経営者が成長すると、会社も成長します。

それは、特に中小企業において顕著です。

「もっといい会社」にするため、思考のクセを少し変えましょう。

「会社をどうするか？」というクセを
「ジブンをどうするか？」に。

経営者自身をマネジメントしているのが「経営脳」です。

野球には、野球脳、
サッカーには、サッカー脳と言います。

だから、経営には「経営脳」です。

「経営脳」を整え最適化すると、アタマが良くなります。

すると、今よりずっと「経営がラクチン」になります。

もちろん、残念ながら「スペック」を変えることはできません。

しかし「使い方」は変えられます。

アタマの使い方を変えて、
経営のために「経営脳」を最適化する。

「どうやって？」

本稿では「経営脳とは何か？」を掘り下げ、それを最適化するフレームワーク「５つのレイヤー」を紹介します。

定義共有　
経営脳とは？自己管理能力

まず「経営脳」とは何か？を定義しておきます。

「経営脳」とは、経営者の
「自己管理能力」のことです。

いわば、経営者の
「ジブンをマネジメントするチカラ」

ジブンのパフォーマンスをもっと良くするために、経営者として
「どう考えるべきか？」
「どう行動するべきか？」

また「経営脳の最適化」とは、
「使い方の最適化」のことであり、
要は「もっと上手にアタマを使おう！」ということ。

「もっといい会社」に成長して
関わる人たちの幸せ*を持続するための自己管理。

その成功は、
経営者にとって「人生の成功」です。

つまり、
より良い経営者人生のために、
もっと上手にアタマを使おう！
という提案です。

経営本質　
経営者と会社の成長の善循環

「経営脳」を整えて最適化すると、
必ず「もっといい経営者」になります。

なぜなら「善循環」が始まるからです。

この「善循環」によって「もっといい経営者」に成長します。

この「善循環」が進むと、迷いや悩みも減るので「経営の体感難易度」が下がってることに気付きます。

つまり、経営がラクチンになる。

これが、皆さんに提案している「経営脳の最適化」による「もっといい会社」に成長するストーリーです。

＊自己効力感とは、特定のタスクや挑戦に取り組む際に、成功できると信じる感情のことです。自己肯定感とは異なり、特定の能力やタスクに対する自信や勇気を指し、成功や成長の鍵とも言われています。

多くの中小企業経営者が経験する「似たような道」です。

会社と経営者が並走してる間は「なんとかなる」もの。

経営者が先行しても、心配無用、会社はピッタリついてきてくれます。

しかし、反対に会社が先行すると、どんどんその差は広がり、経営課題として表に出てきます。

会社に引き離されないように、
会社と仲良く並走するためには？

言うまでもなく「経営者としての成長」が必要です。

放っておくと、ますます経営課題は増えていきます。

課題整理　
原因は最適化されてないアタマ

すでに「ラクチン経営」をしている人は、このブログを読んでないでしょう。

今、ここまで読んでくれているのは、
「シンドイ経営」がしばらく続いていて
「なぜ？」
「どうすればいい？」
と、悶々としているからですよね？と勝手に決めつけて話を続けます・・・。

さて、今あなたは、先行している会社についていくのがやっとですか？。

それとも、すでに大きく引き離されて、操縦不能感を感じ始めていますか？。

程度の差はあれど、その原因は共通してます。

「アタマがとっ散らかってる」
もしくは、
「アタマがエラーを起こしてる」
さらに
「散らかったアタマに追い打ちエラー」

これを上品に言い換えると
「アタマが最適化されてない」からです。

過去の成功、失敗、情報、思い込み、バイアス、プライド、意地、根性…。

これらでとっ散らかってるアタマが、サクサク動くはずがない！

「そら、シンドイはずやわ！」というのが私の見立てです。

どうすればいい？

カンタン！

いったん片付けましょう。

「いらないもの」「ジャマなもの」「不健全・不謹慎なもの」は、リセットです。

放置危険　
成長どころか膨張し爆発する？

さて、ここまでの話、どうですか？

「そんなに、ヒドくない！」ですか？
それとも「もっと深刻だ！」ですか？

いずれにしても、経営脳の最適化を急がないと！です。

リセットもせず、とっ散らかったまま放置するのが最大級の経営リスクです。

例えるなら「耐震強度：弱い」という状態。

「耐震強度：強い」なら、多少の揺れではビクともしないところですが、今のままなら「崩れる」です。

大袈裟な話ではありません。
実務的によくある身近な話です。

優秀なメンバーが辞めても平気な会社と、たちまちパニックな会社。

これは「会社の差」ではなく「経営者の差」。

さらに、こんな話も想像できると思います。

軽自動車（=会社）にデッカイエンジン（=経営者）を乗っけて
どんどんスピードを上げるみたいな…。
ボディが持たない！あっという間に空中分解？
分解しなくても、カーブを曲がり切れず…。

大なり小なり、この手の話は中小企業「あるある」です。

これらの多くは「成長」と勘違いしてる「膨張」の症状です。

放っておくと、人事労働問題・資金繰り・コンプラ・顧客離れ・信用失墜・・・という「まあまあ破壊力のある爆発」を起こすことさえあります。

経営脳がとっ散らかったままにしておくと「大事故は時間の問題」です。

早期発見・早期解決の必要性は「経営脳」もまったく同じです。

さっそく、課題解決に取り掛かりましょう。

解決方法　
経営脳を整えて最適化する

アタマを良くしましょう！

「経営脳を整えて最適化」すればできます。

アタマを上手に使うまでのステップは、大きく４つ。

各階層　
それぞれのレイヤー

それぞれのレイヤーの概要は次のとおりです。

詳細は、各個別ページで詳しく解説しています。

最下層　
マインドセット＝正しい考え方

５つのレイヤーでもっとも重要な「マインドセット」の補足をしておきます。

「マインドセット」は、健全に成長するために「正しさを考えるチカラ」。

最下層にあるのは、５つのレイヤーを経営者にとって重要なものから重ねてみた結果です。

他のレイヤーである、心身のコンディションも、スキルやセンスも「マインドセット」に大きく左右され、経営脳の全体に影響するからです。

例えば「ハッキング」という高度なスキル。

「ホワイト」に使うと役に立ちます。
「ブラック」に使うと悪になります。

このホワイトとブラックの
「差」は「マインドセット」です。

つまり「スキルの良し悪し」ではなく「使い方の良し悪し」なのです。

「アタマを上手に使う」とは、
「どれだけ正しい方向に考えるか？」ということでもあります。

そのためには
「正しさを考えるチカラ」が必要です。

簡単に言うと「ジブンはズレてないか？」を自問自答するチカラです。

「ズレた考え方」をしていると、行動がズレます。
「ズレた行動」が続くと、結果はどんどんズレていく。

この悪循環に陥らないように、ジブンを制御してくれるのも「マインドセット」です。

入口　
活用の前提は「自責力」

この「経営脳の５つのレイヤー」を最大限に活用していただくための入り口として「大切な大前提」を書き添えておきます。

それは「自責力」です。

「何事もジブン起点で考えるチカラ」。

当然ですが「会社経営はジブン事」であり、他人事ではありません。

会社経営において生じる良いことも悪いことも、すべて経営者の考え方や行動の「結果」です。

特に悪いことは、誰のせいでもなく、ましてや「悪運」でもありません。

すべてを「ジブン事」として受け入れる。

結果を良くするために変えるのは「誰か」ではなく「ジブン」。

この「自責力」の強さがとても大切です。

出口　
最大の期待効果は「自己効力感」

強い自責力によって、真正面から「５つのレイヤー」に向き合う。

アタマのリセット～再構築～最適化は、時には「性格」にも及ぶので、簡単ではなく、時間も必要です。

しかし、地道にコツコツと進めることで、必ず「もっといい経営者」に成長していきます。

考え方を整え、思いを実現するためのスキルやセンスを身に付けていけば、結果は自然についてきます。

得られるのは、目に見える経営成果だけではありません。

判断や意思決定の質が上がり
「自己効力感」が高まっていきます。

それが勇気や意欲となり、またさらに「もっとよくなる」という、前述した「善循環」のロジックです。

勢いや根性とは根本的に違う「根拠ある自信」は、経営者として、もっともっと高めてくれます。

それは「一生ものの財産」と言っても過言ではないでしょう。

「５レイヤー」は、お金に変えられない「内なる財産形成」のフレームワーク、と言ったら言い過ぎでしょうか。

• L1：マインドセット
  いいチームは必ず作れるという「可能志向」
• L2：フィジカル
  活力あるハツラツとしたリーダー
• L3：メンタル
  つられて元気が出るゴキゲンモード
• L4：スキル
  採用・育成・評価など、十分な人事関連の情報や経験
• L5：センス
  チームのパフォーマンスを高める魅力的な施策

• L1：マインドセット
  いいチームなんてムリだという「不可能志向」
• L2：フィジカル
  覇気がなく、リーダーの自覚を感じない
• L3：メンタル
  フキゲンモードでチームの空気はどんより
• L4：スキル
  採用・育成・評価の知識や経験が不足
• L5：センス
  チームのニーズとズレた逆効果の施策

５つのレイヤーのいずれもが大切なこと、また、それぞれが関連していることが分かります。

レイヤーのどれが欠けてもいいチームが作れないことは想像に難くないでしょう。

「５つ全部」が必要です。

この例だけでも、５つのレイヤーの重要性と必要性が分かります。