計画は立てている。
計画通りに実行している。
なのに、未達・未実現が多い。
時にフェードアウトすることも。
なんとかしたい…。
実行しない計画は「妄想」。
計画がない実行は「暴走」。

計画は実現するためにある。
実現しない計画に意味はない。
「今年こそは!」と毎年思う。
でも、また未達。
「もっと頑張れ!」と檄を飛ばす。
でも、また未達。
「計画実現力」に課題がある人の
「お決まりパターン」。
「正しい計画」を立てていないか、
「正しい実行」ができていないか、
そのどちらか、または両方。
心当たりはありますか?
経営者必修の基礎スキル。
その中のひとつ「計画実現力」の相談事例を紹介します。
【おさらい】
経営者の基礎スキルとは?
本題の前に「スキル」についておさらいしておきましょう。


「レイヤー4:スキル」は
「やりたいこと」や
「やるべきこと」を
「できること」に変換するためのレイヤーです。
この「スキル」は、さらに3段階のレベル構造で成り立っています。
- 第1レベル:前提スキル
(すべてのスキルの基盤) - 第2レベル:個別スキル
(基礎スキル+経営実務スキル) - 第3レベル:複合スキル
(個別スキルの組み合わせで発現)
「課題発見力」は、第2レベル「個別スキル」の中の「基礎スキル」に位置します。
「基礎スキル」は、すべてのビジネスパーソン共通のスキルであり、新人やベテラン、年齢や性別、ポジションなどの違いに関わらず、経営者も含めて「全員必修」のものです。


【相談事例】
計画を立てても、いつも未達
ある中小企業経営者との相談応答を再現します。
*ところどころの「タメグチ」お許しください・・・



計画はいつも作っている。
でも、実現・達成しないことが多い。
「こんどこそは」と思うけど、気づけば同じ結果。
メンバーには「もっと頑張れ」と言うけど変わらない。
残業や休日出勤が常態化して、それでも未達。
正直、計画なんていらないって気がしてきた。



「計画実現力」の弱さやね。
たぶん。
「計画実現力」が弱いと「根性」がたくさんいる。
「計画実現力」が強いと「根性」は少しでいい。
なぜ「計画未達」になるのか?
それは・・・
「正しい計画」を立ててないか、
「正しい実行」をしてないか、
このどちらか、または両方。
「計画実現力」のフレームワークはシンプル。
正しい計画×正しい実行=計画実現
例えば、カレー。
おいしいカレーのレシピ(正しい計画)に従って、
そのとおりに料理(正しい実行)すれば、
おいしいカレー(計画実現)ができる。
おいしくなかったら?
レシピが間違っていたか、
レシピ通りに作らなかったか。



「まちがったレシピ」をムシして料理したら
奇跡的にウマいカレーができるときがある。
でも、それは「奇跡」。
原因は必ずどちらかにある。
計画も同じ。
「正しい計画」を
「正しく実行」すれば、
「必ず実現」する。
「正しい計画」には3つの要素がハッキリしてる。
G×S×C
- G:ゴール
(何を、いつまでに) - S:シナリオ
(どんな手順で) - C:キャスティング
(誰が、どの役割で)
この3つがすべて揃っていること。
掛け算だから、どれかひとつでも欠けるとアウト!
【質疑応答】
なんでも聞いて!
「ゴール」って、どう決めればいい?
「状態」と「期日」の両方を明確にする。
「売上を伸ばす」みたいな
「あいまい」はダメ。
「12月末までに月商1,000万円を達成する」。
大事なのは「測定可能」であること。
もうひとつ「伝達可能」であること。
ゴールまでのプロセスを数値や状態でモニタリングするため。
もうひとつは、チームを動かすため。
必ず「状態」と「期日」。
言い換えれば「言語化」と「数値化」。
誰が聞いても「誤解が生じない解像度」までハッキリさせることが重要。
「シナリオ」はどう作るの?
ゴールからの逆算。
いわゆる「バックキャスト思考」。



「マインド」は「プラス」で
「シナリオ」は「マイナス」で
現状から始める「フォアキャスト思考」では、
「できること」の積み上げになる確率が高い。
「***ができたら、次は***」っていうアタマのクセ。
良く言えば「慎重」だけど、
悪く言えば「遅い」。
ゴールから逆算する
「バックキャスト思考」なら、
「できないこと」も
「できるようになる」確率が高い。
つまり「成長」しやすい。
具体的には…
- 大きなマイルストーン(中間目標)を設定する
- マイルストーンごとに必要なアクションを洗い出す
- アクションをスケジュールに落とし込む
- 日々の「To-Do」まで具体化する
シナリオが曖昧だと「違う道」に進むメンバーが出てきて「足並み」が揃わない。
「足並み」が揃わないから「ゴール」で集合できない。
「キャスティング」って何?
計画に関わる「人」のこと。
スポーツなら「ポジション」。
-誰が何を担当するか
-各担当者のリソースやキャパシティ
-連携が必要な場面とその方法
ジブンひとりで完結する計画なら、キャスティングは不要。
でも、計画はチームで動かす。
あたりまえやけど
「誰?」を決めないと「ただの絵」。



守ってないところに飛んでくるんやね、ボールは。
どこに飛んできても捕球できるように
フォーメーションを決めるのが監督の仕事。
「正しい実行」って、具体的には?
ひとことで言えば「PDCA」。
- P:Plan
正しい計画=G×S×C - D:Do
計画通りに実行する - C:Check
計画と実績の差異を確認する - A:Action
必要に応じて修正・改善する
特に重要なのは「Check」と「Action」。
計画を立てて、実行して、それで終わり…では学習効果がない。
「計画と実績の差」を分析して、
「なぜ差が出たか」を言語化して、
「次にどうするか」を決める。
このサイクルを回し続けるから、チームは成長できる。
「正しくない実行」をすると
「計画:実績」の差異分析ができない。
この「差異分析」が超重要!
「正しい計画がないチーム」や
「正しくない実行をするチーム」は、いつまでたっても強くなれない。
なぜ「頑張れ!」ではダメなの?
それで「計画実現」できるなら、それでいいよ、もちろん。
さらに「社長の意向」を汲んで「頑張れ!」なんて言わなくても「成果出しまくりチーム」なら、計画なんていらない。



社長もいらないかも(笑)。
でも
「もっと頑張れ」
「気合いだ!気合いだ!気合いだ~っ!」で
- 残業が増える
- 休日出勤が常態化する
- 人が疲弊する
- 離職が増える
- 組織が壊れる
それで計画実現したところで
「経営の原理原則」から大きく脱線。
そんなことが長く続くとは思えない。
必ず「とんでもないリバウンド」が来る。



「お前は、もう死んでいる」
KENSHIRO
計画通りにいかないときは?
フレームワークのとおり。
「正しい計画」×「正しい実行」。
このどちらかにエラーが生じているから「順調」に進まない。
「実行エラー」なら
「計画通りに実行せよ」と指示を出す。
「計画通りに実行できない理由」があれば
「計画の正しさ」を疑う。
最初は「正しい計画」と思って作っても、
実行してみると「違う!」ということは、むしろよくある現実。
大事なのは「素早い修正」。
そのまま「正しくない計画」を続けても意味がない。
…どころか「危ない」。
短いスパンで確認し、
ズレを早期に発見して、
素早く軌道修正する。
そのためのモニタリングはとても重要。
「目を離すと、どっかへ行ってしまう」のが
「計画の性格」と思った方がいい。
もし「計画は変えてはいけない」という思い込みがあるなら、捨てたほうがいい。
計画はゴールを実現、達成するためにある。
そのために修正するのは、当然のこと。
進捗管理のコツは?
「仕組み化」すること。
月例会議、週次ミーティングなど、
定期的に確認する「場」を設ける。
「やりっぱなし」にしない仕組みを作る。
確認する内容は…
- 計画通りに進んでいるか?
- 遅れている場合、原因は何か?
- 計画自体に修正が必要か?
- 実行に改善点はないか?
順調なら「よし、この調子!」で終わり。
順調でないなら、計画の修正か実行の改善か、どちらが必要かを判断する。
さっさと「計画実現力」を高めたい!
いつもの常套手段。
「背水の陣作戦」。
「会社ぐるみ」で取り組む。
「やたら計画に強いチームにする!」
と宣言。
「正しい計画」の
「G×S×C」をチームにインストール。
メンバーとの打ち合わせ。
- 「GSC」を聞くクセ
- 「GSC」を話すクセ
これを徹底する。
- 「ゴールはナニ?」
- 「シナリオをプレゼンして!」
- 「キャスティングできてる?」
これを「文化:カルチャー」にする。
こうすると・・・
社長はそのお手本にならないといけない。
「あの件、よろしく!」って言ってた社長が
「ゴールは~
シナリオは~
キャスティング~」と
指示命令せざるを得なくなる。
だから「背水の陣作戦」。
「そんなメンドウな指示命令はできないよ!」
じゃあ、
今まで通り「よきに計らえ~!」って指示命令して
「また、未達か!なぜ、ちゃんと動かない!」
…って、ずっとグチってれば?
どっちがお得かな?
【要点整理】
正しい計画を正しく実行する
さて、参考になったでしょうか?
「計画実現力」は
「設定した目的や目標の
実現・達成確率を高める力」。
実行しない計画は「妄想」、
計画がない実行は「暴走」。
「計画は、必ず実現する」
そのために・・。
- 弱いスキル×多くの根性
- 強いスキル×少しの根性
さて、どっちがお好みですか?
「曖昧なGSC」で「突撃!」スタイルと
「明確なGSC」で「粛々と」スタイル。
中小企業経営において、勝率が高いのは、後者です、たぶん。
お役に立ちますように!









