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この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。
おはようございます!
今日は、2024年第34週の土曜日、速いもので8月最後の土曜ですが、心身コンディションは良好ですか?さすがの私も少々バテ気味でフィジカルマネジメントを反省中です。
さて、今日は、経営脳のトレーニングに欠かせない「言語化」について整理しておきます。
「言語化」は、経営者に限らず「すべての人に必要なスキル」ですが、「苦手」という人が少なくありません。ただ、経営者はチームのリーダーであり「苦手では済まされない」必修スキルなので、もし「課題認識」があるなら、本稿を参考にして課題解決に取り組んでみてください。
このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。初めてアクセスしていただいた方は、こちら(=「このブログについて」)をまずご覧ください。
言語化スキルとは?
そもそも「言語化とは何か?」が言語化されてないものです。
せいぜい「言葉にして表現すること」という認識ではないでしょうか?
「言葉にして表現する」ことには間違いないのですが、もう少し鮮明にしてみましょう。
言葉にして表現しても、分かりにくい、伝わりにくい「結局、何が言いたいの?」というレベルであれば、それは「言語化」したことにはなりません。
定義するなら「言語化とは、正確かつ簡潔な言葉にして、解像度を高めること」です。
したがって「言語化スキル」とは、「もの:物」や「こと:事」を、正確かつ簡潔に言葉で表現し「ハッキリさせる」チカラのことであり、頭の中の「あいまい」や「もやもや」、さらには「感覚的」と誤魔化してしまっていることを整理するために欠かせません。
言語化スキルでアタマは良くなる
悩んでいる人や、迷っている人と話していると「この人、言語化できてないな」と感じます。
言語化できる人は、仮に悩んだり、迷ったりしていても「選択肢」までは辿り着いています。
「どうすればいいのか?」と、全体がボヤ~っとしたまま悩み、迷っている人に対して、言語化が上手な人は「どちらにすればいいのか?」と、選択肢までたどり着いているので、あとは「決断あるのみ」という具合です。
また、同じ情報に接しても「面白い!」という感想レベルでとらえている人に対して、言語化スキルが高い人は「***だから面白い」と、面白い理由を言葉にすることができます。
「メッチャ旨い!」に対して「このスパイスがたまらん!」と言う人との違いです。
言語化スキルが高い人は、周りから「アタマが良い」と評されることが多いものです。このタイプの人は、頭の整理が上手なので、発する言葉が分かりやすいだけでなく、決断や意思決定が速いので「頭が良いように見える」のです。
先天的(性格的)に、このような考動習慣を持った人も少なくありませんが「言語化スキル」はトレーニングが可能であり、誰でも「アタマをよくすること」は可能です。
その理由は「基礎スキル」が飛躍的に向上するからです。
このブログでは、8つの基礎スキルを紹介していますが、これらは「言語化スキル」を改善向上させることで飛躍的に高めることが可能です。
コミュケーションは当然として、課題を整理するにも、ゴールを設定するにしても、リーダーシップを発揮するにしても、いずれも「言語化のチカラ」が必要です。
逆に言うと、言語化スキルに課題があると、基礎スキルにも課題が残ります。「言葉にすることが苦手な人」は「ロジカルに考えることも苦手」なものです。
「言語化スキル」を優先的にトレーニングすることで、基礎スキル全般を底上げでき「アタマがよくなる」ので、やらない理由はありません。
ちなみに、人材育成においても、基礎スキルに課題が多い人には、まず「言語化スキル」からトレーニングすることがとても効果的です。
併せて、少々厳しいことを付け加えておくと「言語化スキルの課題」は、経営者にとって「致命傷」と私は思っています。
自分のため、相手のための言語化スキル
繰り返しますが、言語化スキルとは「正確かつ簡潔な言葉にして、解像度を高めること」です。
この定義には、「相手に伝えるために」という意味と同時に「自分の頭の整理のために」という意味も含んでいます。
意思や意図を伝えるため、また、指示命令を下すためなど、「相手に伝えるための言語化」も大切ですが、自分自身の悩みや迷いを減らし、決断や意思決定をスピーディーに行うため、また、課題を鮮明にするためなど「自分のための言語化」も同様に大切です。
さらには、自己内観による自己認識を深めるためにも言語化は不可欠です。
「自分とは、どんな人間か?」を、正確かつ簡潔に言葉にすることで、「自分の解像度」が高まり、自分のことをより深く、より正しく知ることができます。
つまり「成長課題」を鮮明にするため「言語化スキル」が必要なのです。
言語化スキルの自主トレ
では、どうすれば「言語化スキル」を改善向上させることができるか?
ゴールは「言語化の習慣化」です。
「習慣」とは、「意識しなくても自然に考動する状態」です。
「言語化しなければ」という意識をしなくても、自然に「言葉にしてしまっている」という習慣まで高めることですが、それまでの「習慣化のステップ(=理解→納得→行動→習慣)」は次のとおりです。
- 【STEP1:理解】言語化とは「正確かつ簡潔に言葉にすること」と理解できましたか?
- 【STEP2:納得】言語化スキルの必要性や効果を心から納得できましたか?
- 【STEP3:行動】理解し、納得できれば「習慣」になるまで「意識的な行動」あるのみです。
子供の頃、親に「歯を磨きなさい」と言われなければできなかった歯磨きが、歯磨きの必要性を理解し、納得し、続けていたら習慣になっていたというステップと同じです。
フレームワークを活用する
言語化スキルをトレーニングするために便利なのがフレームワークです。
フレームワークは、いわゆる「思考の枠組み=テンプレート」なので、頭の整理に便利です。
「あいまいなこと」や「もつれたこと」などを整理するためのツールなので、フレームワークの「マス」を埋める過程で、整理され言葉にしやすくなります。
このブログでもいくつか紹介しているので参考にしてみてください。
フレームワーク関連記事:https://re-set.coach/tag/framework/
日記を書く
「習慣」になるまでの「意識的な行動」として、私が最も効果的と思い、自ら実行している「自主トレ」のひとつは「日記を書くこと」です。「文章を書くこと」を毎日の生活に取り入れることをオススメします。
「今日一日の行動、考えたこと」を詳細に記録しましょう。これはトレーニングなので「詳細に」です。私の場合、毎日30分~1時間はあっという間に過ぎてしまいますが、これは「自主トレに必要な時間」だと、その効果を実感しています。
日記は、できればデジタルがいいです。デジタルであれば、いつでもどこでもスマートフォンで読み返すことができるからです。
この日記を書き溜め、定期的に過去を振り返ることで、自分自身の「言語化スキル」を客観的に評価することが可能になりますが、それをしばらく継続していると、「日記の習慣化」が、「言語化の習慣」となっていることに気付くことでしょう。
喋りながら歩く
私が、ウォーキングを習慣としている理由は、フィジカルマネジメントに加えて「アウトプットのトレーニング」のためです。
「考えながら歩く」のではなく、「喋りながら歩く」です。
「考えながら」の場合、言葉を省略しがちですが「喋りながら」の場合は「言葉に詰まる」「うまく表現できない」ということに気付くことができます。
声にすることで、自分が曖昧にしていること、テキトーにしていることがピックアップできるので、その部分を「他人でも分かる言葉」にすることで「言語化スキル」が改善します。
さらに、この効果を高めるコツは「なぜ?」の自問自答です。
例えば、ウォーキング中に「おなか空いたなあ・・・ラーメンでも食べよう」と呟いたら「なぜ、ラーメンなの?」と自分に問いかけるのです。「よく歩いたから濃いモノが食べたい」というように自問に自答すれば「省略している部分」が、浮かび上がるので「イチイチ言葉にする」という習慣化に効きます。
まとめ
さて、今週は「言語化スキルの必要性と自主トレの一例」を整理しました。
関連記事も含め参考にしてみてください。
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以上、お役に立ちますように!