中小企業が健全に成長するための
「経営の原理原則」。
税理士として40年近く、
数百名の経営者と向き合って確信した
4つの必要理由。
経営の原理原則とは何か
不正取引、ハラスメント、虚偽など。
企業の不祥事によって、多くの人が傷つき、憤り、イヤな思いをします。
このようなことが報じられるたび
「なんで、そうなるの?」と気になります。
大きな会社の不祥事は公に報じられますが、世間に知られることのない中小企業においても、少なからず散見されます。
40年近く、税理士としてその「現場」を何度も見てきました。
経営が「筋」や「道理」から外れること。
「なんで外れるんやろ?」
「もったいないなあ…」
当事者には、当事者なりの言い分や理由があるのでしょう。
しかし、その多くは「通用せん!」で一喝されます。
理解はできても、同情できない理由ばかりです。
会社が成長するための
「筋」や「道理」である
「経営の原理原則」からの脱線。
「関わる人たちの持続的な幸せ」を目的に経営することが「筋」であり「道理」のはずです。
「経営の原理原則」は、
誰かがイヤな思いをするような経営は
「筋が違う」「道理に反する」という
「考動の軸」となるものです。
この原理原則は、次の3つの「正しさ」で確認できます。
- 目的や目標は正しいか?
関わる人たちの持続的な幸せを目的や目標にしているか? - その実現手段は正しいか?
関わる人たちの幸せを邪魔するような手段になってないか? - 得られた結果は正しいか?
その結果、関わる人たちは幸せか?
このように「目的・目標」「手段」「結果」、それぞれを確認し、関わる人たちの持続的に幸せに結びついているなら
「正しい」。
そうでなければ「正しくない」。
- 「これで、みんなは幸せになれるか?」
- 「これで、誰も不幸にならないか?」
常にこの問いを自分に投げかけることが、原理原則に沿った経営の出発点となります。
テクニカルな経営手法やノウハウによって会社が成長するのではありません。
それらを「経営の原理原則」に沿って使うから成長するのです。

私が、「原理原則」と「ノウハウ」の関係について、象徴的だと思っている話を追記しておきます。
「アルフレッド・ノーベルがダイナマイトを作った主な理由は、危険なニトログリセリンをより安全に、そして土木工事で効率的に使えるようにするためでした。しかし、その強力な破壊力が戦争で大量殺戮に使われるようになり、自身が「死の商人」と呼ばれることを恐れた彼は、その遺産で人類に貢献した人に贈るノーベル賞を創設しました。ーGoogleAI検索」
原理原則が欠かせない4つの理由
経営の原理原則は、成功確率を高めるための考動軸として欠かせません。
その理由は、次の4つに整理できます。
理由1:考動の速度と精度が高まるから
経営の原理原則が欠かせない理由のひとつめ。
それは「考動の速度と精度を高めるため」です。
何事であれ、良い状態が中長期的に持続しているのは、多くの場合「筋が通っている」「道理にかなっている」からです。
「筋」や「道理」に反するモノやコトは、長続きしません。
会社経営もまったく同じです。
一時的な成功や失敗に一喜一憂することなく、長期的・持続的な視点で考動する必要があります。
その軸となるのが、経営の原理原則です。
この軸がブレると、多くの場合その会社の状態は悪化します。
例えば、利益追求は、関わる人たちの幸せを「目的」とする「手段」です。
利益を目的にすると「誰かを犠牲にしてでも数字を追いかける」ことになりかねません。
犠牲は、形を変えてリバウンドし、経営に悪影響を及ぼします。
経営の原理原則から外れることによって、経営がおかしくなる、という理屈です。
考動軸を「幸福確率を上げるか否か」、
つまり「経営の原理原則に沿っているか?」という一点に集約する。
そうすれば、迷いや悩みはかなり減り、失敗する確率が下がります。
迷うことや、悩むことが減るので、考動はスピードアップします。
つまり、「精度」と「速度」が高くなる。
「筋の通った考動」「道理にかなった考動」が自然にできるようになると成功する確率が上がっていきます。
これが「欠かせない理由」のひとつめです。



稲盛さんが遺してくれた
「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉。
「世のため人のためか?」
「自分だけの都合や欲はなかったか?」
この言葉の私なりの解釈です。
理由2:チームの価値観共有
経営の原理原則が欠かせない理由のふたつ目。
それは「チームの価値観共有のため」です。
経営の原理原則は、経営者自身だけでなく、チーム全体に共通する考動基準となります。
「関わる人々の持続的な幸せ」という価値観を共有することで、一体感が高まり、力を結集しやすくなります。
チームのパフォーマンスが、会社の成長に直結することは言うまでもありません。
特に、経営者個人の影響が大きい中小企業においては、この連鎖が顕著です。
経営者の価値観
↓
チームの価値観
↓
チームのパフォーマンス
↓
会社の成長
もし、経営者が原理原則から外れると、チームのパフォーマンスが悪化して衰退する、あるいは、誤った方向に発揮され膨張してしまいます。
理由3:手法の妥当性を確かめる基準となる
経営の原理原則が欠かせない理由の3つ目。
それは「手段の妥当性の確認のため」です。
どんなセオリーやノウハウ、メソッドも、すべて「原理原則」の実行や実現のためにあります。
経営のあらゆる手法は、経営の原理原則に照らして活用されなければなりません。
どれほど優れた手法であっても、目的との整合性を欠けば、想定外の結果をもたらします。
原理原則は、手段の適正性を判断するための基準となります。
例えば「売り上げを倍増するノウハウ」があったとしても、その実行において、社内外の犠牲や理不尽な負担が生じるなら、その採用を思いとどめなければなりません。
「経営の原理原則」から逸脱してしまうと「不幸な人」を生み出すことになります。
便利な道具も、使い方を間違えれば人を傷つける凶器になり得るように、経営のあらゆる手段も「経営の原理原則」に沿って正しく使うことがとても重要です。
理由4:負の感情によるリバウンドを防ぐ
- ウソやごまかしが潜んでいる経営
- 顧客を欺くような商売
- 相手に必要以上の悪条件を強いるような取引
- 従業員に過剰な負担や犠牲を強いるような経営
- 家族や大切な人の必要以上の負担や犠牲を伴う経営
これらによって関わる人々の誰かに過剰な負担や犠牲が生じると、不信・不満・対立・嫌悪といった「負の感情」が発生し、それは、時の経過とともに蓄積していきます。
蓄積した「負の感情」は、あるきっかけによって一気に顕在化し、経営に深刻なダメージを与えることがあります。
「筋」や「道理」から外れた経営をすると、遅かれ早かれそのリバウンドが来るのです。
「正しくない方法」によって、一時的な業容拡大はあるかもしれません。
しかし、中長期的には業績悪化のみならず、法務・労務問題、社会的な信用の失墜など、様々なトラブルを引き起こす可能性が高くなります。
原理原則に基づく考動は、この負の感情の発生を未然に防ぎ、リスクを最小限に抑えるために欠かせません。
原理原則の本質
あらためて「経営の原理原則」の本質を整理しておきます。
「会社に関わる人々の持続的な幸せ」を
「会社経営の目的」とすること。
これは、中小企業に限らず、すべての企業に共通する「筋」であり「道理」です。
「企業は何のために存在するのか」という根源的な問いに対する答えでもあります。
経営手法や戦略は企業によって異なりますが、それらの是非を測る基準がこの原理原則です。
また、企業理念や経営理念は、各企業がこの原理原則を自社の言葉で表現したものです。
理念の「形」は違っても、根底の原理原則は変わりません。
経営の原理原則とは理想論ではなく、成功の確率を高めるための「合理的な考動基準」です。
経営者の考動が原理原則に沿っている時、会社は、「関わる人たちの幸せ」のために前進します。
しかし、その軸がブレると、会社は関わる人々の幸せを奪う存在となってしまいます。
もちろん、現実論として、厳しいビジネス環境では「やむを得ない場面」があります。
しかし、そのような「やむを得ない場面」においても「これは正しくない」と問題意識を持ち、常にリカバリー考動を継続することが「経営の原理原則」に沿った経営です。
「やむを得ないこと」を「仕方がないこと」とすると、思考停止してしまうので、要注意です。
経営の原理原則は持続的成長の前提
さて、いかがですか?
経営の原理原則は「筋」であり「道理」であり、建前(たてまえ)ではありません。
経営者は、経営の原理原則を正しく理解し、日々の考動軸とすることで、関わる人たちの幸せを持続することが可能となります。
原理原則を体現する
「もっといい経営者」に成長すれば、
「もっといい会社」に成長します。
「もっといい会社」の先には
「ずっといい会社」があります。
その足元を固めるための普遍的なロジックです。
改めて、6つのポイントについて確認しておきましょう。
- 経営の目的は「関わる人たちの持続的な幸せ」であること
- 経営の原理原則は、経営者の合理的な考動の軸であること
- 原理原則に沿うと、スピーディーかつ正しい考動が自然になること
- 経営者の考動がチームの考動となること
- セオリーやノウハウも原理原則に沿って正しく使うこと
- 原理原則からズレるとリバウンドがくること
以上、お役に立ちますように!



🎧この記事を読んだAIは、こんな受け止め方をしたようです。
「誤読」もありますが、そこはご愛敬で!
(私心を「わたししん」とか言ってるw)
ご参考まで!


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