ならマズくない。

「メンバーのミスや苦労って笑える!」って人には「馬の耳に念仏」やね。

でも、そうじゃないでしょ?

「トラブルはいや!」

「ミスや苦労は笑えない!」なら「属人化はマズイ」。

マズさを簡単にリストアップするけど、心当たりある?

  • 停滞リスク
    • 「その人」が休むと止まる
    • 「その人」が辞めても代わりがいない
  • ブラックボックスリスク
    「その人」は「この仕事は自分しかできない」と聖域化する。
  • 不正リスク
    「ブラックボックス」だから「不正」や「ミス」の発覚が遅れる。
  • 取引上のリスク
    「会社の顧客」が「その人の顧客」になってしまう。
  • 近代化阻害リスク
    「その人」のやりかたが尊重されシステム化やデジタル化が進まない。

もはや「弱みを握られた経営者」…

どこから手をつければいい?

「いちばん重たい箱」から。

つまり
「止まれば最も困る業務」から。

リスクが高いところから優先的に仕組化。

手順は・・・

  • STEP1:現状確認
    業務プロセスを詳細にヒアリング、可視化。
    例外も全部洗い出す。
  • STEP2:目標設定
    理想のプロセスを検討し、改善目標を設定。
    関係者で共有。
  • STEP3:テストラン
    新しいプロセスを試行し、検証。
    エラーを洗い出してブラッシュアップ。
  • STEP4:本格導入
    マニュアル化、文書化。関係者に周知。
    運用モニタリングの仕組みも作る。

当たり前だけど、担当者は代えない。

今まで通りに、活躍してもらう。

でも「ブラックボックス」が「透明化」するだけでチームは変わるよ。

「非効率」が可視化されるから、担当者本人が「カッコ悪いな」って思って自主的に改善を進めたりするシーンをたくさん見た。

例えば、ある会社の経理部。
ベテラン社員さんがブラックボックス化。
ヒアリングを進めると、半分以上「やらなくていい仕事」をしてた。
「会計ソフト」があるのに、なぜ?って聞いたら「昔からやってるから」って。
「会計ソフト」導入前の仕事をずっとやってた。
どうりで、キャビネットに「なんとか帳」が多いはずだ、みたいな。

堀井さんから見て最優先は?

ハッキリ言うね…「それは社長。」

ほとんどの中小企業で、もっともノウハウや経験を持っているのは経営者自身。

商品開発、販売戦略、広告戦略、人脈開拓。

その貴重な情報、チームと共有してる?

そのやり方は、最も合理的?効率的?

「あ~せ~」
「こ~せ~」って指示命令してるけど
「なんで?」は伝えてないんじゃない?

だから、現場は「言われた通り」にするしかない。

特に
「社長の指示命令」だから
「盲目的」に従うしかない。

現場は、とっくに
「キャスターつければいいのに」と思ってる。

でも「やりかたがオカシイ」と
思っても言えるわけない。

だから、経営者は自ら「重たい箱」を押しながら、ひたすら「汗をかいてる」。

経営者の汗って
「チカラ仕事の汗」と
「冷や汗」やね…
 ほとんど(笑)。

経営者自身の仕事を
「現場に任せるために仕組化する」が最優先だと思うよ。

「自分の仕事は、まだムリ」
 って抵抗もよくあるけど、
「いつ、ムリでなくなんの?」
 って聞き返したら、
 だいたいは「モゴモゴ」してる。

そんなとき、私は、いつも・・・

社長の仕事を任せられるように
「育成の仕組から作ろう!」だった。

そうでないと、ず~っと
「ジブンがいないと会社は回らん!」と言い続ける経営者のままなんでね。

どう?やる?

仕組化を失敗する会社ってないの?

あるよ。少なくない。

  • 「仕組み」を作っても、気付いたら「元通り」とか
  • 「仕組み」を作ったのに「トラブル多発」とか
  • 「仕組みルール」があるのに、守らないやつとか

「仕組み」は「監視機能」が大切。

仕組みは「作って終わり」ではない。

環境は変わるし、メンバーも変わる。

「監視」っていうとイメージ悪いけど
「うまく回ってるか?」を常にモニタリング。

でも、それだけだったら・・・

「モニタリングしているかを、モニタリングする」ってワケのわからんことが起きる。

そこでおススメは…

「人事評価基準」に組み込む、という方法。

  • 属人化していないか?
  • 聖域化していないか?
  • いつでも引き継げる状態になっているか?
  • 最も効率的、合理的な方法で仕事しているか?

このような項目で「仕組化力」を評価する。

これで、かなり「失敗確率」を下げることができるよ。

さっさと「仕組化力」を高めたい!

いつもの「背水の陣作戦」。

「会社ぐるみ」で取り組む。

「やたら仕組みに強いチームにする!」
 と宣言。

さっきの「人事評価基準」に加えるのも、そのひとつ。

チームの一人一人が・・・

  • 「仕事を記録する」
  • 「標準化を進める」
  • 「合理化を進める」
  • 「効率化を進める」
  • 「自動化を進める」

・・・って「イチイチ仕組化」を進める。

こうすると…

経営者自身が「ブラックボックス」を作れなくなる。

「ジブンの仕事は、君たちには無理!」なんて言えなくなる。

だから「背水の陣作戦」。

【要点整理】
仕組化は「ちりつも」

さて、参考になったでしょうか?

「仕組化力」は
「属人化を排除し、

 チームパフォーマンスを最大化する力」。

「あの人」に頼る会社から、
「仕組み」で動く会社へ。

仕組化力=設計×運用

経営者自身の仕事も優先的に仕組化することをおススメします。

  • 「経営戦略の仕組み」
  • 「経営計画の仕組み」
  • 「管理会計の仕組み」
  • 「人事評価の仕組み」
  • 「成果分配の仕組み」

・・・などなど。

まあまあ「重い箱」たちです。

でも「キャスター」さえ付ければ
「楽に動かせる箱」はまだまだあるはずです。

もちろん、一気にはできません。

コツコツ、進めましょう。

「仕組化」は「ちりつも」です。

お役に立ちますように!

経営者のスキル:基礎編
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この記事を書いた人

H.HORIIのアバター H.HORII

「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればええねん!が口ぐせ。
「経営脳:5つのレイヤー」で体系化した独自のマネジメントメソッドで、10名~200名規模の中小企業経営者を「リセット・コーチング」。
専門は「36カ月の経営計画」「管理会計」「チームビルディング・人事評価・業績連動型賞与制度」。
1999年に創業した自身の税理士事務所を2022年に事業承継し、現在はコーチ専業。
このサイト「Re!」はライフワーク。
「経営者のための思考のインフラ」としてお役に立てるように日々更新。

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